BQEYZ Cloudといえば、そのコストパフォーマンスの高さで、ポータブルオーディオ愛好家の間で話題に上ることが多いイヤホンです。
本記事では、BQEYZ Cloudの音質・デザイン・装着感などを、実際に使ってみBQEYZ Cloud イヤホンレビュー:軽快で明るいボーカルも得意なハイコスパイヤホンた評価も交えつつ、詳しくご紹介しますヽ(=´▽`=)ノ
製品概要
BQEYZ Cloudは、10mmのLCPダイナミックドライバーとフレキシブル補助振動板ユニット(6.8mmのパッシブ振動板)を組み合わせたハイブリッド構造を採用しており、これにより高音域の透明感、中音域の豊かな表現力、そして低音域の適度な深みを実現しています。
エアーアシスト循環システムという独自の技術を導入することで、ダイナミックドライバーの力を利用してキャビティ内の空気を振動させ、補助振動板を動かすことで、過度に尖った高音を和らげ、音の分離感を向上させる効果があります。
デザイン面では、5軸CNC加工によるアルミニウム合金のハウジングが採用されており、耐久性とスタイリッシュさを両立させています。また、ケーブルは高純度の単結晶銅と銀メッキを施した銅線を同軸に混合したものを使用しており、サウンドクオリティを損なうことなく、柔軟性と強度を高めた設計になっています。
ケーブルのプラグは3.5mmと4.4mmから選択でき、ユーザーの使用環境に柔軟に対応します。
シェルは、CNCアルミニウムマグネシウム合金ハウジングにより、耐久性と美しさを兼ね備えています。
仕様について
型式 | ダイナミック+パッシブユニット |
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ドライバー口径 | 10mmダイナミック 6.8mmパッシブ振動板 |
構造 | エアーアシスト循環システム |
筐体素材 | 5軸CNC加工 メタルシェル |
再生周波数帯域 | 7~40,000Hz |
感度 | 110dB |
インピーダンス | 32Ω |
ケーブル | 同軸混合ケーブル (単結晶銅x 40、単結晶銅銀×38) |
ケーブルコネクタ | 0.78mm 2Pin |
ケーブル長 | 1.2m |
プラグ | 3.5mm/4.4mmから選択 ※過去は2.5mmがあったような…? |
パッケージ外観と付属品について
パッケージ
Cloudという名前なだけあって、青空をイメージしたようなパッケージに仕上がっています。
本体カラーはシアンとブラックがあるようですが、私はシアンを選択しました。
パッケージを開封すると、スポンジのようなサポート材にイヤホンの本体が埋まっているような形で収まっていました。
このようなスポンジにイヤホン本体がはめ込まれているようなパッケージは、国内の製品ではあまり見かけないような気がするのですが、あらゆる衝撃や直接的な破損が抑えられますし、理にかなっているなと思っています。
国内においては柔らかいスポンジやブリスターパッケージが多いのはなぜなのか、ご存知の方がいらっしゃれば教えて欲しいです(笑)
付属品
シンプルなパッケージですが、付属品は思ったよりも充実していました。
イヤーピースは内経が異なる白とグレーの2種類と、フォーム系のイヤーピースが入っていますね。
- イヤホン本体
- キャリングケース
- イヤーピース各種
- イヤーピースケースx2
- ケーブル
- クリーニングツール
イヤホン本体
イヤホン本体は金属製で、サラッとした肌触りが特徴的です。金属加工の精度が高く、その作りの良さが手に取るように伝わってきます。
フェイスプレートに施された緩やかな2本の波模様も、シンプルでありながら非常に魅力的なデザインに仕上がっています。
写真では伝わらないのが残念ですが、ノズル含めて全体が金属で出来ているので耐久性は高そうですし、所有満足度も上がりそうですね。
付属ケーブル
私が選択したのは4.4mmプラグですが、購入される際には3.5mm / 4.4mmの端子を選ぶことができます。以前は2.5mmの設定があったような気がしていたんですが、最近は見かけないような…?
Cloudの名前の通りの雲のような真っ白の見た目ですが、角度によっては厚みのある雲の色に見えなくもないですね!?
