今回ご紹介するのは、『Yongse Calendula-S』という有線イヤホン用のケーブルです。
最近では見かけなくなった24芯構造のケーブルで、銀色と金色の鮮やかさが印象的ですね~。


導体について
30AWGの導体を24本採用した、銀メッキ高純度単結晶銅のようです。
金色の部分は金メッキではなくて着色のようですね。
高純度単結晶銅をベースに銀メッキを施すことで、銅本来の中低域の豊かさを保ちながら、高域の抜けと解像感を底上げした導体ということなのだと思います。
銀単体とは異なり、ボーカルや弦楽器に自然な艶と厚みが感じやすい傾向があるようです。
※素材による音の違いについては定説というより傾向論に近く、あくまで一つの目安です。
外観など
全体像
全体像としては、金色と銀色が鮮やかに映える美しいケーブルです。

線材は24芯ですが、1本あたりは30AWGとかなり細めで、イヤホンの内部配線で使われるような32AWG~38AWGに近い太さになっています。
線材
線材は細く、被覆もギリギリまで薄めになっているように見えますね。シンプルに美しいです。

面白いなぁと思ったのは構造で、24本を丸編みにしているので中空になることでしょうか。

ちゃんとピンと伸ばせば、きしめんのようなフラットな断面のケーブルになります。

全体としては軽量でしなやかさもあり、金具も重量感を感じにくい工夫がされていて、耳への負担は少ないと思います。
プラグ
プラグはヘアライン加工が施された上質なプラグで、YONGSEの文字が刻まれています。

コネクタ
コネクタも、プラグ同様のヘアライン加工。左右を識別するための文字も刻まれているので、使い勝手は良いですね。

音質について
箇条書きで、本製品から得られた印象を書き上げると以下のような印象です。
- 全体的にタイトでキレが良い
- 解像度の底上げ
- 分離感良し
- 中高音~高音域の伸びが優秀
- 軽量で取り回しも良し
試聴環境
※複数のイヤホンでケーブルを聴き比べ、感じられたことや変化を書き出します。
・Lotoo PAW 6000
・THIEAUDIO Monarch MKIII (多ドラ要員)
・MoonDrop 竹 CHU2 (1DD要員)
・その他…
ショートインプレッション
『Yongse Calendula-S』を繋いだ瞬間に感じるのは、音全体の「キレ」と「タイトさ」です。
音像がシャープで、余計な響きや膨らみが削ぎ落とされたような印象を受けますね。一聴しただけで解像感のアップを感じやすく、スッキリと見通しの良いサウンドに仕上がっています。
2500-3000円程度で入手出来る製品としては、基礎性能の高さはしっかりと感じられます。一方でやや乾いた音色という印象も拭えず、しっとり・ウォームな方向性を求める方には方向性が異なると感じるかもしれません。「収束の早い音」と表現したくなるような、余韻を敢えて切り捨てて明瞭感を優先したチューニングだと思います。

取り回しも良いし軽いね!
低音域
低音はとにかくタイトでシャープです。余計な膨らみや弾力感は意図的に抑えられていて、スピード感のある締まった鳴り方をしますね。
キックドラムはビシッと力強く、ベースラインもモタつかずにはっきりと輪郭が見えます。
キックとベースの分離感は良好で、ごちゃつかずにそれぞれの音がクリアに聴き取れます。ただ、弾力感や「グルーヴで体が揺れる」ような快感はやや控えめ。タイトな低音が好みの方には刺さる一方、ノリ重視の方には少し硬すぎると感じるかもしれません。
中音域
中音域は分離感が高く、複数の楽器がしっかりと独立して聴こえます。
アコギやエレキギターはシャープでクッキリとした輪郭を持ち、見晴らしの良いクリアなサウンドが楽しめますね。
ピアノはもう少し太さや温かみが欲しいと感じる場面も。生っぽいリッチな質感というよりは、デジタル的な潔癖さともニュアンスの異なる「クリーンさ」といった印象です。音数の多いアンサンブルでは中低域付近で若干音が溶け合うような感覚もありましたが、音数の少ない楽曲では程よいしっとり感として働くこともあり、一概にネガティブとは言い切れないかなと。
ボーカル
ボーカルはクッキリと前傾してくる感覚があります。楽器群が一歩引くことで、相対的にボーカルが主役として浮かび上がってくる感じですね。
距離感は近めではあるものの、分離が良いので程よい距離感に落ち着いています。
艶っぽさはしっかりあり、ブレスや子音にもエッジが立つ表現が楽しめます。厚みよりも透明度の高さが際立つタイプで、立体感というよりは「クリーンに届く声」という印象です。ボーカル好きの方には好印象を持ちやすいキャラクターだと思います。
高音域
金属音がよく伸び、量感も明確に増えることが分かります。
シンバルはサラサラというよりもスパッとシャープに切れるような質感ですが、ギラつきや刺さりはなく、聴きやすい範囲に収まっています。
余韻は抑えられており、響きは早めに収束します。これが「収束の早い音」という全体的な印象にも繋がっていて、ケーブルのキャラクターを象徴する部分でもありますね~。
空間表現
音場は前後左右バランス良く広がるものの、広大な空間感を演出するタイプでは無いと思いました。
余韻・響き・空間の旨味といった要素は抑えめで、ちょっと先で「壁にぶつかる感覚」に近いような、ある程度の音場の限界を感じる場面もありますね。
しかし、音の「抜け」は良く、各音は分離していて、余白も十分ある余裕のある鳴らし方。
分離感が高い割に空間が広くはないという、少し不思議なバランスのケーブルだと思います。
解像度
解像度については、低域のタイト感と中高域以上の明瞭感・透明度の高さが相まって、全体として「解像感が高い」という印象を受けやすいです。
音粒がしっかりと粒立ちし、弱音の細部も比較的聴き取りやすいですね。
ダイナミクス
ダイナミクスのメリハリは標準的で、特定の帯域が突出して前に出るわけではなく、バランスが整っています。派手さよりも整理感を重視したチューニングといった印象です。
端的に言えば音圧やパワフル感は並。ダイナミックな表現も並か控えめといった塩梅。



クッキリシャープ、ハイコスパ!そんな感じかなぁ…
総評
『Yongse Calendula-S』は、「キレ・タイト・明瞭感」をハッキリ感じやすいケーブルでしたね。
Yongseブランドらしい音と言えばそうかもしれません。
ポップスやアニソン、電波ソング系など、現代的でシャープなサウンドが映える楽曲との相性は抜群で、ボーカルをクッキリと前に出したいシーンでも力を発揮してくれます。
しかし、ジャズやフュージョンのような奥行きや立体感・空間表現が重要なジャンルではウィークポイントが出やすく、空間の壁を感じることもあります。
2,500〜3,000円前後というリーズナブルな価格でここまでしっかりした方向性と基礎性能を持つケーブルはなかなかありません。「今使っているイヤホンの音をもっとタイトでシャープにしたい」という方には、まず試してみる価値がある一本だと思います。 安めだしね!
こんな人にオススメ!
- リケーブルで音の変化を感じにくいと思っている方
- 音をシャープに解像感高くしたい方
- 取り回しの良いケーブルを求める方
- 安価ながら解像度高めで音楽を聴きたい方
- キラキラと高音域が伸びるケーブルを求める方
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