AZLA TRINITY – エントリーモデルのはずが沼落ち確定!? 本機の底知れぬ魅力とは

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AZLA TRINITYは、2025年7月に登場した有線カナル型イヤホン。AZLAと日本の代理店アユートがタッグを組んで生み出した、まさに“スーパーエントリーモデル”です。税込1,980円〜2,200円前後という驚きの価格ながら、「フィッティング」「サウンドクオリティ」「コストパフォーマンス」を三位一体で実現することをコンセプトに掲げています。

エントリー価格でありながら“クラス最高峰”を狙った挑戦的な一台。手にした瞬間から、どんな音を聴かせてくれるのか期待が膨らみます。では早速レビューを進めていきます。

AZLA TRINITY
AZLA TRINITY
目次

製品概要

AZLAの『TRINITY(トリニティ)』は、2025年7月に登場した有線イヤホンです。スローガンに「A Game Changer for All Music Lovers」を掲げ、フィッティング・サウンドクオリティ・コストパフォーマンスの三位一体をコンセプトに開発されました。

本モデルは“スーパーエントリー・コンセプトモデル”として、より多くの音楽ファンにHi-Fiイヤホンの世界とその音質の片鱗を体験してほしい、という思いから誕生。1年以上にわたる試行錯誤を経て完成したとされ、エントリークラスながらクラス最高音質を目指しています。

手に取りやすい価格帯でありながら、新世代の有線イヤホンとしての存在感を示す『TRINITY』。その名の通り三位一体のバランスを追求し、音楽が持つ広大なダイナミクスを届けてくれる一台です。

仕様

AZLA TRINITYは、10Hz~40kHzまでの再生帯域に対応し、高域から超高域まで明瞭に再生可能としています。
ドライバーには、3層レイヤー構造の振動板を採用した8mm径「発展型ARDドライバー」を搭載し、高解像度と広めの音場表現を実現しています。

発展型ARDドライバー
発展型ARDドライバー

付属のイヤーピースは、医療用シリコン素材を用いた専用形状の「SednaEarfit T」。遮音性と装着感の両立を考慮した設計です。カラーバリエーションはブラック、ブルー、シャンパンゴールドの3色展開。ケーブルは3.5mmアンバランス固定モデルとUSB Type-C固定モデルの2種類があり、カラーとの組み合わせで計6パターンが用意されています。
ハウジングは低価格製品ながら珍しくフルメタル設計で、共振を抑えた設計。持ち運び用には、傷防止を目的としたキャリングポーチも付属します。

構成ダイナミック型(3層レイヤー構造振動板採用「発展型ARD」ドライバー)
1DD
再生周波数帯域10 – 40,000 Hz
感度104 dB SPL/mW(@1KHz)
インピーダンス16Ω(@1KHz)
導体構成4芯OFCリッツケーブル(約120cm)
ケーブルプラグUSB Type-C / 3.5mm 3極
製品仕様

購入先

パッケージ外観と付属品について

パッケージ

エントリー機らしくシンプルなパッケージデザイン。表面には製品の写真が大きく描かれており、一目でどんなイヤホンなのかが分かります。無駄を省きつつも細部まできちんと作り込まれており、手に取った際に安心感がありますね。

写真だと反射で見づらくなっていますが、右上には『音質最優先』と堂々たる文字が刻まれています。

AZLA TRINITY パッケージ
パッケージ

付属品

付属品は以下の通り。

AZLA TRINITY 内容物
AZLA TRINITY 内容物
  • AZLA TRINITY 本体
  • イヤーピース 4ペア

製品を開封すると、イヤホン本体に加えて、専用に開発されたイヤーピース「SednaEarfit T」が4サイズ同梱されています。さらに持ち運びに便利なポーチも付属しており、使用後はイヤホンはもちろんのこと、付属のイヤーピースも保管できるよう配慮されています。

本体

イヤホン本体は、エントリーモデルらしいシンプルさを基調としながらも、細部の仕上げにしっかりとしたこだわりが感じられます。表面は丁寧なサラサラしたメタルっぽい塗装で質感はかなり良いですね。低価格帯にありがちな安っぽさを感じさせません。

ハウジングは砲弾型なので、耳の小さい方でも心配することなく耳に自然に収まり、長時間の装着でも快適さを維持できるようになっています。

AZLA TRINITY 拡大図
本体正面

音質について

AZLA TRINITYの特徴を簡単に表すならば…
低音は超ダイナミックな全力サウンド!ボーカルは美しくウォームなトーンで耳当たりよく聞けるイヤホン」といった感じですね。

音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。

音の傾向
暖色
寒色
暗い
明るい
狭い
広い
低解像度
高解像度
繊細
迫力
モニター
リスニング
人工的
リアル
ゆったり
早い
ビルドクオリティ
残念
良い
コストパフォーマンス
残念
優秀
装着感
微妙
良い
付属品
最低限
充実・豪華

視聴環境

  • iPhone 16 Pro MAX
  • 付属のイヤーピース

サウンドインプレッション

これはイヤホン初心者を沼らせるリスニング的な味わいに調節されたエントリー向けイヤホンだ!

