DUNU DN142 レビュー|深く沈む重低音と立体感ある音のトライブリッド有線イヤホン

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こんにちは。今回レビューするのはDUNU DN142です。

兄弟製品のDN242の赤いデザインとは対照的に深さのある海を感じさせる青をベースの意匠の本製品、早速レビューしてきます。

DUNU DN142
DUNU DN142

姉妹製品のDN242はこちらから↓

目次

製品概要

DUNU DN142は2025年11月に発売された有線イヤホンで、片側に合計7基のドライバーを搭載したトライブリッド構成が特徴です。1基のダイナミックドライバーに加え、4基のBAドライバーと2基のマイクロプラナードライバーを組み合わせた先進的な設計となっています。

低域から高域まで各帯域を緻密に制御し、原音に忠実でクリアかつ自然なサウンドを追求。また、上位機種DN242の兄弟モデルにあたる位置付けで、ドライバー構成を一部見直すことで価格を抑えつつもDUNUの高い技術力をしっかり継承したモデルです。見た目にも美しいブルーのデザインが印象的で、高級感と個性を両立している製品です。

仕様

構成1DD+4BA+2MPD
再生周波数帯域5 Hz – 40 kHz
発売日2025年11月
価格249ドル
製品仕様

パッケージ内容

兄弟モデルDN242と共通のコンセプト・デザインがあり、今回ご紹介するDUNU DN142はブルーを基調としたデザインになっています。

DUNU DN142
パッケージ

開封後&付属品

パッケージを開封すると、DUNUらしい充実した付属品がたくさん出てきました。

価格帯を考慮しても付属品は充実感たっぷり。購入後すぐに最適な環境で使用できる点は、DUNUというブランドの丁寧な製品づくりを感じさせますね。

DUNU DN142 付属品
付属品

イヤホン本体

青く輝くフェイスプレートは光の当たり方で表情を変え、高級感と神秘的な雰囲気があります。
光の加減で鮮やかにもダークにもなる絶妙な色合いです。

DUNU DN142 本体正面
本体正面


埋め込み型のCIEM2Pinが採用、その下部のベント(穴)はやや大きめですが音漏れは殆どありません。
ハウジングそのものがここまで鮮やかな青の製品はそうそう少ないのではないでしょうか。

DUNU DN142 本体 背面、サイドビュー
本体 背面、サイドビュー

イヤーピース

本製品には、S&S Eartips(Stage & Studio)とCandy EartipsとBalanced Eartipsの3種類が付属します。

写真の上から順に…
Balanced Eartipsは標準的な形状で、クセが少なく、幅広い耳に馴染みやすいイヤーピースとなっているそうです。
Candy Eartipsは柔らかなシリコン素材を使用し、耳当たりの良さと装着時の快適さが特徴です。
S&S Eartipsはストレートウォール構造を採用しており、装着時の安定感を重視した設計です。

DUNU DN142 イヤーピース
イヤーピース

ケース&クリーニングツール

布地のケースが付属します。大きめで、付属品の全てがしっかり収まる設計になっていますね。

DUNU DN142 ケース
ケース

付属ケーブル

DUNU独自のQ-Lock Miniシステムを採用した交換式プラグ対応ケーブルが付属します。3.5mm/4.4mmが使用可能です。
ケーブルそのものはDUNUではよく見かけるタイプの太さと硬さ。少しだけ硬めな気もしますが一般的なレベルの範囲内です。

DUNU DN142 交換式プラグ&ケーブル
交換式プラグ&ケーブル

付属カード

特製コレクターズカードが3枚付属します。
…DUNUのオリジナルキャラクターが可愛いですね!(一番右)

DUNU DN142 付属カード
付属カード

音質について

DUNU DN142の特徴をいくつか書き出すと…

  • 力強く沈み込む低音域
  • 刺激少なく繊細かつ滑らかな高音域
  • ダイナミック&やや落ち着いたトーンの共存
  • 透明度の高いボーカル
  • 奥行方向への立体感と空間

周波数特性

計測データは以下の通りです。素人による計測の為、参考程度にお願いします。
片側を94db@1000Hzに合わせ計測。

重低音を中心にしてかなり大きめにボリュームがあるようです

DUNU DN142
DN142 周波数特性

兄弟機のDN242をグラフに追加してみるとこんな感じ。
いかに重低音に量感があるのかが良くわかります。

DN242(赤)とDN142(青)の周波数特性
DN242(赤)とDN142(青)

評価チャート

音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。
※製品の価格を考慮した評価となります。

音の傾向
暖色
寒色
暗い
明るい
狭い
広い
低解像度
高解像度
繊細
迫力
モニター
リスニング
人工的
リアル
ゆったり
早い
ビルドクオリティ
残念
良い
コストパフォーマンス
残念
優秀
装着感
微妙
良い
付属品
最低限
充実・豪華

視聴環境

  • Lotoo PAW 6000
  • 標準ケーブル
  • 付属イヤーピース(Candy)

サウンドインプレッション

兄弟機のDN242と全然違う!(笑)
こちらは全体的に深さと落ち着きがあるトーンですね。深さと奥行き、そして響きが少し乗る低音域が結構気持ち良いです。
比較的万能でアニソン・POPS・バラードなどもどれも自然にこなせる印象。
音楽再生時のメリハリが大きめで、繊細な静かなトーンから、ダイナミックで元気なトーンまで抑揚のある表現も長けている印象があり、クラシック・オーケストラも自然に再生出来る印象があります。

