こんにちは!今回レビューするのは『ダルマオーディオ 木魂Ⅱ』です。
前作の『木魂』は、2025年夏のポタフェスで登場して以降、会場での相互フォロワー同士の会話やSNS上でもじわじわと話題になりました。
今回レビューしていくのは、その無印『木魂』で指摘されていた弱点を丁寧にブラッシュアップした後継モデル、『木魂Ⅱ』です。
では早速いってみましょう(^o^)ノ

製品概要
ダルマオーディオが展開する「木魂」シリーズは、木製ハウジングならではの自然な響きと温かみのある音色を軸とした製品ライン。
前作の無印「木魂」はナチュラルなウォームな重心低い音作りが評価される一方で、高音域の伸びや抜け感に物足りなさを感じる声もありました。
木魂Ⅱは、その弱点を、高音域の透明度やヌケ感を高めることで、よりHiFi志向なサウンドへと進化したモデルです。木の響きによる柔らかさを残しながらも、音の見通しが良くなり、全体のバランスがより洗練されています。
外観は、前作のナチュラルな黄色から深緑の天然色に近い風合いでしたから一転し、木魂Ⅱでは鮮やかな青を採用。音の方向性の変化も視覚的にも感じさせるデザインとなっています。
ダルマオーディオについて
ダルマオーディオは、2019年に中国・深圳で誕生したイヤホンブランドです。
日本の音楽文化やものづくり精神に深い敬意を抱くメンバーによって設立され、その価値観を製品づくりの根幹に据えながら、日本市場に特化した開発を行っている点を特徴としています。
中国の高度な製造技術を活かしつつも、品質管理や音作り、ユーザー対応に至るまで、日本的な基準や感性を強く意識したものづくりを徹底しているブランドです。
仕様
| 構成 | 1DD (PU+LCP) |
|---|---|
| 再生周波数帯域 | 20Hz〜20kHz |
| 発売日 | 2025年12月20日 |
| 価格 | 25,000円+税込(本体のみ) 筐体+ケーブル+イヤーピース(+8,000円) |
製品外観
前作の「木魂」と同じ形状のハウジングですが、今作の『木魂Ⅱ』は鮮やかで濃厚な青いカラーリング。

天然木ならではの表情の豊かさがある外観。染料がしっかり入った部分と、染み込まなかった部分、そのコントラストによって生まれる色ムラが、人工物にはない良い味を出しています。樹脂や金属には出せない木材そのものの質感や温もりがきちんと伝わってくる外観に魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。

天然木なので唯一無二のデザイン。見ているほどに愛着が湧いてくるタイプ!?
個体差も含めて、この仕上がりを楽しめる人にはかなり刺さると思います。
サイドビュー・背面
シェル形状はコンパクトながら耳に収まりやすいカスタムIEM的な凹凸があり、かなり軽量な筐体も相まって装着感は良いですね。
ノズルはさらっとしたマットな仕上がりで安っぽさはありません。質感の良さは大事にしてそうな感じです。

付属ケーブルについて
『木魂Ⅱ』専用に開発された8芯で編み込まれたケーブルは、なんと7NOCC(単結晶状高純度無酸素銅)が贅沢に採用されています。
いかにも付属ケーブルらしいシンプルなデザインで、主張はかなり控えめ。でも中身を知ると印象がガラッと変わります。スペック的にも素材的にも、普通に単品販売されていてもおかしくないレベルらしいです。(ダルマオーディオの方より)
音質について
『木魂Ⅱ』の特徴をいくつか書き出すと…
- 優しく抜けの良い高音
- 自然な減衰と余韻
- 程よいHiFi的なバランス
- 前作の木魂のエッセンスがなんとなく残る感じ
周波数特性
計測データは以下の通りです。※素人による計測の為、参考程度にお願いします。
片側を94db@1000Hzに合わせ計測。