全体的にややウォームなトーンで、ボーカルが引っ込まないWバランスな仕上がり。低音がかなり豊かではありますが、ボーカルは癖なく適度な距離感で聴かせてくれます。金属音の表現力までは性能面で及ばないものの、左右のセパレーション感の強い高音域でどの帯域も適度に主張してくるようなリスニングな味わい。音の出始めのアタック感も強くでダイナミック大迫力に音が迫ってくる感覚。この迫力はなかなか魅力的ですよ!

初心者が第一に購入したイヤホンだったら良い感じにイヤホン沼への入口になるかも…(笑)

低音域

AZLA TRINITYの最も特徴的な帯域は、やはり低音域だと感じます。
量感は非常に豊かで迫力がありますが、中低音が膨らんでモコモコしたり、ボコボコと暴れたりしないよう絶妙にコントロールされており、タイトさもわずかに感じられる調整です。

そのため、EDMやロック、POPSとの相性は良好で、低音をしっかり楽しめる一方、テンポの速い楽曲では引き締まりがやや足りず、音が混濁する場面もあります。ただし、価格を踏まえれば十分に健闘している仕上がりかなと。

中音域

中音域は、低音の個性的なキャラクターとは対照的に、おだやかでしっとりとした表現を得意としているように感じます。
ピアノは優しく耳に馴染むトーンで丁寧に再生され、ボーカルはほどよい湿度感を伴い、しっとりとした響きが心地よいですね!特にウィスパーボイスを含むスローテンポの楽曲では、落ち着いた雰囲気を自然に描き出してくれるため、長時間のリスニングにも適しています。

また、ギターサウンドについては、歪んだ音色よりもクランチやクリーン寄りの柔らかな演奏に相性が良く、楽曲本来の温かみを穏やかに引き出してくれる印象です。

高音域

高音域は、明るくきらめくような質感は控えめで、ハイハットやシンバルの金属音も鋭さを抑えた形で再現されます。刺さりやシャリつきが抑制されており、耳あたりが柔らかく、何度も言うように長時間のリスニングにも適した調整です。

全体を通してみれば抑制気味のチューニングですが、これは低音域や中音域とのバランスを取った結果であり、むしろ自然で聴きやすい方向性として好意的に受け取れると思いました。

音場

空間表現をひと言でたとえるなら、小規模なライブハウスといったところでしょうか。
音に余韻があまり乗らないため奥行きや広がりは控えめですが、そのぶん全体としては迫力と押し出し感が強く、「小規模なライブハウス」という表現がしっくりきます。

定位にやや甘さはあるものの、自分を取り囲むように後方へと回り込むステレオ感があり、心地よいサラウンド感を楽しめます。結果として、聴いていて楽しさを感じます。普通に良いわ。

装着感について

砲弾型で耳に指すだけ、耳掛けもありませんので装着のしやすさはもちろん良いです。専用設計のイヤーピース「SednaEarfit T」の保持力が結構高いので多少外側に引っ張っても耐えてくれます!w

AZLA TRINITY 拡大図

長所と短所

長所

  • 全体的に迫力たっぷり
  • 初心者にオススメ
  • 低音たっぷり!
  • 手軽だし安い
  • 少し空間狭め

短所

  • 定位感甘め
  • 原音忠実ではない
  • マイクの性能は最低限

初心者を沼らせるには良いチューニング!

こんな人にオススメ

  • 低価格で高音質を追求する方
  • 迫力ある低音を楽しみたい方
  • ライブ感のあるサウンドを求める方
  • EDM・ロック・POPSといったエネルギッシュなジャンルをよく聴く方
  • 刺さりのない高音域で長時間リスニングを楽しみたい方
  • FPSなどのゲームで定位感やサラウンド感を重視する方

本機は、低音の迫力と押し出し感を存分に味わいたい方に特に向いています。
広大な音場で余韻を楽しむというよりは、小規模なライブハウスに入り込んだような臨場感を得られるのが魅力かなと感じました。また、高音域は耳に優しく長時間のリスニングにも良さそうでしたよ(^o^)ノ


本記事の執筆にあたりアユート様よりPRのご依頼を受け執筆致しました。
このような素晴らしい機会をいただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。

免責事項:
本記事のレビューにおいて、執筆に伴う金銭等のやり取りはございません。同時に執筆内容への指示も一切受けておらず、内容は全て筆者自身の個人的な感想です。

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この記事を書いた人

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積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

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