ivipQ A12 Dark Star レビュー|リスニング体験を丸ごと底上げする、迫力と立体感の4芯ケーブル

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今回ご紹介するのは、新製品『ivipQ A12 Dark Star』という有線イヤホン用のケーブルです。

導体には、銅に金・パラジウムと銀・パラジウムメッキという珍しい導体が採用されています。聞いてみても予想以上に個性的なサウンドで驚きました。では早速『ivipQ A12 Dark Star』をじっくりレビューしていきます。

ivipQ A12 外観
外観
目次

製品仕様など

導体について

『銅の母材に金を主体とした合金のメッキ』『銅の母材に銀とパラジウムメッキした導体』が採用されているようです。導体の構造としては同軸構造らしいですが、メッキがかなり珍しい貴金属を積極採用していて驚きます。

金メッキは中低域に艶と厚みをもたらす傾向があり、そこにパラジウムが加わることで音の輪郭が引き締まる方向性が期待できます。パラジウムは白金族の貴金属で、ケーブル素材としては非常に珍しい存在。金の温かみとパラジウムの締まりを組み合わせた、艶やかさと解像感を両立させようという意図があるのかもしれませんね。

銀+パラジウムは、銀の高域の抜けと音場の広さを活かしつつ、パラジウムでエッジを整える組み合わせ。単純な銀メッキとは一味違う、洗練された高域が期待できそうです。
※素材による音の違いについては定説というより傾向論に近く、あくまで一つの目安です。

外観など

全体像

深みのあるグリーンの編み込み線材に、ネイビーブルーのプラグ・スプリッター・イヤーフック部が統一されたカラーリング。光沢を帯びたグリーンは落ち着きの中にも存在感があり、見た目の完成度は高いですね。

ivipQ A12 外観
外観

線材は4芯でやや太め。形状記憶的な固さがあり、ごわつきが気になる方は気になるかもしれませんが、慣れてしまえば問題ないかと思います。

線材

光の当たり方によって透けて見える線材がパールのように輝きます。

ivipQ A12 線材アップ
線材クローズアップ

プラグ

プラグ部はivipQのロゴが刻印されたネイビーブルーの金属製のプラグ。形状にも拘りを感じますし、安っぽさは感じません。
また、本作は標準としてロジウムメッキプラグが採用されています。

ivipQ A12 ロジウムメッキプラグ
ロジウムメッキプラグ

コネクタ

コネクタ部もプラグと同色で統一されており、全体的に一体感があります。

ivipQ A12 コネクタ
コネクタ

スプリッターとスライダー

スプリッターは同色で揃えられていますが、スライダーはシルバーとアクセントの聞いたデザイン。形状もスライダーとスプリッターが一体になるような形状をしています。

ivipQ A12 スプリッター&スライダー
スプリッター&スライダー

PVC被覆らしい柔軟性を持ちながら、ケーブル自体には適度な重量感があります。しなやかさのおかげでタッチノイズは気になりません。使用上困らない程度の重量感があります。

音質について

箇条書きで、本製品から得られた印象を書き上げると以下のような印象です。

  • 身体に響くような重心の低い低音
  • ウォームな質感でありながらキレのある鳴り方
  • 程よい厚みの出るボーカル
  • 脳の中心から後方まで円形に広がるシネマチックな空間表現
  • 情緒豊かな余韻表現
変化する音域
減少
-2
-1
高音域
+1
+2
増加
減少
-2
-1
中音域
+1
+2
増加
減少
-2
-1
低音域
+1
+2
増加
音の傾向
暖色
寒色
しっとり感
減少
増加
キレ
ゆったり
早い

試聴環境

※複数のイヤホンでケーブルを聴き比べ、感じられたことや変化を書き出します。

・Lotoo PAW 6000
・THIEAUDIO Monarch MKIII (多ドラ要員)
・MoonDrop 竹 CHU2 (1DD要員)
・その他…

ショートインプレッション

このケーブル、変化が大きいぞ!?、最初に感じるのは、「音を聴く」というより「音を全身で浴びる」ような感覚…!
音の帯域ごとの量感の増減といった変化よりも音の性質そのものを根底から変えるような珍しいケーブルかもしれません。

音の全てに厚みが乗り、音粒がゴゴゴと迫りくるような迫力と鮮明さ、そして圧倒的な空間を全力で使った立体感。音楽体験という言葉をそのまま体現するような“言葉通りのもの”を感じられます。 迫力が凄い!みたいな一言で済まない変化があるのでしっかり深堀りしたい所…(笑)

定位の傾向も独特で、通常ボーカルが頭の少し前方に定位することが多い中、『ivipQ A12 Dark Star』では脳の中心を空間のセンターとして定位し、音場が前方ではなく頭を包み込むように円形に広がります。音粒が頭の後ろにも回り込むような響きもあり、サラウンド感があるという表現がぴったりのサウンドです。こういった空間表現は加工感や違和感を伴いがちですが、本作は不思議と自然に聴けるのが面白いところ…ナンダコレ~!

レビュー執筆時のプロモーション期間中では約9000円台で購入可能なのですが、いやいやいや…安すぎるでしょ^^;

低音域

低域がうねりを伴うような重みのある濃厚な響きが特徴的で、身体が揺さぶられるような感覚があり、これは他のケーブルではなかなか味わえないものですね…!低音が心臓で聞こえるかのよう…一瞬イヤホンに骨伝導が入ったかのような錯覚まで(笑)

量感も多めだとは思うのですが、単純に低音が強いと言うには違う。低音の性質がうねるような立体感と弾力になり、躍動するような変化があるように感じます。そして低音の響きには常にサブベースが後ろでひっそり鳴ってるような重みがあり、サブウーファーを追加したホームシアターのような響きに。

ベースラインは弾力強くブリブリとした響きで輪郭を出しながら、楽曲への溶け込み方も上手。エレキベースの生音収録系の楽曲ではグルーヴ感がかなり引き出され、ノリよく楽しく聴けます。ウッドベースは生っぽい響きで楽曲に自然に馴染みますね。

低域が単なる「量感」ではなく「体験」として機能している感覚が味わえました…!どんなイヤホンにつけてもそんな印象があります。

中音域

低域と高域に個性があるため一見ドンシャリ的に聴こえますが、そうでもないですね。
中域もしっかりと存在感があり引っ込んでしまわずにニュートラルな立ち位置を維持しているのは好印象でした!

