ivipQ A09 レビュー 6芯になって進化した!空間広くウェットでダイナミックなサウンドに

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今回レビューするのは、【ivipQ-A09】で、ivipQ-A10の上位版となります。
4芯Verに比べてどんな変化があるか楽しみですね~!

ivipQ A10全体図
全体

4芯Verの過去記事はこちら↓

目次

製品概要

導体について

純銀パラジウム + 7N OCC + 金箔という導体が採用されているようです。
詳細な断面図や、導体構造・設計は商品ページを見ても確認できず、非公開のようです。

お得情報

ivipQ-A09:https://s.click.aliexpress.com/e/_c4ootpBD
18ドルオフクーポン:DOUBLE11A09 (2025年12月4日まで)
併用可能なオリジナルクーポンはこちらからお探しください。

外観など

外観

青緑色の導体に金箔を巻いたようなケーブルで、ivipQ-A10と同じ導体です。太めの導体でずっしりした重量感もあります。

ivipQ A10全体図
全体

4芯バージョンとの比較

今回取り上げるのは【ivipQ-A09】で、6芯バージョンになっています。
画像の下のケーブルはivipQ-A10で、4芯バージョンです。

見てみるとかなり太さが異なりますね。ツイストから編み込み仕様になりました。

ivipQ A09とA10の比較
ivipQ A09とA10の比較

プラグ周り

箔を散りばめたデザインのプラグに6本の線材がぎゅっと詰め込まれています。よく入ったなぁ…

ivipQ A10 プラグ
プラグ部

コネクタ周り

ivipQグループの2Pinコネクタは精度が非常に高く、イヤホン本体側の受けを無理に広げることなく、確実に装着できる設計になっています。接続時に不要なダメージを与えにくいので安心です。 広がってしまったイヤホンに指すと緩い(笑)

2Pin部分
2Pin部

仕様(スペック)について

製品名ivipQ-A09
ブランドivipQ
長さ約1.2m
コネクタ0.78mm 2ピン
※その他設定あり
プラグタイプ4.4mm プラグ
※その他設定あり
材質純銀パラジウム + 7N OCC + 金箔

音質について

箇条書きで、本製品から得られた印象を書き上げると以下のような印象です。

  • ウェットで優しいボーカル
  • 空間表現力の改善
  • 音場広め
  • 重心低め
  • 若干脳内定位な帯域あり?
  • 解像感ではない。解像力の存在感

サウンドインプレッション

4芯Ver(ivipQ-A10)に比べ、充実感のある中音域。前作はソリッドでキレッキレの解像感でしたが、前作に物足りない温かみがあります。そして音の奥行方向の広がりがかなり改善していて音が立体的。完全に別物です。
解像”“ではなく立体的な解像力をしっかり感じられます。

メリハリがあって低音から中低音にかけて量感と押し出しがやや強めなダイナミックなサウンドになっています。
これ、S+クラスで良いのでは?…と思うほど。(そんなの無いけど…)

全体的に中音域付近がウェットで豊かな音色をしていて、エネルギー密度があるような軽くならない音です。温度感で言えばニュートラルな感じになりましたね。
4芯Ver(ivipQ-A10)は、冷たい涙のような感情と、海のような透明感・深みを併せ持ったサウンドイメージと過去記事で表現しましたが、6芯の今作(ivipQ-A09)は、同じ海に因んで例えるならばウェットな雰囲気も相まって暖かくなってきた梅雨時の海を思わせる感じでしょうか。

※クラス分けは、Zisin,ivipQ,XINHS等のグループの独自の基準です。

低音域

量感たっぷりで深さと広がりがある低音で立体感があります。ウッドベースの響きはとても深く立体的に感じられると思います。中低域も量感は十分ながら、前方に出過ぎることなくやや引いたポジションで鳴り、支配的な変化はよく抑えられていると思いました。

中音域(楽器類)

