ivipQ Shanhai Plus レビュー|DD×マイクロプラナー複合、ケーブルメーカーが作ったイヤホン

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今回ご紹介するのは、ivipQ Shanhai Plusです。
ダイナミックドライバーが3基(10mm、8mm、6mm)搭載されているようですが、8mmには平面ダイヤフラムを採用しているようです。

ivipQ Shanhai Plus 外観
外観
目次

パッケージ

パッケージは製品サイズに対して大きめのボックスで、内容物はイヤホン本体、ケーブル、イヤーピース(1種類)、ハードケース、ポーチとなっています。

ivipQ Shanhai Plus パッケージ外観
パッケージ外観
ivipQ Shanhai Plus 開封後
開封後

付属品

ivipQ Shanhai Plus 付属品の全て
付属品の全て
  • ivipQ Shanhai Plusイヤホン本体 ×1ペア
  • シリコンイヤーピース 1種類 ×3ペア
  • ケーブル ×1
  • キャリングケース ×1
  • ポーチ ×1

パッケージの大きさに対してシンプルな内容物でした。

イヤホン本体

シェルは3Dプリントレジン製で、雲母(マイカ)風?カーボン?の煌めきを封入したフェイスプレートが特徴的で、少し青みのあるフレークが散りばめられているようです。
言語化の難易度が高い(笑)

ivipQ Shanhai Plus イヤホン本体
イヤホン本体
ivipQ Shanhai Plus 背面&サイドビュー
背面&サイドビュー

イヤーピース

付属するイヤーピースはややチープ感のあるものが1種類なので、最低限の構成。出来ればご自身に合ったイヤーピースをご用意頂いた方が良いでしょう。

ivipQ Shanhai Plus イヤーピース
イヤーピース

ケーブル

ケーブルは質感が高く重量感もあり、単品販売されても違和感の無い高品質なものが付属しています。

ivipQ Shanhai Plus ケーブル
ケーブル

ケース

キャリングケースと青いポーチが付属します。

ivipQ Shanhai Plus キャリングケースとポーチ
キャリングケースとポーチ

音質について

ivipQ Shanhai Plusってどんなイヤホン?
『DDの躍動感とプラナーっぽい音を同居させた、自然派ハイブリッド』という感じです。

低域の豊かな量感と有機的なリズム感はDD由来のもの、高域のクリアな輪郭とレスポンスの速さは小さめの6mmDDや8mmの平面ダイヤフラムが効いていそうな…?
平面駆動らしさとDDらしさをそれぞれを足して割ったような感じで両方の良い所をバランスよく混ぜ合わせた優等生的なキャラクター、という印象が強い1本です。

周波数特性

計測データは以下の通りです。
94db@1000Hzに合わせ計測。

ivipQ Shanhai Plus 周波数特性
周波数特性

低域もボーカル帯も、高域も程よくブーストされたW型って感じでしょうか。

評価チャート

音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。
※製品の価格を考慮した評価となります。

音の傾向
暖色
寒色
ウェット
ドライ
暗い
明るい
狭い
広い
低解像度
高解像度
繊細
迫力
モニター
リスニング
人工的
リアル
ゆったり
早い
ビルドクオリティ
残念
良い
コストパフォーマンス
残念
優秀
装着感
微妙
良い
付属品
最低限
充実・豪華

試聴環境

  • Lotoo PAW 6000 (レビュー用リファレンスとして)
  • Lotoo PAW GOLD TOUCH
  • 付属イヤーピース

ショートインプレッション

全体的なサウンドキャラクターは、自然でバランスが取れており、中高域~高域にかけて重きを置いているようなニュートラルな質感のボーカルや引っ込まないドンシャリ…までいかないW型の音色です。

透明感・クリアさ・繊細感を前に出しつつも、ダイナミックドライバー搭載の機種ならではの有機的かつ躍動感のある立体感のある低域がしっかり下支えしてくれるバランスの良いチューニングに仕上がっています。

