KEFINEの有線イヤホン『KEFINE Klean』が、アップデートを経て帰ってきました。
今回レビューするのは、その進化版にあたる『KEFINE Klean SV』です。
外観はシルバーカラーへと刷新。外観カラーが変わっただけでなく、ダイナミックドライバーも改良され、よりワイドレンジかつ高解像度を目指した方向に調整されたようです。

前作も結構好きなモデルでしたが、本作は果たして…?
製品概要
『KEFINE Klean SV』は、シングルダイナミックドライバー搭載の有線イヤホンです。振動板にDLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングを施した新開発の10mmダイナミックドライバーを採用し、高い明瞭度と伸びのあるサウンドを実現しています。

前モデル「Klean」をブラッシュアップしたSV (シルバーバージョン)という位置付けで、音の解像度向上が図られています。加えて、ユーザーの好みに合わせて着脱式のチューニングノズルが3種類付属し、音質をカスタマイズ可能となっているのもKleanシリーズの大きな特徴です


仕様
| 構成 | 1DD (ダイヤモンドライクカーボン) |
|---|---|
| 再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz |
| 発売日 | 2026年1月 |
| 価格 | 約50ドル |
パッケージ
『KEFINE Klean SV』の外箱は、通常モデルとほぼ同じデザインと構成でシンプルでクリーンなパッケージ。

付属品

- KEFINE Klean SV イヤホン本体 × 1ペア
- ケーブル × 1
- キャリングケース × 1
- シリコンイヤーチップ (ブラック)× 3ペア
- シリコンイヤーチップ (ホワイト)× 3ペア
- 交換ノズル× 3ペア (1ペア装着済)
- 他説明書など
イヤホン本体
『KEFINE Klean SV』のイヤホン本体は、マットで大人しいデザイン。
前作同様にチェック柄のようなパターンとロゴが入ったシンプルな外観になっています。

ノズルの形状が変わり、以前よりも少しイヤーピースの脱着が簡単になったように思います。
標準では、以下の画像の通りのシルバーノズルが装着されています。

ケース
セミハードのファブリック素材のキャリングケースが付属します。

交換ノズル
標準装備されているシルバーノズルの他、ゴールド・ブラックのノズルがあり、合計で3ペアが入っています。


付属ケーブル
付属ケーブルは、前作(通常モデル)と同じものが付属するようです。

音質について
KEFINE Kleanの特徴や傾向は…
『鮮明度の高いニュートラル系&弱ドンシャリ』という感じ。
前作(通常モデル)はややウォームで厚みのある低音で制御の効いたドンシャリでしたが、本作はニュートラルかつフラット方向に寄せに行ったバランスで、分かりやすく高解像度化した印象があります。
とはいえ聴感は弱ドンシャリ系ですが。
周波数特性
計測データは以下の通りです。
※素人による計測の為参考程度に!8KHz付近のピークはカプラの共振の為。無視推奨です。
片側を94db@1000Hzに合わせ計測。

近年のトレンド的なカーブを描きます。
KEFINE Klean SV とKEFINE Kleanの比較ですが、聴覚上の違いは大きめに感じるものの、基本的なカーブはそこまで違いがありませんでした。

評価チャート
音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。
※製品の価格を考慮した評価となります。
前作(klean)と同様に安定志向のチューニングですが、よりニュートラル方向へ整理された印象です。
視聴環境
- Lotoo PAW 6000
- Lotoo PAW GOLD TOUCH
- 標準ケーブル
- 付属イヤーピース
- 銀ノズル(標準搭載のもの)
サウンドインプレッション (バランス・音色など)
音の音色や質感はニュートラル系、サウンドバランスは緩やかなUカーブ的なドンシャリな聞こえ方をする印象。
ボーカルが引っ込まないので、特性上はW型に近い感覚がありますね。
前作(Klean)はほんのりウォームな温度感を帯びていた印象ですが、本作ではニュートラルな温度感になっています。
低音はタイトな方向性に進化し、ボヤけも少なく、適度にキレもある印象、高解像度化したという設計思想や狙いをしっかり射止めている感覚があります。印象ですね
低音域
量感は過不足のない量感で、タイトに引き締まり適度にキレのある質感で鳴ってくれます。余計な膨らみや空間を埋めるような広がりは抑えられていて、輪郭も追いかけやすく分かりやすく解像度の高さを感じられます。
50ドル級の製品としては満足度の高い質感ではないでしょうか。
筆者の感覚では、低音域が最も変わったなぁと感じる部分かなと。
前作(Klean)は厚みと立体感があり、身体の芯に響く感覚。今作(Klean SV)はやや抑えられてニュートラル方向で高解像度化しています。
中音域
男女どちらのボーカルも引っ込まず、楽器も適度な距離感でニュートラルに鳴らしてくれます。POPSからオーケストラまで幅広いジャンルを試聴してみましたが、どのジャンルも癖らしさも感じさせず優等生で程よい鮮明度や距離感を維持してくれました。
ボーカル
僅かにあっさり目な印象も無くはないですが、引っ込まず抜けの良いボーカル表現をしてくれます。
『丁度よい』を見事に体現してくれる感覚ですかね。
高音域
自然に減衰していくザラつきやピーキーさの少ない自然な落ち着いた音色です。
シンバルなどの金属音は刺さりがなく滑らかに伸びる印象ですね。奥行きに伸びていくような抜け感や余韻は少なめで淡々としている感じもあります。
音場・空間表現
ナチュラル寄りで音場の広さは誇張がなく自然な広がり方をしている印象です。
空間そのものは広いわけではありませんが、各音の分離がしっかり取れているおかげで窮屈さを感じにくいかなと思います。
解像度
価格帯を考えれば十分以上の水準だと感じましたね。。低音は粒立ちが良くベースの弦の質感まで拾えるし、中高音域もボーカルのブレスも適度に聴こえてくる。細部の音が自然に存在している感じで、情報量が多いのに聴き疲れしにくいのは好印象。
装着イメージ
装着感については個人的にかなり満足しています。耳への収まりが良く、無理なくフィットしてくれる感覚があるので、長時間のリスニングでも痛みが出ませんでした。

長所と短所
長所
- 中高域が綺麗
- 高域にも抜け感あり
- ニュートラルな質感
- 良好な装着感
短所
- 強い特徴がない
- 空間の広さが標準的
- 高域がまだ物足りないかも?

正直、前作も今作も完成度は高く、大きな欠点は見当たりませんw
必ずしもSVが良いとも思えず、どっちも優秀という感覚ですね。
まとめ
『KEFINE Klean SV』はエントリーIEMの中でも癖の少ない良作だと感じています。
ニュートラル寄りながら音楽性もしっかり兼ね備えたバランスの良いサウンドで幅広いジャンルを気持ちよく鳴らしてくれます。
「聴きやすさ」と「情報量」も両立しているので、まずエントリーIEMを探している人には入門機として申し分ないなぁと…!フラットから軽めのドンシャリが好きな人やゲームや動画鑑賞にも使いたい方にも向きますし、オールラウンドに活躍してくれます。
派手なV字サウンドや広い音場を求める方には物足りなさがあるかもしれませんが、迷ってる方は本作を基準にして買い足したり冒険するのも良いかもしれませんね。
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