HIDIZS AP30 Music Boy レビュー|使って楽しい、良い意味で器用貧乏なスーパーエントリーDAPを試す

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手のひらにすっぽり収まるボディに、十字キーとA/Bボタン。どう見ても懐かしの携帯ゲーム機なのに、中身はしっかりDACとアンプを積んだプレイヤー、というちょっと変わったガジェットがHIDIZSから出てきました…!

CS43198チップ搭載で4.4mmバランス出力、USB DAC機能、MagSafe対応ケースまで付いてきて、しかもブロックパズルなどのミニゲームで遊べます(笑)。ちょっと珍しい製品なので普段より、ついテンション高めの導入に…(笑)
ということで、「HIDIZS AP30 Music Boy」をレビューしていきます!

AP30 Music boy
AP30 Music boy

HIDIZS様より、ご紹介のために製品をご提供頂きましたが、内容は当サイトの下記のレビューポリシーに基づく筆者自身の体験と個人的な見解のみで構成しています。

目次

製品について

今回紹介する「AP30 Music Boy」は、携帯ゲーム機をモチーフにした手のひらサイズのDAPです。RKNANODをメインチップに、Cirrus LogicのCS43198 DACとRT6863アンプを組み合わせ、DSD256とPCM 24bit/192kHzのネイティブ再生に対応しています。出力は3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスの2系統です。

OSは同社独自の「HidizsOS」で、操作はタッチではなく十字キーとボタン、側面のボリュームで行います。ボリュームホイールにはALPS製パーツが採用されているようですね。ほかにも、USB DAC機能、Bluetooth 5.3での送信、EQ、デジタルフィルター、電子書籍リーダー、ミニゲームを搭載しています。筐体は軽量なプラスチックモデル(ホワイト、トランスペアレントブルー、トランスペアレントブラック)と、CNC切削のアルミモデル(パープル、ブラック)の2種類が用意されています。

発売日:2026年7月23日にKickstarterでキャンペーン開始(出荷は2026年10月上旬予定)
発売価格:一般販売価格 119ドル(プラスチック)/129ドル(アルミ)、Kickstarter早期価格 85ドル/93ドル

外観と付属品

本体の外観を紹介しますね。今回はプラスチックモデルの「Crystal Ocean Blue」カラーとなります。

「AP30 Music Boy」という名前の通り、かつてのゲーム機のような外観をしています。
十字キーの矢印やA/Bボタンの刻印までよく作ったなぁと(笑) スピーカーのスリットは見た目だけなので音は鳴りません(笑)

HIDIZS AP30 Music Boy 本体正面
本体正面
HIDIZS AP30 Music Boy 本体背面
本体背面

背面にはHIDIZSのロゴ、クジラのイラストがプリントされています。黄色いラベルのバッテリーや基板が透けて見えるのもガジェットものが好きな人の心をくすぐる、透明モデルならではですねえ!

HIDIZS AP30 Music Boy 出力ジャック
出力ジャック
HIDIZS AP30 Music Boy ボリュームノブ
ボリュームノブ

底面には左から3.5mm、USB-C、4.4mmの順で端子が用意されています。(USB-Cと4.4mmの間隔がちょっと狭いな…)
本体の右側にはmicroSDスロットとボリュームノブが並んでいます。
ちなみにこのボリュームノブは電源スイッチ共用になっています。つまり…ボリュームノブ、押せるようになってます…!(゚∀゚) 最初気づかなかったよ私…

付属品

HIDIZS AP30 Music Boy 付属品
付属品
  • 本体 ×1
  • ケース ×1
  • 付属ケーブル ×2
  • ハードケース ×1
  • 保護フィルム ×1
  • MagSafeリング ×2
  • その他、説明書など

ケース

左がハードケース、そしてMagSafe対応のリングが2つあります。右側はケースに貼り付けて、もう片方はMagSafeに対応させたいケースやスマホなどに貼り付けて使用します。

HIDIZS AP30 Music Boy 付属ケース
付属ケース

リングを貼り付ければ、ケースがMagSafeに対応するっていうことですね(≧∇≦)

HIDIZS AP30 Music Boy 本体のマグネットケース
本体のマグネットケース

保護フィルム

HIDIZS AP30 Music Boy 本体と保護フィルム
本体と保護フィルム

付属ケーブル

付属のケーブルです。充電・PC接続用のUSB-A to Cと、スマホとつないでUSB DACとして使うための短いC to Cケーブルの2本構成ですね。

HIDIZS AP30 Music Boy 付属ケーブルなど
付属ケーブルなど

機能・使い勝手

ホーム画面には、音楽、ゲーム、電子書籍、ファイル、Bluetooth、設定の6アイコンが上下に並ぶ構成になっています。画面上部には音量、時刻、電池残量が常に表示されスマホみたいな感覚で扱えます。

HIDIZS AP30 Music Boy ホーム画面
ホーム画面

AP30 Music Boyの目玉になっている機能のゲームの一覧です。手元のファームウェアでは、tetris、Snake、Sokoban、Brick、Dirigible、Little Beeの6本が入っていましたが、ファームウェアのアップデートで追加されます。
(アップデート後、tetris→Retro Block Puzzleと名称が変わったり、ラインナップが追加されたりしていました)

