LETSHUOER Mystic 8 レビュー:すべてが丁度いいサウンド!黒猫にも魅了されて…

当ページのリンクには広告が含まれています。

こんにちは、Trefle Labです。今回レビューするのは、LETSHUOERのハイエンドイヤホンMystic 8です。
執筆時の売価は17万3000円とハイエンドらしい価格帯。

Sonion社とKnowles社製のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを合わせて片側に8基搭載し、2年にわたる入念なチューニングを経て生み出された本作は一体どのような仕上がりになっているのか、早速紹介していきたいと思います。

Letshouer Mystic8
Letshouer Mystic8
目次

製品概要

LETSHUOER Mystic 8」は、LETSHUOER初の「Mystic」シリーズ第一弾として登場した製品です。

第一弾である本作は、「Phantom Cat」をコンセプトに掲げ、猫の軽やかさと俊敏さを象徴し、一目で視線を惹きつけつつ、音楽の持つ力強さや繊細さを象徴したものになっています。

高精度CNC加工によるチタン合金製筐体を採用し、見た目の美しさだけでなく、耐久性にも優れた設計。本作は、8基のドライバーがそれぞれ特定の周波数帯域を担当することで、比類ない正確性と臨場感あふれるサウンドを提供し、ローパスフィルターモジュールを搭載することで、BA型イヤホンの低域性能の限界に挑戦し、臨場感あふれるサウンドを実現しているとのことだ。

仕様について

製品仕様については以下をご覧ください。
Knowles社とSonion社のBAドライバーを4基ずつ片側に合わせて8基搭載しているのが特徴でしょうか。

構成Knowles社製BAドライバー×4基
Sonion社製BAドライバー×4基
再生周波数帯域20Hz-40KHz
感度107dB@1kHz
インピーダンス18Ω
ケーブルプラグ4.4mmバランスプラグ
ケーブルコネクタ0.78mm 2Pin
製品仕様

パッケージ外観と付属品について

パッケージ

LETSHUOER Mystic 8」のパッケージは、コンセプトの「Phantom Cat」を見事に体現したデザイン。シルバーをベースにしたパッケージに妖艶な「Phantom Cat」が描かれるという視覚的にも魅力を感じる仕上がりです。

Letshouer Mystic8
Letshouer Mystic8

筒状になっている外箱から中身の引き抜くと、観音扉のように開く箱が登場。たっぷりのスポンジに本体が収まっていて、安全に保護されていました。

写真では伝わりにくいのですが、そこそこ大きさを感じるパッケージです。

付属品

パッケージを開封すると、付属品は以下の画像のようなものが同封されています。

本来は全て取り出して並べるのですが、あまりにもパッケージが精巧に作られていたので、あえて開封体験も知って貰えたらなと思い、以下のような状態で紹介させていただいております。

付属品
  • イヤホン本体
  • イヤーピース(3種類,3サイズ)
  • ケーブル
  • キャリングケース
  • カスタム製「Phantom Cat」指輪&ネックレス
  • クリーニングブラシ
  • クリーニングクロス
  • ユーザーマニュアル

本体

LETSHUOER Mystic 8」は本体がチタン合金製で作られていて、軽量かつ堅牢な仕上がり。

「Phantom Cat」がフェイスプレートに立体的に鎮座するという贅沢な仕様です。なんか凄いイヤホンつけてる感がありますよね?(ΦωΦ)

Mystic8 本体
Mystic8 本体

本体の裏面は、所有のイヤホンの中でも最も人間工学的な窪みが深く、装着感にもかなり拘って設計されている模様。

樹脂製のボディ

思ったよりも小型軽量で厚みも抑えられている様子が手に取ると分かります。

Mystic8
厚みも控えめ…?

PR用に手元に来た本作ですが、上の画像の通りで「DEMO」という刻印もしっかりあります。
Letshourさんの管理体制の良さが垣間見えますね。製品への愛着を感じます。

付属ケーブル

しっとりと滑らかで細めで軽く手触りも良いケーブルが付属します。シリコン被覆のようなしっとり滑らか感です(笑)

かなり柔軟性があり、取り回しは良好です。結構細いので絡まるとちょっと解くのが大変なので気をつけよう。

付属ケーブル
付属ケーブル

2Pin側はコンパクトな設計でフェイスプレートのデザインの視覚的な魅力を邪魔することの無い主張の少ないデザイン。 こういった所にも配慮出来るのがLetshouerさんなのかも!?

イヤーピース

付属するイヤーピースは硬さ・軸長・口径が異なるものが3種類3サイズ付属します。

付属イヤーピース
付属イヤーピース

ケース

金属製のケースに、シリコン製の蓋でしっかりと封をするようなケース。見た目はシンプルながら使いやすさはスクリュー式より断然良かったりします。

カスタム製「Phantom Cat」指輪&ネックレス

イヤホン製品のパッケージにアクセサリーが同封するという珍しい仕様の製品

統一感もありますし、本体と合わせて是非ご利用いかがでしょうか?

