中国の竹林鳥(ZhuAudio)から、シングルダイナミック機「青鸞(セイラン)Z4」の2026年モデルが着弾…!
ってなわけで、今回ご紹介するのは、「ZhuAudio 青鸞(セイラン) Z4 2026」です…!
2026年版ではドライバーを11mmのトポロジー振動板に一新。東洋な雰囲気のフェイスプレートも相変わらず目を引きますね。

Earjoy様より、ご紹介のために製品をご提供頂きましたが、内容は当サイトの下記のレビューポリシーに基づく筆者自身の体験と個人的な見解のみで構成しています。
製品について
竹林鳥(Zhulinniao)は中国のオーディオブランドで、国外向けには「ZhuAudio」の名称でも展開しています。50ドル前後までのエントリー帯を中心に、金属筐体や付属品の充実度を打ち出した有線イヤホンを多く手がけており、ブランドのスローガンには「好声音的搬运工(良い音の運び手)」を掲げています。
日本では2025年初頭から本格的な展開が始まり、初代「青鸞 Z4」は2025年1月にAmazonで販売が開始されました。
今回の「青鸞(セイラン)Z4」は、その初代を土台に中身を大きく作り替えた改良版です。ドライバーは初代の10mm DLC複合振動板から、11mmのトポロジー振動板を採用したダイナミックドライバーへ変更されました。磁気回路はデュアルマグネット、音響構造はデュアルチャンバー方式です。
ポップ(P)・ボーカル(V)・楽器(I)の3種類のチューニングノズルや特性の異なる3種類のイヤーピースが付属します。ノズルとイヤーピースの組み合わせで、音の傾向を好みに寄せられるようになっています。
筐体はダイキャスト成型とCNC加工を併用した金属製で、フェイスプレートは鏡面仕上げで、東洋をイメージしたイラストが刻まれています。
付属ケーブルは6N単結晶銅銀メッキ線を396芯使用し、リッツ線構造の4芯編みとしています。イヤホン側は0.78mm 2Pinコネクターで、リケーブルにも対応します。
| 構成 | 1DD (11mmトポロジー振動板) |
|---|---|
| 再生周波数帯域 | 10Hz~40kHz |
| インピーダンス | 32Ω |
| 感度 | 108dB @1kHz |
| 発売日 | 2026年9月29日 |
| 価格 | 8,527円 (Earjoy ECサイトより) |
一応、初代モデルもレビュー済みですが、今と過去では自身の環境が違うので、参考程度に見て頂ければと(≧∇≦)

パッケージ
パッケージはマットな黒の化粧箱。「青鸞」の文字が銅色の箔押しで大きく入っていて高級感があります。
しかもめっちゃでけぇ!!!(笑)
1万円以下の製品パッケージだとは思えないサイズ感…。そういえば前作をレビューさせていただいた時も同じ気持ちだったような。

開封すると、まるで高級機のように内容物が丁寧に整頓されています。豪華すぎィ

イヤホン本体
フェイスプレートは、白の唐草っぽい感じのイラストが入ったミラー調のパネル。下部の丸い模様にはブランドロゴが刻まれています。高級感があるなぁ。

筐体は鏡面仕上げの金属シェル。内側には「R」の表記とベント穴があり、2Pinソケットはちょこっとだけくぼんだ位置に配置されています。完全なフラットではなくて1mmくらい段がありますね。(付属ケーブルも段付きです。)

付属品

- イヤホン本体 ×1ペア
- イヤーピース 3種類 9ペア
- 付属ケーブル ×1
- 交換式ノズル ×3ペア (1ペア装着済)
- キャリングケース ×1
- その他、説明書など
ケーブル
付属ケーブルは銀メッキ線の4芯編み。今回届いたのはマイク付きの3.5mm(4極)モデルで、分岐部にリモコンボタン・マイクが付いています。

イヤーピース
イヤーピースは左から「Balanced(赤軸)」「Zhuyun(緑軸)」「Transparent(半透明)」の3種類。Balancedは低域寄り、Zhuyunは音場と情報量寄り、Transparentは中高域寄りという位置づけのようです。
傘の形状や軸の硬さもそれぞれ違います。

交換ノズル
交換用のノズルはポップ(P)/ボーカル(V)/楽器(I)の3種類で、側面にレーザーの刻印があります。出荷時に本体へ付いているのが「P(ポップ)」ノズルのようです。

キャリングケース
キャリングケースはグレーのファブリック表皮のセミハードタイプ。本体とケーブルを入れても、まだ少し余裕があるのでイヤーピースやノズルも入れられそうなサイズ感です。

装着イメージ
装着するとこんな感じ。シェルは耳のくぼみにすっぽり収まる大きさで、意外とコンパクト。せり出す感じもなく厚みも感じにくい。最近は大型のものに慣れてしまいましたね…(^_^;)

音質について
最初に結論から。
- 緩やかなU字カーブで、少し寒色寄りのクリアな音色
- 弾むように鳴る、輪郭のはっきりした低音
- 値段の割にやけに解像度高めの低域
- 張りはあるけれど、少し線の細いボーカル
- 10kHzより上はさらっと落ち着いて引いた高域
- 定位と距離感がつかみやすい空間
低音と中高音あたりがほんのり持ち上がった音色!前作とは質感から別物と言っていいくらい変わっていて、特に低音の量と質感に大きな改善がありますね…!
リズムの効いた曲でベースラインを追いかけたい人や、オーケストラ・サウンドトラックで楽器の配置を感じながら聴きたい人にハマりやすいかもしれません。
周波数特性
実測データは以下の通りです。
(IEC711/IEC 60318-4 clone / 1/12oct (1kHz) @ 94dB)
※8kHz付近は計測器の特性上共振しやすい帯域で、実際よりもピークが強めに出やすいことを理解の上でご覧ください。
平均

