CVJ Night Elf レビュー – 良い意味で異端なパワフルなイヤホン、使っても鑑賞しても楽しい！

2024年8月4日2024年10月19日

こんにちは。とれふるです。
今回は、CVJ Night Elfのレビューをさせていただきます。

今回紹介するCVJ Night Elfは、3つのダイナミックドライバーを備え、フェイスプレートに魔女っ子エルフちゃんがプリントされた、SNSでも度々話題になるイヤホンです。

製品概要と紹介

CVJ Night Elfは、中国の広東省を拠点をするオーディオブランド「CVJ」より登場したイヤホンで4800円くらいで購入出来るイヤホンです。

振動板は、6mm+10mmの振動板と8mmの振動板を組み合わせており、3DD構成となっています。
ダイヤモンドライクカーボン(DLC振動板)を採用しているため、良好な高音域の特性を期待出来る…ってなわけです。

普通のイヤホンと大きく違う所、目を引くポイントとしてはフェイスプレートのプリントでしょうか。
さらには製品にストーリーが存在するという異色っぷり。なんだこれ！！(笑)

深い森には、不思議な力を持つ猫の魔女の幻影が…(略
という不思議なストーリーが用意されています、珍しいコンセプトの商品ですね。

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製品仕様について

製品名	CVJ Night Elf
ブランド	CVJ
モデル	Night Elf
カラー	オリジナルカラー（ブラック）
ドライバー	3DD(6mm+10mm/8mm)
筐体	樹脂
インピーダンス	16Ω
感度	105dB/mW
プラグ	3.5mm
周波数帯域	1-20000hz
ケーブル	0.75mm 2Pin(QDCタイプ)

製品仕様の詳細

パッケージと付属品等について

CVJ Night Elfのパッケージは、かなりしっかりした箱型のものになっています。
パッケージのデザインがかなり目を引きます。言われなければイヤホンが入っているとは思えないほどに…(笑)

箱は玉手箱のように上方向にパカッと空くタイプ。
硬いワックスペーパーのような紙を開くと、ケースとイヤホン本体が露わに。

付属品チェック

箱の中には、以下の画像のような付属品が揃っています。なんか１つ見慣れないものが…

本体
イヤーピース
説明書
ケース
ケーブル
匂い袋　←！？！？ｗｗｗｗ

そうなんです、CVJ Night Elfには匂い袋が付属するのです。これはどういったコンセプトなんでしょう。ナイトエルフたんの匂いがコレなのか！？　ジャスミンの濃厚で大人な甘い香りがします…！
CVJさんなかなか粋なことをしてくれますね…！？

どうやら、他の購入者の情報を探してみると、ラベンダーの香りが入ってた例もあるようで必ずしも同じ匂いではないらしい。

ちなみに付属するイヤホンケースが頭おかしいくらい頑丈で重たい金属製です。
大事なイヤホンを保管するなら良いなと思いますが、結構な重量感なのとネジの精度が高くて逆に締めにくい！(笑)
この金属ケース、人に向かって投げたら間違いなく大怪我しそうなので、絶対に他人に投げないようにしましょう。当たり前だけど。

イヤホン本体をチェック

本体は漆黒ボディで厚みがあるタイプのイヤホン。フェイスプレートは驚くほど精密で細かいピッチでナイトエルフが印刷されています。驚き。かなり解像度高いです。

唯一無二の魔女っ子エルフのキャラクターデザイン、ありきたりなキャラクターではなくオリジナリティが溢れます。
Live2Dとかで動いている姿を見てみたいとさえ思ってしまいます。良いデザインですね。

他にもCVJ Night Elfのようにキャラクターコンセプトのある製品が登場したら、日本人はすぐ飛びついてしまいそうですね…日本のオタク文化バンザイ！

視聴した感想

お！？これは完全にリスニング向けで原音忠実系のモニターサウンドとはかけ離れていますね。

ドンシャリだけどボーカルも主張しているW型のような聞こえ方をします。音に厚みというか勢いみたいなものを節々に感じられます。異径の3つのDDがそれぞれ元気よく鳴っているような感じと言うとわかりやすいかもしれません。