中音域は柔らかく温かみのある表現で、特に弦楽器の音色にはわずかに甘さを感じます。優しさをまとった丸みのある輪郭で、穏やかに輪郭を描いてくれます。その一方で、音像はやや脳内定位寄りに感じられる場面もあり、前方定位の表現力はやや控えめです。 オーケストラとか聞いてると、あれ?そんな位置関係だっけ?と思うこともありますが、厳しく言えば!というレベル。

単純に性能だけ考えれば気にならない程良いケーブルです(笑)

中高音(ボーカル)

中音域はややウェットで癖のないボーカル表現が印象的です。全体として滑らかで優しい質感ですね。煌めきや艶感、ブレスの繊細な描写といった高域寄りの微細なニュアンスは控えめ。滑らかで耳当たりの良いトーンで、優しさや包容力を感じさせる歌声の描写が魅力です。

高音域

余韻を残しながらスッと儚く消えていくような繊細な表現を感じますね。
存在感はあるけど押し出さない絶妙な立ち位置で、全体を見据えてるような鳴り方をしてくれていてとても好印象です。

前作の4芯Ver(ivipQ-A10)がドライで存在感があったのでこの変化は驚きです。とても良い方向へ改善されたように思います。

空間表現

4芯Ver(ivipQ-A10)はやや抑えめの空間表現でしたが、今作(ivipQ-A09)は横に太めに広く奥行方向が拡張された感覚が強いです。

自分を中心に、前後左右へとラグビーボールのように横へ広がる楕円状の音場が形成され、包み込まれるような立体感を感じます。
定位の表現は帯域ごとに整然とした配置ではなく、それぞれの帯域が主張すべきタイミングでやや強めに存在感を放つタイプで、音楽的なダイナミック感をしっかり感じさせてくれます。

若干全体的に脳内定位な音の聞こえ方をするような印象があります。これはかなり好みが分かれるかもしれません。少なくとも全帯域において、前方に円形で整然と整列されて音粒が並んで聞こえるのとは違う印象。若干ですが。

使用感について

太い線材が6本も使われていることもあって重量感や太さがかなりのもので、おかげでタッチノイズは気になりません。
通常使用において太く扁平な形状をしているので絡みにくく、取り回しや使用感はかなり良いと思います。
少なくとも筆者の考える好みには一致しています。

総評

まさか6芯Verになって弱点を克服して別キャラクターに生まれ変わるとは思いませんでした。若干寒色系でドライでキレキレだったのに、真逆でやや暖色なダイナミックな味わいのあるケーブルに変化するとはかなり驚きです。

解像”感”ではなく解像力をしっかり感じられるケーブルに進化したのは好印象でした。

個人的には、同じSクラス同士の比較でもかなり性能差がある気がするので、そろそろS+カテゴリを考えてほしいなと思ったりしています。Sクラスケーブルもかなり安いものが増えていますし技術力も上がってきているのではと思いました。

今後の製品も楽しみです。

長所と短所

長所

  • やや重心低め
  • コントロールされた高音
  • 広い空間
  • 奥行きある表現力

短所

  • 若干脳内定位を感じる。
  • 見た目的な存在感が強め

しっとりウェットながら解像感高い製品を選択したい方にオススメ。分析的にフラットな定位、音色で聞きたい方は合わないかも

購入先

ivipQ-A09:https://s.click.aliexpress.com/e/_c4ootpBD
18ドルオフクーポン:DOUBLE11A09 (2025年12月4日まで)
併用可能なオリジナルクーポンはこちらからお探しください。


本記事の執筆にあたり、ivipQ Official様よりPRのご依頼を受け執筆致しました。
このような素晴らしい機会をいただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。

免責事項:
本記事のレビューにおいて、執筆に伴う金銭等のやり取りはございません。同時に執筆内容への指示も一切受けておらず、内容は全て筆者自身の個人的な感想です。

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この記事を書いた人

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