TANGZU Wan’er S.G Studio Edition – 格安で手に入る艶のある女性ボーカル特化サウンド

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こんにちは。とれふるです。
今回は、TANGZU Wan’er S.G Studio Editionをレビューをさせていただきます。

こちらの記事の執筆にあたり、@Linsoul_JPより製品をご提供いただいております。
このような素晴らしい機会をいただき、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

音質や音の傾向などの情報を今すぐ知りたい方は、
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製品概要

TANGZU Wan’er S.G Studio Editionは、新開発の10mm PETドライバーを搭載し、高いダイアフラム剛性で正確かつ高速な応答と優れた分離感を提供。
低歪み、高速応答、高解像度が特徴で、柔らかく繊細な音と強い低音を実現したという。

Studio Editionは、ベースとなった無印モデルからチューニングがスタジオ用途向けに変更されたモデル。
より厚いダイアフラム、低いユニットの高さ、大きな穴、音ノズルの調整により、低音を減少させ高音の透明度を向上させ、全体的な聴覚効果を強化しているそうだ。

Studio Editionという名前なだけあって、ベースとなった無印モデルにで用意されたグリーンやブルーの設定はなく、比較的シンプルなホワイトとブラックの2色展開になっている。


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TANGZU Wan’er S.G Studio Edition

仕様について

製品名TANGZU Wan’er S.G Studio Edition
ブランドTANGZU
モデルWan’er S.G Studio Edition
カラーブラック/ホワイト
ドライバー10mm PET
筐体樹脂
インピーダンス16Ω
感度105dB/mW
プラグ3.5mm
周波数帯域20-20000hz
ケーブル0.75mm 2Pin
製品仕様の詳細

パッケージ紹介

TANGZU Wan’er S.G Studio Editionのパッケージには、本製品を装着している美人さんの絵が描かれています。
中国の歴史を感じさせるようなファンタジー感のある雰囲気が目を引きます。

箱をの蓋を上に持ち上げて開封すると、中にはたくさんの付属品が。

イヤホン本体が収められているプレートにも、中国の風情ある美しい絵が描かれ、上品な雰囲気が漂います。
4,000円台で購入出来るイヤホンにしてはパッケージが大型で、ケーブルやアクセサリーが個別に小さな箱に収められています。絵が描かれたクリーニングクロスが付属するのも珍しい気がしますね。

付属品

箱の中には、以下の画像のような付属品が入っていました。

  • イヤホン本体
  • ケーブル(3.5mmプラグ)
  • イヤーピース
  • クリーニングクロス

ステムが短いので外耳道にしっかり入るものを選ぶ必要がありますますが、イヤーピースがかなり豊富で自分にあったサイズ感を選びやすいです。

イヤホン本体

今回ご提供頂いたTANGZU Wan’er S.G Studio Editionは、ブラックカラーです。
写真で見る以上に実物は大人しめのデザインで、派手な感じはしませんでした。

角度を変えて見ると、フェイスプレートの金属のようなラインが時折キラッと光を反射する瞬間があります。
シンプルで所有欲を満足させるようなデザインです。

イヤーピースを装着するノズル部分は金属製のものが埋め込まれています。樹脂のように摩耗しないので安心して使えそうです。適度に折り返しがついているのも好感度が高いですね。

付属ケーブル

ケーブルはシンプルな黒いものですが、4芯混合編組無酸素銅銀メッキケーブルとのことで、音質への拘りも垣間見えます。

細いながらもしっかり編まれているので安っぽさは以外にも感じられません。

音質の評価

試聴環境

上流の違いによる評価ブレを抑制するため、以上の機種を使用して平均的に受けた印象で評価します。

グラフによる音質の可視化

聴覚上の聞こえ方を、個人的な感想としてグラフに可視化しました。※イメージ図です。

以下の画像は拡大を推奨します。

※再生周波数を再現したグラフではありません。
※個人の感想として、聴覚上どのように聞こえるかを再現したものです。
※音質の感じ方には個人差がかなり大きいので、あくまで参考までにご閲覧いただければと思います。

項目ごとの評価

詳細な内容は以下の通りまとめましたので参考にしてみてください。

評価基準は、S~Dまでの5段階に加えてプラスマイナスが付きます。
基本的にどの評価項目も価格帯を考慮せずに評価します。
※例外的に価格によるバイアス等がある場合はコメントで必ず言及します。

