「ポタフェス2024冬 秋葉原」は、秋葉原の会場「ベルサール秋葉原」で開催された音響機器の展示・体験イベントで、ファンにとっては遠方から参加する価値のある一大イベントとなっています。多くのオーディオ機器ブランドや代理店が一堂に集結し、最新のイヤホン、ヘッドホン、関連アクセサリなどが展示され、参加者はその技術や音質を実際に体験することが出来ます。
本イベントに出展するメーカー・ブランドは業界の新しいトレンドや革新的な技術に触れる貴重な機会を提供しています。
そんな素晴らしい体験イベントに、Trefle Labは現地を取材させていただきくことが出来ました。


ポタフェスは、オーディオファンだけでなく、音楽を愛する人々や、音響技術に興味のある人々にも最適なイベントです。試聴ブースでは各種オーディオ機器を手に取り、音質を実際に体験することができるため、参加者の関心を集めていました。

会場付近では、偶然通りかかった通行人も足を止め、スタッフから手渡されたパンフレットを手に興味を持ってイベントに参加する姿が多く見受けられました。
イヤホンやヘッドホンは、日常生活において欠かせない存在ですが、このイベントはそれらをより深く知り、体験する貴重な機会を提供しています。試聴や最新技術に触れることで、自分にぴったりのオーディオ機器を見つけられるだけでなく、音楽や音質への新たな興味や関心を引き出してくれる場にもなっています。
ポタフェスとは
「ポタフェス2024冬 秋葉原」は、ポータブルオーディオ機器を中心にした展示イベントで、主にイヤホンやヘッドホン、DAC、アンプなどの音響機器が展示されます。このイベントは、音質を追求するオーディオファンや、音楽をより深く楽しみたいと考えている人々に向けて開催されており、毎年各地で行われています。
ポタフェスは、オーディオ業界の最大手小売販売店であるe☆イヤホン(株式会社タイムマシン)が主催しており、最新の製品やアクセサリを体験できる貴重な機会を提供しています。会場では、来場者が実際に製品を試聴したり、メーカーの担当者から直接製品に関する解説を受けることができ、音質の違いを自分の耳で確かめながら最新のオーディオ機器に触れることができます。

体験レポート
今回の「ポタフェス2024冬 秋葉原」では、筆者は主に2Fを中心に各ブースを訪問させていただきました。
会場内は多くの来場者で賑わっており、各々が自分の興味のあるブースに足を運び、熱心に製品を試聴したり、スタッフと会話を楽しんでいる様子が印象的でした。
2F-11 4Leaf(NICEHCK)
NICEHCKは、手頃な価格で高品質なオーディオ体験を提供する中国のブランドで、主力商品はリケーブル製品です。このブースでは、新商品のリケーブル製品とイヤホンの展示が行われていました。




NICEHCKブランドの看板イヤホンとなるHimalayaや、登場したばかりのNICEHCK NX8、B80を始めとし、未発売のいくつかのケーブルが展示されました。
試作サンプル品として置かれていたイヤホンは、NICEHCK史上初のEST(静電型ツイーター)を採用したもので、発売時にはどのようなデザイン、音質になるのか楽しみですね。

ちなみに、NICEHCKブースでは来場特典として「C04液体シリコン製イヤーピース」が配られました。
2F-12 MOONDROP&STARS FUSIONIC
MOONDROP&STARS FUSIONICブースでは、TANCHJIMコーナーを中心に軽く覗かせていただきました。。
「ORIGIN」スペシャルエディションは、TANCHJIMファン必見の製品で、オリジナルキャラクター「浅野てんき」ちゃんがフェイスプレートに描かれた仕様となっています。

繊細な刻印による装飾が施されているため、フェイスプレートが傷つくことを心配されるかもしれませんが、透明な樹脂プレートが付属しており、これを被せて使用することができます。また、本製品は2025年に発売予定とのことです。