予想外にも見た目とは裏腹にDUNU DN142の方が迫力がある肉厚なサウンドで、どっしり構えた音で落ち着きもあります。対してDN242はフラットに全域を情熱的に出すような感じ。情報量は明らかに劣る部分はあるものの個人的な好みとしては圧倒的に本作のDUNU DN142かなと思いました。ボーカルもこちらの方が引っ込みが無くて美しいですね。

ちなみに低音の量感がたっぷりあることもあってか、音量が低めの再生時でも低音が抜け落ちることもなく十分リスニング出来る懐の深さがあります。

低音域

周波数特性にも現れている特性だったのですが、重低音の量に結構圧倒されますw おお、深いなぁと。
重低音にかけての沈み込みが満足のいくもので、必要な場面では非常に深く空気を揺らすような重厚な響きがあります。
それでいて中低域は以外にも膨らまず、籠もったりブーミーになることは無かったように思います。支配的に広がることもなさそうですね。 鳴らし込んでもDN242の方が硬かった印象。

質感としては全体的に豊かさと弾力があり、そこに少し響きがありますが、制御が効いているのが好印象ですね。
この響きと質感を活かしやすいのは、ウッドベース(コントラバス)で、生っぽいというかリアルな質感を感じることが出来ます。
ピアノの低音弦の響きがちょっと違和感があります。いずれにしてもDUNUらしい低音の個性かなと思ったりする所…(笑)

中音域

中音域はナチュラルで聞き疲れしにくいチューニングでかつ明るめだと感じます。
ギター・ピアノ・ストリングスなどの中音域成分が主役のパートでも、必要以上に主張しないままやや鮮度がある明るさを感じさせつつも自然な存在感で音楽に溶け込んでる印象です。

ディティールは豊かで鮮明だけど、品があると表現したほうがわかりやすかったでしょうか…?DN242ほど押し出しがなく、鮮明さや明るさがあるものの落ち着いてる印象もあります。

ボーカル

ボーカルはナチュラルで現代的といいますが、鮮明な音色で描かれている印象を受けましたね。
適度に吐息感、適度な温度感、適度なクリア感、適度なクリア感と、全て85点!みたいな。ちょっと艶っぽさというか倍音っぽい成分が気持ち多めで、頭の中央から少し上方向に展開するような広がりのあるボーカルです。
DN242よりも本機の方がしっとりした上手なボーカル表現が出来ているように感じます(好みだからかもだけど)

高音域

高音域は伸びやかで自然な細さがある印象です。出過ぎることのない滑らかさを感じます。DN242に比べると抑えめで落ち着きがあり、余韻がある表現はこちらの方が上手だなぁと思います。

シンバルの響きや弦楽器の高音部など、音域の高い音も自然な伸びやかさがあり、天井が高いとまでは言えないものの、そこそこ抜けの良いサウンドを感じさせます。刺さるようなピークはとても少なく、シャリつきや耳障りな刺激がないのは優秀だなと思います。
煌びやかさと滑らかさを両立している印象で音楽に明瞭なディテールを加えつつも耳に痛くない上品なチューニングだと感じました。

…超厳しいことを言うと、自然な伸びやかさがあるんだけどどこか音が欠損しているような情報量の物足りなさを感じました。なんとなく厚みが足りない気がしています。

音場・空間表現

空間の演出は決して広くわざとらしく演出するタイプでなく、自然に左右への十分な広さがあるなと思わせるさりげない雰囲気です。

本作であるDUNU DN142は奥行き(前後)への空間が広く、DN242は左右へ広いという印象です。

解像度

解像感は価格なりに満足が行くものだと思います。低音付近は盛られていることもあって厳密には解像しているとは言えない点はあるのかもしれませんが、気持ちの良い深さがありますし、ボーカルは平均点高く高い情報量で再生してくれます。

装着感について

ボリュームのあるサイズながらも装着時の安定感がありますね。本体が軽いことも関係していそうです。

DUNU DN142 装着イメージ
装着イメージ

長所と短所

長所

  • 迫力ある重低音
  • ボーカルが平均点高い
  • 付属品が豊富
  • 刺さらない高音

短所

  • 低音に少し響き・癖あり
  • デザインに好み分かれそう

刺さる人にはぶっ刺さりそうな低音の出方で、こんな個性派なものが同価格帯に少ないので、予算と好みがハマればいい感じになりそうな。

まとめ

DUNU DN142は、静けさと深みを湛えた青いデザインが印象的で、見た目からもDN242同様に特別感が伝わる製品でしたね。兄弟機DN242が情熱的なサウンドで攻めるのに対し、DN142包容力のある落ち着いた一体感有る音でじっくり音楽を楽しませてくれる印象でした。

低域はしっかり深く沈み込み、豊かで弾力と響きのある重低音が心地よく響きます。中高域はナチュラルで滑らか。ボーカルも自然な距離感と透明感があり、ジャンル問わず聴きやすくまとまっています。

高域は派手さを抑えつつも繊細さがあり、耳に優しいチューニング。音場は広すぎず狭すぎず、自然な広がりと奥行きが感じられ、リラックスして長時間楽しめるイヤホンだと感じました。

DN242が情報量重視なら、 DN142は落ち着いたトーンと深みのあるリスニング体験を重視したモデル。迫力と優しさのバランスが絶妙で、しっとり音楽に浸りたい方に強くおすすめしたいと思いました!

購入先

本記事の執筆にあたりHiFiGo様よりPRのご依頼を受け執筆致しました。
このような素晴らしい機会をいただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。

免責事項:
本記事のレビューにおいて、執筆に伴う金銭等のやり取りはございません。同時に執筆内容への指示も一切受けておらず、内容は全て筆者自身の個人的な感想です。

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DUNU DN142

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この記事を書いた人

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積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

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