低域は量感はやや多めで、だらしなさが無く程よく引き締まっており、リズミカルに弾むような弾力感のある質感でほんのり温かみが載った低域が気持ち良く楽曲を下支えしてくれます。

中域の表現力も透明感があってクリア。ギター・ピアノなど、弦楽器の音も輪郭がハッキリ見える解像感の高さです。

公式では平面駆動の技術を入れているという表現のみで、平面駆動とは言っていないものの、どこか平面駆動型のような反応速度の速さや高域のレスポンスの高さがあり、音の抜け感や余韻をしっかり描き出してくれます。

横方向にしっかり感じられる広さもあり、立体感もあり躍動感があります。

低音域

低域は引き締まった中にも十分な量感があり、弾むような弾力感たっぷりのリズム感が特徴です。サブベースはもう少し出てもいい気がしていますが、しっかり重心低めの低音も出ていて音楽全体を支えてくれます。

ベースラインがリズムを刻む場面での小気味よさは特に気持ちいいですね。ドシっと沈むタイプではなく、弾むように前に出てくるキャラクター。ただし低域の解像感については他帯域と比べて甘さを感じる場面もありますが、弾力感やノリを重視した味わいの低域なので、個人的にはマイナス要素だとは思っていません。
ただ、スピード感が求められるような複雑なフレーズでは若干のもたつきが出ることも。

サブベース重視のベースヘッドの方には少し物足りないかもしれませんが、一般的なリスニング用途では十分以上の存在感です。

中音域

中域は透明感やクリアさを強く感じる帯域で、弦楽器や管楽器のどれも滑らかでハッキリしている印象。

クリーンで軽やかな質感で、複数の楽器が絡み合う場面での見通しの良さはかなり高ポイント。ただし軽やかさの裏返しとして、もう少し重さや押し出し、太さがあった方が生々しさが出るかな、と感じる場面もありましたね。
プラナーの音だ!みたいな断言できるほどの音の特徴は強くありませんが、プラナーらしい制御の良い滑らかさのようなニュアンスは感じられるので、平面ダイヤフラムのDDが効いているのかもしれません。

ボーカル

楽器類と同様に透明感とクリアさが目立つ帯域です。
ボーカルは明確に前傾してくる配置で、男女問わず明瞭に聴こえてきます。クリアで透明感があり、楽器に埋もれることは全然ありません。

質感はやや細めで繊細に伸びるタイプのボーカルで、優しく包み込む甘さのあるボーカル表現とは異なりますが、昨今のポップスを聴くには本作のボーカル表現の方が相性は良さそうですね。 バラードやしっとりした表現よりも元気にハキハキ歌う楽曲がオススメです。

高音域

クリアで正確、かつレスポンスが速い、そんな印象を受けます。 上の方までしっかり伸びていて、ハイハットやシンバルのアタックも強め。そして収束も早いので余計な響きが抑えられているように感じます。なのに音源に含まれる楽曲そのものの余韻はしっかり正確に鳴らすような情報量がありますね。

ドラムソロ等を聴いていると、シンバルの一つひとつの抑揚を感じられる鳴り方をしてくれるので、ポテンシャルの高さはかなり感じます。ギラギラする感じはないけどしっかり正確に鳴らす。そんなキャラクターです。余計な響きがないと先ほど言った通りですが、おかげで聴き疲れしにくい点は高く評価したいですね。

音場・空間表現

音場は横方向の広がり強めで開放的で広めの空間です。高域は上への伸び感があり、中低域は横への広がりと立体感。「山海」という名前に恥じない、スケール感のある表現が楽しめます。

定位はしっかりしており、各楽器の位置関係が比較的把握しやすい方だと思います。分離感も本機の強みのひとつで、3DDによる帯域ごとのドライバー分担がしっかり機能している印象です。全てDDなので音の質感にブレがないのも一体感が出ていて良いですね。
複数の楽器が重なる場面でも音が曇りづらく、立体的に聴こえてくるのは好印象ですね。

