今回レビューするのは「IvipQ-570 Rhythm Frenzy」です。
ivipQのグループのブランドでは、大まかに、A、P、Sに分かれた音質分けがされていて、実際に販売されている商品を確認すると、『A<P<P+<S<S+<S++』と、細かく分かれたランク付けとなっています。
今回レビューする製品は、グループ初のS++ということで音質面で大きな期待を寄せつつ、レビューを進めていきます。

製品について
導体
「IvipQ-570 Rhythm Frenzy」は、金銀合金箔+OCCナノ銀コーティング+四重凍結単結晶銅を採用したケーブルです。。
※導体構成については商品ページの記載をそのままご紹介しているため、具体的な構造や訳出の正確さまでは十分に行き届いていない可能性がある点、あらかじめご了承ください。

外観など
全体像
外観は明るい銅色で太い4芯。 丸編みではなくて、髪の毛を結う時に使うような四つ編みなのも特徴。

金具パーツ外観
明るい銅色のケーブルによく合うシルバー・ガンメタ系の金具パーツを統一して使用しています。

線材
外側は銅の素線が編まれていて内部構造を見ることは出来ませんが、太さもたくさんあってたっぷり導体が使われているんだろうなぁと思ったり。

音質について
箇条書きで、本製品から得られた印象を書き上げると以下のような印象です。
- 非常に高い分離感
- パンチのある低音
- メリハリのある力強いサウンド
- 厚みのあるサウンド
- 主張しないのに重みがある低音
試聴環境
※多ドライバー、1DD構成、フルBA等のイヤホンでケーブルを聴き比べ、感じられたことや変化を書き出します。
- Lotoo PAW 6000
- THIEAUDIO Monarch MKIII
- MoonDrop 竹 CHU2
- Softears Studio 4
- その他
ショートインプレッション
「IvipQ-570 Rhythm Frenzy」をざっくり言ってしまうと、「圧倒的に高い分離感と解像度、そして重厚感のある低音」が特徴のケーブルだと思います。
解像度がとにかく高く、導体のパワーもあってか、まるでアンプを一段通したかのようにパワフルで元気、濃厚な厚みを持ちながらもクリア!
「S++」と呼びたくなる性能をしっかり備えた性能しててびっくりします。
ivipQブランドのフラッグシップとして君臨していたivipQ-01がむしろ可愛く見えるくらい解像度高いです(笑)
方向性としてはかなりパワフルで元気なタイプで、銀メッキ系ケーブルのような厚みと煌めき、コントラストのはっきりした描き方をします。銅線的な、滑らかで地続きに繋がっていく鳴り方とは明確に違いますが、守備範囲が広く、多くの方に受け入れられやすい元気でな音だと感じました。
全体の温度感としては、低域は僅かに暖かく、中音域はニュートラル、高域はちょっとドライ。キレは速く、しっとりした余韻や消え際のナチュラル感は、元気な方向性な音なので相対的に抑えめ。元気で前のめりな鳴りが好きな方には、かなり刺さるはずですね。
低音域
低域は、かなり厚みと重み、重厚感を備えた質量感のある豊かな鳴り方をしますね…! なのにキレもきちんと両立していて、パンチがあり、アタックも強め。ズン! ズン! というリズム感を強く感じさせてくれます。質感としてはやや固めで引き締まった力強い鳴りで、弾力はあるものの硬めという印象。言い換えれば、パワフルかつクリーンという表現がしっくりきます。温度感はニュートラルで、これだけ低音がパワフルでも暖色系に寄りすぎないののが良かったかな~?
中音域
中域は非常にクリアで分離に優れ、ディテールも豊か。そしてしっかり芯があります。純度を磨き上げたような鳴り方で、癖そのものはなく、とてもクリーンで明瞭度が高い。原音忠実さを保ちつつ、そこへさらに透明度や音の純度を上乗せして鳴らすような雰囲気です。強いて言うなら、距離感はやや近めに感じられました。
ボーカル
純度の高いボーカルということで、非常にクリアで聞き取りやすく、微細なニュアンスや表現を余すことなく描き出してくれます。男女どちらのボーカルも、クリアでクリーンな鳴り方で癖がありません。強いて言えば、余韻や適度な甘さといったアナログ的な旨味は、逆にあまり感じられなかったので、ここは完全に好みの分かれるところでしょう。とはいえ息遣いや微細なニュアンスの表現力は高く、情報量という意味では文句なしではあります。