アニソンや電波ソングの類を聞くと結構楽しいです、ドンドン！バチバチ！な感じでキレもありますね！

最初に聞き始めた頃は、いまいち窮屈な音だと感じていたのですが、長く聞けば聞くほど楽しくなってくるスルメのようなイヤホンでした。パッケージやコンセプトに似つかわしくない楽しいリスニングサウンドです！ちょっと筆者もハマりそうになったり…笑

音質や音の傾向について

音の傾向としては、完全にリスニング向けサウンド、弱いドンシャリ？な感じで、中～高音域にキレやアクセントを感じます。低音は適度にウォーム感があります。

音域別の質量感

感想や音の傾向をグラフにまとめると、以下のような印象です。
音質の感じ方には個人差がかなり大きいので、あくまで参考までにご閲覧いただければと思います。

以下の画像は拡大を推奨します。

※上記のグラフの各帯域に対する評価項目は個人的な感想やイメージで作成しており、周波数(帯域)に対する厳密な評価ではないことにご留意いただければ幸いです、あくまでご参考までにお願いします！

見て頂けるとわかると思うのですが、なかなか全体的に量感が多いといいますが、パワー系といいますが…面白い音です。

詳細な評価項目ごとのまとめ

詳細な内容は以下の通りまとめましたので参考にしてみてください。

以下の評価は、イヤホンの価格帯を考慮せず公平に評価します。
例外はあるかもしれませんが、概ねS,A,B,C,Dくらいの範囲で評価します。

音色	B+	異径3DDという構成ながら以外と綺麗にまとまっています。
低音	A-	量感、圧を強めに感じるが、低音が強いということもなく、3DD構成にしてはしっかりチューニングしてきたなぁ…と関心してしまう仕上がりです。適度に引き締まった低音だと感じました。
中音	A-	艷やかさは控えめであるものの、適度なリアリティを備えている印象があります。以外にもジャズやクラシックとも相性が良く感じます。
高音	A-	7-8000Hz付近にアクセントがあるようなキレのある音がします。 3DDとは思えないくらい丁寧な高音が出てますね。
音のバランス	A	一見ドンシャリかと思ったのですが、中音域もちゃんと出てるようなチューニング。 W型に近いかもしれない。ところどころ固有のアクセントがある音です。弱ドンシャリくらい。
ボーカル	A-	イメージキャラクターが女性エルフたんなのに、男性ボーカルの方が艷やかで美しく聞こえます。女性ボーカルは男性ボーカルより距離感を近く感じる印象があります。
解像度	B+	低くはないが、高くもないですが、モニター用途に使える音色でもなく、この機種特有の鳴り方があるので、一概に解像度で語れない部分が多く、評価はつけていますがあまり参考にしなくて良いかもしれません。　味付けが強く解像度が高いとは言えないし、低いと言うと語弊がある気がして…
艶感	B+	中高音域や中低音に艶っぽさを随所に感じます。楽曲によっては深みのある重低音を味わえます。
音場	B-	並といった所です。間違いなく広くは無いです。むしろ若干窮屈にも感じられる時があります。解像度の項目でも申し上げましたが、この機種特有の鳴り方がユニークなので、音場の狭さがあまり気になりません。
定位感	B	音像が若干窮屈に配置されてるように感じます。
ビルドクオリティ	A-	ビルドクオリティそのものは優秀です。キャラクターのプリントは美しく、筺体の質感も良いです。筺体のデザインは改善の余地があると思いますが、3DDを収める関係で設計が難しいのかもしれませんね。
装着感	B	個人的には普通くらいかなと。
タッチノイズ	A-	ケーブルがツルツルとしたPVA？素材なのであまり気になりません。
音質の評価	B+(2.7)	かなり個性的なイヤホンで、好みが分かれそうなサウンドです。ハマる人にとってはA評価もアリ得ると思います!　鳴らし込むと解像度が上がるとか、耳が慣れてくるとか…！？
特筆点	–	3つのドライバーがやりたい放題鳴っているのになぜか綺麗にまとまっているサウンドというイヤホン。最初は窮屈でパワー系で暴れるようなサウンドかと思ったのですが、以外にも普通に聞けちゃうパワフルサウンドです。原音とはかけ離れていますが、これが癖になり聴き込めば聴き込むほど楽しくなってくるスルメのようなイヤホンだなと感じました。というか普通に音質良いと思いますコレ。個性的な音ではあるけど(笑)