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CVJ Nami レビュー– 緩い豊かな低音と自然な高音が特徴の隠れた名機!?

こんにちは。とれふるです。
今回は、CVJ Nami のレビューをさせていただきます。

CVJ Nami は、1DD+1BAというシンプルな構成のイヤホンで、名前の通り波(Nami)のようなエクステリアを持ち合わせているイヤホンです、では早速本文に入っていきましょう。

目次

製品概要と紹介

CVJ Nami は、中国の広東省を拠点をするオーディオブランド「CVJ」より登場したイヤホンで5000円未満で購入出来る比較的安価なイヤホンです。

振動板にはアルミニウム+マグネシウム振動板を1基採用し、高音域に小型の1基のBAを採用しています。
イヤホン本体の側面には、2つのスイッチが埋め込まれ音質を好みに変えることが出来ます。

振動板とスイッチ
振動板とスイッチ

スイッチによる音質の変更は、3種類で1基のDDのみで駆動するモード、HFEモード、高解像度モードの3種類が用意されています。

スイッチの解説
スイッチの解説

聴覚上最も高音が出ているのは、画像中央のHFEモードでした。
高解像度モードは、HFEモードより少し高音が控えめになりモニターライクな音になります。


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CVJ Nami 商品リンク

製品仕様について

製品名CVJ Nami
ブランドCVJ
モデルNami
カラーオリジナルカラー
ドライバー1DD+1BA
筐体樹脂
インピーダンス22Ω
感度114dB/mW(金フィルター)
プラグ3.5mm
周波数帯域10-40000Hz
ケーブル0.75mm 2Pin
製品仕様の詳細

パッケージと付属品等について

CVJ Nami のパッケージ外筒を横にスライドさせてから箱を取り出すような、比較的高めのイヤホンにも良く見かけるパッケージので、ワクワクする開封体験が出来ます。パッケージのイラストは名前のNamiの通り、イヤホン本体の背景に波が描かれています。

CVJ Nami パッケージ
CVJ Nami パッケージ

箱を開けると、スポンジと小さな箱が中に詰められています。なかなか高級感がありますw パッケージしっかりしていますね。

CVJ Nami 開封
CVJ Nami 開封

付属品チェック

箱の中には、以下の画像のような付属品が揃っています。
通常の付属品に見られない、細いツールが付属しています、これは本体横のスイッチを変更する為のツールです。(なんかどっかで見たことあるな。)

格安という程ではなく3-4000円程で購入出来るイヤホンなので、イヤーピースがもう少し付属しても良かったのではないかと思う所があります。

CVJ Nami 付属品
CVJ Nami 付属品

イヤホン本体をチェック

本体のフェイスプレートは、名前の通り波の模様をCNCで削り出したプレートがあしらわれています。
シェルは透明で中身が透けています、これがなかなか滑らかでバリもなく美しいです。

この機種のポイントとも言えるギミックですが、スイッチが2つ用意され、出音を変えることが出来ます。

CVJ Nami スイッチ
CVJ Nami スイッチ

スイッチは、破損を防止するために本体に付属したツールを必ず使った方がいいですね。写真で伝わらないのですが、かなり小さいです。

視聴した感想

CVJ Nami を3つのモードで試聴してみたのですが、HFEモードが最も解像度高く高音もしっかり出ていて好みでした。
ということで以降は、HFEモードの評価をしていきます。

低音は量感が多めに聞こえるイヤホンで、ほとんどの音をDDが担当しているが、BAが高音域をちょこっと補助してみました!というような自然な音です。高音域もしっかり出ていますが全然シャリシャリしてなくて、価格にしてはなかなか良いバランスをしているのではないかと思いました。

音質や音の傾向について

リスニング向けに低音と高音を程よくブーストしたような音色で、中低音域もしっかり出ているおかげでウォーム感もあります。所謂ドンシャリの定義にもよりますが、中音域や中低音域が引っ込んでいるドンシャリとは異なり、中低音や中音域もちゃんと出ているタイプでリスニング向けのフラットとも言えるような音質です。

ほとんどの音をDDが受け持ち、BAが受け持つ音域が狭く補助的に鳴っている感じでユニットの繋目が気にならないのが優秀な点だと思いました。

暖色系or寒色系のイヤホンどっち?と聞かれたらどちらでもないと答えることでしょう。

音域別の質量感

感想や音の傾向をグラフにまとめると、以下のような印象です。
音質の感じ方には個人差がかなり大きいので、あくまで参考までにご閲覧いただければと思います。

以下の画像は拡大を推奨します。

CVJ Nami 各音域の質量感のグラフ
各音域の質量感のグラフ

上記のグラフの各帯域に対する評価項目は個人的な感想やイメージで作成しており、周波数(帯域)に対する厳密な評価ではないことにご留意いただければ幸いです、あくまでご参考までにお願いします!

