GY HiFi-378 レビュー|甘美なる響きの世界、ボーカルが主役のナチュラル系ケーブル

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今回ご紹介するのは、GY HiFi-378というアップグレードケーブル。導体には古河単結晶銅が採用されているとのことです。

実際に音を出してみるまで、こんなにも甘美で包容力のある鳴り方をするとは想像していませんでした…。「これはボーカルが主役の一本だ」と直感的に思ってしまったケーブルなのですが、早速レビューしていきます~!

GY HiFi-378 金具パーツ
GY HiFi-378

今回ご紹介するGY HiFi-378は、キャンペーン期間に販売される特別仕様のロジウム+金メッキ仕様の4.4mmプラグです。
通常販売時は金メッキ仕様になります。
通常販売時に特別仕様を希望される際は注文前にストアにお問い合わせください。

目次

製品について

導体

GY HiFi-378は、『古河電工の単結晶銅』を採用した同軸の線材を使った8芯構成のケーブルです。
「クライオ処理」または「サブゼロ処理」と一般的に呼ばれる低温処理によって導体の結晶構造を整え、信号伝送特性の向上を狙った仕様となっています。

GY HiFi-378 線材の構成
線材の構成


※線材の構成はあくまで公式の記載通りに紹介するもので、正確性を保障するものではありません。

商品リンク

外観など

全体像

全体的にダークグレー~ガンメタル系の落ち着いたカラーリングで統一されており、プラグ・スプリッター・コネクタの金属パーツがすべて同じ色調で揃えられているのが上品な印象。

GY HiFi-378 外観
外観

派手さこそありませんが、所有欲をしっかり満たしてくれる統一感のある仕上がり。

金具パーツ外観

同系色のガンメタル仕上げで、プラグとの統一感が美しい。スタイリッシュな金具パーツのデザインで、安っぽさを感じさせません。
コネクタは窪みのあるデザインで滑らず実用性が高い形状をしています。

GY HiFi-378 金具パーツ
金具パーツ

線材

線材は8芯構成のメタリック?なグレーで、8芯にしては細め。やや被覆の硬さにコシがあり、ますが癖がつきづらいので取り回しは悪くありません。タッチノイズも特に気になりません。

GY HiFi-378 線材クローズアップ
線材クローズアップ

音質について

箇条書きで、本製品から得られた印象を書き上げると以下のような印象です。

  • 甘く優しい響きを基調とした、ボーカル特化型のキャラクター
  • 低域から高域まで地続きに繋がる、一体感のある甘さと包容力
  • ふわぁ~と広がる甘美なボーカルと、優しく滲むエッジ感
  • スペックで語らない、自然なロールオフとナチュラルな高域表現
  • 基礎性能は備えつつ、それを主張せず空間全体を柔らかく包み込む鳴らし方
変化する音域
減少
-2
-1
高音域
+1
+2
増加
減少
-2
-1
中音域
+1
+2
増加
減少
-2
-1
低音域
+1
+2
増加
音の傾向
暖色
寒色
しっとり感
減少
増加
キレ
ゆったり
早い

試聴環境

※多ドライバー、1DD構成、フルBA等のイヤホンでケーブルを聴き比べ、感じられたことや変化を書き出します。

  • Lotoo PAW 6000
  • THIEAUDIO Monarch MKIII 
  • MoonDrop 竹 CHU2
  • Softears Studio 4
  • その他

ショートインプレッション

超優しい甘い響きのボーカル特化ケーブルではないでしょうかw

GY HiFi-378』を使って最初に音を出した瞬間に感じたのは、「超優しい甘い響き」
スペックや数値で殴ってくるタイプではなく、響きそのもののや音の質感で勝負しているような印象を受けます。
これは解像度やスペックでは語れない魅力がある聞き心地の良いケーブルです…!

特に印象的なのはボーカル帯域で、前にしっかりと出ながらも、エッジを優しく滲ませた甘美な質感が心地よく耳に届く所で、低域から高域まで上下の帯域が同じ甘さで地続きに繋がっていて、聴いていて妙にホッと落ち着けるような一体感があり、無限に永遠に心地よく聞けそうな音色をしています。
表向きのスペックで語れないと言っただけあって、シャープネスや解像感を前面に押し出す方向ではなく、空気感や余韻、そして音楽全体を包み込むような包容力で魅了してくるタイプだと思います。

効いた瞬間に「あ~~~これは好きな音だw」と直感的に思える方にはとことん刺さる、そんな個性を持った一本だと思います。

低音域

ややタイトで軽やかに弾む、僅かに良い甘さを残した響きのある低音という印象です。重心を低く沈めて押し出してくるタイプではなく、軽やかさを保ちつつもほのかな甘さがしっかり乗せ、程よい弾力でグルーブ感もしっかり乗せ、溶け込むようにリズムを刻む。そんな質感でしょうか。うまい表現が見つかりませんがとてもナチュラルです。

元々このケーブルの素性に良い甘さがあるからこそだと思いますが、低域単体が浮き立つというよりも、上の帯域に気持ちよく溶け込んでいく一体感のある質感が心地よいのです。

中音域

ほんのり甘く、しっとりと響く質感が心地よい。中高音にかけてもアタックにキツさがなく、適度に角を丸めているのがとても上手だと感じました。刺さりや硬さとは無縁の、丸みのある柔らかな表現です。

ピアノはナチュラルに響き、アコースティック系の楽器や弦楽器は立体感やボディ感のある優秀なナチュラルな生っぽい響きがあります。
何が凄いって、そこまで解像度が高くない…という訳でも無さそうで、あくまで情報量はある中でシャープネスを掛けていないような印象。解像感に見合わない高い分離感があります。しっかり楽器同士の距離感を維持して分離して聞こえてくる基礎性能があります。