S帯:素晴らしい! 
A帯:イイネ! 
B帯:普通 
C帯:微妙
D帯:残念…

音色 A 暖色でも寒色でもなく、抜けの良い素晴らしいサウンドです。
Studio Editionを名乗るだけありますがモニター系のサウンドとはやや異なる印象があります。
モニター系にはなり切れないリスニング向けのサウンドと言えます。
低音 A- 引き締まったでスッキリした低音で、クオリティが高いです。
深みのある重低音も出せると良かったのですが…
中音 A 過不足無く明るく元気に鳴ります。男女ともに聞き取りやすい優秀な音です。
高音 A- 全体的に伸びやかで華やかさを感じるような音色です。
音のバランス A+ 本当にスタジオで使えそうなバランスの取れた音質で優秀です。
ボーカル A+ 女性ボーカルが特別美しく聞こえます。
SENNHEISER IE600と聴き比べても迫るようなボーカルの質です。
解像度 A 価格の割に随分と優秀です。上流をDC-Eliteにしても追いかけてきて再生する性能があります。
艶感 A 音に艷やかさをしっかり感じます。 
音場 A- そこそこ広く優秀です。
定位感 A- 十分A評価帯ではありますが、強いて言うならばわずかにチグハグしているように感じます。
音場の広さに対して音像定位感が追いついていないような雰囲気です。
粒立ちは良いのに前後上下関係の音像定位感にやや濁りがあるように感じました。
ビルドクオリティ B+ 値段なりの作りです。シェルの中は空洞が目立ちます。
響板のような役割を持たせている可能性も否定はできませんが。
装着感 C ステムのノズルが短く、イヤーピースをどれにしてもいまいちフィット感が希薄に感じられました。無印モデルより、音質のチューニングのために短くしているそうですが…
タッチノイズ B ケーブルは細く編み込まれているので擦れて若干音がします。
コスト
パフォーマンス
S

販売価格:4,560円 (Amazon)
4,000円台とは思えない優等生な音でどんなジャンルでも美しく再生してくれることでしょう。
低音過多やドンシャリ傾向のイヤホンが多い中、こちらのイヤホンは国内メーカーの音作りに迫る優秀な音質です。1万円前後のものと十分張り合えます。
少なくとも5,000円未満のイヤホンの中では敵なしと言っても良いかもしれません。
価格は若干違いますが、ライバルはMOONDROP CHU 2あたりになりそうです。

総合評価 A 価格、音質、パッケージングのどれを取っても優秀です。
特筆点 女性ボーカル特化型のフラット寄りなイヤホン。艷やかさのある音がとても優秀です。
ベント孔がノズルの脇に装備されているからか、音漏れが少々激しめなのが残念です。
ただ、価格帯を考慮してもそれを上回る音抜けの良さで気になりません。
詳細な評価項目

長所と短所

長所

  • 優秀なサウンドバランス
  • 艷やかな女性ボーカル
  • 価格に対して驚きのクリア感
  • 引き締まった過不足の無い低音
  • 価格帯に対して優秀な開封体験

短所

  • 微妙な装着感
  • 重低音にやや欠ける
  • 少々激しい音漏れ

試聴した感想

音の傾向はウォームでも寒色系でもなく、バランスが取れています。リスニング向けに控えめな味付け程度に抑えられており、フラットな印象です。
重低音や低音はわずかに控えめですが、スッキリしていて過不足がありません。中音域から高音域にかけては伸びがあり、クリアで音抜けが良く開放感があります。このクリア感は非常に優れているように思います。

中音域の音はメリハリがあり、量感も多めに感じます。
特に3000Hz付近の女性ボーカルにアクセントがあり、艶やかで適度に心地よい程度に聞こえる歯舌音も特徴です。 SENNHEISERのIE600に似た艶感があり、両機の再生周波数を比較すると同様に3000Hz付近にピークがある様相で、そら似てるわけなんですね。

まとめ

TANGZU Wan’er S.G Studio Editionは、その価格帯を超えた優れたフラット寄りのサウンドの製品です。
バランスの取れた音質は、確かにスタジオ用途にも使えそうだと感じるほどです。

コストパフォーマンスに優れた製品でもあり、音質やデザインにこだわる方におすすめです。
興味のある方は、ぜひ一度試してみてほしいですね。

製品購入先リンク

Amazon:
TANGZU Wan’er S.G Studio Edition


免責事項:
本記事のレビューにおいて、レビュー用のサンプルとして製品を提供頂いておりますが、執筆に伴う金銭等のやり取りはございません。同時に執筆内容への指示も一切受けておりません。以上の内容は全て筆者自身の個人的な感想です。

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