2F-14 Beep Audio
Beep Audioは中国のケーブルメーカーで、音質、外観、使用感等についてのフィードバックを求めているとのことでした。2025年以降には日本でも販売が予定されているそうです。

また、ポタフェス会場では即売会も実施しており、試聴したケーブルをその場で購入することができました。


中国ブランドに詳しい方なら、展示されている製品に見覚えがあると感じるかもしれません。お話を伺ったところ、OEM生産やBeep Audio以外のブランドで販売されている製品もあるとのことでした。
伺ってみましたが、詳細は非公開とのことで、具体的なブランド名についてはお聞きすることができませんでしたが、非常に興味深いブースでした。
2F-16 ピヤホン
ピエール中野が監修する「ピヤホン」シリーズの中でも、特に「有線ピヤホン5」はSNSでも話題になる製品です。
試聴させていただいたのですが、まるでライブ会場にいるような臨場感や迫力とリアルな音像再現と広大な音場に圧倒されました。

また、ピエール中野様ご自身がイベント期間中、特定の時間帯にブースへの参加にお越しいただいており、来場者の接客も担当していました。
開発秘話についてピエール中野様へ伺ったところ…
「前作の有線ピヤホン3は業界でも高い評価をいただいており、その際に再現可能な音質で衝撃を受けた最良の音を目指して開発した製品です」
「ピヤホン5の開発前にデュアル磁気回路を搭載した新たなダイナミックドライバーの存在を知り、前作のピヤホン3で感じた感動や衝撃を再び味わえるイヤホンを目指して新作のピヤホン5を開発しました」
と貴重なお話を直接伺うことができました。
ピエール中野様、詳しくご回答いただき、誠にありがとうございました。


2F-17 AVIOT
あのちゃんがCMに出演している11月に発売されたばかりのノイズキャンセリングヘッドホン「WA-Q1」が注目を集めていました。このモデルは、業界最小・最軽量クラスを誇る設計に加え、どこか懐かしさを感じさせるレトロデザインが特徴。最近の昭和レトロブームを背景に、オーディオファンだけでなく、ファッションに敏感な層にも刺さる製品かも!?
ブースではノイズキャンセリングヘッドホン「WA-Q1」を試聴する来場者の姿が目立ち、製品の注目度の高さが伺えました。ブース内にはPR用のモニターも設置され、製品の特長がわかりやすく紹介されており、来場者の関心を引きつけていました。


完全ワイヤレスイヤホンのラインナップも豊富に展示。

上記の画像の左から、3種5基からなる新開発ドライバーシステム“トライブリッド5ドライバー”システムを搭載し、全域にわたってダイナミックでトランジェント特性に優れたサウンドを実現した「TE-ZX1」、迫力ある重低音と中高音域の高い再現性を両立した「TE-W1」、業界最長クラスとなるイヤフォン単体で最大19時間の長時間再生も実現する「TE-V1R」など。
2F-23 ラディウス株式会社
猫をモチーフにした完全ワイヤレスイヤホン「NEKO true wireless earphones HP-C28BT」の新色3種類が展示されていました。
新色「チャトラ」「ハチワレ」「ミケ」は、それぞれの猫の特徴を活かしたカラーリングとケースデザインで、日常にちょっとした癒しをプラスしてくれるアイテムとなっています。この新色モデルは、2025年1月下旬より販売開始予定です。


本製品は、デザイン性だけでなく、音質や機能性にもこだわり抜かれた製品です。試聴してみると、見た目だけではなくて音質も「普通にいいじゃん!!」と思えるほど。
さらに、この製品のユニークポイントは猫らしさを徹底した機能性です。音声アナウンスが猫の声で行われるほか、イヤホンのタッチセンサーを5回タップすると3分間猫が喉を鳴らす音が聞こえる「ごろごろモード」が発動。リラックス効果が期待できるこのモードは、猫好きにはたまらない仕様です。

