Kiwi Ears Atheia レビュー 木の温もり感じる拘りを感じるヘッドホン。インテリアとしても!

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Kiwi Earsから新たにヘッドホン「Atheia」が登場!

デュアルドライバー構成や本物の木材を採用した洗練されたデザインが特徴で、ミドルクラスの価格帯ながらオーディオマニアも納得の音質を目指して設計されています。

今回は、このAtheiaを実際に試聴しその魅力や特徴を徹底的にレビューしていきます。以下、製品概要から具体的な評価まで詳細に見ていきましょう。

目次

製品概要

Kiwi Ears Atheiaは、Kiwi Earsが手がけるオーバーイヤータイプのヘッドホンでデュアルドライバー構成を採用しており50mmのダイナミックドライバー14.5mmの平面磁界ドライバーを組み合わせることで優れた音質とバランスを実現しています。

素材には天然ウォールナット材のイヤーカップ(ハウジング)ビーガンレザーのパッドが使用され、デザイン性と快適性を両立させています。
ニュートラルな音調を基調にしながらも、速くパンチの効いた低音・自然な中音域・そして人間の耳の聴覚感覚に寄り添うクリアな高音域を実現しています。

仕様について

構成50mmのダイナミックドライバ
14.5mmの平面磁界ドライバー
再生周波数帯域20Hz-40KHz
感度102dB±3dB@1KHz 1mW
インピーダンス32Ω±10%@1KHz
ケーブルコネクタ(プラグ)3.5mmプラグ
THD<0.5%@1KHz 1mW
製品仕様

パッケージ外観と付属品について

パッケージ

ヘッドホンが収まる大型のパッケージ。パッケージデザインは華美なことはなく、必要最低限にオシャレにという感じでしょうか。

開封するとヘッドホン本体が入った大きめのセミハードケースが現れます。そしてケースを開封するとウォールナット材の質感がすぐに目を引くデザインのヘッドホンが顔を出します。

開封
外箱を横にスライド
ケースを開封
ケースを開封

付属品

付属品としては着脱式の3.5mmケーブル説明書のみ。ケーブルはかなり柔軟性があり柔らかく取り回しが良いです。

付属品
付属品
  • 本体
  • 脱着式3.5mmケーブル
  • 説明書

付属品は必要最低限かつ十分でしょう。セミハードケースの質が良いので持ち運びも不要な心配は必要ありませんね。

本体

全体的にはレトロとモダンを共存させたようなデザイン。
イヤーカップには天然のウォールナット材が使用されており、その木目模様が一つ一つ異なり独特の高級感を演出しています。

フレーム部分には軽量で耐久性のあるアルミニウム合金でマットな仕上げが施されています。ヘッドバンドとイヤーパッドには柔らかなヴィーガンレザーが使われており、モチモチした感触で触り心地が良く密着感も良いです。
着脱式ケーブルが採用されているためイヤーカップ下部に3.5mmジャックが配置されていますが奥まった所にジャックが装備され、全体のシルエットを崩しません。

全体的にAtheiaはレトロとモダンが融合したような佇まいで、デスクに置いてもインテリアの一部として映える美しさがあります。ヘッドフォンスタンドにかけてインテリアとしても部屋に馴染ませてみてほしいですね。

atheia本体
atheia本体

天然のウォールナット素材なの木目や色合いも片耳ずつ異なります。つまり世界で一つだけのAtheia

左右の識別は、イヤーカップの中に大きくL・Rと書かれていますが、装着時は見えませんので野暮ったさはありません。工夫されています。

木材を使用したハウジングは滑らかで上質な仕上がりでバリや歪みも感じられない精度で作られています。
イヤーパッドは厚みたっぷりで、触ってみるとかなり柔らかくプニプニとした感触でちょっと気持ちいい…おかげで密着感はとても良好です。

ウォールナットの風合い
ウォールナットの風合い
厚みのあるパッド
厚みのあるパッド

付属ケーブル

Atheiaに付属するケーブルは着脱式の3.5mmステレオミニプラグ仕様で、抜け落ちを防ぐロック機構がついているなどユーザーの利便性を考慮した設計が施されています。

付属ケーブル拡大図
付属ケーブル拡大図
プラグ拡大
プラグ拡大
プラグ拡大2
プラグ拡大2

ケーブルの外装はスプリッター部分まで布素材で覆われており、しなやかで取り回しがしやすく線材同士の滑りが良い仕上がり。スプリッター以降は半透明のビニール系の被膜になっています。

ロック機構を用いてロックする時にケーブルを回しやすいように縦溝が掘られているのも工夫が凝らされているなと関心しました。

その他の外観

ヘッドバンドは自己調整式システムとのこと。写真左側の部分でイヤーカップの高さを調節することが可能です。

ヘッドバンドに設けられたクッションもイヤーパッドと同様のヴィーガンレザー素材で柔らかくプニプニ。質の高さを感じます。

自己調節システム
自己調節システム
ヘッドバンド
ヘッドバンド

音質について

Atheiaを一言で表すならば、「自然で温かみのある音色・バランス良く疲れにくいサウンド」ですね!

