NICEHCK F1 Pro レビュー – 平面駆動型こその優等生サウンドを手軽に

イヤホン

こんにちは。とれふるです。
今回は、NICEHCK F1 Proのレビューをさせていただきます。

平面駆動型とのことで、どんな特性があるのか楽しみに感じながら執筆させていただいております!w


音質や音の傾向などの情報を今すぐ知りたい方は、目次から『音質や音の傾向について』を押下してスキップしてくださいね!

製品概要

NICEHCK F1 Pro」は、2015年に設立した中国のブランド「NiceHCK」より登場したイヤホンで15000円前後の価格帯のイヤホンとなります。

NICEHCK F1 Pro」は、14.2mmの平面磁気ドライバーが採用されたイヤホンで、平面駆動型と呼ばれるタイプのイヤホンになります。
一般的なダイナミックドライバーは、ボイスコイルが入力された信号に対して最も早く反応し動き初め、周りの振動板に音が伝わる構造となっているので、分割振動という現象が起こります。

平面駆動型は振動板全体がボイスコイルと同じ役割をするので、全面が同位相で振動するため分割振動が発生しづらい構造で、入力された信号に振動板が素早く反応して忠実な音を得やすい仕組みになっています。

本体はアルミ合金で作られ、カラーバリエーションはブルーのみとなっています。


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NICEHCK F1 Pro 商品ページ

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NICEHCK公式サイト:
https://nicehck.com/
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製品仕様について

製品名NICEHCK F1 Pro
ブランドNICEHCK
モデルF1 Pro
カラーブルー
ドライバー14.2mmの平面磁気ドライバー 1基
筐体アルミ合金
インピーダンス16Ω
感度104dB/mW
プラグ3.5mm/4.4mm
周波数帯域20-28kHz
ケーブル0.78mm 2Pin 単結晶銅OCCと銀メッキ線のミックス
製品仕様の詳細

パッケージと付属品等について

NICEHCK F1 Pro の価格帯は1万円を超えるもので、ほんの15年前ならそこそこ高めという価格帯です。
パッケージはシンプルなもので、製品の質で勝負する!という意思が伝わってきます。

開封体験も良く、パッケージの外筒を横にスライドして箱を取り出し、蓋を取り外すと、以下の画像のようにNICEHCK F1 Proが登場するのだ。これはワクワクさせられる開封体験でしたね。

付属品チェック

箱の中には、以下の画像のようにたくさんの付属品が付属します。
カラフルなイヤーピースや、しなやかな黒いもの、硬質で薄く感じる灰色のものなど、自身に適合するイヤーピースが探せる。
ケースも合皮が貼られたセミハードケースのような感じで、ある程度の重量があっても潰れにくく丈夫だということが手に取るようにわかる。厚みもしっかりあるので付属品は難なく収納できそうです。

価格帯が価格帯だけに満足感が高い付属品ですね。イヤーピース豊富だなぁ…
ちなみに筆者は黒いイヤーピースがかなり好みでした。ちょっとFinalのイヤーピースに似ています。

イヤホン本体をチェック

触るとヒンヤリと冷たいアルミ合金ボディでバリの無いボディです。色合いはブルーのみ、表面はサラサラしていて指紋が付きにくいような塗装になっています。

塗装ムラも全然ありません、品質は高いですね。塗装については全然詳しくないんですが、電着だったりするんでしょうか?

サイドビューを見てみると、それなりに厚みがある様子がわかります。耳に収まるハウジングの部分も太め。筆者の耳にはギリギリ収まる大きさだったので、若干使い手を選ぶかもしれないです。

視聴した感想

NICEHCK F1 Proは、平面駆動型らしく素直な音や癖のない音を期待して視聴に臨みました。
これがまた予想通り、全ての音域で癖の少ない音が出てきました!

弾力のある低音域、深みのある重低音、アタック感のある中音域など、「ああ!!いい感じ!」と感じます。
全体的に音のメリハリやアタック感がやや強めで音の粒立ちが良いですね!