中低音付近を膨らませて低音は豊かに、高域はニュートラルながら少しだけ艶を。そんな感じでしょうか。
評価チャート
音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。
※製品の価格を考慮した評価となります。
視聴環境
- Lotoo PAW 6000
- 標準ケーブル
- 付属イヤーピース
サウンドインプレッション
凄く自然体で聞けるタイプの音…!
木魂Ⅱの全体的なサウンドは、前作の低重心で低中域重視からバランス寄りにシフト。重心が以前より高くなり、爽やかで明瞭な印象が強くなりました。よりHiFiな方向性になったような自然な減衰を伴う音色に。(でも木魂シリーズらしい低音やエッセンスは残っています。)
木製ハウジングらしい温かみと自然な響きを残しつつ、高音の伸びと解像度が向上。低音のボワつきを抑え、分離感が良くなったことで、より万能なリスニング向きの味わいに変化しました。昨今の製品と比べるとギラギラと鋭い高音域は抑えられていますが、誇張しない高音域で自然なリスニング体験が出来ますね。
低音域
前作に比べると少しだけ低音の量感が控えめに。中低音に膨らみがあり、厚みのある暖色系で柔らかい質感が伴う低音で、まったり聞ける感じ。ボワッとしたりモコッとしてる感じはないように思います。
量感も厚みもありますが、以外にも距離感はしっかり引いた位置で下支えに徹するような低音の鳴り方をするので、空間を低音で埋めるような感じもなく、しっかり制御してる印象です。
木魂らしいエッセンスという意味で私は個性だと考えていますが、やや収束が遅めの低音なのでスピード感がある楽曲やバスドラムを連続で叩くような楽曲だと曇ると感じる方が、もしかしたら一定数いるかもしれません。
…がしかし、音量を大きめにしていくと低音にもキレと迫力が出ます。パワーは正義w
中音域
ボーカルも弦楽器や主要な楽器が適度に前傾して聴きやすい良好なバランス感があります
鋭さがなく、自然で温かみのある表現が魅力。ボーカルや楽器はしっかり透明度もありつつ温かみがある帯域です。重心が高くなったことで、初代よりスッキリと明瞭に聴こえて実像感が増しています。ナチュラルでちょっと艶っぽさがあるのも良いですね。
ボーカル
程よい距離感でスッキリ透明度高いボーカルです。定位も違和感ありませんね。
意外にもしっとりした湿度感は控えめでスッキリしたボーカル表現です。厚みが出てウォームなボーカルになるかと思いきや、そうでもなかった(笑)
高音域
初代からの大きな改善点。高音の伸びが良くなり、キレが出て籠もりづらく紛れにくくクリアになりました!
解像度の高さしっかりと確保しながら、刺さりを感じにくい穏やかな伸びが特徴。ケーブルを変えて微調節するのも良さそうです。
キラキラ感や倍音成分は主張せず、所々に優しい煌めきを置きながらも、自然な誇張ない滑らかな高音域になっています。
音場・空間表現
木製ハウジングらしい広がりや響きのようなものがあり、奥行き感もあります。空間表現は自然で立体的。音場は広すぎず狭すぎずな感じで落ち着いています。
適度な広がりで楽器の定位が明確。初代より重心が高くなったことで、見通しが良くなった感覚があります。
ライブ感や空気感を心地よく優しい音色で再現します。
解像度
価格帯相応以上の高解像度ではないでしょうか!?
先程も申し上げた通り、スピーディーな楽曲がやや苦手なことを除けば、解像度は値段以上かなと思いました。
長所と短所
長所
- スタビライズドウッドデザイン
- 温かみと明瞭さの共存
- コスパ良さそう
短所
- 低音好きには物足りない
- 高速・複雑な楽曲でドラムがもたつく
- 良くも悪くもバランスが良い
木魂シリーズファンなら、前作も今作も持っていて損はないサウンド。
低音の質感に根強いファンがいるものの、低音が合わない方も一定数いるようです。

軽くて装着感も良いのだ…!
低音のまったり感は癖になる。
まとめ
スタビライズドウッドの美しいハウジングがやっぱり魅力…
木目が1台ずつ異なる個体差が所有欲を強く刺激する有線イヤホンです。
前作『木魂』からわかりやすく重心を上方向にシフトさせ、低中域の温かみと自然な響きを維持しつつ、解像度を大幅に向上させたバランス型チューニングが特徴。
低音は前作らしい深みがありつつ少しだけ量感を抑え、ボーカルや高音はクリアだけど刺さらない、そんな聴き疲れしにくいサウンドに仕上がっています。
オーディオを長年楽しんでいる方こそ、「これは良いね…」と唸らせる味わい深い絶妙な音色な気もしています。
低音のド迫力を最優先するなら初代『木魂』の方が好みになる可能性がありますが、幅広いジャンルで心地よく楽しみたい人には『木魂Ⅱ』がオススメです。
購入先
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