ピアノやボーカルにはしっとりとした質感があり吐息感・ブレスを感じられます。ボーカルの消え際や余韻の表現も豊かで、リバーブの効いた楽曲でも情緒豊かに楽しめます。ボーカルのエッジにはほんのりとした艶っぽさ乗るのが良いですね。

ボーカル

全体的にボーカルに厚みが乗る印象があります。そしてウォーム傾向でしっとり感があるので非常に聴きやすい印象。

男性ボーカルは力強く情熱的な表現で、声に芯と重みがあります。低域の豊かさと中域の存在感がうまく合わさって、迫力ある声の質感を引き出してくれますね~。
女性ボーカルはしっとりとしたしなやかさの中に、ブレスやエッジの艶っぽさがしっかり感じられます。第一印象でも触れたように、ボーカルは脳の中心あたりに定位しながら消え際の余韻も豊かで、聴き込むほどに引き込まれる表現です。

ウィスパー系のボーカルは温かみがあって滑らか。余韻もしっかりあるケーブルなので、繊細な吐息のニュアンスが潰れることなく届いてきます。迫力の出るケーブルながら、静かな楽曲でも余韻を持って繊細に表現してくれます。

高音域

高域は金属質な表現もリアリティがありますね~。シンバルやハイハットはしっかりとアクセントがあり、金属的でありながら嫌な響きやザラつきがなく、どこか滑らかさも感じられます。ウォーム傾向なケーブルだからかもしれませんが。
※ドライで冷たく細く硬めの高域を求めるとタイプが違うようには思います。

アタックは強く収束も適度に早い。粒立ちの良さと瞬発力があって存在感があるのに、耳に刺さるようなキツい鋭さがないのが秀逸です。

余韻の消え方はじわっとアナログ的な滲みを残しながらすっと消えていく感じで、この「情緒のある消え方」が全帯域を通じた豊かな余韻感につながっているのかもしれません。

空間表現

音場は前後左右と全方向に広がりがあります。奥行きもバッチリ。各音の粒がそれぞれあちこちに分離して配置されるシネマチックな鳴り方なのに、散らかった印象は全くなし。整然と並べるタイプではなく、空間の中で音が躍動するような感覚です。

解像度は非常に高く、スネアドラムを叩く強弱やスナッピー(響き線)のジャラジャラした音の強弱まで分析的に追えます。弱音や細かい楽器のニュアンスの拾い上げ方が丁寧で、音楽を深く聴き込みたいときでも楽しいケーブルですね。

ライブ音源では臨場感が半端ありません。音がやや近めで、脳内定位する部分もありますが、そこから外側に大きく広がるような音場感は、生っぽさとはまた違うライブ感や音楽体験を強く感じさせてくれます。

ダイナミクス

ダイナミックレンジはかなり広め。静かな場面と激しい場面の対比がはっきりしており、音圧もあって迫りくるような感覚が楽しめます。抑揚をしっかり活かした楽曲も相性良いですね。

ウォームな質感を持ちながら音の立ち上がりが早いというのも面白い特徴で、重心が低くどっしりしているのにモタつかない。
この矛盾したような要素もなんだか独特さを産んでる気がします。

ちょっと…良い意味で異端児。楽しい。

総評

ivipQ A12 Dark Starは、もうハッキリとリスニング寄りのケーブルです。音を丁寧に並べて自然に鳴るケーブルではなく、音と音の間隔を広げ、分離感を強めてサラウンド感があるようなダイナミックな音楽体験にしてくれるケーブルでしたね。

多くのケーブルを試してきた中でも、このアタック感と迫りくる圧のような出音はなかなか見られなかった変化でした。
ウォームさと高解像度、低重心と立ち上がりの速さ、分離感と溶け込み感、数多くの相反する要素が高次元でまとまっている良い意味で異端児のケーブルでした。

楽しすぎる…楽しすぎるぞこのケーブルは…!

こんな人にオススメ!

  • リケーブルで音の変化を感じにくいと思っている方
  • 音楽体験に臨場感や没入感を求めている方
  • 音楽を聴くのがマンネリ化してきたと感じている方
  • とにかく楽しく音楽を聴きたい方
  • 低音が強いケーブルが好きな方

原音忠実派でない限りは多くの人に受け入れられる楽しいケーブルだと思う。

購入先

2026年3月26日 15:59まで、ストアクーポン『TREFLELAB』(5ドルオフ)がご利用頂けます。
在庫切れでなければ、JPSS13を初め、『03TORE11 / IFPZB0ZH / AFAS11』いずれかのクーポンが併用出来ます。
概ね9000円台に乗ると思います。ハイコスパ!!
その他併用・使用可能な割引クーポンはこちらからお探しください。
基本的には何かしらクーポンがご案内出来ると思いますので、お困りでしたらXアカウントまでご連絡ください。


本記事の執筆にあたりivipQ様よりPRの機会を頂戴し、筆者自身の感じたままに執筆いたしました。このような貴重な機会をいただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。

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この記事を書いた人

メディアサイト「Trefle Lab」を運営しています。
積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

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