こんにちは。とれふるです。
今回は、NICEHCK DB2のレビューをさせていただきます。
こちらの記事の執筆にあたり、NICEHCK(@NICEHCK Earphones)より製品をご提供いただいております。
このような素晴らしい機会をいただき、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。
製品概要
「NICEHCK DB2」は、2015年に設立した中国のブランド「NiceHCK」より登場したイヤホンでAmazonだと3-4000円台で購入可能な比較的安価なイヤホンです。
「NICEHCK DB2」は、10mmの振動板にチタンメッキ・グラフェン振動板が採用されているようです。ダイナミックドライバーを1基とBA(バランスド・アーマチュア)ドライバーを1基搭載したハイブリッド仕様となっています。
本体に設定されているカラーバリエーションは、ブルー・紫・ブラッグの3種類で、パールのような模様がフェイスプレートの部分にに描かれ、アルミのベゼルで加飾されていて高級感があります。
模様は左右対称ではなく、一つ一つが異なるデザインになっています。
Amazon:
NICEHCK DB2商品ページ
AliExpress:
NICEHCK DB2 商品ページ
NICEHCK公式サイト商品リンク:
https://nicehck.com/products/nicehck-db2-iems
NICEHCK公式サイト:
https://nicehck.com/
製品仕様について
製品名 | NICEHCK DB2 イヤモニ型イヤホン |
---|---|
ブランド | NICEHCK |
モデル | DB2 |
カラー | ブルー/紫/ブラック |
ドライバー | 10mmダイナミック型1基+1BA(チタンメッキ・グラフェン振動板) |
筐体 | 樹脂+アルミニウム |
インピーダンス | 16Ω |
感度 | 107dB/mW |
プラグ | 3.5mmステレオミニプラグ |
周波数帯域 | 20-20kHz |
ケーブル | 無酸素銅 0.78mm 2Pin |
パッケージと付属品等について
NICEHCK DB2のパッケージは、イヤホンを持った可愛らしい少女のイラストが描かれています。ご提供頂いたNICEHCK DB2のカラーリングは偶然にもブルーだったのですが、イラストの少女の雰囲気と似ているような気がしますね。
低価格ながら、しっかりした箱でパッケージされていることに驚きました。
付属品チェック
開封を進めていくと、イラストが描かれたカード説明書、イヤホン本体、沢山のイヤーピース、ケーブルタイ、ポーチが入っていました。豊富ですね!イヤーピースがかなり豊富で驚きました。
それにしてもパッケージの少女が可愛らしいですね…Tian Huiちゃんって言うのでしょうか…?
イヤホン本体をチェック
貝殻の模様のような美しい色合いとデザイン、ベゼルも金属製で高級感があります。
背面やサイドビューから見てみると、金属のベゼルの部分にLR識別とモデル名が刻印されています。
かなりビルドクオリティが高く、バリもなく滑らかです。値段に対してかなりハイクオリティ。
イヤモニ型のシェルデザインですが、厚みが薄めで本体も軽めでした。装着感に期待。
視聴した感想
NICEHCK DB2 は、軽やかな低音域と元気な中音域と高音域が特徴のドンシャリ型イヤホンでした!
低音そのものはかなり低い所から出ているけど、低音そのものはちょっと抑えたようなチューニングで、中低音が引っ込んでいるので、結果的にクールな寒色系の音色になっています。
イヤホン本体のシェルがこの形状にしては薄く軽いので、重さを感じず装着感は以外にも良好だったことが驚きました。
音質や音の傾向について
低音も深い所からしっかり出る寒色系でサッパリとした音の傾向があります。
シャリシャリするほどではないですが、低音もドンドン鳴る方ではなく、深みがありながらスッキリした低音という感じ。
元気いっぱいに低音から高音域まで鳴らし、イヤホンの得意な音だけを拾って元気よく鳴って聴かせてくれるような印象。
中低音域が相対的に極端に控えめなので、温かみのある音は全然出ません、本当に寒色系です。
言い方を変えると、良い意味で雑に綺麗に慣らしてくれるエネルギッシュなイヤホンという感じです。
かなり個性的な音で、DAPやDACを通さず、PCに直接ぶっ刺しても「スッキリと整った音で耳まで届けてやるぜ!」という主張をしているかのようなイヤホンです(笑)
逆に上流をある程度良いものにすると、高音域と解像度は伸びてくるものの、中低音域の不足感が気になります。
距離感は近いものの、ボーカルが薄っぺらく聞こえてしまうのがデメリットかもしれません。
音域別の質量感
感想や音の傾向をグラフにまとめると、以下のような印象です。
音質の感じ方には個人差がかなり大きいので、あくまで参考までにご閲覧いただければと思います。
上記のグラフの各帯域に対する評価項目は個人的な感想やイメージで作成しており、周波数に対する厳密な評価ではないことにご留意いただければ幸いです、あくまでご参考までにお願いします!
