EarAcoustic Audio OSHUN LTD レビュー|甘い響き、広い空間、軽やかな低音という個性派の1本

本ページには広告が含まれます。

今回ご紹介するのは、EarAcoustic Audio OSHUN LTDです。

一聴した感じは明るめの音色が特徴的で、明瞭感高くまとまりのある1DDサウンドを聴かせてくれる製品だなと感じていますが…果たして!?

EarAcoustic Audio OSHUN LTD
EarAcoustic Audio OSHUN LTD
目次

製品概要

EarAcoustic Audio OSHUN LTDは、8.3mmのデュアルマグネット・デュアルキャビティ構造を持つドライバーを採用し、チタンゴールドドームとフルカーボンファイバーサラウンドによる振動板を組み合わせることで、優れた過渡応答と低歪み特性を実現しているとのことです。

筐体は航空機グレードのアルミニウム合金から削り出され、まるで隕石のようなテクスチャで仕上げられているシェルに仕上がっています。
重量はわずか6.8gと超軽量で、数千の耳型データから最適化されたシェル形状により良好な装着感を実現しているとのこと。

仕様

構成1DD
(8.3mmダイナミックドライバー1基)
再生周波数帯域20Hz~20kHz
コネクター0.78mm 2pin
発売日2026年4月29日
価格169ドル
製品仕様

パッケージ

比較的シンプルなパッケージ。しかし箱はオーロラ調のフィルムが貼られたようなオシャレ仕様。

EarAcoustic Audio OSHUN LTD パッケージ外観
パッケージ外観

開封してみると以下のように綺麗にイヤホンが収まった上品な開封体験。

EarAcoustic Audio OSHUN LTD パッケージ開封後
パッケージ開封後

付属品

EarAcoustic Audio OSHUN LTD 付属品
付属品
  • イヤホン本体 ×1ペア (イヤーピース1ペア装着済)
  • シリコンイヤーピース 2種類×3ペア
  • ケーブル ×1
  • キャリングケース ×1

その他説明書の類等

イヤホン本体

本体デザインはとても上品で他社の製品とも差別化されている同社の個性派な仕上がり。

EarAcoustic Audio OSHUN LTD 本体
本体

まるで隕石の表面のような大きめの凸凹が特別感を出しています。

EarAcoustic Audio OSHUN LTD 背面
EarAcoustic Audio OSHUN LTD 背面&サイドビュー

フェイスプレートのデザインがかなり個性派です。

EarAcoustic Audio OSHUN LTD
EarAcoustic Audio OSHUN LTD

ケーブル

付属ケーブルの品質は高め。無酸素銅と銀メッキOCCを組み合わせた構造になっているようです。

EarAcoustic Audio OSHUN LTD 付属ケーブル
付属ケーブル

音質について

EarAcoustic Audio OSHUN LTDの特徴は…
「やや明るめのでボーカルが映えるイヤホン」という感じです。

1DDらしいまとまりのある音を聴かせてくれるイヤホンで、刺激的な鋭利さは抑えられつつも、時折感じられるギラッとした明瞭感が癖になります。中域がやや甘めの描写なのですが、ボーカルはその甘さをエッジやブレスでキュッと引き締めるような、上手な表現が出来ていて、これまた甘美…(笑)

周波数特性

実測データは以下の通りです。
(IEC711/IEC 60318-4 clone / 1/12oct (1kHz) @ 94dB 左右平均)

EarAcoustic Audio OSHUN LTD 周波数特性
周波数特性 

※8KHz付近は計測器の特性上共振しやすい帯域のため、実際よりもピークが強めに出やすいので無視してご確認ください。

評価チャート

音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。
※製品の価格を考慮した評価となります。

音の傾向
暖色
寒色
ウェット
ドライ
暗い
明るい
狭い
広い
低解像度
高解像度
繊細
迫力
モニター
リスニング
人工的
リアル
ゆったり
早い
ビルドクオリティ
残念
良い
コストパフォーマンス
残念
優秀
装着感
微妙
良い
付属品
最低限
充実・豪華

試聴環境

  • Lotoo PAW 6000 (レビュー用リファレンスとして)
  • Lotoo PAW GOLD TOUCH
  • 付属イヤーピース

ショートインプレッション

EarAcoustic Audio OSHUN LTDの第一印象は、明瞭でメリハリのあるサウンドやや明るめの伸びやかな音色で、1DDらしいまとまりや一貫性を持ちながらも、しっかりとした輪郭感と元気な表現力を持ったイヤホンかなと思います。

