こんにちは、今回レビューしていくのは「AFUL PolarNight」です。
「AFUL PolarNight」は貝殻を散りばめたような鮮やかなデザインが目を引くイヤホンで、左右で異なるカラーリングが施された美しい仕上がりとなっています。AFUL製品としては初のイントラコンカ式(耳甲介にフィットする形状)を採用したモデルで、高品質な樹脂製で丁寧にハンドメイドされたボディが音質含め注目を集めています。
ではでは、このレビューでその魅力をチェックしてみてください。

製品概要
「AFUL PolarNight」は、AFULが2025年にリリースした初のイントラコンカ式のイヤホンです。15.4mmのダイナミックドライバーを搭載しています。

独自の「デュアル減衰振幅制御技術(※翻訳)」を採用しており、この技術は中低域の共振を細かく制御し、自然でリアルな音質を実現します。特に低音とボーカルのバランスに優れており、高品質なリスニング体験を味わえるようです。
左右で本体カラーが異なるという可愛らしい仕様で、色で左右を判別出来るので使い勝手も良いです(^o^)ノ
仕様について
3.5mm/4.4mmプラグの両方の仕様で製品展開されています。ハウジングは樹脂製で軽く、冒頭の画像のように美しいです
構成 | 15.4mmのダイナミックドライバー |
---|---|
再生周波数帯域 | 20Hz-25KHz |
感度 | 108dB @1kHz |
インピーダンス | 32Ω |
ケーブルプラグ | 3.5mm/4.4mmプラグ |
ケーブルコネクタ | MMCX |

パッケージ外観と付属品について
パッケージ
パッケージは黒を基調とした落ち着いたデザインに左右でカラーリングが異なる「AFUL PolarNight」の押し出しが強いデザイン、さらっとした手触りのパッケージは高級感を感じます。

今回PRさせていただく本機は4.4mm仕様ですが、3.5mmプラグ仕様も用意されています。

開封すると、ケースとイヤホン本体がお目見え。全体的に質の高い箱です。
付属品
パッケージを開封すると、付属品は以下の画像のようなものが同封されています。

- イヤホン本体
- イヤーピース(黒、青、赤それぞれ2組)
- ケーブル(MMCX接続、ストレートタイプ、クリップ付き)
- キャリングケース
- ダクトキャップ
- ユーザーマニュアル
本体
本体はイントラコンカ(インナーイヤー)式のデザインを採用しており、フロントは金属製、リアは3Dプリントされたアコースティック構造となっています。この設計により、高い解像度と自然な音場を実現しています。金属の高周波特性と樹脂3Dプリントの複雑な構造を組み合わせることで、洗練された音質と美しい外観を両立させています。


より良い音質を追求して、空気の通り道をめっちゃ拘って工夫しているってことです(^o^)
光の当たり方によって散りばめられた貝殻がキラキラと美しく反射するのが特徴的で、視覚的にも訴求力のある製品です。




カスタムIEMのように樹脂で出来たイヤホン同様、イントラコンカ式にもFPを持たせるという発想にも驚き。
付属ケーブル
ケーブルはつやつやと滑りの良いMMCX接続のケーブルです。


キャリングケース
質の高い柔らかく肌触りの良いのキャリングケースが付属しており、イヤホン本体やケーブルを収納できます。コンパクトながらもしっかりとした作りで、携帯性に優れていますね。
音質について
「AFUL PolarNight」を一言で表すならば、「ボーカルにフォーカスが合いやすい中低音寄りのニュートラル機」ですね!
しっかり耳にフィットさせれば、ウォームで気持ちよく下支えしてくれる中低音が心地よい~(^o^)
早速ですが聴覚上の音のバランスのグラフから見ていきましょう。
※聴覚上のイメージで、計測データを元にしたものではありません