詳細な評価項目ごとのまとめ

詳細な内容は以下の通りまとめましたので参考にしてみてください。

以下の評価は、イヤホンの価格帯を考慮せず公平に評価します。
例外はあるかもしれませんが、概ねS,A,B,C,Dくらいの範囲で評価します。

音色 A DD特有の粗さはあるものの、BAの使い方が上手で、繋目の気にならない整ったサウンド。優秀
低音 B+ 量が多く、独特の緩~い低音感があります。これがめっちゃ心地よいw
ブーミーではないですが楽曲によっては、もっと引き締まったタイトな低音が恋しくなります。
楽曲と相性がありそうなのでB+評価としました。 個人的にはこの緩さが好きでA評価にしたい所ですが、客観的に見るとB+かなと。
中音 A- 非常に評価に悩んだ音域です。ボーカルも綺麗だけど特徴が無いし、綺麗にまとまりすぎて普通とも言えるし。距離感や音量感も適度なんですよね… 悩めるってことは悪くない、むしろ良い?と思ってA-にしました。
高音 A- BAの使い方が上手で、丁寧に5000Hz以上を丁寧にそっとブーストしてくれるような感じ。
音のバランス A 良いです!低音に寄せたリスニング向けのフラットという印象です。
ボーカル A- 特に特徴がないのが特徴という感じで、癖がなく適度な距離感と音量で男性・女性ボーカルが聞こえます。強いていうならボーカルに艶っぽさが薄いです。綺麗なんだけどなぁ…
解像度 B+ パッと聞いた時の解像度そのものは高いですが、中音域以下の解像度が緩めです。
DDが自由に暴れるように鳴っているから、とも言えます。
艶感 B とても綺麗にまとまっているのですが、艶感や生々しさがもう一歩という印象。
音場 A- 左右方向に少し広めです。価格帯を考慮すれば結構広い方です。
定位感 A- 中低音~中音域が少し引っ込む程度に抑えられているので音像が適度な太さで定位感は悪くないです。
ビルドクオリティ B わがままな話ですが、音は良いのですが、イヤホン本体がちょっと安っぽいです…w
装着感 A- 軽いので、そこまで悪く有りません。個人的には私とイヤーピースの相性が良かったです。
もう少ししっとりと厚みのあるイヤーピースだともっと良くなりそう。
タッチノイズ A- ケーブルがツルツルで適度な太さと軽さでさほど気になりません。
音質の評価 A-(3.1) 低価格の1DD+1BA構成で、低音が豊かでありながら限界までナチュラルにチューニングしたようなイヤホンで、この構成でここまでナチュラルなのは初めてでした。
SHUREのSE846と聴き比べても、似たような音の質量感で低音強めのフラットだということがよくわかりましたw
特筆点 低価格帯の1DD+1BA構成にしては低音強めのフラットに近い音質で、オールラウンダー。
中音域スカスカのドンシャリが苦手な人にめっちゃオススメしたいです。適度なウォーム感、心地よい緩めの低音が癖になります。 BAの使い方が上手な機種ですね。
そのかわりDDが雑に緩く鳴ってる感じも否めませんがw
詳細な評価項目

付属のケーブルについて

付属のケーブルは比較的軽量でありながら適度な太さのものが付属します。

CVJ Nami ケーブル拡大
CVJ Nami ケーブル拡大

イヤホン側のコネクタは所謂QDC規格とも言われたりする、0.75mm 2Pinです。

CVJ Nami ケーブルはQDC規格
ケーブルはQDC規格

QDCは0.75mm2Pinなので、0.78mmの2Pinは挿入してはいけません…端子が割れます。

まとめ

CVJ Nami、個人的には低価格ながらかなり好みなイヤホンでした。

低音は強めで緩~い感じが心地よく、ほとんどの音域をDDがマイルドに鳴らしつつ、BAがちょっと手を添えるような上手なチューニングで、結果的には適度なウォーム感と解像度、良好な定位感を持ち合わせたオールラウンダーという感じのイヤホンです。
個人的にはドハマリしたイヤホンで隠れた名機って勝手に呼んでます…(笑)

本体の安っぽさは少々気になるものの、音自体は価格にしてはなかなかバランスが取れていて良かったですね。

最近は様々なブランド様のお品物を試聴しているのですが、ブランド毎に音の特徴がしっかり出ていて面白いなぁと思います。

製品購入先リンク

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CVJ Nami 本体

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