早速ですが聴覚上の音のバランスのグラフから見ていきましょう。

音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。

音の傾向
暖色
寒色
暗い
明るい
狭い
広い
低解像度
高解像度
繊細
迫力
モニター
リスニング
人工的
リアル
ビルドクオリティ
残念
良い
コストパフォーマンス
残念
優秀
装着感
微妙
良い
付属品
最低限
充実・豪華

音色

Atheiaの音質を一言で「自然でバランスの取れた音質」と先ほど表現しましたが細部までチューニングに苦労したのではないかととても感じました。低音から高音まで途切れなくつながる一体感のある音を感じられます。

まず全体の印象としてAtheiaはリスニングを長時間楽しむための「疲れにくいサウンド」が特徴かなと思います。音色にはウォールナット材由来の温かみがあり、特定の音域が過剰に強調されることなく耳に優しい自然な響きが広がります。

低音域

低音域は50mmのDDが力強く支えタイトで程よい弾力感とキレのある響きヘッドホンらしい圧のある振動が耳に伝わってきます。深みのあるサブベースも出ているように感じます。

中音域

柔らかさを感じつつも自然な再現性やクリア感が魅力です。分離感も良好でギターの弦の響きやピアノの和音に厚みと立体感がありますね。

高音域

出音にやや距離感を感じられる音域ではありますが、とても精密感…整ってる感も強いので「精緻」という言葉が似合う印象です。

透明感と伸びやかさも十分で、輝きも感じるのにとってもマイルド…いや滑らか?
高音が刺さるような鋭さは控えめで、むしろ滑らかで輝きのある質感が特徴だと思いました。空間や奥行きに優れているので高音域が空間に響いてゆっくり減衰して消えていく儚げな高音表現も魅力に感じます。

この情報量の多い曲でも混濁感や破綻は感じませんでした。

ボーカル

ボーカルも誇張はなく柔らかく滑らかな表現力を感じます。声の質感や息遣いなどが各音域と調和しながら伝わってきます。

やや距離感を感じる所ではありますが、調和の取れた優しい温もりのあるボーカル感というように性質や聞こえ方そのものが全く異なるので単純比較することは難しいです。どちらにも魅力があります。

音場

僅かに前方寄りに定位する印象はありますが、左右方向にはやや広めの音場で上下と奥行きヘッドホンらしい優れた広さをもちます。
上下と奥行きがあるので、楽曲の一つ一つの音が必要に応じて前後左右にしっかり分離しているので広さをしっかりと感じられます。

聞いてみた感想

やっぱり総じてAtheiaの音質として感じたことは「柔らかくて聞き心地の良いサウンド」であることや「ウォームながら自然でバランスが取れている」という所に尽きると思います。
音楽の細部を楽しみたいリスナーにも、ゆったりとBGMを流したい人にも満足感を与える、懐の深い温かみのあるサウンドが魅力ですね。

装着感について

自己調整式ヘッドバンドや、ビーガンレザーのモッチモチの柔らかいイヤーパッドが耳に優しく包んでくれるので、装着感はとても良好です。

コストパフォーマンスについて

Atheiaは50mmのダイナミックドライバーと14.5mmの平面磁界ドライバーデュアルドライバーのデュアル構成であることと、天然のウォールナットそして樹脂をさほど使わず合金製を積極的に採用して53,900円に仕上げてきたあたり、結構頑張ってる値段なのではないでしょうか。

執筆時はまだ登場したばかりで53,900円ですのでもう少し時間経過で4万円台に乗ってくるかもしれませんし。インテリアとしても良いし音色も良いとなればコストパフォーマンスも良さそうなのでは?と感じる次第です。

長所と短所

長所

  • 優しさと温もりを感じるサウンド
  • 高い解像度と優秀な音場表現
  • レトロとモダンを共存したデザイン

短所

  • 軽快な明るい音を求める方に不向き
  • 付属品が最小限
  • ピンアサインが特殊

ピンアサインが独自なのか、手持ちの3.5mm2本出しのリケーブルで音が鳴らなかった!

あとがき

Atheiaのレビューを試聴しながら聞いていたのですが、自然で温かく広さも感じる音色に驚きでした。デザインに関してもレトロとモダンが共存した美しい外観で聞いても飾っても楽しい、そして音楽がもっと好きになるヘッドホンだと思います。

寒色系のカリッとしたサウンドが好きな人でもこの滑らかでしっとりウォームな懐の広いサウンドを一度聞いてみてほしいなと思いました。
ここまで見て頂きありがとうございました。

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本記事の執筆にあたり、Linsoul様より製品をご提供いただいております。
このような素晴らしい機会をいただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。

免責事項:
本記事のレビューにおいて、レビュー用のサンプルとして製品を提供頂いておりますが執筆に伴う金銭等のやり取りはございません。同時に執筆内容への指示も一切受けておりません。以上の内容は全て筆者自身の個人的な感想です。

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この記事を書いた人

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積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

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