LovEdiaQue GRANITE レビュー|温かみと滑らかさが魅力の聞き心地に振ったイヤホン

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今回ご紹介するのは、「LovEdiaQue GRANITE」です。

LovEdiaQueは、大学院生3人が立ち上げた新興ブランド。代表の内許 博翔氏がポータブルオーディオに魅了され、2年前から自作イヤホンの製作を始めたことがきっかけで誕生したブランドです。

在学中に習得したモデリングソフトや編集ソフトの技術を駆使し、ミリ単位でシェル構造やエアフローを設計。学生ならではの挑戦心と技術力を結集させた意欲作が、このGRANITEなのです。

LovEdiaQue GRANITE
LovEdiaQue GRANITE
目次

製品概要

GRANITEは、デュアルチャンバードライバーを採用したシングルDDイヤホンです。ブランドが謳う『全帯域が主張する生々しいサウンド』を実現するために、以下の3つのチューニング手法が施されています。

第3の共振チャンバーの構築
デュアルチャンバードライバーに加え、ドライバー後方の空間を単なる空洞とせず、容積を最適化することで「新たな共振チャンバー」として機能させています。

ベント孔の最適化
ドライバー前後のベント孔の径と形状を、ミリ単位で調整・設計。ベント孔をラッパ状に造形することで、音の分離感と適度な音場の広さを獲得しているとのことです。

ノズルの再設計
音の最終的な出口であるノズル形状をドライバーに最適化し、出音をコントロールしています。

冒頭でご紹介した通りですが、大学院生が研究室でひっそりと製造している…とのこと。

仕様

構成10mm 1DD デュアルチャンバー
再生周波数帯域20Hz〜30kHz
コネクター0.78mm 2pin
発売日4月20日
価格17800円
ケーブル別売(非付属)
製品仕様

パッケージ

パッケージは白を基調としたシンプルなデザイン。右下に小さくブランドロゴが配置されており、ミニマルで無駄のないデザインです。

LovEdiaQue GRANITE パッケージ外観
パッケージ外観

開封すると、本体と付属品がスポンジでで固定されています。付属品は、イヤーピース3サイズとシリコンリング2個。

LovEdiaQue GRANITE パッケージ開封後
パッケージ開封後

シリコンリングは、耳の大きさに応じてイヤーピースの差し込み深さを調節するためのスペーサー的な役割を想定しているとのことで、ノズルに開封時から装着されています。
ケーブルは付属しないため、別途用意する必要があります。

付属品

画像の通りケーブルもなく、本体に加えてイヤーピースとシリコンリング(スペーサー)のみ。

LovEdiaQue GRANITE 付属品
付属品
  • イヤホン本体 ×1ペア
  • シリコンイヤーピース 1種類
  • スペーサー ×1ペア

その他取り扱い説明書等

イヤホン本体

シェルはグレーを基調とした落ち着いた色合い。表面には艶のあるクリア層で美しくコーティングされていますが、その裏には細かなテクスチャが施されており、マットな質感が高級感を演出しています。

GRANITEの名の通り、花崗岩の質感をイメージしたようなデザインになっているようですね。

LovEdiaQue GRANITE
本体正面

シェルは軽量で、仕上げは非常に丁寧。曲線も滑らかで、品質の高さが伝わってきます。サイズ感は普通で、特別大きいわけでも小さいわけでもなく、ちょうど良いサイズ感です。

LovEdiaQue GRANITE サイドビュー 背面&サイドビュー
背面&サイドビュー

ノズルは金属製で、メッシュフィルターが装着されています。2pinコネクタが採用、リケーブルにも対応しています。シェル内側はブラックの半透明の樹脂で成形されており、外側のグレーとのコントラストが美しい。