カスタム製「Phantom Cat」指輪&ネックレス

音質について

LETSHUOER Mystic 8を簡単に表すならば…
「味付けが少ない、高い精密な再生力を持ったややクールなイヤホン」だと思います。

聴覚上もかなりフラットな特性を感じながら、BAにしては存在感感じる重低音を味わえます。

早速ですが聴覚上の音のバランスのグラフから見ていきましょう。
※聴覚上のイメージで、計測データを元にしたものではありません

音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。

音の傾向
暖色
寒色
暗い
明るい
狭い
広い
低解像度
高解像度
繊細
迫力
モニター
リスニング
人工的
リアル
ゆったり
早い
ビルドクオリティ
残念
良い
コストパフォーマンス
残念
優秀
装着感
微妙
良い
付属品
最低限
充実・豪華

視聴環境

  • iBasso DC-Elite+外部給電 (AKLIAM EC02+ddHiFi TC09L)
  • iBasso DX340 (参考程度に使用)
  • 付属のイヤーピース(白/大口径)
  • 付属のケーブル

音色

LETSHUOER Mystic 8の音色は、聴覚上ニュートラルな印象です。

どこの帯域も突出感がなく、全帯域を丁寧に優しく描写するような印象があり長時間のリスニングでも耳が疲れる様子が無く、いつまでも聞けそうでした!随所に感じられるのは鋭さのない丁寧さと優しさですね。

低音域

BA(バランスド・アーマチュア)ドライバーの限界に挑んだ低音とのことですが、かといって低音が強い訳ではなく、よく制御が効いているタイトさがあります。どちらかというとサブベースをフルBAにしてはしっかり感じられるといった印象でしょうか。本機に搭載されたローパスフィルターモジュールの効果なのでしょう。

引き締まっていながらも、BAのみで構成されたイヤホンとしてはよく低音が出ていて、過不足が一切ありません。
昨今の製品に耳が慣れていると、低音が弱く感じる感じることもあるかもしれませんが、すぐに慣れるレベルかと思いますね。

中音域

中音域は、かなり精密度が高く明瞭感高くクリア。弦楽器からボーカルの帯域までをリアルに精密に再生してくれます。粒立ちの良い中音域がとても魅力的です。弦楽器との相性が特に良さそうですね。

高音域

透明感高く伸びやかなBAらしい音で、シンバル・ハイハットの金属的な響きを忠実に再生してくれますが、優しさを感じるような金属感で嫌味が全くありません。

解像度

とても自然なでつながりを感じさせないチューニングに仕上がっています。

ハイエンド価格帯のイヤホンらしく、どんなカテゴリでも合うような味付けの無さと分離力を持っています。オーケストラの楽曲を再生しても定位が定まりやすく、自然に聞こえます。

ボーカル

全域でニュートラルな特性も相まって、ボーカルは生々しさや艶っぽさで演出するタイプではありませんが、息遣いや温度感を感じるような優しくしっとりとした描写をしてくれるように感じました

音場

ハイエンド帯なだけあって、前後左右に十分な広さを感じる表現です。やや奥行きを感じやすいことと、上方向に描写する高音の表現が美しく感じますね。

聞いてみた感想

LETSHUOER Mystic 8を試聴して最も印象的だったのは、全域に感じられる優しさとバランスの良いニュートラルな特性でしょう。どんなカテゴリの楽曲でも高い平均点を出すような万能な音作りで、ミドル帯の製品よりレンジ広く高音が鳴りながらも優しく刺さらず、昨今の製品で埋もれがちな中音域をしっかり出力してくれるおかげで、全体的やや明るく描写しフルBAながらサブベースを必要十分に感じられる。でもニュートラルすぎて退屈ということは一切ないバランスの良い塩梅になっています。

おかげで、楽曲を選ばないなと執筆していて思った所です。これらのチューニングもLETSHUOERの技術力があってのことなんだなと思いますね!

装着感について

装着感は、チタン合金製の軽量な筐体を採用したことと、前述したように人間工学的なデザインにより、非常に快適です。

本体が比較的小さめに仕上がっているおかげで、耳を押し広げるような圧迫感がまったくありませんでした。(個人差はあると思いますが。)

装着時の画像(例)

外出時に「なんか黒猫がイヤホンにいる!オシャレ…凄い…」って主張出来るデザイン、良くないですか?(笑)

長所と短所

長所

  • バランス取れたサウンド
  • BA型としては優れた量感ある重低音
  • 軽量で良好な装着感
  • コンセプトに一貫性がある完成度

短所

  • 低音が物足りない可能性がある。
  • 値段は言わずもがなハイエンド
  • ニュートラル寄りなので、好みが分かれそう。

“すべてが丁度よい”ってこういうことか~みたいな感覚を味わえた製品でしたよ!

あとがき

LETSHUOER Mystic 8は、ハイエンドイヤホンとしての期待を裏切らない描写力のあるイヤホンでしたね。BA型イヤホンの限界に挑戦するローパスフィルターモジュールによる低音表現にも驚きです。

価格は決して安くはありませんが、ニュートラルな原音忠実性を求めるようなユーザーにとっては、その価値に見合うクオリティを備えており、音楽を深く味わいたい方にも自信を持っておすすめできるイヤホンです。ユニークなアクセサリーも含め、LETSHUOERのこだわりと情熱が感じられます…!

他のMysticシリーズもいずれ販売されるのかな~…?

製品購入先リンク

LETSHUOER 公式ストア:LETSHUOER Mystic 8


mondにて匿名の質問を受け付けております、興味があれば是非質問してみてください!

mond
匿名質問を募集しています | mond オーディオ・ガジェット系の系のメディアサイト「Trefle Lab」を運営しています✍🏻

本記事の執筆にあたりLetshouer様よりPRのご依頼を受け執筆致しました。
このような素晴らしい機会をいただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。

免責事項:
本記事のレビューにおいて、執筆に伴う金銭等のやり取りはございません。同時に執筆内容への指示も一切受けておらず、内容は全て筆者自身の個人的な感想です。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

メディアサイト「Trefle Lab」を運営しています。
積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

目次