NICEHCK NX7 MK4 レビュー – シルクのような繊細な高音域に魅了される一品

こんにちは。とれふるです。
今回は、NICEHCK NX7 MK4のレビューをさせていただきます。

2DD+4BA+1PZTと豪華な構成でありながら、１万円台に抑えた製品となり、どんな音が出るのか気になりますよね…！？

音質や音の傾向などの情報を今すぐ知りたい方は、目次から『音質や音の傾向について』を押下してスキップしてくださいね！

製品概要
1. 製品仕様について
パッケージと付属品等について
1. 付属品チェック
イヤホン本体をチェック
視聴した感想
音質や音の傾向について
1. 音域別の質量感
2. 詳細な評価項目ごとのまとめ
付属のケーブルについて
まとめ
製品購入先リンク

製品概要

NICEHCK NX7 MK4は、2015年に設立した中国のブランド「NiceHCK」より登場したイヤホンで14000円前後の価格帯のイヤホンとなります。

NICEHCK NX7 MK4は、バランスドアーマチュア型ドライバー4基+2ベリリウムメッキダイアフラムダイナミックドライバー+ 7層圧電式セラミックユニットという構成となっており、いかにも凄い音を出しそうなスペックです…！

パールのような模様がフェイスプレートの部分に描かれ、アルミのベゼルで加飾されていて高級感がありますが、どこかで見たことあるような…そう、NICEHCK DB2とほぼデザインが同じなんです。…なんでだろ？ネーミングは別なんですけどね。

Amazon：
NICEHCK NX7 MK4

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NICEHCK NX7 MK4

NICEHCK公式サイト:
https://nicehck.com/
NICEHCK公式サイト商品リンク

製品仕様について

製品名	NICEHCK NX7 MK4
ブランド	NICEHCK
モデル	NX7 MK4
カラー	オリジナルカラー
ドライバー	2DD+4BA+1PZT
筐体	樹脂+アルミ合金
インピーダンス	39Ω
感度	112dB/mW（金フィルター）
プラグ	3.5mm/4.4mm
周波数帯域	20-28kHz
ケーブル	0.78mm 2Pin 高純度OCC+銀メッキケーブル混合で編み込みケーブル

製品仕様の詳細

パッケージと付属品等について

NICEHCK NX7 MK4のパッケージは、シンプルなものになっています。低価格なものではないので、パッケージで売るようなスタイルは取っていません。製品の質で勝負する！という意思の現れですね。

開封体験ですが、箱の外筒をスライドすると、横開きの箱が出てきまして、箱を横にパカッと開くとイヤホンが登場します。
シェルには保護フィルムも貼られていて好感が持てます。

付属品チェック

箱の中には、以下の画像のようにたくさんの付属品が付属。
合皮貼りになっているイヤホンケースがなかなか質感高いです！必要なものがちゃんと入っていますね。

NICEHCK NX7 MK4にはフィルター交換式のギミックがありまして、『金・赤・黒』のフィルターが付属します。
金はバランス、赤は高音域が強めに、黒は低音域を持ち上げてくれます。

先ほど言及した合皮貼りのケースですが、どうでしょう？なかなか質感が高いように感じませんか？

高いものには良いケースを！という消費者の要求に答えてくれます。

イヤホン本体をチェック

なかなか美しい模様がシェルに描かれています。パール調かと思ったらそういう感じではなく、様々な色とテクスチャの樹脂を混ぜて作ったような独特の模様です。渋いですねぇ…！

シェルの樹脂プレートの後ろとフレームはアルミフレームが土台になっているようで少しヒンヤリとします。
ビルドクオリティは非常に高く滑らかで、つなぎ目の粗さも一切ありません。

NICEHCK DB2よりは少し厚みがあるように感じますが、本体は非常に軽く装着感も悪くなさそうです。

視聴した感想

NICEHCK NX7 MK4は、一言で言えば、ドンシャリ系のサウンドですが、高音域～超高音域にかけて繊細な表現が出来るイヤホンです。比較的製品としてよくまとまった音で、高音域がシルクのように繊細です。

音質や音の傾向について

2DD+4BA+1PZTという豪華な構成で、特に1PZTが強く作用したようなサウンドで、金属を叩いた時に緩やかに減衰していく超高音域が良く出ています。4BAのおかげで中高音域もしっかり聞こえ、中～高音域のアタック感が強い感じがします。
解像度も比較的横方向に高く、上下方向には上の並という感じです。

音域別の質量感

感想や音の傾向をグラフにまとめると、以下のような印象です。
音質の感じ方には個人差がかなり大きいので、あくまで参考までにご閲覧いただければと思います。

以下の画像は拡大を推奨します。

上記のグラフの各帯域に対する評価項目は個人的な感想やイメージで作成しており、周波数(帯域)に対する厳密な評価ではないことにご留意いただければ幸いです、あくまでご参考までにお願いします！

詳細な評価項目ごとのまとめ

詳細な内容は以下の通りまとめましたので参考にしてみてください。

以下の評価は、イヤホンの価格帯を考慮せず公平に評価します。
例外はあるかもしれませんが、概ねS,A,B,C,Dくらいの範囲で評価します。

音色	A	典型的な寒色系でドンシャリ！でもシルクのように繊細な高音域の表現に魅力あり。
低音	B+	少し控えめに鳴る感じ。１万円未満のイヤホンにありがちな低音感。決して荒いとか雑とかそういうことは無いが、もうちょっと上品に鳴ると良いなぁ…
中音	B+	中音域そのものは引っ込んでいるものの、ボーカル自体は線が細いものの美しく聞こえる。ちょっと乾いたような中音域。
高音	A-	シルクのような美しい繊細な超高音域が魅力。ただ聞く曲によってはサラサラうるさいかもしれない。
音のバランス	A	これはこれでありだな！と納得させてくれるドンシャリサウンドです。
ボーカル	B+	綺麗だけど少しだけ線が細く感じる。
解像度	A	解像度そのものは高く、音の粒立ち、分離感が良いです。でも分析的ではないです。モニターとは全然違う方向性のサウンドです。
艶感	B+	超高音域と女性ボーカルに艶が乗ります。
音場	A-	左右方向に少し広めで上下方向に狭めな感じです。
定位感	A-	まぁまぁです。中音域以上は線が細い繊細すぎる音なのが足かせになってる気がする。
ビルドクオリティ	A	素晴らしいです。高級感もありますし。つやつやのフェイスプレートに渋い配色が美しいです。
装着感	A	良いです！バリやズレなどもなく、ハードの面は素晴らしいと思いました。
タッチノイズ	A	ケーブルの質が高く、さほど気にならなかった。
総合評価	A-	音は良いし解像度も音場もそれなりに優秀！しかし個人的にはシルキーで音が細すぎる…！それを補う中低音前後の音が値段なりの低音なので、万人に向けた音にはどうしてもなりきれない感じ。でも決してスカスカってことは無い点優秀とも言える。中音域以下のサウンドをもっとチューニングしたら良くなる気がします。刺さる人にはA+評価、合わない人はB帯評価になると思います(笑)
特筆点	–	高音域～超高音域に魅力を感じる。サラサラシルキーで美しい！繊細な音を好む方は好きだと思う。