今回ご紹介するのは、『ivipQ-A15 (Aurora’s Heart) 』という有線イヤホン用のケーブルです。
ivipQブランドとしてのレーティングは「Sクラス」ということで最上位ランクの製品群に属します。
ちょっと妖艶で落ち着いた紫色の外観が目を引くケーブル、早速レビューをしていきます\(^o^)/

導体について
『ivipQ-A15 (Aurora’s Heart) 』は、『金メッキを施した銅・銀混合同軸導体』を採用した同軸を4本使った4芯構成のケーブルです。
より詳しい具体的な構成は分かりませんが、ivipQさんより画像を送っていただいてるので紹介しますね。

外観など
全体像
線材は、太めの4芯構造。AWG18.5とかなりたっぷりの導体を採用していることもあって、やや固めの取り回し。
写真では光をしっかり当てて撮影しているので明るめに写っていますが、肉眼では写真よりも落ち着いた青紫色をしています。

金具パーツ外観
ivipQブランドの中でもスタイリッシュかつ高級感のある金具パーツが採用されています。

プラグ
プラグの接点は、プラスとマイナスで異なるメッキを施している珍しい仕様になっています。

線材
線材を拡大して見てみると…おや?よく見ると銅箔で巻かれているようですね。

音質について
箇条書きで、本製品から得られた印象を書き上げると以下のような印象です。
- 方向性としてはリスニング系
- 太くパワフルな低音
- 煌めき、輝く高音域
- 上方向に広がるボーカル
- 力強くダイナミックな表現
試聴環境
※多ドライバー、1DD構成、フルBA等のイヤホンでケーブルを聴き比べ、感じられたことや変化を書き出します。
- Lotoo PAW 6000
- THIEAUDIO Monarch MKIII
- MoonDrop 竹 CHU2
- Softears Studio 4
- その他
ショートインプレッション
全体的にパワフルで重みのある低音と、煌めきまくる高域が特徴の、なかなかドラマチックなキャラクターのケーブルですね。
低域と高域の両端でガラッと変化を加えてくるタイプで、いわゆるドンシャリ方向に味付けを寄せてくる印象です。
かといって中域が引っ込むほどでもありませんし、ケーブルなのであくまで方向性をちょっと寄せる範囲ではありますが、明らかに特徴を変えてきますね。
煌めきまくる輝かしい高域や金属音の表現や、しっかりパワーが乗る低域でちょっと出音の力強さやメリハリに不満があるイヤホンと組み合わせると幸せになれるタイプのケーブルだと思います
特徴は強めですが、定位の仕方や空間表現は割と自然な定位で纏まっている印象で、分離感や透明感などは非常に高く背景も暗い、優秀な分離感や解像度があるケーブルで、Sクラスというのも頷けます。
同社・同グループのSクラスケーブルは比較的自然な音色で仕上げてくるタイプのものが多い印象がありますが、珍しくパワフル感が強めのケーブルですね。
低音域
低音域がかなり変わります。リッチで深みと重みがしっかり乗ってきて、「ズウウーン」と地響きのような重量感が出ます。しかしボワッとした膨らみは無く、輪郭は引き締まっていて、収束も早い印象。そして暖色寄りの質感が加わる感じ。
低音の距離感も近めに変化するので、ベースやキックドラムの存在感をより強く味わいたい方には嬉しい変化だと思いますし、アタックは強いのに同時に落ち着いた質感でもあるので耳障りにはならない絶妙な仕上がりになっていると思います。
中音域
中音域は、低音や高音に比べると一歩後ろに引いた配置で、ニュートラルに鳴ってくれる印象です。
派手な味付けはしないものの、楽器の繊細なタッチはしっかり拾ってくれるので、決して埋もれてしまうわけではない。そこが上手い。
アコギの爪弾きやピアノの打鍵感など、そういったアタック付近の細やかなニュアンスの再現力は高めに確保されています。流石Sクラス。
ボーカル
ボーカルは、低域と高域がほんのり主張してくる中で、元々のニュートラルさも相まって、あまり前に出てくるタイプではありませんね。中立的な位置で歌う印象ですが、センターに安定して定位しつつ、少し空間の上にふわっと広がるような出音になるので、押し出さないけど引っ込むのも嫌!という方に向いていそうな印象。
質感としては、柔らかくも硬くも、エッジを立てすぎたり艶っぽくなりすぎることもないニュートラルという印象。
高音域
一番変化が大きいと思ったのが高音域でしょうか。
距離感がかなり近くなって、高域に物足りなさを感じている方には絶対的にオススメしたい仕上がりになっています。
距離感は近いのにそこから後ろへ後ろへと奥行きを感じさせる伸びやかな高域で、シンバルなどの金属音の表現がよく伸びる。
やや明瞭感は高めで、アタックも鋭く、生々しい余韻を残しながら鳴ってくれます。多少の主張はあるものの、質感や解像度の高さによって音の粒の単位が小さく、滑らかさのあるギラッとしたニュアンスが、かえって気持ちよく感じられる仕上がりに。
特に素晴らしいのが、シンバルを極めて弱く叩いたり、わずかに触れたときの微弱音までしっかり拾い上げてくれるところ。抜け感バッチリに明るく鳴らしてくれるので、ハイハットの繊細な刻みやスティックが擦れる音もしっかり堪能できますね。
空間表現とダイナミクス
空間表現は誇張せず、定位の安定感を優先するタイプ。
横方向に音が無理やり引っ張られるような不自然さがないので、聴いていて落ち着きがあります。解像度については高域の項でも触れた通り、音の粒が細かく丁寧に描かれているので、情報量の多い楽曲でも破綻なく鳴らしてくれるはずです。
ちょっと中音域~中高音が上方向に広がる感じが旨味でもありますね。
総評
『ivipQ-A15 (Aurora’s Heart) 』は、「素直にもっとレンジの広い音が欲しい」「高域が物足りない」「よりリスニング寄りに振りたい」「もっと明瞭感が欲しい、つまらない音をもっと元気にしたい」そんな要望に応えてくれるケーブルだと思います。
低音にはリッチな重みと深みを、高音には煌めくような輝きと鋭いアタックを加えながらも、空間定位は崩さず、中域はニュートラルに保つ。そのバランス感覚がうまく作られているので、味付け系ケーブルにありがちな「やりすぎ感」や違和感が出にくいのは素晴らしいと思いました。
Sクラスケーブルとして相応しい分離感や解像力はしっかり持ちつつも、明確にキャラクター性が感じられる仕上がり。「正確さ」よりも「楽しさ」を求めつつ、空間表現に違和感が無い方が良い!というワガママな方こそ、満足に感じられるのではないでしょうか。
逆に、もともと味付けの強いイヤホンや低域・高域が主張するモデルとの組み合わせでは、やや過剰になる可能性もあるので、相性は見極めたいところです。
こんな人にオススメ!
- 高域に物足りなさを感じていて、煌めきや抜け感を増したい方
- 低音にもっと重みやリッチさを加えたい方
- リスニング寄りに音を振りたい方
- ニュートラル系のイヤホンに少しドラマ性を加えたい方
購入先
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本記事はivipQ Official様よりPRの機会をいただき執筆しました。このような機会を頂き心より感謝申し上げます。
執筆にあたり、金銭等の対価は一切発生しておらず、内容は当サイトのレビューポリシーに基づく筆者自身の体験と個人的な見解のみで構成しています。