音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。
視聴環境
- iBasso DC-Elite+外部給電 (AKLIAM EC02+ddHiFi TC09L)
- iBasso DX340 (参考程度に使用)
- 付属のスポンジイヤーピース
- 付属のケーブル
音色
音色はクリーンでナチュラル・ニュートラルな印象で、低音付近が柔らかい暖色系ですが適度にタイト!
とても中毒性が高く、長時間聴いていても疲れない心地よさを持つ音質に感じます。イントラコンカ式の低音不足をうまく克服している印象が強く、中低音付近が程よい膨らみと柔らかさと量感を持っています。これらの特徴を持ちながらも音数が多い楽曲も濁さず再生能力を発揮するあたり、前述した工夫がなされた結果なのだと思います。
特にボーカルにフォーカスが合いやすい量感に制御されているのと、繊細さよりもリアリティを感じるような音で、吐息や湿り気を感じるような表現をしてくれます。
高音域は適度に伸び自然に減衰していくナチュラル感を感じます詰まった感じはしません。特に楽曲ジャンルに縛られずに楽しめまるように思います。
低音域
基本的には中低音付近が豊かで適度な緩さと暖かさタイトさで制御が効いていますね。エレキベースやピアノの低音弦あたりが濃厚さと柔らかさを共存しつつ明瞭感高く聞こえるような印象です。また、なんとなく真空管で聞いたような横への広がりとウネリのような低音もどこか感じる所があり気持ちよさもあります。ドーナッツ型のスポンジイヤーピースを装着して聴くことをオススメします。
イントラコンカ式の低音不足を驚くほど上手に解決していてかなり驚きます(笑)
中音域
ボーカルからアコースティックな楽器の全域で、楽器や声が空気を揺らす時の生っぽさを伝えるテクスチャを見事に伝えてきます。一例ですが、ピアノ弾く時に弦の音が聞こえるのは当然ですが、それに伴って弦がピアノの筐体に響く共鳴音や、鍵盤を押下した時のコツコツとした筐体に響くような音やペダルを踏んだ時に伝わる振動をしっかりと生っぽく再現してくれます。
高音域
高音域は、滑らかで刺さりのない、伸びやかな表現が特徴です。シンバルやハイハットのディテール、バイオリンの響きまで丁寧に再現します。高音の量感は全体のバランスの中ではほんのり控えめですが、過度な強調がないため、長時間のリスニングでも疲れにくいです。
一方で、極端に明るいサウンドを好むユーザーにはやや穏やかに感じるかもしれませんが、全体のバランスを考えると、このチューニングは賢明な選択なのかもしれませんね。
解像度
解像度は値段に対して非常に優れており、分離感も高く細かな音のニュアンスを逃しません。前述した通り楽器の分離が良く、エレクトロニカような生楽器とシンセが重なる複雑なレイヤーで構成された楽曲でも各要素がクリアに聴き取れます。
アコースティック系、生楽器系の音源でも、生っぽさや演奏している現場やホールの空気感を伝えてくれるような出音で聞こえてくることを高く評価したいですね
ボーカル
男性・女性ボーカル共に焦点が合いやすい音域で、艶っぽく聞かせてくるのとは異なり生っぽく湿度や温もり、リアリティを持って耳に声を届けてくれるのでどことなく歌い手の感情が伝わってくるような感じ。歯擦音が全く気にならない聞き心地で、長時間のボーカル曲を効いても耳に優しいです。
音場
音場はイントラコンカ式ならでは縦横への広がりがあり、奥行きも感じられるのが強み。
カナル式では感じ取れなかった収録現場の広さや空気感をどことなく感じ取れるのがイントラコンカ式の良い所ですね。
聞いてみた感想
「AFUL PolarNight」tを聴いてみて、まず驚いたのはジャンルを選ばない柔軟さかと思います。ポップやエレクトロニカだとリズムとディテールが気持ちよく、分離感を感じ取りながら聞けますし、アコースティック系の曲では、ボーカルの温もりや生っぽさと広さや空間表現を強く感じ取れます。
何度も言っていますが、イントラコンカ式とは思えない低音の満足感がありますし、長時間聴いても疲れないし欠点も特にありません。カナル式ほどのド派手な低音やキラキラした高音が欲しい人にとっては少し落ち着いた印象かもしれませんが。
装着感について
イントラコンカ式ですので、耳介にひょいと乗せるだけですので、とても装着は簡単です。


長所と短所
長所
- 温もり感じる出音
- ニュートラル系
- 分離感高く解像度も良好
- 優秀な空間表現
短所
- 重低音が出ない
- ややパンチ控えめな出音
- 装着感がカナル式より個人差出る



低音もちゃんと出ててイントラコンカ式ならでは音場で広いし空間表現良いし、分離感が良いのとウネるような中低音が気持ち良い~(^o^)
あとがき
「AFUL PolarNight」は、デザインの美しさと高品質な音質を両立させた、2025年注目のイントラコンカ式イヤホンになるかも!?。自然なサウンドと広い音場で、低音不足も克服しポップからエレクトロニカ、クラシックなどなど幅広いジャンルに対応し、特にボーカルやディテールを重視する方にとって満足度が高いでしょう。
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