音質や音の傾向について

弾力のあるような低音域とそこそこ深くから伝わってくる重低音域が心地よいです。少しだけ低音域の主張が強めですが、どの帯域も邪魔しない質の良い低音で少し低音域はウォーム感も感じますね。

少し中低音域が控えめで、中低音域以上にかけてはスッキリと見通しの良い伸びやかでまとまりのある音です。全体的な音色としてはクール寄りなのかなと感じます。

ボーカルは綺麗に聞こえますが前に出てくるほどではなく、調和が取れてる感じです。

高音域は上下方向の空間表現が良いように感じますし、程よく余韻や艶もあるように思います。よく出ていますが、刺さるような音質ではなく綺麗にまとまってるなぁ…と感じます。

音域別の質量感

感想や音の傾向をグラフにまとめると、以下のような印象です。
音質の感じ方には個人差がかなり大きいので、あくまで参考までにご覧いただければと思います。

以下の画像は拡大を推奨します。

上記のグラフの各帯域に対する評価項目は個人的な感想やイメージで作成しています。
周波数(帯域)に対する厳密な評価ではないことご理解いただければ幸いです。あくまでご参考までにお願いします!

詳細な評価項目ごとのまとめ

これまで感想や音の特徴を述べてきましたが、さらに詳細な内容は以下の通りまとめましたので参考にしてみてください。

以下の評価は、イヤホンの価格帯を考慮せず公平に評価します。
例外はあるかもしれませんが、概ねS,A,B,C,Dくらいの範囲で評価します。

音色A+フラットに近いドンシャリ。若干寒色系ですが全体的に質の高い音色です。
低音A重低音域から低音域までスッキリと整った、弾力感のある音です。個人的に高評価。
中音B+若干引っ込んでいるが気になりません。
高音A滑らかで美しい高音域です。レンジの広さも感じます。
音のバランスA+全体的にまとまりのある優秀なサウンドです。
ボーカルB+綺麗だけど少しだけ線が細く感じるときがあります。
これは楽曲の相性もありますし、若干中音域が引っ込んでいると感じる部分あるからだと思います。
解像度A分離感も高く低音域から高音域まで解像度が比較的高いなと感じました。
艶感B+適度な艶感はありますが淡白と感じる部分も無くはないです。普通ですw
音場A左右方向にしっかり広さを感じる。上下方向の解像度もある。優秀!
定位感A定位感も優秀。音像がハッキリしていて、安定しています。
ビルドクオリティB+全体的に疑問に感じる箇所は一切なく、A評価だと思ったのですが、ケーブルのピンのメッキがちょっと甘かった…
※個体差あると思うのであまり参考にしないように。
装着感B本体のシェルのうち、耳に収まる部分が少々大きく、私にとっては耳にギリギリ収まるサイズ感。
耳掛けしているので外れることは無いし装着感は問題ないが、場合によっては人を選ぶかもしれない。
タッチノイズAケーブルの質が高く、さほど気にならなかった。
総合評価Aパッケージから音質まで高評価です。1万円ちょっとでここまで出せるのは驚異的とも感じました。
特筆点癖のないフラット寄り(弱ドンシャリ)のサウンドで、アタック感や解像度の高さ、弾力のある低音といったポイントが高評価です。
弾力があるような低音域が癖になりそう!楽しい音だなぁ!
詳細な評価項目

付属のケーブルについて

付属のケーブルは単体で売られているケーブルと遜色ないレベルのものが付属します。
単結晶銅OCCと銀メッキ線のミックス仕様になっているようです。 銀メッキは明るい白い線材で美しいですね。

まとめ

NICEHCK F1 Proは、全体的にフラット寄り(弱ドンシャリ)で全域で質の高い音が出ることが特徴だと思いました。

付属品も豊富で音も良く、この価格で買える平面駆動型ということで、かなり魅力ある機種なのではないでしょうか。

製品購入先リンク

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NICEHCK公式サイト:
https://nicehck.com/
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