平面駆動型ドライバーとBAドライバーのハイブリッド構成、というのはなかなか珍しい組み合わせですよね。
ということで、今回ご紹介するのは、そんな個性的な構成を採用した『KEFINE Arnar』です。

それでは早速レビューしていきますっ!
製品概要
『KEFINE Arnar』は、φ14.5mmのプラナー磁気ドライバーとKnowles製BAドライバーを1基ずつ搭載しています。プラナードライバーが全帯域の解像度と明瞭感を担い、BAドライバーが800Hz以上の中高域をカバーすることで感度とサウンドステージを高める設計とのことです。

付属の交換ノズルはシルバー(バランス)・ゴールド(透明)・ブラック(ウォーム)の3種類で、好みや用途に応じて音の傾向を変えることができる仕様です。

ハウジングはCNC加工のアルミニウム製で、厚さ0.06mmの薄型設計を採用。ケーブルは3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスのモジュラー式で、スマートフォンからDAP・据え置き機器まで幅広く対応します。

背面解放かと思ったけど、デザインだけだったみたい。
仕様
| 構成 | 1Planar+1BA(knowles) |
|---|---|
| 再生周波数帯域 | 20Hz-40kHz |
| 発売日 | 投稿時未発表 |
| 価格 | 投稿時未発表 |


パッケージ
KEFINEらしいシンプルなパッケージ。デザインにはKEFINEブランドらしい統一感があり、他製品とも似た構成になっているようです。


開封後
外装をスライドして玉手箱式の箱を取り出すスタイルのパッケージ。


開封した瞬間から、フェイスプレートの美しいデザインが目を惹きます。


付属品


- 『KEFINE Arnar』イヤホン本体 ×1ペア
- シリコンイヤーピース 4種類 ×3ペア
- 交換用ノズル 3種類 ×1ペア
- ケーブル ×1
- モジュラー式交換プラグ 3.5mm ×1
- モジュラー式交換プラグ 4.4mm ×1
- 付属ケース ×1
- 合格証・説明書等 ×1
KEFINEらしく交換ノズルが付属します。イヤーピースも豊富ですね。
イヤホン本体
どこか縁起が良さそうな中国感を感じる格子状のデザインが採用されています。


薄型のアルミ製で出来ているようで、金属ハウジングながら重量は抑えられている感じがあります。


イヤーピース
イヤーピースは本体に付属しているものも含めてかなり豊富です。


ケーブル
ケーブルは、モジュラー式プラグを採用しているので3.5mmと4.4mmが自由に環境に合わせて付け替えることが出来ます。


ケース
KEFINEロゴが刻印された比較的コンパクトな付属ケースです。


音質について
『KEFINE Arnar』ってどんなイヤホン?
『平面駆動ドライバーを採用のKEFINEらしい質実剛健なサウンドが持ち味』のイヤホンです。
全帯域にわたって統一感のあるナチュラルな音色で仕上げられており、特定の帯域を誇張せず、総合力で聴き手をじわじわと引き込んでいく「スルメ系」なイヤホンでしょうか。
透明度や鮮明度も高いのに、刺激的なエッジが感じられない上品な音色を奏でます。
周波数特性
※素人による計測の為、参考程度に。8KHz付近の山はカプラの共振の為。無視推奨。
計測データは以下の通りです。
片側を94db@1000Hzに合わせ計測。