左右

ほとんど±1dB以内で問題ありませんね!
評価チャート
音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。
※製品の価格を考慮した評価となります。
試聴環境
- Lotoo PAW 6000
- Lotoo PAW GOLD TOUCH
- 付属イヤーピース→Zhuyun(竹韻・緑軸)
- ノズル→P(ポップ)
全体的な音色や特徴など
音の傾向は、低音と中高音あたりが少し持ち上がった緩やかなU字カーブ。音色はクリアで、ほんの少し寒色寄りのニュアンスがあります。重心はちょい低めですが重たさはそこまでありません。
どこかの帯域だけが飛び出して全体を崩すような癖はなく、バランス良くまとまっていて破綻がありませんでした!そして何より、音の質感が前作からかなり改善しましたねぇ…!
前作は見た目と付属品のインパクトに音が追いついていない印象もありましたが、今作は聴き応えがあって、質感も含めて別物という感覚でしたね。
低音域
前作で物足りなかった低域が量だけでなく質感も改善されていて弾力や立体感がある方向に変わっていました!
ベースラインはブリブリと弾むようにリズミカルに鳴り、輪郭がしっかりしているので音を追いやすいです。ボヤけずに芯を作ってくれる低音なので、キックとベースが重なる場面でも形が崩れにくいのは好印象。低音に少しうねるような躍動感があるとこが妙に癖になります…!
温度感は全体的に寒色寄りですが、低音だけはわずかに温かみが残っていて、音全体が冷たくなりすぎないように調節してくれる感覚です。
中音域
ギターやバイオリンは、スカッと少しシャープに鳴るタイプ。複数の楽器が同時に鳴っても混濁せずに聴こえます。リバーブや余韻の描き方も比較的上手で、音が消えていく最後の部分まで一応追えるかなと。
欲を言えば、ギターやバイオリンの響きにもう少し立体感がほしいところ。楽器の胴鳴りや響きはあっさりめです。それでも、混濁せずに鳴り切ってくれる点を価格帯と合わせて考えれば、十分納得できるレベルかなと思います。
ボーカル
声には張りと明るさがあり、ボーカルは適度に前に出てくれますが、気になったのは声の厚み。全体的に少し薄めで、もう少しボディと温度感がほしいと感じました。歌声に甘く浸るようなジャズやバラードなどでは、ちょっとドライで平坦に聴こえるかもしれません。この質感は男性ボーカルも女性ボーカルも共通。やや明るめでサッパリとしたドライ寄りの表現ですね。
高音域
シンバルあたりまではしっかり出ていますが、10kHzより上の煌めきや、高域の倍音・余韻の成分は明確に減衰していて、量は控えめ。質感はややドライ寄りですが嫌味はなく、量感を抑えたさらっとした描き方です。柔らかい…というより、単純に量を絞っている印象ですね。そのためか耳当たりが穏やかなので、高域の刺さりが苦手な人でも気にせず聴けそうです。
音場・空間表現
空間はややシネマチックで、音に包まれるような鳴り方。真横の左右にまで音が回り込んでくる感覚があります。このあたりが多少誇張っぽい感じはしますがネガティブな印象はなく、1万円を切る価格帯としては、音の定位や方向、距離感がつかみやすく、レイヤーごとの表現に長けているように感じました。オーケストラ系の楽曲を聴いても、楽器同士の位置関係が崩れないのは正直驚き…結構聴き入っちゃいましたね(笑)
横方向には少し誇張が入りますが、音の粒ではなく音の塊という単位で見たときの分離やレイヤー感は優秀。奥行きや距離感の描き分けも意外と上手で、空間の広さそのものは標準的なのに狭さは感じませんし、曲の音作りによっては広めに聴こえることもあります。何とも評価がしにくいところですが、配置のうまさで広さを感じさせるタイプかなと思いますね~。
長所と短所
長所
- 前作から質感が大きく向上した音
- 弾力とうねりがあり、輪郭のはっきりした低音
- 価格帯を超える低域の解像度
- オーケストラでも崩れない定位と距離感
- 効果がはっきり分かる3種の交換ノズル
短所
- ボーカルがやや薄く、温度感が足りない
- 10kHz以上のきらめきや余韻は少なめ
- 低音のパンチはもっと欲しいかも

前作とは別物すぎるwww
総評と感想
「2026年版」という名前から小さめの改良を想像していたのですが、聴いてみると前作とは質感も含めて別物という印象でした!
前作がニュートラルで薄めの音という印象だったのですが、物足りなかった低音に量と弾力が加わり、聴き応えのある音にまとまっていて、チューニング技術の進歩を感じましたね。
やや寒色傾向を好む方にとっては、イヤーピースや交換ノズルの組み合わせを活用して自分の好みの音へ追い込める余地がたくさんあります。音質レビューで語った内容も、あくまで標準ノズルでの内容ですし。
また、本作をレビューした後書きとして、改めて語るべきだと思ったのは、1万円を切る価格帯で多少の誇張はありますが、空間の位置関係をここまで崩さずに描けるモデルはそう多くないなぁということですね。
こんな人におすすめかも。
- リズムの効いた曲で、弾むベースラインを楽しみたい人
- オーケストラやサウンドトラックを、楽器の配置を感じながら聴きたい人
- 高域はさらっと軽めに鳴るほうが好きな人
- ノズルを付け替えて、音の違いを試すのが好きな人
- 1万円以下で、見た目にもこだわった1本を探している人
楽しさの中心にあるのは、低音のノリと空間の描き分け。これに魅力を感じたら是非とも検討頂きたいです(*´∀`*)b.:゚+♪
レビューは以上となります。ここまでお読み頂きありがとうございました。
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