Kiwi Ears Allegro mini レビュー 癖なくスッキリした音のコスパ抜群のDAC、初心者にもオススメ

DAC

こんにちは。とれふるです。
今回は「Kiwi Ears Allegro Mini」をレビューをさせていただきます。

こちらの記事の執筆にあたり、Linsoul_JP様より製品をご提供いただいております。
このような素晴らしい機会をいただき、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

音質評価についての情報を今すぐ知りたい方は、
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製品概要

Kiwi Ears Allegro Miniは、持ち運びやすいコンパクトなデザインで、かなり軽量なアルミニウムのボディが特徴です。
採用例の少ない珍しい「KT02H20」DACチップを採用し、PCM 32bit/384kHzおよびDSD128までをサポートしています。
非常にクリアで歪みの少ない音質を提供。広い周波数応答と優れた信号対雑音比(SNR)を持ち、詳細で色彩豊かなサウンドを実現したとのこと。

3.5mmシングルエンド、4.4mm出力シングルエンドに対応しています。


Amazon商品リンク:Kiwi Ears Allegro Mini
Linsoul ECサイト:Kiwi Ears Allegro Mini

仕様について

製品名Kiwi Ears Allegro Mini ミニポータブルデコードアンプ
ブランドKiwi Ears
モデルAllegro Mini
DACチップKT02H20
歪率< 0.004% (32Ω負荷)
アウトプットパワーL+R ≥ 30mW + 30mW (32Ω、THD+N < 1%)
SN比≥ 114dB(32Ω負荷)
周波数帯域±0.2dB (20-20KHz)
ノイズ3μV
適応フォーマットPCM(最大32ビット/384kHz)
DSD(DSD128、DSD64)
出力3.5mmシングルエンド,4.4mmシングルエンド

パッケージ紹介

Kiwi Ears Allegro Miniのパッケージは、かなりコンパクトで超軽量です。
開封すると、本体を保護するスポンジにすっぽりと包まれた状態で入っていました。

付属品は、本体のみのシンプルなパッケージです。

パッケージ
パッケージ
開封後
開封後

3.5mmと4.4mmシングル出力に対応しています。この価格帯で両方の出力に対応した製品自体が少ないので、あらたな定番商品になる可能性も…?

音質の評価

比較対象

以上の機種と聴き比べて、どんな印象だったかを以下に記述します。

試聴した感想

初聴の印象

最初に感じるのは、着色や味付けが無く、非常にスッキリとした広いレンジのサウンド

高音域の分離感が良好で、見通しの良いサウンドが特徴的です。 音場に関しても特に変化を感じさせず、イヤホンの素の音場・定位表現を教えてくれるような感じです。
スッキリした音なので相対的にやや硬質な音に感じることもあるかもしれません。
製品によるとは思いますが、1000円前後の超安価なDACからの乗り換えであれば、間違いなく「音が良くなった」と気付けるくらいには音質が良く感じます。

低音域

低音は適度に引き締まりつつも深みがあり、ボワつきが全くありません。全体のバランスを保ちながらも力強さのある低音域で上品な低音とも言えます。温かみや弾力のある低音域を期待している方にとっては、ちょっと物足りなさや、スッキリしすぎていると感じる方もいるかもしれません。

中音域

基本的に着色感は少なく、ボーカルの音域は僅かに前にメリハリを持ちながら主張するような印象が僅かにあります。薄い布を1枚脱ぎ、透き通ったようなサウンドに変化する様相という表現が近いかもしれません。

高音域

自然に高音までしっかり聴かせてくれる優等生という感じで、手持ちのDC-Eliteと比べると、流石にやや控えめにと感じつつも、CT-3と比べると「こんな音出てたんだ」と気づかせてくれるほど高音域の表現力があります。この低価格帯でしっかりと高音域の表現力を示してくるあたり、コストパフォーマンスは非常に高いと考えます。

魅力について

Allegro Mini自然で素直な音という特性からか、耳当たりが不思議と優しく、DC-Eliteを普段使う自分からしても、Allegro Miniでもも十分かも…?と思ってしまうような魅力があります。
「今日はコレでいいか!Allegro Mini使うか!スッキリした聞きやすい音だしな!」というように思える製品です。値段だけでは判断出来ない魅力を本製品は兼ね備えてると感じた次第です。

使い心地について

軽くて小さい製品なので、携帯性は抜群であることを素晴らしいのですが、音量調節の部分で課題があります。全体的に音量が大きくiPhone環境であれば、1/3ほどまで上げれば十分に音楽鑑賞に十分な出力が出てきます。能率の低いイヤホン・ヘッドホンでも十分に駆動させられるでしょう。

しかし、1ステップごとの調節幅が雑に大きく、狙った音量が思うように出せない可能性があります。
さらに、DAC本体側で音量変更することが出来ず、スマホ側に依存するのもユーザーにとっては敬遠する要素かもしれません。

その他のコメント

長時間の使用においてもDAC本体の発熱がほぼ見られなかったことと、出力の割には省エネで電池の減りをさほど感じなかった部分は高評価です。

Allegro miniとiPhone

長所と短所

長所

  • 3.5mm,4.4mm両対応
  • スッキリした優秀な音
  • コンパクトで軽量
  • 高い出力
  • 本機種で聞きたくなる聴きやすさ
  • 出力の割に省エネ

短所

  • 音量調節のステップ幅が雑に大きい
  • DAC本体で音量を調節出来ない
  • ケースによっては干渉する。
  • 4.4mmがシングルエンド出力

まとめ

5000円未満で3.5mmと4.4mm両対応の低価格なDACを求めている人にとってもオススメの良い選択肢となる製品だと思います。 出力が大きめで、音量調節はざっくりとしたステップ幅でしか行えないものの、音質はスッキリと優秀な音で、価格以上の価値を見出してくれた製品でした。

製品購入先リンク

Amazon商品リンク:Kiwi Ears Allegro Mini
Linsoul ECサイト:Kiwi Ears Allegro Mini


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免責事項:
本記事のレビューにおいて、レビュー用のサンプルとして製品を提供頂いておりますが、執筆に伴う金銭等のやり取りはございません。同時に執筆内容への指示も一切受けておりません。以上の内容は全て筆者自身の個人的な感想です。

コメント

  1. おっしー より:

    4.4mmシングルエンドなのに4.4mm使用時の出力が大きいのは何故ですか?
    フルバランスならR-/L-のアンプ分の消費出力があるので出力は上がりますが、4.4mmもシングルエンドなら出力も3.5mmと同じだと思うのですが?
    DACチップから3.5mmと4.4mmジャック端子への回路図を見たいですね。
    この感じだと3.5mmと4.4mmで全く同じ回路接続になってそう。。。

    • とれふる とれふる より:

      お世話になっております。とれふるでございます。

      本日お昼ごろのシングルエンド出力とのことで早急に記事を修正しましたが、”最大出力は32Ω負荷で70mW(3.5mm)、155mW(4.4mm)”という仕様についても矛盾が発生しており関係各所、確認をお取りしている状況にございます。
      おっしゃる通りで、同様に出力は同じになるのでは?と認識しています。
      注釈はお入れする予定ですが、各所確認が取れるまでは不正確な状況となりますことをお詫び申し上げます。

  2. とれふる とれふる より:

    確認がとれましたので、記事を一部修正しました。
    ご指摘ありがとうございました。

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