今回レビューするのは、KZが放つEDXシリーズの最終章?とも言える最新作『KZ EDZ』です。

Final Chapter Collector’s Editionと宣材画像に刻まれていたこともあり、これまでたくさんのマイナーチェンジを行ってきたEDXシリーズとしてどんな進化と遂げたのか大変気になる所。 「価格破壊系イヤホン」の新たな代表格として期待が高まります(笑)
製品概要
『KZ EDZ』は、KZの人気エントリーシリーズ「EDX」の正統進化モデルとして登場した、有線イヤホンです。手頃な価格帯ながらも、同社が独自開発した超広帯域・超ロングストロークのダイナミックドライバーを搭載し、従来モデルよりも一段上の音質体験を目指しています。

公式では、上の画像のように「EDXシリーズの音響基盤をさらに進化させた次世代モデル」として『KZ EDZ』を位置づけています。
KZ Self-Developed Ultra-Wide Frequency & Ultra-Excursion Dynamic Driver(超広帯域・超ロングストローク・ダイナミックドライバー)を搭載し、より豊かで質感のあるボーカル、滑らかでクリアな高域表現を実現。さらにDual Damping System(デュアルダンピングシステム)により、不快な歯擦音やピークを抑え、純度の高い音像とリアルな臨場感を提供します。
仕様
| 構成 | 1DD |
|---|---|
| 再生周波数帯域 | 7-45000Hz |
| 発売日 | 2025年12月31日 |
| 価格 | 実売1000~1500円ほど(AliExpressにて) ※記事投稿時点 |
パッケージ
パッケージはKZのエントリー製品で見られるシンプルで小さな手のひらサイズのパッケージです。

開封後
開けてみると、イヤホンがすぐにお披露目な構造で、イヤホンの後ろにケーブルが収められたパッケージになっています。

付属品
付属品もエントリークラスの製品に相応しく必要最低限のものを収めた内容になっています。

イヤホン本体
『KZ EDZ』の本体は全体が樹脂で出来ている非常に軽量なイヤホンで、中は空洞だということもあり軽量です。

背面は以下の画像のようになっています。
1つのドライバーが固定されているだけのシンプルな構造ですね。

音質について
KZ EDZの特徴は…
『1000円台とは思えない仕上がりのKZのエッセンス残るバランス型イヤホン』という感じ。
他にも特徴をあげてみると以下のような特徴があります。
- ボーカルが明るく元気で超クリア
- 抑えの聞いた低音
- 自然な減衰を感じられる高音域
周波数特性
計測データは以下の通りです。※素人による計測の為、参考程度にお願いします。
片側を94db@1000Hzに合わせ計測。