高域は刺激的な鋭利さが上手く抑えられており、自然に伸びていく心地よさや抜けの良さがありつつ、時折ギラッとした明瞭感が顔を覗かせる絶妙なバランスです。このギラつきは人によっても好みが分かれそうな部分で敏感な人にはやや耳障りに感じるかもしれませんし、ギラつきはなんて無いという人もいてもおかしくない絶妙な具合です。

低域はパンチのあるアタックとメリハリを持ちながら、重低音の重さよりも軽やかな表現を選んでいる印象で、程よく引き締まった質感が特徴的。中域はやや太めで柔らかい粒立ちでクッキリ感や分離感という点ではもう一歩頑張ってほしいところもあります。

空間表現は価格帯を考慮するとなかなか広めで、ステレオ感の強い音場が楽しめるように思います。

全体として、しっとりウォームな音を求める方には少し方向性が違うかもしれませんが、明瞭感とメリハリを重視したい方や、低域は量感はありつつもあまり密度や重さを求めない方にピッタリとハマる仕上がりだと思います。

低音域

低域は、パンチのあるアタックとメリハリが印象的です。重低音の深みや重量感よりも、軽やかで引き締まった質感を重視したチューニングと言えるでしょう。

エレキベースの鳴り方を聴くと、深みや余韻の豊かさよりも、輪郭がブリブリッと前に出てくるような表現に感じられます。固めのゴムのような弾力感の輪郭という感じで重さや厚みで主張しない分輪郭の明瞭なアタック感がしっかりと伝わってきて、リズムは取りやすい感じです。重さがあまりない、けど弾むような感じです。

キックドラムも同様に、ズンと沈み込むような重低音というよりは、パンッと前に飛び出してくるようなアタック重視の鳴り方。人によっては軽いと感じる方はいらっしゃるかもしれません。量感は程々に抑えられており、全体的にやや明るめの音色に合わせたバランスという印象

深く響かせるというよりは、スピード感と輪郭の明瞭さを重視する方にはむしろ好ましい表現だと思います。

中音域

中域の粒立ちはやや太めで柔らかく、甘美な響きを持っています。この甘く柔らかめな表現は、音楽全体を優しく包み込むような心地よさがあり、耳当たりの良さという点では魅力的ですね。

ピアノの音色を聴くと、丸みを帯びた広がりのある音色を感じられます。ただ、視点を変えると、鍵盤を叩いた瞬間のアタックや倍音の広がりにおいて、もう少し解像感が欲しくなるのも事実です。やや物足りなさが残りますが、これは好みの範疇ではないかと思います。

バイオリンやチェロなどの弦楽器、エレキギターなどのその他の楽器も同様で、甘く柔らかい音色が心地よい反面、立体感や質感の細やかさにおいても同様でやや解像感は低め…甘め?な印象。弦の擦れる質感や倍音の広がりをもう少しクリアに聴き取りたい場面では、この柔らかさがやや曖昧さとして感じられるかもしれません。

中域全体としては、甘美で聴き疲れしにくい音色を持っていますが、アコースティック楽器の繊細な表現や解像感を重視する方には、この柔らかさがトレードオフかもしれません。

ボーカル

ボーカルについてはネガティブな印象が一切なく、とても上質に感じられました。ブレスや吐息のエッジ、掠れといった細かな表現もしっかり拾ってくれますし、ほどよく厚みやしっとりした滑らかさが乗っているのも好印象です。
ボーカルの柔らかさを、ブレスのエッジや艶っぽさがキュッと輪郭を引き締めるような感じです。

先ほどの評価箇所に近い帯域なのに、印象が全く異なり自分でも驚いています(笑)

高音域

高域は、刺激的な鋭利さがよく抑えられており、自然に伸びていく心地よさを感じられますが時折ギラッとした明瞭感が顔をちょくちょく覗かせるのが面白いポイント。

シンバルの質感を聴くと、キンキンとした耳に刺さる刺激はほとんどなく、滑らかに伸びていく表現となっています。減衰の仕方も自然で、無理な強調もありません。
ただ、その中にもキラッとした明瞭感があり、「もう少しクッキリ感が欲しい」と思っている方にとっては、ちょうど良いポイントを突いているのではないでしょうか。