解像度

解像度については帯域で差があり、高域が最も高く、中域が普通、低域は弾力重視で甘め、というイメージ。
全帯域均一というわけではありませんが、総合的な情報量としては価格帯の中では十分に高い水準と感じます。

ダイナミクス

DDの躍動感はかなり感じられますし、静かな部分と賑やかな部分のコントラストは強めの機種だと思います。
音楽的なグルーブ感を大切にするリスナーには、このあたりの質感が響くはずです。

アタックは全体的に強めで、低域は弾力強めながら立ち上がりが早く余韻は短め。中高域は鋭く音が立ち上がり、帯域ごとにメリハリの差があるのがユニークです。

Perfumeとか聞いてて楽しいです。曲の例をあげると『ねえ』とか。

装着イメージ

違和感ない標準的な装着感です。
全体的に少し丸みを帯びた形状で痛みは出にくいのですが、より人間工学的なデザインだと良いなぁ…と思う程度です。

ivipQ Shanhai Plus 装着イメージ
装着イメージ

長所と短所

長所

  • 余韻の描き方が上手
  • 高域の高い解像度
  • 弾むような低域と透明感のある音色
  • ケーブルの質感が高い

短所

  • イヤーピースは交換推奨
  • やや甘めの低域(好みの差)

全体としてはよく纏まった良い製品だと思います。

総評と感想

ivipQ Shanhai Plus』は、ケーブルメーカーとしての技術力を背景に、DDとマイクロプラナー技術の融合という意欲的なアプローチで音質を仕上げた1本として納得の音を出してくれるイヤホンでした。

正直なところ、手に取る前は「ケーブルメーカーのイヤホンかぁ」と少し構えていたんですが、これが想像以上に良くてびっくりしました(笑) 思わずXにもポストしちゃうくらいでしたし。

高域のクリアさと正確さは価格帯を超えた質感があり、分離感・定位感も申し分なし。ドラムのシンバルひとつひとつの抑揚まで丁寧に描き分けてくれるポテンシャルには、素直に実力派だなぁと。弾力たっぷりで前に出てくる低域も、ノリが良くてリスニングが楽しいですし。
音以外としても感度123dB/11Ωという高効率スペックで、非力なDAP・ドングルでも鳴らしやすいので扱いやすいのも利点でしょう。

…ivipQといえばケーブルのイメージが強かったのですが、イヤホン開発どころかドライバーの供給まで手がけているとのこと。そりゃクオリティ高いわけですよ、と妙に納得してしまいました。現代的な楽曲と相性抜群な自然でバランスの取れた音を持つ本機、ボーカルも楽器も心地よく楽しみたい方にはぜひ一度試してみてほしい1本ですね。

こんな人におすすめ

  • 高域は解像度高めが良いと考える方
  • 人とかぶらないようなイヤホンが欲しい方
  • ivipQグループの技術力を知りたい方
  • 弾力たっぷりでノリノリの低音が好きな方

ivipQ系列ってケーブル屋ってイメージでしたが、イヤホンも開発してるしドライバーの供給も担ってるらしく…そりゃ高いクオリティのイヤホン作れるよねって思った。

購入先

使用可能な割引クーポンはこちらからお探しください。
基本的には何かしらクーポンがご案内出来ると思いますので、お困りでしたらXアカウントまでご連絡ください。


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本記事はivipQ様よりPRの機会をいただき執筆しました。このような機会を頂き心より感謝申し上げます。
執筆にあたり、金銭等の対価は一切発生しておらず、内容は当サイトのレビューポリシーに基づく筆者自身の体験と個人的な見解のみで構成しています。

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この記事を書いた人

メディアサイト「Trefle Lab」を運営しています。
積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

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