最大で1db程度の左右差がありましたが、聴覚上は全く分かりません(笑)
カーブは素直で尖った特徴がありませんね。
評価チャート
音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。
※製品の価格を考慮した評価となります。
視聴環境
- Lotoo PAW 6000
- 標準ケーブル
- 付属イヤーピース
サウンドインプレッション (バランス・音色など)
…!? KZさん、路線変更した? と一瞬良い意味で疑う出音の素直さに驚きました。
KZといえば、ドンシャリ傾向の強い派手な音作りが定番という印象がありますが、このモデルはそれとは少し違って、過不足のないバランスの取れたチューニング。
質感にはどこかKZらしいドンシャリ感も感じられますが、実際に鳴る音はとても素直で、全体的にフラット寄り。低音から高音まで、それぞれの帯域がバランスよく整っていて、聴き疲れしにくい整った仕上がりになっています。
中音域がとにかく明瞭感高くクリアで見通しが良さや音抜けの良さを感じられます。ボーカルにも程よく温度・湿度が乗り、厚みもありますね。
全体的に音は近めですが遠くで鳴る音もちゃんと遠いので空間は以外と広めっぽい感じです。
驚きが多くてインプレが増えちゃいそうなので各帯域のセクションに移りましょう(;´∀`)
低音域
先程も申し上げた通りフラットに寄せたような良好なバランス。おかげでこれまでのようなKZらしい重みと派手さのある質感ではなく、多くも少なくもないバランスを考慮した量感の低音。
存在感も適度にありますがノリもよく軽快で重たくならずにどの帯域とも馴染む一貫した質感の低音で鳴ってくれる部分が好印象です。輪郭も値段にしてはまぁまぁ健闘してるかなと思う所で、籠もりも感じないので良く出来てるなぁと思います。
中音域
本作でもっとも存在感がある帯域ですね。ハリやアタック感も強めで芯があります。
細かな部分を言えば繊細さやニュアンス、余韻などは控えめで大味な質感ではありますが、クリア感や明瞭感の高さはなかなかずば抜けていると感じますね。
ギター・ピアノ・サックス・シンセ等の中音域を濁らせず、分離感良く描くので音数の多い楽曲でもごちゃつきません。
ボーカル
ハリがあって元気で透明度の高さと力強さのある表現をしてくれます。 ほどほどに厚みや暖かさも感じられる良好な表現だと思います。
繊細な音まで描き出しますが、厳しく言えばやや表情が見えづらくニュアンスやブレス、抑揚を感じさせる部分が弱いのが値段なりなのかなと妥協点になる部分かと思います。
高音域
KZらしいギラつきやシャリ感の強い高音ではなく、全体的に抑えめで、自然に減衰していくような落ち着いた音の制御が感じられます。
金属音の質感については、価格相応といった印象で、シンバルやハイハットの音はやや柔らかめ。ただ、それは曇ったような鈍い柔らかさではなく、鋭さをうまく抑えたな鳴り方という感じです。
高音域は確かにしっかり鳴ってる。でも抑えが効いてる。そんな感じ
音場・空間表現
音の距離感に幅があり、かなり近くで鳴っているように感じる音から、遠くに広がる音まで出してくれるイヤホンですね。
全体的には音の位置は比較的近めに感じるのに、不思議と空間にはしっかり広がりがあって、独特な音場表現が印象的です。
ステレオ感も強く、左右の広がりもよく感じられます。

なんかこの価格で出していい広さじゃないというか包まれ感というか…(笑)
解像度
解像度そのものは値段相応だと感じますが…
「解像感」をうまく演出するのがとにかく上手いイヤホンです。
細かなニュアンスや音の表情、抑揚、そして背景の暗さなどにしっかり意識を向けない限り、解像度の甘さにはあまり気づかないと思います(笑)。
細かいことを気にしなければ、十分すぎるほどの性能です。低音から高音域まで濁りなく、しっかりと再生してくれます。凄いなぁKZ…
装着イメージ


長所と短所
長所
- コスパ強すぎ
- 整ったバランス
- 解像感の演出が上手
短所
- アタック感が強すぎる所も
- 中高音がやや前傾すぎかも
- 余韻・抑揚・ニュアンスが値段なり



すげ~よこのイヤホン…1000円台だよ?
まとめ
最初に聞いた時の想像以上のバランスの良さは結構驚きましたね。
KZといえば派手なドンシャリ、というイメージを持っている人ほど、このイヤホンの素直さと整い具合には驚かされると思います。
KZらしいエッセンスは残りながらも音作りはフラット寄せていて、低音から高音まで大きな破綻がなく、全帯域がきちんと噛み合ったバランス型。
特に中音域の明瞭感と抜けの良さは価格帯を完全に超えていて、ボーカルや楽器が張り出し感があって元気で楽しさがあります。
高音も無理に主張せず、低音も量で押さない。KZらしいエッセンスはあるのに、丁寧に制御された『聴きやすさ』へ振ってきた印象。
解像度そのものはさすがに高級機と比べると及びませんが、「解像感の見せ方」がとにかく上手い。
意識して粗探しをしない限り、不満を感じにくい仕上がりで、音数の多い楽曲でも破綻しません…!
もちろん、余韻やニュアンス表現は価格なりで、アタックが強めに出る場面や中高音の前傾感が気になる人もいるでしょう。それでも…1000円台、完成度高すぎです。
そう考えた瞬間、細かい不満はだいたい吹き飛びます(笑)
結構長くなってしまった…ここまで見てくれてありがとうございました!(^o^)ノ
購入先
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