見た目の良いケーブルも選びたい…そんなあなたに!?

今回レビューするのはXINHS-711(Queen of Hearts) です。
赤とグレーが合わさった珍しい配色のケーブルで『ハートの女王』という名称に相応しいデザインになっています。
導体について
ECサイトの概要欄では、以下の通りの素材が使われている旨の記載がありました。
7N OCC + Pd-plated + Graphene
99.99999%の純度の銅に、パラジウムメッキとグラフェンという素材だと思われます。
外観など
外観
落ち着きのある赤とグレーを組み合わせた、『ハートの女王』という名称に説得力を持たせたようなデザインになっています。

赤・グレー・金メッキパーツと、もはやそのままと言いますか…(笑)
プラグ周り
ivipQ系列のブランドで頻繁に使用されている豪華なメッキのプラグです。

コネクタ周り

仕様(スペック)について
| 製品名 | XINHS-711(Queen of Hearts) |
|---|---|
| ブランド | XINHS |
| 長さ | 約1.25m |
| コネクタ | 0.78mm 2ピン ※その他設定あり |
| プラグタイプ | 4.4mm プラグ ※その他設定あり |
| 材質 | 7N OCC + Pd-plated + Graphene |
音質について
箇条書きで、本製品から得られた印象を書き上げると以下のような印象です。
- 珍しく重心高め
- 分離感優秀
- 浮遊感のある音粒
- 左右から頭上にふわっと広がって展開するサウンド
- 意図的に甘めの音像に!?
- 余韻重視?
- 低音はタイトにやや抑えめに
インプレッション
全体的な印象としては、音の重心がやや高めに設定された、ふわりとした浮遊感のあるサウンドが特徴的なケーブルです。音像がカチッと定位するタイプではなく、音粒が空間に溶け込むように広がりながら展開していく、雰囲気有線?の音作りだと感じました。
低音域はしっかりと引き締まりつつも、輪郭の角がマイルドで、過度な主張は控えめ。量感を強調する方向ではなく、全体の空気感を損なわない範囲で自然に支える役割に徹している印象…
一方で高音域の解像度は非常に高く、音粒は針先のように細く繊細。しかしながらシャープさや刺激感は抑えられており、サラサラとしたシルキーな質感で、耳当たりの良い優しさを感じさせます。
音像の定位は意図的に甘めに設計されているようで、輪郭を強調するのではなく、音がふわっと浮かび上がるような立体感を演出。全体としては繊細かつファンタジックな空間表現を感じられる、不思議な魅力を持ったケーブルだと感じました。
低音域
低音域は輪郭がマイルドで、全体的に優しさを感じさせる鳴り方が印象的です。アタック感は強く主張せず、立ち上がりも穏やか。量感でボンと押し出すタイプではなさそうで低音はやや抑えられたボリューム。
重低音の迫力やキックの衝撃感を求める方向けではなく、空間表現や音のまとまり、ケーブルの音の方向性を重視した音色という印象です。
中音域
中音域セクションは、褒めるべきポイントなのか、それとも改善点として捉えるべきなのか、正直かなり悩んだ部分です。最終的には性能の優劣というよりも、リスナーの好みに大きく左右される音作りだと考える所で落ち着いたのですが…
音の輪郭は全体的に甘めで、定位や距離感を明確に把握できるタイプの中音域ではありません。さすがに左右方向の位置関係は把握できますが、音像の前後感や奥行きは掴みにくく、一般的な意味での定位する音とは少し違うかなと。
音は頭内から脳天方向へとふわりと広がっていくような独特のサラウンド感があり、空間全体を包み込むように展開します。サックスやピアノといった本来は実像感や位置が明確になりやすい楽器でもどこかファンタジックな柔らかな浮遊感のある音として描かれます。
明瞭な定位やリアルな距離感を重視するリスナーには違和感を強く感じるケーブルではないかと思う反面、雰囲気や没入感を重視する方や、アンビエントサウンドのようなものを好む方によっては、このケーブルの希有な特性が強いメリットとして感じられるのかもしれません。
高音域
低音・中音域と個性が強かったものの、高音域は伸びやかである程度制御された広がりのある特性のある音で、音の分離感と解像度に優れる印象が強いです。サラサラと繊細で倍音までも描き出すような繊細な表現力があります。 シルキーな高音とも言えるほどの繊細感があります。
空間表現
空間表現はかなり広さを感じさせるタイプ。音が特定の位置に収束するというよりも、ふわっとどこまでも広がっていくような感覚があります。音場は境界が曖昧なまま余白ごと広がる不思議な空間。
左右方向だけでなく上下方向への広がりもあります。また音粒が脳内から外に出ていくような広がり方があるので、ある意味包み込まれるような没入感という点では非常に個性的と言いますか…
音場の正確なステージ感を求める場合には好みが分かれる可能性はあるものの、雰囲気重視でファンタジックな空間を好む方にとっては好ましい変化をするのではないでしょうか。
使用感について
太さも重量感もありますが、しなやかさと癖の付きづらさがあります。取り回しや収納時も違和感無くさっと広げてぱっと巻ける扱いやすさがあります。
総評
明確な定位や音像の輪郭を重視するタイプというよりも、空間の広がりや音の余韻、全体の雰囲気を重視した音作りが特徴的でした。
低音域は輪郭がマイルドで、アタック感も穏やか。量感で押し出す方向ではなく、音楽全体のバランスを崩さないよう控えめに支える鳴り方です。高音域は解像度が高く、音粒は細かいものの、刺激感は抑えられており、サラサラとした質感で耳当たりの良さがありました。
中音域と空間表現については、好みがハッキリと分かれるポイントで音の輪郭や定位、距離感は明確とは言えず、良くも悪くも音が頭内から上方向へと広がるような独特の空間・サラウンド感があり、ファンタジック…幻想的な感覚の音に感じました。
雰囲気や没入感を重視する聴き方には合いそうなケーブルだと感じました。

アンビエントサウンド、BGM再生に向いてるかもしれん!!
購入先
XINHS-711(Queen of Hearts) :https://s.click.aliexpress.com/e/_c2RAUhln
使用可能なオリジナルクーポンはこちらからお探しください。
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