仕様としては、単結晶銅・単結晶銅銀メッキ 混合同軸ケーブル。
ケーブルの太さは並といった所ですが、少しだけ癖がありながらもしなやかさも持ち合わせているので、使用上問題になることはほとんどないでしょう。
BQEYEZ Cloud をレビュー
レビューを執筆するにあたってのガイドラインは以下に要約したものをご用意しております。
レビューポリシーの抜粋(要約)
レビューする製品は運営者が実際に使用し、自身の感覚に身を任せ「思ったままに」執筆します。
あくまでも個人が感じたままに執筆している内容となります。必ずしも「正しい」とは限りませんので、ご理解頂ければと思います。
提供・貸与品は、購入品と同様に忖度せず中立的な立場で「思ったままに」執筆します。
音の聞こえ方には、体調・気分・好み・外耳道の形状や太さなど様々な要因によって個人差が生じます。
「あ~そんな傾向があるのかなぁ~」くらいの参考程度に内容をお読み頂ければ幸いです。
イヤホン等の音響製品のレビュー記事に関しては、レビューの精度を上げる為に数日間使い込いこんだ上での評価となります。
SNS等には、箱出し10分程度で感じた簡易ファーストインプレッションや、使い込む途中の簡易インプレを掲載していることが多いです。
記事内で個別に言及しない限りは付属のイヤーピースを使用しています。
私自身の備忘録も兼ねて感覚的に1.0~5.0の範囲内で点数付けして評価しています。
※スコアは音質のみの評価で、付属品や外観に影響されません。
より詳しいレビューポリシーや使用機材や視聴楽曲等も知りたい方は、以下のリンク先をご確認ください。
音質について
BQEYEZ Cloud を一言で表すならば、「雲のように軽やかな明るい音」ですね!
※イヤーピースは付属の「Reference」を使用。
早速ですが、聴覚上の音のバランスのグラフから見ていきましょう。
重低音は控えめで、低音はスッキリとしつつ輪郭に明瞭感があり、中高音域以上の存在感が強めのバランスになっています。
音の傾向や特徴
音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。
- 音色:少しだけ寒色寄りで、明るくやや硬質感のある高音域が特徴。腰高なサウンド。
- 低音域:全体的に控えめながら、弾力のある低音感と輪郭のある低音を共存したような音で、不思議と存在感はあるような雰囲気が出ています。
- 中音域:少し乾いたようなサラッとした中音域が特徴でピアノの音も軽やかに明るく表現してくれます。
アコースティックギター等の弦を弾く音のキレも良く、リズミカルです。 - 高音域:キレと存在感、量感のある高音域。
特に中高音域は分離感があり解像度高く感じます。 - 解像度:少し高めかなと感じる程度です。
- ボーカル:明るく艷やかで距離も近い、存在感のあるボーカル。
- 音場:適度な広さがあり、頭上で扇形に広がるような音で、左右に広いタイプでは無いように感じます。どちらかといえば、少し奥行きがあるような音場表現ですね。
- 装着感:ややノズルが短めで保持力の高いイヤーピースではないので、使用者を選ぶ可能性があります。合わないと感じるユーザーは、必要に応じてお好みのご自身のイヤーピースを選択してみてください。
- コストパフォーマンス:競合が多いものの、コストパフォーマンスが優秀な製品で、買って損はしないと思います。
- 外観:金属ボディでサラッとした仕上げ、丁寧なCNC切削加工でクオリティは高いです。
「雲のように軽やかな明るい音」と先ほど形容したように、全体的に軽快な明るい音色が特徴です。全体的には聞きやすい明るく明瞭感のある音が特徴です。
おかげで、クリア感も高くヌケも良い音なので買って損はしない優秀な製品だと思います。
ボーカルの艷やかで余韻のある表現がなかなか良く、女性ボーカルとの相性が特別に良く感じます。
男性ボーカルとの相性はやや微妙で、薄っぺらく弱めの表現に感じてしまうかもしれません。
全体的には不足感のある音域は無く、明るく軽快なサウンドバランスにまとまっています。低音の量感を求めるユーザーには低音が全体的に物足りなく感じるとは思います。
しかし、決して弱いとか存在感を感じないようなことはなく、明瞭度の高い輪郭のある低音が明るいサウンドをそっと支えてくれるような仕上がりです。
長所と短所
長所
- 明るい軽快な音色
- 優秀なコストパフォーマンス
- 作りの良い金属筐体
短所
- 低音が控えめ
- ノズルが短めで耳への固定感が弱い
- 音の厚みが足りない
評価スコア
音質の評価スコアは…
【A+】3.7/5.0かな!
あとがき
BQEYZ Cloudを私自身が実際に使ってみたレビューをお届けしました!
このレビューが、皆さんの次の購入や体験に少しでも参考になれば、これ以上嬉しいことはありません(^O^)ノ
ここまでお読みいただきありがとうございました!
製品購入先リンク
mondにて、匿名の質問を受け付けております、興味があれば是非質問してみてください!
本記事の執筆にあたり、BQEYZ Audio Japan様より製品をご提供いただいております。
このような素晴らしい機会をいただき、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。
※本記事のレビューの執筆において、国内代理店様とは一切関係がなくBQEYZ Audio Japan様より直接ご依頼を受けております。
免責事項:
本記事のレビューにおいて、レビュー用のサンプルとして製品を提供頂いておりますが、執筆に伴う金銭等のやり取りはございません。同時に執筆内容への指示も一切受けておりません。以上の内容は全て筆者自身の個人的な感想です。