JUZEAR x Z Reviews Defiant 鳴神 レビュー:1万円台ならコレ!?高い分離感と元気なサウンドで楽しいオーディオ体験を

こんにちは、Trefle Labです。今回レビューするのは、JuzearとZ Reviewsがコラボレーションして開発したイヤホン「JUZEAR x Z Reviews Defiant 鳴神」です。1DD+3BAのハイブリッド構成を採用し、100ドル以下の価格帯ながら仕上がりの良いサウンドと美しいデザイン。

Xでは、「音の王」と書かれた目を惹くアクリルスタンドが付属するとも話題になりましたね。
では「JUZEAR x Z Reviews Defiant 鳴神」についてレビューしていきます。

JUZEAR x Z Reviews Defiant 鳴神
目次

製品概要

JUZEAR x Z Reviews Defiant 鳴神」は、Juzearと著名なアメリカのオーディオレビューアー「Z Reviews」が共同で開発したインイヤーモニター(IEM)です。

数ヶ月にわたるチューニングを経て完成した本製品は、バランスの取れたU字型の音質傾向と、視覚的にも魅力的なデザインを特徴としています。価格は99.99ドル(日本では約11,000~14,000円)と、コストパフォーマンスに優れたモデルです。

ハイブリッド構成により、ダイナミックドライバーらしい豊かな低音とバランスドアーマチュアのクリアな中高音を両立しています。

Juzearといえば、Clearとか61Tとか81TとかでSNSでも話題になっているブランドですよね!

仕様について

Q-Lock Mini 交換可能プラグシステムが採用されているため、3.5mm/4.4mmプラグのお好きな仕様に切り替えることが可能です。

構成1DD+3BA
再生周波数帯域20Hz-20kHz
感度非公開
インピーダンス32Ω
ケーブルプラグ3.5mm/4.4mmプラグ
ケーブルコネクタ0.78mm 2Pin
製品仕様

パッケージ外観と付属品について

パッケージ

JUZEAR x Z Reviews Defiant 鳴神」のパッケージは、価格帯を考慮すると高級感のある設計で箱も上質です。1万円台の製品は簡素なパッケージであることも多い価格帯ですが、しっかりとしたボックスやスポンジに収められており、開封時のワクワク感や開封体験を十分に演出してくれます。

外箱には製品のイメージをストレートに伝えてくれるようなシンプルながら洗練された印象を与えます。

パッケージ外観
開封後
開封後

上記の画像の通り値段の割にはしっかりした梱包で満足度高めではないでしょうか。

付属品

パッケージを開封すると、付属品は以下の画像のようなものが同封されています。

付属品
  • イヤホン本体
  • イヤーピース(3種類)
  • ケーブル
  • 3.5mm/4.4mmプラグ
  • キャリングケース
  • クリーニングクロス
  • 取扱説明書
  • アクリルスタンド

価格帯を超える豊富さで、特にレザーケースやクリーニングクロスは実用性と高級感を兼ね備えています。プラグが3.5mmと4.4mmあるのも素晴らしいですね。

本体

イヤホン本体は、3Dプリント技術を用いた樹脂製シェルを採用。レインボーカラーのフェイスプレートは、貝殻素材をベースに使ったデザインで光の当たり方によって異なる表情を見せます。同ブランド特有のメタルのアクセントがワンポイント的な存在。

見た目にも所有欲を満たす仕上がりです。本体は軽めで人間工学に基づいたような形状をしているので長時間の装着でも快適です。

螺鈿!なデザイン
螺鈿!なデザイン

う~ん!きれい~!

本体の横と後ろ
本体の横と後ろ

厚みは並といった程度で、ノズルはやや眺めに突き出る形状なので耳への装着は比較的容易だと思います。

付属ケーブル

赤と青の線材がツイストされたケーブルで、3.5mmシングルエンドと4.4mmバランス接続に対応しています。

1万円代の製品としては標準的なクオリティのケーブルに仕上がっています。

付属ケーブル

ケーブルの音質としては1万円台に付属するものとして標準的なレベル、リケーブルも視野に入れて楽しんでも良いと思います。

イヤーピース

フォームタイプ含め3種類のイヤーピースが付属します。

イヤーピース

音質について

JUZEAR x Z Reviews Defiant 鳴神を簡単にで表すならば…
「やや明るめで明瞭感高い弱ドンシャリなイヤホン」だと思います。

ボーカルが引っ込まないハーマン的なカーブ感を感じる出音で、全体的に鮮やかに奏でるタイプのイヤホン。インパクトある低音とメリハリのある高音域とアップテンポなリスニングサウンドを奏でます。

