SIVGAといえば、温かみのある滑らかな音色が持ち味のブランドというイメージをお持ちの方も多いと思います。
ところが今回ご紹介する『SIVGA SV021 Pro』は、そのイメージを良い意味で裏切ってくるモデル…

それでは早速レビューしていきますっ!
製品概要
『SIVGA SV021 Pro』は、2021年に登場して人気を集めた『SV021』の進化版として、2026年2月5日に発売された製品で、SIVGAのラインナップの中ではエントリー帯に位置する密閉型ヘッドホンです。
ドライバーには新たに開発された剛性とダンピングの理想的なバランスを追求した、5層構造のアルミニウム複合振動板を採用されています。
ハウジングはビーチウッドとゼブラウッドの2種類から選べる天然木で仕上げられています。イヤーパッドはベロア素材が採用され、前作『SV021』よりも快適に設計されているようです。ケーブルはOFC(無酸素銅)素材が採用されており、着脱式でヘッドホン側とはデュアル3.5mm接続で、プレイヤーへの接続は3.5mmまたは6.3mm標準プラグへの変換で対応してします。
仕様
| 構成 | 1DD |
|---|---|
| 再生周波数帯域 | 20Hz-40kHz |
| 発売日 | 2026年2月5日 |
| 価格 | 31,980円 |
パッケージ
SIVGAらしい落ち着きのある外観の黒いパッケージ。 手触りの良い麻のようなテクスチャが表面に加工された質感の良いパッケージです。

開封後
開封すると収納ポーチとヘッドホン本体が入っています。

付属品

- 『SIVGA SV021 Pro』ヘッドホン本体
- 収納ポーチ ×1
- ケーブル ×1
- 3.5mm→6.3mm変換プラグ ×1
ヘッドホン本体
頂いたサンプルはビーチウッドのカラーで明るい雰囲気のデザインになっています。木材に合わせたカラーリングが目を引くSIVGAのらしい上質なデザイン。

全体的に丸みを帯びた形状をした統一感のあるデザインと配色です。


ハウジングの上部には、ベンドが設けられています。ベント部分の処理も目の細かいメッシュで表現するあたり外観にはかなり気を使っているようですね。

ヘッドバンドの部分には大きくSIVGAのロゴが刻印されています。使用時に見える場所ではありませんが、SIVGAファンには嬉しい主張有るロゴですね。

ハウジング部分は一番木材の素材感が伝わる部分ですね。じっくり眺めてしまいそう。

癖になるほどふにゃっと低反発なイヤーパッド。これが密着感を向上させてくれます。

ケーブル
ケーブルは布巻きタイプのもので、絡まりづらく摩擦が少なめ。統一感のある配色で浮きません。
ヘッドホン環境に採用されやすい6.3mm標準プラグへの変換プラグも付属します。

ポーチ
麻製収納ポーチ。麻素材を採用するあたり天然素材を意識しているSIVGAブランドらしいです(笑)

