TRN Black Pearl 製品レビュー:初心者にもオススメ。早く出会いたかったドングルDAC

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こんにちは、Trefle Labです。今回ご紹介するのは「TRN Black Pearl」で、コストパフォーマンスに優れた製品をたくさん世に輩出しているTRNブランドの製品です。

TRN Black Pearl」は、約37ドル(約5900円)という低価格ながら、高い音質と機能性を備えたポータブルDAC/AMPです。
本レビューでは、音質、機能、ビルドクオリティをなどに触れつつレビューしていきます。

目次

全体の印象

TRN Black Pearl」は、中高音域の明瞭感と明るい音色が特徴です。ややドライな質感ながら、ボーカル周りの解像度が高く、ブレスや息遣いの表現がリアリティを感じるような表現をしてくれます。

ボーカルそのものの再現性は80点程度と評価されますが、細かなニュアンスが生き生きと伝わり、聞き心地の良さが高く評価出来るポイントで、音楽を楽しく聞けるような音色です。TRN特有の硬質で鋭い金属音が際立ち、高音は繊細さよりも力強い表現が強調されています。

低価格ながら、活気ある明るい音色と、費用対効果の高い解像度を実現している製品だと思いました。

音質の評価

高音

高音は、鋭く硬質な金属音が特徴です。シンバルやハイハットの響きは明瞭で存在感がありますが、超高域の繊細な表現はやや控えめです。価格帯を考慮すると限界があるのかなとも思いますが、エネルギッシュな楽曲とは相性も良くあまり気になりません。

他の方のレビューを拝見しても「高音のキレが良く、刺さりが少ない」と評価されており、私の感覚でも「確かに」と思う所があります。

中音域(ボーカル域含む)

中高音域は、本製品の強みが最も発揮される領域です。ボーカルの明瞭感が非常に高く、ドライな質感ながら、明瞭感高く正確に再現されます。女性ボーカルや男性ボーカルのハスキーな響きが際立ち、明瞭感高く聞こえてきます。

ただし、ボーカルの繊細な表現は苦手で、儚さや細かなニュアンス・感情的な表現は苦手といった印象です。

低音

低音は、タイトで輪郭が明確な特性を持ちます。重低音の量感は控えめですが、締まりのある音質により、中高音とのバランスが良好です。キックドラムやベースラインがリズムをしっかりと刻み、ノリ良く音楽を楽しめますね。

空間表現

空間表現は、価格帯を考慮すると非常に優れているように思います。左右および上下方向の音場が広く、楽器やボーカルの定位が明確にわかります。

奥行きや立体感は標準的でやや平坦な印象がありますが、前述した音場の広さにかなり救われています。

機能面

TRN Black Pearl」は、ボリューム調整ボタンを本体に搭載し、直感的な操作が可能です。初期ファームウェアではボリュームメモリーや長押し操作に課題がありましたが、V0.2アップデートによりこれらの問題が解消されたそうな。
ファームウェアアップデートについて:Head-Fiユーザーより

3.5mmシングルエンドおよび4.4mmバランス出力に対応し、PCM 384kHz/32bitやDSD256の高解像度音源をサポートします。必要十分ですね。

ビルドクオリティ

ビルドクオリティは、価格帯を大きく超えるレベル。アルミニウム合金製の本体は高い剛性感を持ち、表面仕上げもサラッと高級感があります。そして長時間使用でも発熱が感じられませんでした。本体も小型で携帯性に優れていますね。

付属のOTGケーブルは若干長めな気がしています。

長所と短所

長所

  • 低価格ながら高音質
  • 明瞭感高いボーカル
  • 高いビルドクオリティ
  • 多機能

短所

  • 繊細な表現が苦手
  • スッキリした重低音
  • OTGケーブル長め

自分が初心者だった頃に早く出会いたかったなぁ…

あとがき

TRN Black Pearl」は、低価格ながら優れた音質、機能性、ビルドクオリティを実現したポータブルDAC/AMPです。明瞭で力強い中高音、タイトでバランスの取れた低音、上下左右に広い音場が特徴で、特にボーカル曲や高解像度音源において高いパフォーマンスを発揮します。

高い費用対効果ですし、特に初心者&幅広いユーザーにオススメです。

製品購入先リンク

本記事の執筆にあたりTRN様よりPRのご依頼を受け執筆致しました。
このような素晴らしい機会をいただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。

免責事項:
本記事のレビューにおいて、執筆に伴う金銭等のやり取りはございません。同時に執筆内容への指示も一切受けておらず、内容は全て筆者自身の個人的な感想です。

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この記事を書いた人

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