いつも御覧いただきありがとうございます、とれふるです。
今回レビューするのは、DUNU Vulkan2 です。前作の真っ黒な樹脂筐体から大きく見た目が変わり、美しい梨地の金属ボディに生まれ変わりましたね。

製品概要
DUNU Vulkan2は、卓越したボーカル表現を追求して設計された8ドライバー構成のイヤホン。 2基のダイナミックドライバーと6基のバランスド・アーマチュアを組み合わせ、帯域ごとの制御を精密に行うことで、スムーズな繋がりと自然な音の流れを実現しているそうです。
低域には10mm+8mmの独立ダイナミックドライバーを搭載し、物理的に分離されたアコースティックチャンバー構造により、干渉を抑えた明瞭で深みのある低音を再生する設計になっているようです。 中域にはカスタムの2基のBAが採用されており、温かみのあるボーカルを表現できるとのこと。
さらに高域には4基のBAを組み合わせ、きらめきと気品のある高解像サウンドを狙ったチューニングになっているそうです。
シェルはCNC加工による航空宇宙グレードのアルミニウム削り出し、シャンパンゴールドの滑らかな梨地仕上げが特徴。高い耐久性と上質な質感を両立しているとのことです。
付属品にはCandyおよびS&Sイヤーチップ、キャリングケース、インナーポーチ、クリーニングブラシ、マイクロファイバークロスなどが含まれています。
仕様
| 構成 | 2DD+6BA |
|---|---|
| 再生周波数帯域 | 5Hz-40kHZ |
| 発売日 | 2025年5月29日 |
| 価格 | 359ドル |
パッケージ内容
かなり大人しめで黒いパッケージ。 パッケージ中央におしゃれにVulkan2の文字が。

開封後
イヤホン本体のほか、、各種イヤーピース、キャリングケース、メッシュケース・クリーニングツール・クリーニングクロスなど、DUNU独自のモジュール式プラグなど、充実したアクセサリーが同梱されています。
かなり充実度高い。

イヤホン本体
ハウジングはマットな質感で、指紋が付きにくく滑らかな仕上げ。装着時にも肌あたりが良好。決めの細かい梨地なような手触りです。

フラット2Pin仕様、片側が赤い受けになってるので識別が簡単なのが良いですね。

付属ケーブル
ケーブルにはDUNU独自のQ-Lock Mini着脱式プラグシステムを採用。3.5mm/4.4mm/と、6.3mmの変換アダプタが付属しており、使用環境に応じて簡単に交換できます。

イヤーピース
単体販売されているCandyおよびS&Sイヤーチップも付属します。

ケース
質感高い緑色のケースが付きます。

音質について
DUNU Vulkan2の特徴を簡単に表すならば…
「ニュートラル基調ながらを主体とした開放感があるやや明るめなサウンド」といった感じですね。
周波数特性
計測データは以下の通りです。※素人による計測の為、参考程度にお願いします。
1000Hz@94dbに合わせ左右を計測しています。

全体的にニュートラルな感じ?低音の厚みはあるけど量感は抑えられたような印象があります。
評価チャート
音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。
視聴環境
- Lotoo PAW 6000
- 標準ケーブル
- 付属イヤーピース(グレー)
サウンドインプレッション
全体としてはスッキリと俯瞰して見れるようなニュートラル系のサウンド。どの帯域も過不足無く鳴らすバランスがあります。音粒はハッキリしていて特に中高音から高音にかけての明瞭感が高い印象。音量を下げても中高音付近の鮮明さが損なうことがないので極めて小音量でも聴きやすいように感じました。高音域は個人的にはもう少し柔らかめでも良い気はしましたが、鮮明さという意味ではこれで良いのかもしれません。
音場も広めでニュートラルベースであることもあり、分離感や定位も良く、美しい音色を奏でてくれます。ちょっと明るめで元気な雰囲気もありますけどね。
低音域
低域は引き締まったタイトなタイプですが少しだけ厚みも持たせていて、それでいて量感を抑えたような感じ。
アタックは気持ち軽め。「トッ」と「ドッ」の間くらいですね。質感は良く、ベースの音の輪郭を捉えやすいような低音をしてます。
中音域(楽器類)
中域の楽器再生は自然で音色ですが、少し明るく軽やかな雰囲気の演出感ですね。解像感・分離。・定位もまぁまぁ良い印象。ピアノはわずかな艶を帯び、サックスやトランペットは伸びやかで軽やかに広がるような感覚があります。
中音域(ボーカル)
声には適度な厚みがあり、ブレスや掠れ、微細な抑揚まで丁寧に描写されるため、質感豊かなボーカルを楽しめます。ただ、リアリティはちょっと弱め。定位としてはやや前傾気味に感じられますね。
表現としては「生っぽい湿度感」というより、ほんのりと艶を乗せた演出感があります。わずかにピーキーさを感じる場面はあるものの、繊細で情報量の多いボーカル表現で、しっかり魅力はあります。
個人的にはもう少しだけしっとり聴かせてくれても良いかも……と思っていたのですが、手持ちのイヤーピースをいくつか試したところ、この点はかなり改善されました。
どうやら付属イヤーピースだと、やや音が硬く聞こえる傾向があるのかもしれません。
高音域
明瞭感高く伸びもよく抜けも良いクリアなサウンド。聴き疲れが少なく調節されているのかなと思います。やや質感はドライな感じですが、リケーブルでかなり変化をつけられそうです。
音場
楽曲によって表情をかなり変えますね…音場は広くも狭くもないと思います。標準的と言った方が良いのかもしれませんが(笑)
音の抜け感はあるのに音場の広さ自体は思ったよりそんなに広くない印象。
装着感について
ボリュームのあるサイズながらもフィット感は高め。
長所と短所
長所
- 解像感高い
- 軽やかなニュートラルベース
- 抜け感ある音
- ディティール豊か
短所
- 高音が若干音が硬い
- イヤーピース交換推奨
- 帯域ごとの質感が揃っていない気が…?

ニュートラルベースで優秀な解像感がありますが、ところどころ気になる所が(;´∀`)
まとめ
ニュートラル寄りでスッキリと見通しの良いサウンドが基調で、適度に明るさと元気さを持たせたバランス型のイヤホンだと思いました。小音量での聞きやすさは結構プラスポイント。
ニュートラルベースのクリアな音が好きで、軽快で見通しの良いサウンドを求める方にはハマる製品かとは思いました。
購入先
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