リケーブル「NICEHCK MixDNA」レビュー低価格イヤホンのリケーブルに最適、神秘的なデザインに見とれる

こんにちは。とれふるです。
今回はリケーブル製品の「NICEHCK MixDNA」をレビューをさせていただきます。

こちらの記事の執筆にあたり、NICEHCK様より製品をご提供いただいております。
このような素晴らしい機会をいただき、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

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NICEHCKについて
製品紹介
1. 仕様について
音質の評価
あとがき
製品購入先リンク

NICEHCKについて

NICEHCKは、イヤホン用のリケーブル製品を主体として、イヤホンや交換用ケーブル(リケーブル)を提供する中国のブランドです。特に、コスパに優れた商品展開が得意で、リーズナブルな価格帯でも音楽体験の向上できるよう、開発に力を入れているブランドであり、世界中のオーディオユーザーに愛されています。

ケーブルのみならず、イヤホンの開発力も高く、国内では定評のある「HIMALAYA」という高価格帯イヤホンは一部のコミュニティでは定番になるほどです。

製品紹介

本製品「MixDNA」は、2024年のポタフェス秋葉原で「神秘なケーブル」として公開されていたケーブルで、名前の通り神秘的なビジュアルのある製品です。
プラグやスプリッターなどの金具まで、一貫してケーブルの模様のようなテクスチャを感じさせるデザインとなっていて、統一された世界観で仕上がられたケーブルで、音質のみならずビジュアルの美しさにも焦点を置いた製品です。

線材は、「6N銀メッキ銅+6N無酸素銅OFCミックス」が採用されています。

プラグやスプリッター、コネクタ等の全ての金具がNICEHCKの独自の金具で、線材の色合いと完全にマッチングしている、これまでになかったような製品です。

Amazon製品ページ：https://amzn.to/3XG3P06
Aliexpressストアページ：https://s.click.aliexpress.com/e/_DlNeV0N
NICEHCK 公式Xアカウント：https://x.com/hckexin

仕様について

ブランド	NICEHCK
モデル	MixDNA
導体(線材)	6N銀メッキ銅+6N無酸素銅OFCミックス
長さ	1.25m
プラグ仕様	4.4mmバランス
コネクタ	0.78mm 2Pin

※コネクタ、プラグ仕様はレビューする製品の仕様となります。
※他にも各社のイヤホン用コネクタや、3.5mmステレオミニプラグ仕様などが用意されています。

音質の評価

視聴時の機材など

本製品のレビューにおいて、以下のDAC・イヤホン・ケーブルを使用して評価をします。

iBasso Audio DC-Elite (参考：約7.2万円)
MOONDROP 竹-CHU II(参考：約4.950円)
Kiwi Ears KE4(参考：約29.200円)
HZSOUND Luna (参考：約16,999円)
THIEAUDIO Monarch MKIII (参考：約192,500円)

NICEHCK GrayLuna (生産終了)
NICEHCK DuskSkay (参考：約3,000円)
NICEHCK AceLillac (参考：約6,020円)
Zisin Zisin-39 (参考：約14,000円)
Zisin zisin-07 (参考：約12,000円)
CVJ Candy (参考：約4.000円)

評価の精度を上げる為に、同時に複数のリケーブル製品も聴き比べた上で評価します。

試聴した感想

箇条書きでサクッと書き上げるとこんな感じ

解像度がほんの少しアップ
音場の広さがほんの少しアップ
中低音の量感が増す
ボーカルの存在感が増す
エネルギッシュで元気な音に
音が太くなる

低価格イヤホンに付属するケーブルからの交換だと、かなり音質が向上することを実感出来る製品だと思います。音の特徴としては中低音の質量感が明らかに増すような印象で、音像も太くなりエネルギッシュに音を聞かせてくれる様相ですが、高音域に関してはさほど変化を感じづらく、伸びやかさや高音域が上方向に伸びる感覚は希薄です。
そのためか、解像度や音場の伸びは僅かな変化止まりで、価格相応の音質ということが言えるのではないかなと考えています。

1万前後以上のイヤホンの付属ケーブルの乗り換えとしては、ややコストパフォーマンスに欠けるように感じます。しかし、MOONDROP 竹-CHU II(参考：約4.950円)の細くひ弱な付属ケーブルからの変化で見れば、別のイヤホンになったのかと思うほどの音質向上をしっかりと感じられましたので、エントリークラスのリケーブル製品としては最適に思います。

本製品はクーポン適応で3,400円ほどの価格ですが、音質向上を求めての選択肢という意味では、あと1000円ちょっと投資額を増やすだけで、同社のより上位のリケーブル製品が購入出来てしまうが所が悩ましいです。

詳細な評価

項目詳細な内容は以下の通りまとめましたので参考にしてみてください。

音色	寒色、暖色などの味付けや音質変化はさほど感じられない。
リケーブル体感度	体感度合いとしては、普通に違いを感じ取れるレベル。
低音	ハッキリと増す印象があります。
中音	やや太くなる印象で、質量が増えるというより存在感が増すような音色変化です。
高音	あまり変化が感じられないです。
キレアタック感	音のキレはあまり改善されないものの、パワフル感やアタック感がやや増加するような印象があります。
ボーカル	ボーカルの存在感が上がったような感じです。
解像度	僅かにアップしているような…？
音場	変化が希薄であまり感じられません。
ビルドクオリティ	プラグ・コネクタ・スプリッター等が統一された世界観の神秘的なデザインでかなり好感度が高い上に作りが良いです。素晴らしい。
タッチノイズ	つるつるで太いケーブルなので、まったく気になりません。ノイズフリーに近いです。
コストパフォーマンス	5000円以下の低価格イヤホンに対するコストパフォーマンスは優秀であるものの、あと少し投資額を増やすとより大幅に音質向上を期待出来る製品や競合製品が多数あることに注意したい。
まとめ特筆点	中低温にフォーカスした様相の音質で、5-6000円クラスのリケーブル製品と比べると明らか見劣りを感じることに注意したい。ただし、低価格イヤホンの付属からの変化はかなり大きい。

長所	見た目が美しく、タッチノイズがかなり少なく低価格！
短所	価格相応で音質に拘る方にとってはコスパが決して高くない。同社に競合製品が多数ある。