(私の個人的なこだわりなのですが、もっと優しい甘美な表現が出来たらいいかな~なんて思いますがケーブルにその注文はちょっと言い過ぎかもしれませんww)
高音域
高域はわずかにドライさを感じさせつつも、伸びと抜けの良い、解像度の高い描写です。ややエネルギー感が強めなので、現代的な楽曲やポップス系を明るく鮮明に鳴らしたい方にはぴったりだと思います。反面、オーケストラやジャズといった生楽器中心の楽曲になると、高域がやや突出して少し違和感が…
でも、ここは得意・不得意がわりとはっきり分かれる部分かもしれませんね。
空間表現
空間は横方向も広めですが、どちらかというと上下の広がりの方があるなぁ…と思いました。
広さそのものは、同社の製品を基準にすれば「S++」というレーティングにしては普通すぎるというか、「P~P+」くらいの広さです。
全域にわたって解像度が高く、分離感も高め。分離が効いているぶん奥行きも十分で、満足のいくレベルに達しています。ただ一点、背景の暗さ(静けさ)だけは、このケーブルの高い基礎性能にまだ一歩追い付いていない印象がありました。
全域パワフルな鳴り方なので”静”の部分がちょっと弱いのが原因な気はします。
総評
「IvipQ-570 Rhythm Frenzy」は、ひと言でまとめるなら、圧倒的な分離感と解像度、そして重厚感のある低音を武器にした、パワフルで元気なS++級ケーブルと言えるのかなと思いました。
導体のパワーがしっかり乗っているのか、まるでアンプを一段噛ませたかのように、濃厚で厚みがありながらもクリアな鳴りを聴かせてくれます。方向性としては、銀メッキ系ケーブルのような厚みと煌めき、コントラストのはっきりした描き方。銅線的な、滑らかで地続きに繋がっていくような鳴り方とは明確に違うタイプですが、元気で守備範囲が広く、多くの方に受け入れられやすいサウンドだと感じました。
低音は厚み・重み・質量感をたっぷり備えながら、キレも両立しているのが見事で、ズン、ズンと来るアタックの強さとリズム感はなかなかです。固めで引き締まった質感ながら、パワフルなのにクリーン。温度感はニュートラルで、これだけ力強いのに暖色へ寄らないのも好印象です。中域からボーカルにかけては、純度を磨き上げたようなクリアさと芯があり、男女どちらの声もクセなく明瞭に描き出してくれます。
しかし正直に書いておきたい点もいくつかあります。まず、余韻や適度な甘さといったアナログ的な旨味は、あまり乗らないタイプです。ここは完全に好みの問題ではありますが、ボーカルはクリーンすぎるし、しっとり甘美に歌わせたい方には少し物足りなく感じるかもしれません(ケーブルにそこまで求めるのは、さすがに欲張りかもしれませんが…!)。
高域はわずかにドライさがあり、エネルギー感も強めなので、現代的なポップスやJ-POPとは抜群に相性が良い反面、オーケストラやジャズといった生楽器系では高域がやや突出して、少し違和感が出るなぁと。
そして空間表現。解像度も分離も文句なしで、横方向、そして特に上下方向の広がりは見事なのですが、背景の暗さ(静けさ)だけは、このケーブルの高い基礎性能に一歩追い付いていない印象です。
ここがもう少し締まると、さらに一段化けるはずなのですが。
とはいえ、これらは高い完成度ゆえに際立って気になる部分であって、総じて見れば文句なしに優秀なケーブルであることは間違いありません。元気で濃厚、それでいてクリア。手持ちのイヤホンにパワーと解像感、コントラストをぐっと乗せたい方には、しっかり期待に応えてくれる一本だと思います。
こんな人にオススメ!
- 分離感・解像度を一気に引き上げ、パワフルで元気なサウンドを楽しみたい方
- 厚みと重みのある、キレの良い低音が好きな方
- ポップスやJ-POPなど、現代的な楽曲を明るく鮮明に鳴らしたい方
- 銀メッキ系のような、コントラストのはっきりした描写を好む方
購入先

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本記事はivipQ様よりPRの機会をいただき執筆しました。このような機会を頂き心より感謝申し上げます。
執筆にあたり、金銭等の対価は一切発生しておらず、内容は当サイトのレビューポリシーに基づく筆者自身の体験と個人的な見解のみで構成しています。