HIDIZS AP30 Music Boy 内蔵ゲーム
内蔵ゲーム
HIDIZS AP30 Music Boy ゲーム画面
ゲーム画面

ブロックパズルのプレイ画面です。音楽の再生を止めずに遊べます。

操作方法

慣れてしまえばどうってことないのですが、操作性はやや複雑な傾向があるので、以下のように必要最低限の操作方法をまとめてみました。是非参考になさってください。

HIDIZS AP30 Music Boy 操作方法
操作方法
番号機能名
①音量・電源ボタン
②決定
③戻る
④再生・一時停止
⑤機能呼び出し・ゲーム終了
⑥十字キー(選択)

音質について

箇条書きで結論から。

  • 少し寒色傾向
  • 色付けが少なめ、クリアな音
  • 中高音~高音域が明るくドライ
  • 低音の量感や音場の広さは大人しめ
  • 4.4mmの方が明瞭度、パワー共に高い

音質についての感想

全体的には癖や突出感の少なめなサウンドです。スーパーエントリー帯のDAPなので低音のパワー感や空間表現の面では少々物足りなさはあるものの、香水型のプレイヤーなど、最低限の機能を持たせたものを除けば、最安値クラスになるのがメリットでしょうか。

音の傾向としては少し寒色傾向で冷たい響きがあり、高域が明るくちょっとフォーカスされるような印象があります。

低音はほんの少しだけ軽めで厚みが控えめな鳴り方で、ボーカルはどちらかといえば甘さや温かさよりもクリア感、繊細感を優先した鳴らし方をします。

高音域はシンバルやハイハットなどの音域にわずかな強調とさらっとした質感を感じさせます。空間表現はやや左右がコンパクトな鳴り方で音が近めに感じます。音が全体的に前方定位寄りな感じでしょうか。 強弱の付け方も抑えられていて、アタック感は全体的に少し穏やかな感じがあります。

オカルトチックな話で申し訳ないんですが、仮想アースを付けるとなんとなぁ~く結構低域と厚みが改善される気がしますね。樹脂筐体故だろうか…?

長所と短所

長所

  • コンパクトで軽量
  • 予想外にノイズレス
  • MagSafe対応
  • ゲーム機風デザイン

短所

  • 出力は小さめ
  • アートワーク非表示
  • BluetoothはSBCの送信のみ
  • USB DAC中はボリュームホイールが使えない
  • microSDの対応は256GBまで
  • 電子書籍機能はおまけ

音質とかよりも機能面やソフトウェア面でちょっと頑張ってほしい部分が多いかも。

音楽再生とゲームだけ考えれば全然アリ!でも電子書籍機能はちょっと2インチ画面で見る気にはならなかったので、機能面としては無くても良かったような気はしなくもないです(笑)
あとは、USB DAC機能を使った時に、ボリュームノブが機能せず大音量になる部分も少し改善してほしかったり、アルバムのアートワークが表示されないのはちょっと不便かなぁ…

でも、国によっては曲選択をファイル階層で見られれば機能的に問題ない、むしろそれが良いという考えもあるようなので、感じ方は人それぞれかなと思いました。

総評と感想

「HIDIZS AP30 Music Boy」は、カタログスペックで選ぶ製品ではなく、音楽を聴けるDAPとしての機能に、ゲームやその他の機能を低価格で盛りまくった!というコンセプトに乗っかって使うと、とにかく触っていて楽しい製品でした。

機能面は盛りだくさん。MagSafe対応のケースでスマホの背面に貼り付けられて、USB DACとしても使えてBluetoothも使えて電子書籍も読めるw 大きさと価格帯でここまで詰め込んだDAPはなかなか見かけません。

とはいえ、ソフトウェアの細かい挙動やBluetoothの対応コーデックなど、詰めの甘さがあちこちに残っているのも確かではあります。何でもできる分、どれも少しずつ惜しい、ちょっと器用貧乏なところがありますwww。まぁ…それも含めて、手元に置いて可愛がりたくなる製品だなぁと思います。

音は前述した通り、色付けが少なくクリアな方向性ですが、高域がほんのり明るめで寒色・ドライに質感が少し寄った音色。低音の量感や音場の広さは大人しめですが、値段やコンセプトを考慮すれば十分な範囲でしょう。

こういったガジェット感満載の面白い製品が大好きな人には、ついつい手が伸びてしまう製品なのではないかと思いました。

こんな人におすすめかも。

  • 初めてのDAP選びでスーパーエントリーから試したい方
  • 音楽専用の端末を持ち歩きたい方
  • ちょっとしたゲームで気分転換したい方
  • ガジェット好きな方

遊び心がある製品を好む方ほど、器用貧乏さにも魅力を感じる面白い製品なので、知り合いに所有者がいましたら是非触れてみてほしいです…!
レビューは以上となります。ここまでお読み頂きありがとうございました。

購入先


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AP30 Music boy

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この記事を書いた人

メディアサイト「Trefle Lab」を運営しています。
積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

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