2F-24 株式会社マックスゲームズ
Nintendo Switch専用のゲーミングイヤホンは、特許技術『デュアルダクト構造』により、ゲーム中に周囲の音も聞き取れる点が非常に評価されました。この技術により、ゲームの没入感を損なわずに、友人との会話や周囲の状況を把握できるという利便性が高く評価されました。

また、イヤホンの片耳にはマイクが接続可能で、取り外しができる仕様になっています。マイクを取り外した場合、イヤホンは自動的にケーブルに内蔵されたマイクに切り替わるため、使い勝手も良さそう。使用者はシーンに応じて使い分けができ、快適なゲームプレイをサポートしてくれます。


音質にも拘りを感じる大口径の16mmドライバーを採用、ゲーム音楽も迫力と臨場感を味わえる体験にしてくれます。

2F-31 mimimamo
「mimimamo スーパーストレッチ・ヘッドホンカバー」は、汗や脂によるべたつきや蒸れを防ぐために開発された製品で、長時間の使用でも快適さを保つことができます。特にスポーツや長時間のゲームプレイを行うユーザーにとっては、汗の不快感を軽減し、快適な着用感を提供する頼もしいアイテムです。さらに、このカバーは汗や装着時の擦れによるイヤーパッドの劣化を軽減する効果もあり、ヘッドホンを長持ちさせることができそうです。


また、「mimimamo ウルトラフィット・イヤーパッドカバー」は、どんな形状のイヤーパッドにもフィットするとのこと。高い装着感と音質を高次元で両立する独自の構造になっているそうだ。このカバーを使用することで、より高い密閉感を得られますし、音楽やゲームをより深く楽しみたいというユーザーにとって、これらの製品は長時間使用における必需品となりそうですね。




2F-35 ナイコム
THIE AUDIOとKiwi Earsの2ブランドを中心にブースへ伺いました。

THIEAUDIOの新作イヤホン「Valhalla」がSNSで話題を呼んだばかりでした。このイヤホンは、片側19ドライバーという驚異的なドライバー構成を誇り、その音質や構成そのものに興味を持った多くの来場者が試聴に訪れていました。試聴機は1台のみで、試聴時間も限られていたため、整理券が配られるほどの人気でした。

また、Kiwi Earsの新作「Kiwi Ears x HBB Punch」も参考展示され、こちらは著名なオーディオ評論家HBB氏とのコラボモデルとして注目を集めていました。試聴した来場者は、迫力のある低音と臨場感に驚き、感動している様子が見受けられました。(その方が偶然にも当方のXのフォロワー・当サイトの読者さんで驚きました。)

その他の展示製品については、以下の画像をご覧ください。



ブース紹介・番外編
1Fメイン会場左脇に位置するe☆イヤホンの特設物販ブースでは、来場者で賑わいを見せていました。このブースでは、通常よりお得にお買い物が楽しめる即売会が開催され、会場内は大いに盛り上がっていました。

取り扱われていたのは、通常の商品に加えて、外装不良や訳あり品などの掘り出し物。外側から見ると商品棚が隠れるほどの人気で、来場者は目移りしながらも次々と商品を手に取っていました。お得な価格でお買い物出来るチャンスに、多くのオーディオファンが足を運んでいましたよ

感想
「ポタフェス2024冬 秋葉原」は、ポータブルオーディオを愛する人々にとって非常に魅力的なイベントであり、私自身その魅力を改めて実感しました。
メーカーのスタッフと質疑応答を交えながら試聴する機会は滅多にない貴重な体験であり、試作サンプルや発売前の製品を実際に試すことができるのは、重ねて言いますが非常に貴重なチャンスです。また、来場者同士がオーディオへの熱意を共有し、その場で自然に情報交換を楽しんでいる様子が印象的でした。同じ趣味を持つ人々が楽しそうに交流している姿がとても温かく感じられました。
このイベントを通じて、オーディオの魅力を再確認した所で…次回のポタフェスも今から非常に楽しみですね!