早速ですが聴覚上の音のバランスのグラフから見ていきましょう。
※聴覚上のイメージで、計測データを元にしたものではありません

音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。

音の傾向
暖色
寒色
暗い
明るい
狭い
広い
低解像度
高解像度
繊細
迫力
モニター
リスニング
人工的
リアル
ゆったり
早い
ビルドクオリティ
残念
良い
コストパフォーマンス
残念
優秀
装着感
微妙
良い
付属品
最低限
充実・豪華

視聴環境

  • iBasso DC-Elite+外部給電 (AKLIAM EC02+ddHiFi TC09L)
  • iBasso DX340 (参考程度に使用)
  • 付属のイヤーピース
  • 付属のケーブル

音色

JUZEAR x Z Reviews Defiant 鳴神はU字型カーブを描くような自然な弱ドンシャリといった傾向があるように感じました。

特定の帯域を過度に強調せず、全体的にクリアで透明感のあるサウンドが特徴です。低音のインパクトと中高音の明瞭さがバランスよく引き立て合うような、楽しくアップテンポな感じの音なので、挙げだしたらキリがありませんがPOPやアニソンなどとも対象が良さそうです。

低音域

低音は出だしと収束にキレを感じるアタック感ある低音の質感で、軽めではありますがサブベースもしっかり出ているような印象。量感は十分ながら過剰にならず先ほど申し上げた通り収束が早く、分離感も高いため、激しい楽曲でも低音が濁ったり膨らんだりするようなことは無かったように思います。

中音域

中音域は非常にクリアで、ボーカルや弦楽器の表現力が際立ちます。アコギの弦を弾くような音はかなり明瞭感高いですね。
特に女性ボーカルも前に出てくる印象で「ハッキリ」していますね。艶やかさと透明感も感じられます。クリア感も十分なレベル。男性ボーカルはやや太さが控えめですが、自然で明るく表現されます。

高音域

繊細さを感じるほど鋭くはありませんが、元気で伸びやかな高音域という感じ。刺さるような鋭さがないので、快適なリスニング体験を得られました。元気で滑らかで上手にチューニングされているなという印象。

解像度

解像度は全体の音色のバランスの良さのおかげで、1万円前半の製品としてはかなり高く感じる。音の一粒一粒がある程度整頓されて聞こえてきますね。解像度のみで語れば2-3万円くらいの製品と張り合えそうな気がしています。

ボーカル

ややスッキリしていますが、男女ボーカル共にディティール豊かに表現されています。
もっと吐息や温度感を感じられると良かったのですが、私の耳にはちょっと人工的に聞こえてしまいますね(^_^;)

音場

1万円台としては満足レベルの広さですが、音場そのものよりも、それを形成する情報量や奥行き等の要素にまだ改善点があるような気がしてます。
1万円台として見ればやや広めで十分でしょう。

聞いてみた感想

実際にさまざまなジャンルを聴いてみたところ、ポップスやロックではリズミカルで楽しいサウンドが印象的。クラシックでは弦楽器の繊細な響きやホールの空気感が再現され、ジャズではトランペットの伸びやかな音色が心地よかったです。
1万円台で購入出来るハイブリッドIEMとしては選択肢に入れて良いと思う製品でした。

クリア感も明瞭感も高く分離感も値段以上を感じられますが、空間の広さに壁や限界を感じるあたりが値段なりの部分なのかなと思います。

装着感について

JUZEAR x Z Reviews Defiant 鳴神」の装着感はバッチリ。本体が軽く小型であることに加え、耳にすっぽり収まるデザインで違和感がありません。

装着時の画像(例)

長所と短所

長所

  • 元気でメリハリあるサウンド
  • 装着感が良い
  • 値段の割に高い分離感

短所

  • 音の厚みがやや薄い
  • 繊細な表現が苦手
  • やや人工的なサウンド
  • 定位がやや甘め

下も上ももっと伸びしろがありそうで伸びてこない値段なりの部分ですが、総合成績がめちゃくちゃ高めのイヤホンって感じ。初心者にハイブリッド構成のイヤホン進めるなら本作も有りだなぁ…

あとがき

JUZEAR x Z Reviews Defiant 鳴神」は、1万円台で購入出来るイヤホンとしては期待値以上のパフォーマンスを発揮してくれるハイブリッド構成のイヤホンとして、良い選択肢になると思います。初めて1万円台のイヤホンを購入する方にもおすすめできる一品です。Z Reviewsのファンはもちろん、オーディオが好きな人もぜひ試していただきたいイヤホンです。

製品購入先リンク


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本記事の執筆にあたりJUZEAR様よりPRのご依頼を受け執筆致しました。
このような素晴らしい機会をいただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。

免責事項:
本記事のレビューにおいて、執筆に伴う金銭等のやり取りはございません。同時に執筆内容への指示も一切受けておらず、内容は全て筆者自身の個人的な感想です。

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この記事を書いた人

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積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

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