左右よくマッチングしていますね。
評価チャート
音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。
※製品の価格を考慮した評価となります。
試聴環境
- Lotoo PAW 6000 (レビュー用リファレンスとして)
- Lotoo PAW GOLD TOUCH
- 付属イヤーピース(透明なもの)
ショートインプレッション
一聴すると、大人しめのイヤホンに感じるかもしれません。でも、聴き続けるうちにじわじわと良さが染み渡ってくるタイプです。派手さや刺激よりも、心地よさと自然な美しさを追求した設計なのか、どこかマイルドで長時間リスニングにも向いている優しい音色をしています。
と、ここまで効くとベールを被ったようなウォームな音を連想しやすいのですが、中高音域から高域にかけての透明感はバッチリ確保。
さらに、所謂「つまらない音」を巧みに回避するかのように、レスポンスの速さや余韻の豊かさといった基礎能力の高さも随所に感じさせてくれます。
いやー、聴けば聴くほど好きになったり旨味を感じるスルメ系のイヤホンって感じでしょうか。
低音域
量感よりも深さと質感が印象的な低音です。輪郭は弾力があってしっかり掴めますが、しつこく主張しすぎることなくほどよく溶け込んでくる感じで楽曲を上手に下支えします。
深く力強く響きつつも優しさもあります。
中音域を濁らせない平面駆動らしさのある弾力感があり、グルーヴ感もちゃんとあってノリやすく聴き心地がよいのもポイント。
ドンドン!といったアタックやエッジの効いたの低音を期待するとやや物足りないかもしれませんが、質感を重視する人や、派手さを好まない方にはかなり刺さるんじゃないでしょうか…?
中音域
滑らかさのあるクリアさと、優しい鮮明さが同居しているような帯域です。
アコギやピアノは自然に伸びやかで潤い・ウェット感があり、アナログ的な芳醇さとリアル感を感じます。重層的なレイヤーもしっかり表現されていて、複数の楽器が濁らずに調和する馴染み方が上手な雰囲気を感じます。
これといった「旨味の塊」みたいな強烈な個性はないのですが、総合力でじわじわと良さに気づかせてくれるスルメ系な帯域です(笑)
ボーカル
ミルクティーのような甘さと温かみ、というのがまさに言い得て妙な…(笑)
包容力のある優しい音色で、透き通っているのに有機的な質感もある。冷たいデジタルっぽさとは対極にある、生々しくも柔らかなボーカル表現です。
艶っぽさやエッジ感でボーカルを前に押し出すタイプとは真逆な性格ですね。
距離感は適切で、過度に前に出てくることなく自然な存在感や位置関係に定位します。
ゴールドノズルに交換するとよりボーカルが前に出てくるので、ボーカル重視派はゴールドカラーのノズルにして調整できるのも良いですね。
ブラックノズルは全体的に音色のアタックが抑えられて自然なまとまりのある音色になります。
高音域
ニュートラルで抑えが効いているものの、繊細で伸びやかさがある高域です。キメの細かい砂のような細やかさという表現がしっくりくる感じの滑らかさでしょうか。硬いギラつきや鋭さはしっかり抑えられています。
消えゆく音の繊細さも十分拾えていて、余韻の美しさも十分。ただし、ギラギラとしたソリッドな金属的サウンドを求める方にはやや物足りなく感じるかもしれません。全体の「滑らかで優しい」という特徴にも通ずるな高音域に仕上がっています。
音場・空間表現
空間はやや広め。縦横だけでなく前後にも広がりを感じさせる立体的なサウンドステージが特徴的です。
やや独特の「頭を回り込むような響き」があり、これが心地よいサラウンド感につながっているような気もしています
定位は前後の奥行きも適度に読めて、ただ広いだけでなく距離感もしっかり把握できます。リバーブが効いた楽曲での音の尾も余韻たっぷりに再生されるので、ライブ音源やアンビエント系との相性も良さそうですね。
(私が聞いててそれが気持ちよかっただけですが)
解像度
高い基礎能力に支えられた解像度で、小音量の細かなディテールもしっかり拾います。ただし、音にエッジを効かせる分析的・解剖的な鮮明さではなく、音楽全体を自然に俯瞰できるような解像感です。複数の楽器が重なっても濁らせずに調和させる表現力はなかなかです。
全体を丁寧にまとめながら情報量を損なわない、バランス型の高解像度と表現したいところです



伸びがあるのにマイルド、鮮明なのに、滑らか。それが巧みで上手
装着イメージ
見た目以上に装着部の設計がコンパクトで装着感は良好、絶妙なシェイプをしています。
表面は平たく大きめに見えますが、裏側はよく絞り込まれています。


長所と短所
長所
- 統一感ある音色
- 聴き疲れしにくい
- 弾力のある低音
- ノズル交換式
- アナログな音色…?
短所
- やや大人しめ
- 金属的な高域は抑えめ
- 電子音楽はやや苦手か
- 個性少なめ



短所というかは好みの問題かもしれないですね。全体的な完成度は高めだと思う。
総評と感想
KEFINEらしいニュートラルかつ質実剛健なサウンドをさらにレンジを広くしてブラッシュアップしてきたという印象です。
派手さも奇抜さもないけれど、聴けば聴くほど安定感のあるサウンドに感心させられます。特定の帯域が突出するのではなく、全体の統一感と調和を武器にするタイプで、聴き疲れのしにくさと音楽への没入感が高いのが本作の凄いポイントでしょう。
空間も広く分離感も確保していて音も濁りづらい上に、ノズル交換によるサウンドカスタマイズも絶妙で、どのノズルも個性があって試したくなるのも楽しい。
「つまらない音を出さない」という意味での完成度はかなり高いと思いました。
個人的には金色のノズルがボーカルが少し押し出しがあって音色が明るくなるので好きです。
こんな人におすすめ
透明感のある音だけど、エッジを立てすぎないウォームで滑らかな音色を求める方に向いていると思います。ノズル交換での変化もしっかり感じられるレベルなので、微調整もしやすいでしょう。



音はクッキリクリアで鮮明だけど全体的にはウォームな方向なのかなと思います。上品な音色ですね。
購入先


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