GVS-36 Chishui レビュー|自然な描写力と空間表現を極めた高完成度ケーブル

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GYVIISIブランドからドイツ製の導体を採用したケーブルが来た!
今回ご紹介するのは、『GVS-36 Chishui 』という有線イヤホン用のケーブルです。

「Chishui(赤水)」という名称は、中国古代の神話書『山海経』に由来しているそうです。

全体像

「赤水山は赤水河を生み、その川は南東へ流れ天河へ注ぐ」…そんな風情ある自然な描写を期待しています。

目次

導体について

GVS-36 Chishui は、ドイツ製6N OCC銅を採用した6芯構成のケーブルです。

ドイツ製と聞くと、厳格な品質管理で製品づくりをされているイメージがあります。

この導体から期待できる音質的な特徴としては、単結晶構造によって信号の伝達ロスが抑えられ、銅らしい全帯域にわたってバランス良く原音に忠実なニュートラルな音が期待できます。また、銅らしい低域の厚みや立体感、自然な減衰をする強調のない高域、そして艶っぽいボーカルが期待できるでしょう。
※素材による音の違いについては定説というより傾向論に近く、あくまで一つの目安です。

外観など

全体像

線材は、透明な被覆の中に銅線が美しく編み込まれているのが見えます。6芯構成ということもあり、かなりしっかりとした撚り方で、視覚的にも高級感がありますね。被覆はやや厚めで、線材全体に重量感があります。

GVS-36 Chishui 全体像
全体像

金具パーツ外観

花や雪の結晶を連想するようなオシャレなデザインで統一されています。紫色という珍しい色が採用されているのもポイントでしょうか。
…なんとコネクタ以外の紫色のパーツは回転します。

GVS-36 Chishui 金具・パーツ類
金具・パーツ類

プラグ

プラグの接点は、プラス側には金メッキ、マイナス側は銀メッキを組み合わせた珍しい仕様になっています。
同社のプラグのメッキは厚みも十分で、製品としての精度も高いので安心して使うことが出来ます。

GVS-36 Chishui プラグ
プラグ

線材

線材を拡大して見てみると…おや?よく見ると銅箔で巻かれているようですね。

GVS-36 Chishui 線材の接写
線材の接写

音質について

箇条書きで、本製品から得られた印象を書き上げると以下のような印象です。

  • 極めて自然でディテール豊かなサウンド
  • 誇張感のない、ナチュラルな空間表現
  • 奥行きを盛らず、それでいて全方向へ広がる音場感
  • 背景が暗く、コントラストに優れた描写
  • 「動」と「静」の切り替わりが明瞭
変化する音域
減少
-2
-1
高音域
+1
+2
増加
減少
-2
-1
中音域
+1
+2
増加
減少
-2
-1
低音域
+1
+2
増加
音の傾向
暖色
寒色
しっとり感
減少
増加
キレ
ゆったり
早い

試聴環境

※多ドライバー、1DD構成、フルBA等のイヤホンでケーブルを聴き比べ、感じられたことや変化を書き出します。

  • Lotoo PAW 6000
  • THIEAUDIO Monarch MKIII 
  • MoonDrop 竹 CHU2
  • Softears Studio 4
  • その他

ショートインプレッション

第一印象としては、極めて自然かつ非常に高い描写力を感じることと、ディテール表現はかなり豊富なのですが、無理に輪郭を立てたり、情報量を盛って聴かせる感じがありません。非常に高い分離能力があります。

音の粒の最小単位が小さすぎて逆に滑らかになる、そんな感じ。 まるでDSD音源のようなあの感覚。(伝われw)

複雑な導体構成のケーブルでありがちな、やや誇張したり定位の仕方に癖がある製品とは異なり、しっかりボーカルはセンターにどっしり構え、そこから外側に楽器が丁寧に配置されているそんな一切の癖のない良好な定位を感じられます。

細かなニュアンスやディティールちゃんと出しながら、全体の流れは非常に滑らかで、聴いていて違和感を感じさせない自然さがあります。 いわゆる”味付け系”というより、ケーブルそのものの存在感を前に出さず、純粋に音の質感や空間の整い方、分離感を強力に引き上げてくるタイプですね。