音場・空間表現

音場は、価格帯を考慮するとなかなか広めの表現を持っています。特にステレオ感が強く、左右の広がりを感じやすい音場じゃないかなと思います。鳴り方としては包まれ感のある聞こえ方をするイヤホンですね。

奥行き方向については、標準的という感じですが、左右のセパレーションに優れたイヤホンを求めるには丁度よいのではないでしょうか。

解像度

解像度については、価格帯として十分に高いレベル。複数の楽器が同時に鳴る場面では、それぞれの音がしっかりと分離して聴こえるものの、中域に関しては、もう少しクッキリと各楽器の輪郭、ディテールが描き出されると、さらに良くなるのではないかと感じます。

ただし、全体としてのバランスや音楽の流れは損なわれておらず、聴き疲れしにくい柔らかさとのトレードオフとして捉えれば、これはこれで一つの完成形なのかな~と思ったりも。

ダイナミクス

特に低域のアタック感には1DDらしいメリハリのある表現力やキレはしっかり感じられますが、全体的なダイナミック感としては常に“動”が目立つ感じで、やや抑えめの印象。まとまりや滑らかさに振った印象で刺激的な音を避けたようなチューニングに感じます。(でも音色自体は、ダイレクト感のある鳴り方で、毛布を薄く被せたようなマイルドさはありません。)

全体的に元気で、常に“動”みたいな感じなので、“静”の部分をしっかり作り上げれば、より背景の暗さやダイナミクスを感じられたような気がしています。
同時にシンバル周りの質感にギラッとしたちょっとした高域のアクセントがあって、没個性にならないような音になっているのも本作の旨味なのかなぁと。

装着イメージ

気持ち大きめのハウジングですが、かなり拘った形状なのかカスタムIEMのようにすっぽりと入りますので、装着感はかなり良いです。ノズルが太めなのが装着感の中では唯一の弱点かなと思います。イヤピをしっかり選ばないと耳が痛むかも。

EarAcoustic Audio OSHUN LTD 装着イメージ
装着イメージ

長所と短所

長所

  • 明るめで伸びやかな音色
  • 優秀なボーカル
  • 広めの空間・ステレオ感
  • 快適な装着感

短所

  • アコースティック系楽器に弱め
  • 低音が軽やか
  • やや背景の暗さに物足りなさ

それにしても最近の1DD構成イヤホン、基礎性能上げてきたよねえ。

総評と感想

EarAcoustic Audio OSHUN LTDは、やや明るめで伸びやかな明るい音色と、明瞭感高くまとまりのある1DDサウンドが味わえるイヤホンでした。刺激的な鋭利さを抑えつつも、時折感じられるギラッとした音もユニークな個性でしたね~。

中音域の甘めの鳴り方は甘美に感じる方も入れば低解像度に感じる方もいそうな絶妙な感じでどうも判断に悩む所でした。
個人的にはこのような甘さは大好きなのですが、基礎的なディティールの再現力はもっと欲しいかも…みたいな絶妙すぎる評価です。

しかし、実売2.3~2.5万という価格帯としては十分な満足度と個性はあるので、ここまで紹介してきたネガティブ・ポジティブの要素を読み解いて納得頂いた方には、かなり刺さるイヤホンかと思います。

こんな人におすすめ

  • 低域は重み控えめな明るい音色を求める方
  • 1DDらしいまとまりのある音色を求める方
  • 鋭利な高域が苦手だけど、適度なギラつきは欲しいという方
  • 軽量で装着感の良いイヤホンを探している方

余談ですが、鳴らしてシバき倒した方が良いタイプのイヤホンかもしれないです。 箱出しはちょっと音が散らかってる印象が拭えなかったんですが、とても滑らかに変化したように思います。

購入先


mondにて匿名の質問を受け付けております、興味があれば是非質問してみてください!

本記事はAngelears様よりPRの機会をいただき執筆しました。このような機会を頂き心より感謝申し上げます。
執筆にあたり、金銭等の対価は一切発生しておらず、内容は当サイトのレビューポリシーに基づく筆者自身の体験と個人的な見解のみで構成しています。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

メディアサイト「Trefle Lab」を運営しています。
積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

目次