ボーカル

ボーカルは他の帯域よりも明らかに前傾し存在感があります。
そしてこのケーブルの最も美味しい部分の『優しく広がる甘美な響き、優しいエッジ感、そしてあえて滲ませたような甘さを纏ったボーカルが本当に気持ち良い。

ふわぁ~と広がりながら上方向と奥方向に抜けていく感覚があり、これがハマる人にはとことんハマるタイプ。
解像度がどうとか、スペック上の数値がどうとか、そういう次元の話ではなくて、この質感はドハマりする人は沼るレベルの柔らかな甘さを持っていると思います。ほどよい湿っぽさもあり体温が感じられるような感覚。
聴いていて心が緩んでいくような感覚すらあります。口角が自然に上がりますね…(笑)

ただ客観的に見れば、ブレスやリップノイズといった微細な情報はあえて控えめにまとまっている印象。ただこれは本作の方向性として求める必要のない要素なので、欠点というよりは設計思想の一部だと考えてよいと思います。
逆に、シャープで透明度が高くてエッジの効いた、突き抜けるようなボーカルを好む方とは合わないかもしれません。

高音域

高域は一歩引いた距離から自然に鳴る、自然なロールオフの効いたバランスです。シャープネスや情報量は一定量しっかり確保しつつも、自然に減衰させたナチュラルな質感。一切誇張なくスーッと抜けていくので、全く耳障りではありません。

シャープネスや解像度が飛び抜けて高いというタイプではないのですが、音の分離感やレイヤー感に優れるため、自然で疲れないリスニング体験を提供してくれるケーブルだと思います。

空間表現とダイナミクス

空気感の表現も非常に自然で、ふわっと優しく広がります。余韻も、適度な滲みも、甘さもありつつ、解像度を解像感で語らないナチュラル感が素晴らしいです。ピアノのコツコツとした鍵盤のノイズもしっかり聞こえてくる基礎性能はちゃんと備えているのですが、それを一切主張してこない、そんな控えめな印象。

空間は全方向に自然に広めで、奥行きにも広い。余韻のある表現があまりにも上手で、これは正直笑いながら頭を抱えました(笑)

総評

GY HiFi-378』を一通り聴いて感じたのは、「数値や解像度では語れない、響きの質感そのもので勝負するケーブル」だということ。古河単結晶銅という素材の素性の良さはもちろん感じられるのですが、それに頼り切ったような味のないチューニングではなく、明確に「ボーカルを甘く、優しく、前に押し出す」という意図を持って作り込まれているようなケーブルだと感じました。

なんといってもボーカル帯域の甘美さと、そこから派生する全体の包容力でしょうか…?
エッジを優しく滲ませながらも前にハッキリと出てくるボーカル、上方向と奥方向にふわぁ~と広がる空間表現、低域から高域までを地続きに繋ぐ甘さの一体感。聴いていて妙にホッと安らげるような音色。
シャープネスや解像感ばかりを前面に押し出すのではなく、空気感や余韻、適度な滲み、そして音楽そのものの「気持ち良さ」で勝負してくる方向性は、最近のスペック志向な製品が増えるなかでむしろ新鮮だと思いましたね~。

数え切れないほどのケーブルを試してきてレビューや開発協力やABテストなども経験してきましたが、ちょっとハッ!とさせられるケーブルでした。

おっと、話は戻りますが、基礎性能の部分も決して低いわけではなく、ピアノのタッチノイズなど細やかな表現はしっかり拾えるだけのポテンシャルを持っています。ただ、それを一切主張せず、あくまで音楽体験に溶け込ませているのがとても上手。
解像感や表向きのスペック的なものを重視する方には物足りなく、魅力を感じないケーブルかもしれませんが、「音楽を心地よく楽しむ」という原点に立ち返ったときに本作の真価が見えてくる…はず。
まぁ…万能型のケーブルではなく、何度も繰り返しているように得意分野と苦手分野がハッキリしているタイプではあります。アタックの鋭さや透明感、ブレスやリップノイズの微細描写を求める方には不向きかもしれません。しかし逆に言えば、その得意分野が刺さる方にとっては唯一無二の存在になり得る一本でもあります。

ボーカル中心の音楽を、甘く優しく、そして包み込まれるように聴きたい方には、自信を持っておすすめできるケーブルです。

性能ばかりを追い求めてケーブル沼に陥って、まだしっくり来ているケーブルが見つかっていない、そんな方は特にそうですが、ハッ!っと心が動くような体験を求めている方は、ぜひ一度試聴してみていただきたいと思います。

ちょっと良い個性かつ好みのケーブルだった故、かなり多く語ってしまいましたね(笑)

こんな人にオススメ!

  • ボーカルが甘く優しく、前に出てくる鳴り方が好きな方
  • 解像度や情報量よりも、響きの質感や音色の甘さを重視する方
  • 疲れない、柔らかく自然なリスニング体験を求めている方
  • 中域~ボーカル帯域にしっとりとした艶や滲みが欲しい方
  • 一体感のある、ナチュラルで広々とした空間を好む方

購入先

筆者に質問してみようコーナー

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本記事はGY HiFi StoreよりPRの機会をいただき執筆しました。このような機会を頂き心より感謝申し上げます。
執筆にあたり、金銭等の対価は一切発生しておらず、内容は当サイトのレビューポリシーに基づく筆者自身の体験と個人的な見解のみで構成しています。

GY HiFi-378

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この記事を書いた人

メディアサイト「Trefle Lab」を運営しています。
積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

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