音質について
『SIVGA SV021 Pro』ってどんなヘッドホン?
『SIVGAらしい温かみの片鱗を残しつつ、ドライ&ソリッドなサウンドで攻めてきた異色のエントリー機』
全体的にソリッドでスピード感があり、金属質でドライな質感が基本路線。
SIVGAのイメージである滑らかで温かみのある音色を期待すると、方向性が異なると感じるはずです。ただし、SIVGAらしい温かみのニュアンスはわずかに残っていて、押し出しの少ない統一感のある表現やボーカルのウェット感がそれを感じさせてくれる塩梅になっています。
評価チャート
音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。
※製品の価格を考慮した評価となります。
試聴環境
- Lotoo PAW 6000 (レビュー用リファレンスとして)
- Lotoo PAW GOLD TOUCH
- TOPPING E2x2 OTG
ショートインプレッション
全体的にソリッドでスピード感があり、ドライな音色が軸になっています。フラットに近いバランスながら中高域から高域にかけてやや明るめの傾向があり、シャープでキレのあるサウンドが特徴的でしょうか。SIVGAといえばウォームで滑らかな音というイメージをお持ちの方には、方向性がかなり異なると感じるはずです。いやー、ある意味で異色な存在ですよねこれ。
低音は量より質重視のタイトな仕上がりで、全体の統一感を邪魔しない控えめな主張。ボーカルは近すぎず遠すぎず自然なポジションで、特に女性ボーカルはウェットな雰囲気もあり相性が良いですね。高域はシンバルの金属質な表現が得意なのかなと思います。
ただ、SIVGAらしい温かみが完全に消えているわけでもなく、押し出しを抑えた統一感のある表現の中にそのニュアンスがほんのり残っているのが面白く、本機固有の木製ハウジングらしい響きは、どこか音をアナログ感のある音色に昇華してる雰囲気もあり、癖に感じた方も聴いているうちに自然と気にならなくなってきますし、むしろアナログな響きが好きな方にはこれが魅力になりそうですね!
低音域
低音はタイトですが輪郭は柔らかめでフラットな印象、量感はフラットなだけあって一聴するとやや控えめ。キックはやや軽めですが、空気感の含ませ方は上手で、リズム感よりも全体との調和を優先するような鳴り方でしょうか。
サブベースの存在はあるが、押し出しは控えめな程よい仕上がりです。
派手な低音を求める方には物足りなく感じるかもしれませんが、全体の統一感を損なわない、聴き心地の良い低音域に仕上がっています。
中音域
中音域は全体的にドライかつソリッドな音色で、金管楽器(ブラス系)は伸びやかな明瞭さがよく出ていますね。弦楽器類はドライバーまたは木製ハウジング由来と思われる固有の響きがほんのり乗っていて、これが音をどこかアナログ感のある音色や豊かな余韻的な要素に昇華している雰囲気があります。
短時間試聴だと、これが癖に感じる方もいるかもしれませんが、聴いているうちに自然と気にならなくなってきますし、むしろアナログな響きが好きな方にはこれが本機の魅力のひとつになりそうですね。
ボーカル
ボーカルはやや太めなディテール感がありつつも、過剰にならず柔らかい音色です。距離感は近すぎず遠すぎずで、男女ともに自然なポジションに定位します。特に女性ボーカルは音色が明るく映えるので、女性ボーカルメインの楽曲との相性は良さそうです。男性ボーカルは女性ボーカルで感じた柔らさが薄れるので、どちらかというと女性ボーカルの方がやはり相性良さそうです(2回目w)
高音域
高域はソリッドでシャープな印象がありながら、耳に刺さるような不快なエッジ感はなく、適度なキレ感に留まっています。シンバルの金属質な質感の表現は得意で、ヌケ感も頭の外方向にしっかり感じられます。
余韻や空気感はやや控えめですが、キレがある音を好む方に合いそうです。
音場・空間表現
空間は横方向に広く、縦にはそこまで広くはありませんが、前後はあるので立体的な横に寝かせた紡錘型の広がり方が特徴的に感じます。
上下方向はそれほど広さがないものの横への伸びはなかなかのものです。奥行きは標準的で、前後の距離感も読みやすい、そんな印象です。
解像度
解像度・ダイナミクスともに、値段に対する説得力がしっかりある仕上がりです。分離感は高く、楽器が混み合う場面でも音粒をしっかり追いかけることができます。SIVGAらしい自然なアナログ感を大切にしながら、全体の統一感と情報量をきちんと両立しているあたりは好印象ですね。

ああ…SIVGAだわ…って凄く思います。
長所と短所
長所
- 低反発パッドで快適!
- 通気性が良い
- 高域の金属質な表現が上手
- 横に広がる空間
- ウェットなボーカル
短所
- SIVGAサウンドを強く期待すると方向性が異なる
- 余韻や空気感はやや控えめ
- 重低音は抑えめ



SIVGAのこれまでの音とは違う、と感じた方ほど逆に刺さる一台かもしれないですよ。
総評と感想
SIVGAとしては異色な路線ながら、ドライでソリッドなサウンドを軸に分離感と統一感をうまく両立させた一台だと思います。
聴いていて疲れにくく、適度なキレ感も楽しめる。最初はブランドのイメージとのギャップに戸惑う方もいるかもしれませんが、本機固有のウッドらしい響きがだんだん癖になるかも…!
アナログな響きが好きな方には刺さる仕上がりなんじゃないかと思いますね。
こんな人におすすめ
ドライでスピード感のあるサウンドが好みで、ヘッドホンに統一感と分離感の両立を求める方に向いていると思います。SIVGAの異なる側面を試してみたい方や、アナログな響きのある音色が好きな方にもぴったりな一台です。



ドライでソリッドな音なのに、どこかちゃんとSIVGAなんですよね。不思議な一台です。
購入先
本記事の執筆にあたり01Diverse様よりPRの機会を頂戴し、思ったまま感じたままに執筆致しました。このような素晴らしい機会をいただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。
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