音質について

LovEdiaQue GRANITEの特徴は…
「心地よさと滑らかさを追求した、温かみのあるリスニングイヤホン」という感じです。

全体的にはW型のようなバランスで、低域には心地よい厚みと温かさがあり、やや重心は低めですが、明るさは暗くはなくてニュートラル。

ボーカルはしっとりと滑らかに、そして高域は上品でさり気ないエッジ感を持っています。トゲのない強めのアタック感でノリよく聴けるのが特徴ですね。

公式の謳う『全帯域が主張する生々しいサウンド』というフレーズは、なかなか的を射ていると感じました。

周波数特性

実測データは以下の通りです。
(IEC711/IEC 60318-4 clone / 1/12oct (1kHz) @ 94dB 左右平均)

LovEdiaQue GRANITE 周波数特性
周波数特性

※8~10KHz付近は計測器の特性上共振しやすい帯域のため、実際よりもピークが強めに出やすいので無視してご確認ください。

評価チャート

音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。
※製品の価格を考慮した評価となります。

音の傾向
暖色
寒色
ウェット
ドライ
暗い
明るい
狭い
広い
低解像度
高解像度
繊細
迫力
モニター
リスニング
人工的
リアル
ゆったり
早い
ビルドクオリティ
残念
良い
コストパフォーマンス
残念
優秀
装着感
微妙
良い
付属品
最低限
充実・豪華

試聴環境

  • Lotoo PAW 6000 (レビュー用リファレンスとして)
  • Lotoo PAW GOLD TOUCH
  • 付属イヤーピース

ショートインプレッション

全体を通じて感じるのは、程よい温かさと滑らかさ。そこに加わるのは、トゲの無い強めのアタック感で、ノリよく聴けるサウンドです。

低域に心地よい厚みと温かさがあり、ややコンプ感と強めの弾力がある低域がグルーヴィーに楽曲を支えてくれます。
支え方が上手で、量感はやや多めにも感じますが、空間に広がらずに楽曲を支えることに徹するちょっとコンパクト?な鳴り方をしてくれるのは好印象。そして、しっとりと滑らかなボーカルに上品でさり気ないエッジ感が乗ってきます。聴いていて心地が良いですね。

低域からミッドにかけては密度があって気持ち良く、中高音は少し甘く広がります。ストレートで固い表現ではなく、鋭利さが無いのが特徴。悪い意味ではなく、程よい滲みが気持ちの良い聞き心地につながっている感じです。

低音域

低域は先ほども言ったように弾力感があり、コクやボディ感のある、低域に柔らかめの厚みを持たせた音です。ちょっとコンプレッサーをかけたようなブリッとした低域が癖になりますね。

例えるなら、軟式野球ボールくらいのコシのある弾力の低域。少し粘りがある感じで、弾力感があって暖かく、聞き心地の良い柔軟性があります。中低音の厚みが心地よく、音楽に浸るのにぴったりです。

キックとベースの分離も良好で、グルーヴ感をしっかり感じられます。量感と質感のバランスが絶妙で、低音好きにも満足してもらえる仕上がりでしょう。

中音域

中域はしっとりとしていて、少し温かみがあります。透明度だけを追求していない、実像感のある生っぽい表現が自然で心地よいですね。

ピアノの音の高域成分はやや控えめながら、ピアノが生っぽく聞こえ、聞き心地が良いです。滑らかで適度に太さや厚みがあり、自然に抜けていきます。アコースティックギターも同様で、胴鳴りを感じられる生っぽい楽器の質感が丁寧に描かれている印象です。

中高音付近はパンチやメリハリがあって、アタックが強く元気。でも先端は適度な丸みがあって痛くありません。この絶妙なバランスが凄いと思います。

ボーカル

ボーカルも柔らかめで、クリア感はあるけど透明度だけを追求していない、吐息を感じられるような、語るような表現に長けた鳴り方です。距離感は適度で、近すぎず遠すぎず、ちょうど良い位置に定位しています。