基礎性能がかなり高く、立体感や奥行きなどの音の量感だけで語れない旨味を、聴き込むほど理解出来る製品だ思いました。

ちょっと高いだけある。マジで高いだけある(2回目)

低音域

中低域には、銅線らしい密度感や僅かな厚みがありますが、EQで持ったような違和感はありません。

芯を保ったまま自然に厚みが乗る感覚。ベースラインやキックドラムも、輪郭を失わずに適度な重量感を持って鳴ってくれます。
さらに”音”よりも振動で伝わるような重みを逃さず伝えてくれます。「本当はこんな重低音も鳴っていたんだよ」と教えてくれるかのようにさり気なく。

中音域

中域も非常に自然で、楽器の質感がリアルに伝わってきます。アコースティックギターの弦の響きや、ピアノのハンマーが弦を叩く瞬間のノイズや、アコギの弦がフレットに擦れる緻密なノイズなどの細かなニュアンスが丁寧に描写されます。
それでいて、滑らかで必要な情報を素直に損失なく耳まで届けてくれる印象です。

ボーカル

前傾的な変化が無く、距離感も適切に整っているのに美しい。ブレスや吐息、空気感もしっかり伝わるのにボーカル周辺の中域との繋がりが滑らかで極めて自然。

高音域

高域は派手さや誇張を抑えた自然な伸び方をしています。しかし、伸びていく先に天井が無いような感覚があります。銀線のようにギラッと鋭く永遠に伸びていく感じではありませんが、天井なくさり気なくどこまでも伸びるのがとっても心地よい。

シンバルの響きや、ハイハットの減衰も過剰に演出されることなく、音が本来あるべき場所へ自然に減衰していく感覚です。
特に良かったのが、音の消え際でしょうか。余韻を必要以上に引き伸ばしたり、逆に短く切ったりせず、“誇張をしてる感覚”は無いのにギリギリまでスウウーーーー!っと抜けていく感じが非常に心地良く、儚さや空気感の表現のみならず、全体の立体感の再現にも一役買っています。

量感そのものも、出来の良い銅線ケーブルらしく高域の量感の物足りなさが一切ありません。かえって安い銀メッキ線より高域のディティールや量感も豊かです。

空間表現とダイナミクス

空間表現は演出するタイプではないものの、音場そのものは全方向に自然にかなり広いように思います。

ただ、誇張や演出が一切がないので、単純にステレオ感や左右の広さが空間の広さに感じる方にはやや落ち着いた纏まった空間表現に感じられる場合もあるかもしれません。
(私は奥行きや分離感、自然な定位の仕方や音の抜け感や壁の有無まで含めて”広さ”を判断し表現しています)

横だけでなく上下方向にも空気がしっかり抜けていて、窮屈さがありません。 背景はかなり暗さを感じるので、静寂感とコントラスト表現が優秀。

音と音の間にしっかり”黒”があり、空間に余白がある。定位も非常に分かりやすく、左右の方向感だけでなく、前後の距離感やレイヤー感まで掴みやすい感覚がありますね。

総評

全体としては、「情報量・分離・空間表現を高めながら、一切わざとらしくない」そんな印象のケーブルでした。細部の描写力と自然さを両立させた、完成度の高い製品だと思います。

味付けされた表現を好む方には少し地味に映るかもしれませんが、”自然さ”と基礎性能の高さを突き詰めたい人にはかなり刺さるタイプでしょう。
価格は決して安くありませんが、この音質と完成度を考えれば、納得できる範囲だと感じました。
これが1.4万円なら全然余裕で何本か買っても良いなと思える完成度でした。

こんな人にオススメ!

  • 自然な音質を重視する方
  • 空間表現や分離感を重視する方
  • 細部の描写力を求める方
  • 派手な味付けより、バランスの良さを求める方

購入先

筆者に質問してみようコーナー

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本記事はGYVIISI様よりPRの機会をいただき執筆しました。このような機会を頂き心より感謝申し上げます。
執筆にあたり、金銭等の対価は一切発生しておらず、内容は当サイトのレビューポリシーに基づく筆者自身の体験と個人的な見解のみで構成しています。

GVS-36 Chishui

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この記事を書いた人

メディアサイト「Trefle Lab」を運営しています。
積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

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