詳細な評価項目ごとのまとめ
これまで感想や音の特徴を述べてきましたが、さらに詳細な内容は以下の通りまとめましたので参考にしてみてください。
以下の評価は、イヤホンの価格帯を考慮せず公平に評価します。
例外はあるかもしれませんが、概ねS,A,B,C,Dくらいの範囲で評価します。
音色 | B+ | 寒色でサッパリした弱ドンシャリですが、適度にまとまりがあります。いや…個性的にまとまってます。 |
---|---|---|
低音 | B+ | 空気を揺らすような深い重低音域がやや強めに感じますが、その上の低音は適度に出すようなイメージ。 スッキリした低音域です。迫力も適度にあります。 高音域の粗さにやや負けてる気もしますが。 |
中音 | B+ | 女性ボーカルはキレよく距離感も近く感じます。BAらしい音です。 楽曲や、ボーカルによっては硬質過ぎるかも…? |
高音 | C+ | BA搭載機らしくよく出ているが、様々な楽器の倍音などに含まれる超高音域が極端に聞き取れず、余韻や高音域の艷やかさが無いです。BAのチューニングが難しい所ですね。ただ出してるだけ、という印象。 |
音のバランス | B+ | 1DD+1BAの調和が若干取れていない印象、価格を考えれば十分良い音ですがもうちょっと…!癖ツヨ! |
ボーカル | B | 距離感は近く聞き取りやすいが、硬質で生っぽさや艷やかさに欠け、線が細いような印象を受けます。 以外にも女性ボーカルよりも男性ボーカルの方がその傾向が強い。 |
解像度 | B+ | 高くはない。綺麗に聞こえはするけど、なんか情報量が低く間引かれてるような気がする…。 |
艶感 | B- | 超高音域があまり出ない感じがするので、余韻や輝かしさに欠けます。 |
音場 | B | 至って普通という印象 |
定位感 | B+ | んー、特に特筆点がないのでそこそこ良いという感じなのではないでしょうか。 |
ビルドクオリティ | A | 良いです!バリやズレなどもなく、ハードの面は素晴らしいと思いました。 |
装着感 | A- | イヤモニ型と考慮すれば良い方だと思います。 シェルが薄くノズルが適度に飛び出している所が好評がに繋がった要因かもしれない。 |
タッチノイズ | B | ケーブルが軽く、ネジネジしていることと皮膜が少し硬質でちょっと気になります。 |
総合評価 | B+ | パッケージングの素晴らしさとエネルギッシュで個性的な音、そして価格が3000円台と考えると、 なかなか素晴らしかったです。 |
特筆点 | – | 個人的に気になったのは、ドンシャリサウンドなので、ピアノやボーカルが少し薄く感じた所が気になりました。 それも個性ではあるので、マイナスだとは思っていません。 周波数特性を測った方の情報を見てもわかるように、中低音域が極端に弱いようです。ウォームな音質を求めている方とは相性が良くないかもしれません。 しかし、どんな機器にでもイヤホンを差すだけで元気な明るい音が出るという所はやはり個性で高評価です。 イコライザーで400Hz前後のあたりをブーストしてあげると、驚くくらい低音域が改善される様相でしたので、試してみると良いかもしれませんね。 |
付属のケーブルについて
付属のケーブルは価格なりの若干チープなケーブルですが、イヤホンの価格帯やビルドクオリティを考慮すると妥当なレベルだと思います。
拡大図の撮影をして気付いたのですが、よく見ると青っぽい線材が一緒に編まれていますね。
まとめ
「NICEHCK DB2」は、価格を考慮すれば十分に良い音質とビルドクオリティを備えています。特に、エネルギッシュな音を好む方におすすめです。価格帯を超えてしっかりとした音を楽しみたい方には良い選択肢と言えるでしょう。
リケーブルによってもかなり音質が変化するという情報も見かけるイヤホンなので、お手持ちなら是非試してみてください!
もし興味があれば、下の製品購入先リンクからも購入出来ますので「ポチッ」っと押して頂ければと思っております。
製品購入先リンク
Amazon:
NICEHCK DB2商品ページ
AliExpress:
NICEHCK DB2 商品ページ
NICEHCK公式サイト商品リンク:
https://nicehck.com/products/nicehck-db2-iems
NICEHCK公式サイト:
https://nicehck.com/
免責事項:
本記事のレビューにおいて、レビュー用のサンプルとして製品を提供頂いておりますが、執筆に伴って金銭等のやり取りはございません。同時に執筆内容への指示も一切受けておりません。以上の内容は全て筆者自身の個人的感想です。