今回ご紹介するのはDUNU DK3001 BDです。
SNSではかなりの実力派なイヤホンということで、セールが行われる度に話題となるイヤホンですね。では早速レビューをしていきます。

製品概要
DUNU DK3001 BDは、同社のDKシリーズにおける最新モデル。
10mm径ダイナミックドライバー、4基のBAドライバー、そして4基のマイクロ平面ツイーター(MPT)による合計9ドライバー構成を採用し、低域の厚みから超高域の伸びまで、広い帯域を高解像度でカバーすることを目指して開発されています。
筐体はアルミニウム合金をCNC加工したホワイトシェルで、シリーズ番号を思わせる「30」「01」の刻印が左右にあることが印象的な未来的デザインとなっています。
仕様
| 構成 | 1DD(10mm) DLC+PEEK複合素材 |
|---|---|
| 再生周波数帯域 | 5Hz-40kHZ |
| 発売日 | 2024年11月 |
| 価格 | 499.99ドル |
パッケージ内容
外箱はホワイトを基調としつつ、メタリック調のオレンジロゴがアクセントとして映え、シンプルでありながら高級感のあるデザインにまとまっています。

開封後&付属品
非常に充実感のあるパッケージです。
ホワイトのキャリングケースをはじめ、複数種類のイヤーピース、モジュラー式プラグ対応のケーブル、ケース、ポーチ、クリーニングツールなど、使用環境に合わせて柔軟にカスタマイズできる一式が揃っています。

イヤホン本体
DUNU DK3001 BDのシェルは、ホワイト基調の三角形フェイスプレートが特徴。
メカニカルかつ未来的なデザインで、面ごとに段差をつけた立体的な造形や、シリーズ番号に由来する「30」と「01」のプリントが程よいアクセントとなっています。

やや厚みのある形状ですが、耳に触れる部分は窪みがあるのでしっかりフィットしてくれます。

付属ケーブル
付属品ケーブルは、白を基調としたもの。つるつる柔らかく柔軟性があります。
DUNU独自のモジュラー式プラグに対応しており、3.5mm/4.4mmの端子を付け替えて使用できる点が便利ですね。

イヤーピース
イヤーピースは4種類を3サイズずつ用意されています。かなり充実度が高いですね。

音質について
DUNU DK3001 BDの特徴を簡単に表すならば…
「透明感や煌めきが特徴で、低音と高音に特異なスパイスを振りかけたイヤホン」といった感じですね。
周波数特性
計測データは以下の通りです。※素人による計測の為、参考程度にお願いします。