しっとりとした質感で、上品でさり気ないエッジ感が乗ってくるため、聴き疲れしにくいのが魅力ですね。男性ボーカルも女性ボーカルも、どちらも自然に表現してくれます。

高音域

高域は鋭利さがなく、自然な伸び方です。キラキラ感は控えめですが、滑らかであくまで自然に、どこまでも自然に減衰する優しい高域。

シンバルの質感も柔らかく、ギラつきは一切ありません。伸びの減衰も自然で、耳に刺さることがないため、長時間のリスニングでも快適です。

音場・空間表現

音場はバランスよく円形に広がります。横・縦・奥行きのバランスが良く、窮屈さは感じません。頭を回り込むような響きはありませんが、余韻の表現や立体感は優れていて、消え際も自然で余韻も長めです。

暗くも明るくもなく、やや暖色よりの空間表現。適度な広さで、音楽に浸るのに十分な音場を確保しています。

解像度

解像度は、カリカリに細部を描写するタイプではなく、自然な透明感を持つタイプです。複数の楽器が鳴っている時も、分離感は良好で、溶け合いながらも各楽器の輪郭はしっかり感じられます。

弱い音の繊細さも丁寧に表現されていて、聴き心地を損なわない程度の解像度がしっかり確保されています。

ダイナミクス

低域からミッドにかけて密度があり、コクがあるようなボディ感がスルメっぽさにつながっています。静と動のコントラストもしっかり表現されていて、音量変化の表現力も十分です。

長時間聴けば聴くほど良さが分かるタイプで、刺さりが少なくコクがある密度・ボディ感が、じわじわと心地よさを感じさせてくれるでしょう。

聞き心地に振ったイヤホン。制作者の目指す方向性がしっかり分かるイヤホン。 私の好みと見事に噛み合っています…(笑)

長所と短所

長所

  • 自然で温かみのある聴き心地の良いサウンド
  • トゲのない適度なアタック感で、ノリよく聴ける
  • しっとりと滑らかなボーカル表現
  • 密度とボディ感のある低域
  • 長時間のリスニングでも疲れにくい

短所

  • ケーブルが付属しない(別売)
  • 解像度有線の音を音を求める方には物足りない
  • 寒色系を求める方には向かない

なお、イヤーピースについては、口径の広いものより細めのイヤーピースの方が、全体的に落ち着いたより滑らかな鳴りでまとまる印象でした。

総評と感想

LovEdiaQue GRANITE」は、学生ブランドが本気で作り上げた、心地よさを追求したイヤホンです。

全体を通してミッドの温かさや太さ、ボディ感が心地よく、音楽に浸れるイヤホン。自然な透明感と聞き心地、音楽に浸るということに振ったイヤホンだと感じました。

正直、あまり文句がなくて語る部分が少ないほど、完成度の高い音作りです。強いて言えば、もっと透明度や背景の暗さがあってもいいかもしれませんが、それだと聞き心地の良いマイルドな音色を失う可能性もあるため、現状のままが良いのかも…?

というか、めっちゃくちゃ好みの音でした。
学生ならではの情熱と技術力が詰まったこのイヤホン、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

こんな人におすすめ

  • 心地よさと滑らかさ、温かさに少し振った自然な出音のイヤホンが欲しい方
  • 自然で生っぽい音が好きな方
  • トゲのない、聴き心地重視のサウンドが好みの方
  • 上流を選ばず鳴らしやすいイヤホンが欲しい方
  • ロック、ポップス、アコースティック系など幅広いジャンルを楽しみたい方

聞き心地に振ったイヤホン、1本くらい持っておくと幸せかも

購入先


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本記事はLovEdiaQueよりPRの機会をいただき執筆しました。このような機会を頂き心より感謝申し上げます。
執筆にあたり、金銭等の対価は一切発生しておらず、内容は当サイトのレビューポリシーに基づく筆者自身の体験と個人的な見解のみで構成しています。

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この記事を書いた人

メディアサイト「Trefle Lab」を運営しています。
積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

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