中域前後はフラットな特性ですが、重低音~低音にかけての低音のブーストと、10KHzを越えてもあまり減衰しない高音域が特徴だと思います。この特性は音にもモロに現れているので後述していきます。
評価チャート
音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。
視聴環境
- Lotoo PAW 6000
- 標準ケーブル
- 付属イヤーピース(白)
サウンドインプレッション
第一印象としては、基本軸に『ニュートラル』を据えた音づくりでありながら、随所にしっかりとスパイスが効いた個性的なチューニングだと感じました。楽曲によっては、癖のない透明感の高いサウンドが素直に広がり、見通しの良さが際立つ場面も多くあります。しかし、その中に明確な味付けが存在していると思いました。
特に印象的なのは、高域の伸びと主張の仕方です。4基のマイクロ平面ドライバーを全力で活かし、本来なら減衰して聴こえづらくなる高音域の音粒までも拾い上げて聞かせてくれる描写を見せます。シンバルや細かな倍音がサラサラと浮かび上がり、やや誇張気味とも言えるほど存在感のある高域が味わえます。
低域は、空間を満たすような量感があり、広がりと重みを両立。やや中域を食い気味ながら、音楽全体に踊るような躍動感がありますね。
自然でフラットな音色を志向したモデルとは明らかに異なりますが、ニュートラルを基調としつつリスニング的な楽しさをスパイスとして混ぜ込んだ、非常に珍しいアプローチのチューニングだと感じました。良い悪いという評価を一旦保留としても、ここまで特徴的な味付けを持つイヤホンはなかなか出会えないなと思いました。
低音域
DUNU製品を何度も聴いたことのある方なら、「ああ、この感じね(笑)」とすぐに分かると思いますが、DUNUらしい低音のキャラクターがしっかりと息づいているように感じました。
やや輪郭は柔らかめで、広がりを伴った量感豊かな低域。空間をやや押し広げるような迫力があり、DUNUらしさを象徴する低音だと感じました。
他の帯域がニュートラル寄りで非常に整っているため、その中に低域が少し食い気味に入り込むような印象を受ける場面もあります。音楽的な楽しさとして魅力的に働くか、それともやや違和感として捉えられるかは、視聴者の好みで評価が分かれるポイントかもしれません。
中音域(楽器類)
中音域はややドライでクールな印象を持ちながらも、情報量が多く解像感も高いため、ピアノやギターといった中域主体の楽器のディティールが非常に豊かに描かれます。しかし弦が弾かれて響板に響くような、あの生っぽい音がやや希薄なのが弱点。
しかしながら過度に前に出てくるわけではなく、静かに、しかし上品に存在感を示すようなテクニカルな美しさがある音です。
もう少し立体感や生々しい質感が加われば、さらに魅力が増すだろうと感じる部分もありますが、現状でも中音域の表現力はかなり高く、音楽の繊細なニュアンスを丁寧に表現してくれている印象はあります。
中音域(ボーカル)
女性ボーカルは、ややあっさりとした軽さがあり、ほんの少し前に出る距離感で再生されます。輪郭はくっきりしていて、透明感や抜けの良さが際立つ爽やかな描写です。
一男性ボーカルは、引き締まった落ち着きのあるトーンで、必要以上に厚みを持たせずスッと伸びるような質感が印象的。どちらの声域においても、抜けの良さとクリアさが共通している印象があります。厳しく言えば少々質感が硬め。
個人的には、もう少し温かみや吐息の『温度感』が伝わると、より好みに近づいたのになぁ…と思ってしまいました(笑)
しかしながらボーカルのくっきりとした解像感の高さは中々のものです。
高音域
高音域は非常に澄み切った透明度があり、繊細で応答性の高いキレのある音をしっかりと味わえます。サウンドインプレッションでも触れたように、本機の高域は10kHzを過ぎても減衰が少ないかなり特異なチューニングが施されています。
シンバルを鳴らせば、金属らしいギラつきに加え、その背後にあるサラサラとした倍音成分までも余さず拾い上げてきます。その結果、透明度の高さは驚くほどで「見通しの良い高域」とはまさにこのことだと感じます。
とはいえ、ピークが刺さりやすい帯域に集中しているわけではないため、聴き心地自体は良好で、嫌な痛さが出ないのも嬉しいポイント。
これを「高音が出過ぎ」と捉えるか、「情報量が多くて楽しい」と感じるかはまさに視聴者の好みによって評価が分かれるところだと思います。いずれにせよ、この透明感と繊細さは本機ならではの魅力であり、平面駆動ドライバーを4基備えた構成だからこそ実現できた独自の表現力なのかもしれないと感じました。
音場・空間表現
音場は、価格帯を踏まえると標準的からやや広めといった印象に収まっているように感じます。全体的に繊細さを重視した雰囲気があり、その分リアリティや立体感・厚みはやや控えめ。特に奥行き方向の表現は少し苦手な傾向があり、前後のレイヤー感がもう一歩欲しいと感じます。
装着感について
装着感については、DUNUではおなじみの卵型のハウジング形状で、私の耳では特に問題なくフィットしました。ただし、本機はややサイズ感が大きく、厚みもあるため、耳の小さい方やフィット感に敏感な方は、購入前に装着感を少し気にしておくと良いかもしれません。

気になった点
ベースとしてはニュートラル寄りのバランスで、情報量やディティール表現は優秀です。しかし、重低音〜低音、そしてかなり上の帯域の高音にかけてブースト感があるため、これをリスニング的で楽しいと捉えるか、やや誇張気味で違和感があると感じるかは視聴者次第だと思います。ここは本機の個性であり、同時に好みが大きく分かれそうなポイントでもあると感じました。

個人的には、楽曲によって相性良いなと思う一方で、なんか変だなと思う楽曲もあったよ!
まとめ
DUNU DK3001 BDは、ニュートラルを基調としつつも随所に個性…スパイス?を振りかけたような、珍しいチューニングが楽しいモデルでした。全体の情報量やディティールの描写は優秀で、透明度の高い中高域と、DUNUらしい量感のある低域が共存することで、名の通りの独特のブレインダンス(踊るような音色)を楽しむことができます。
重低音〜低音と超高域のブースト感は明確な味付けとして働いており、これを楽しいと感じるか、やや誇張的と受け取るかは視聴者の好みで評価が分かれそうです。奥行き表現や立体感にもう一歩の伸びしろを感じる場面もありました。
ニュートラルを軸にしながらも、迫力と透明感あふれる音を楽しみたい方は是非お試しあれです♪
購入先
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