ivipQ-Astral レビュー|星雲の煌めきを感じる、聴き疲れしにくい上品サウンドへ

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今回ご紹介するのは、「ivipQ-Astral」です。
“Astral”という名前には「星の」「天体の」といった意味がありますが、このケーブルはまさにその名前を音にしたような一本でした。

ivipQ Astral
ivipQ Astral

高域には夜空の星や星雲の淡い色の中に輝く星のような細かな輝きがありつつ、中~低域にはどこか落ち着きや柔らかさも残されています。
青紫寄りの独特なカラーリングも相まって、単なる寒色系ケーブルとは少し違う、幻想的な空気感を持った製品ですね。

目次

導体について

ivipQ-Astralには、高純度銅液体窒素単結晶銀を組み合わせたハイブリッド導体が採用されています。

この導体構成から期待できる音の傾向としては、まず高域の透明感と伸びやかさ。液体窒素単結晶銀は導電性に優れ、高周波帯域の信号伝送を得意とするため、シンバルやハイハットの煌びやかさ、ボーカルの子音の鮮明さが向上する可能性があります。
さらに高純度銅との組み合わせにより、中低域にも適度な厚みと温かみが保たれる…はず。
※素材による音の違いについては定説というより傾向論に近く、あくまで一つの目安です。

外観

全体像

ちょっと特徴のある青寄りの青紫系カラー。
淡いブルーにも見えれば、少し紫がかった青みのある銀色にも見える不思議な色味で、光の当たり方によってかなり印象が変わります。
幻想感を重視したようなデザインで、“Astral”という名称ともかなり噛み合っていますね。

シールド構造ということもあり、太さはや硬さは多少ありますが、少し我慢するポイントでしょう。

ivipQ Astral 全体像
全体像

金具パーツ外観

金具類は全体的にシンプルでさらっとした表面処理されているデザイン。質感やデザインもシンプルで、変に装飾へ寄せていないので、ケーブル本体のカラーリングがより映えて見える、良いパーツ選びをしています。

全体としてはかなり上品な雰囲気ですね。

ivipQ Astral
金具パーツ

線材

編み込まれた構造。艶めく被覆。
なかなかオシャレ要素もあります。

ivipQ Astral 線材の接写
線材の接写

音質について

箇条書きで、本製品から得られた印象を書き上げると以下のような印象です。

  • 高域の粒立ちが細かく、小さな音まで浮かび上がる
  • 中低域には柔らかさや温かみがあり聴き疲れしにくい
  • 縦方向へ抜けるような独特な空間表現
  • 高解像度ながら刺激感を抑えた落ち着きのある上品なサウンド
  • 星屑のような細かな高域表現が特徴的
変化する音域
減少
-2
-1
高音域
+1
+2
増加
減少
-2
-1
中音域
+1
+2
増加
減少
-2
-1
低音域
+1
+2
増加
音の傾向
暖色
寒色
しっとり感
減少
増加
キレ
ゆったり
早い

試聴環境

※多ドライバー、1DD構成、フルBA等のイヤホンでケーブルを聴き比べ、感じられたことや変化を書き出します。

  • Lotoo PAW 6000
  • THIEAUDIO Monarch MKIII 
  • MoonDrop 竹 CHU2
  • Softears Studio 4
  • その他

ショートインプレッション

このケーブルは「高解像度でありながら聴き疲れしない品のある音」を生み出す感覚がありました。

全体としては低域と高域がちょっと盛られるようなケーブルで、特に高域の音の立ち上がりやアタック感がやや強めに表現されますが、中音域と低音域はマイルドな方向性に少し落ち着かせるキャラクター性があります。
高域は鋭く刺さる方向ではなく、細かな音粒を綺麗に浮かび上がらせるようなサラッと鳴り方。

製品名の“Astral”という言葉が示すように、高域の細かな粒立ちが星のように散りばめられている感覚がありつつ、星雲のような淡い色合いの中に星が輝く、そんな品がありつつもどこか落ち着いた雰囲気があります。

高解像度系ではあるものの、過度にモニターライクへ振り切らず、“気持ちよく聴かせる方向”へしっかりチューニングされている印象を受けました。

高解像感とマイルドさの融合

低音域

低域は少し温かみと柔らかさを伴う鳴り方に変化する印象があります。量感も増強されますが、柔らかさがあるので主張している感覚はありません。

主張はしないけど、楽曲の土台としての存在感はしっかりと感じられます。程よい柔らかさがあるのでイヤホンとの相性にもよるとは思いますが、バスドラムのジャズやアコースティック、アンビエント系の音源との相性が良いように思います。生楽器の低域にボディ感があります。

キックドラムの沈み込みは十分に深く、ベースドラムの「ドン」という響きも豊かですね。

中音域

中域については、やや抑えのある表現で、低域同様質感はマイルドな鳴り方になるのが特徴です。

全体的に一歩引いた位置から楽器が鳴っているような感覚があり、ボーカルや楽器が前へ飛び出してくるタイプのケーブルではありません。ただし、これは解像度が低いということではなく、むしろ高い解像度を保ちながらも、刺激を抑えたような甘さや柔らかさを残した表現という感じ。

例えるなら、ごく薄いベールを一枚被せたような、わずかに滑らかさを加えた音色と言えるでしょう。
透明度そのものが下がっているわけではないので、楽器の音色や質感はしっかりと伝わってきます。

アコースティックギターの弦の響きや、ピアノの打鍵音などには適度な温かみがあり、デジタル的な冷たさや硬さは感じられません。
生楽器の自然な響きを大切にしたい方には、この中域の表現はかなり好ましく感じられると思います!

ボーカル

それほど前傾せず、中立的な位置で鳴ります。やや重心が上方向に位置し、細身でシャープネスの効いた表現が特徴。厚みを押し出すタイプではなく、どちらかと言えば透明感や輪郭感を重視した方向性でしょうか。

女性ボーカルでは、高域側の伸びやかさがかなり綺麗に活きていて、空気感を伴った透明感のある歌声が心地良く聴こえます。まったりと包まれるような吐息の温度感を感じるような優しさのある女性ボーカルを求めると方向性は違うかもしれません。

男性ボーカルについても、やや細身で上方向へ抜けるような表現になるため、重厚感や低重心感を求める方には方向性が異なる印象があります。ただ、声の輪郭やニュアンス表現はかなり丁寧で楽器との分離感も良く、ボーカルが埋もれてしまう感覚はありませんでした。

高音域

高音域は、わずかに主張する感じで、高域のみにキレやシャープネスが強く現れ、アタック感も比較的強め。
ただ、ギラギラと刺激的に鳴るわけではなく、粒の単位は小さく、質感としてはかなりサラッとしていて、細かな音粒が空間へ散っていくような感覚があります。

シンバルの煌めきやハイハットの刻み、ストリングスの高音部などは非常にクリアで、小さな音までしっかりと存在感を持って浮かび上がってきます。

この高域表現が、“Astral(星の)”というコンセプトを最も体現している部分なのかも…?
夜空に輝く星のように、細かな高域の粒が空間へ散りばめられているような感覚ですかね…!

ただ、細かいことを言えば、高域の小さな音粒まで必要以上に目立ちやすい傾向があるため、空気へ溶け込むような儚い余韻表現については、やや物足りなさを感じる時もあったように思います。。

空間表現とダイナミクス

音場については、全体的にやや広めの展開しつつ、横よりも縦方向の広がりを感じやすい点で、時折上方向へ空間が抜けていくような感覚がありました。

左右の広がり自体も狭いわけではなく、標準的な音場幅はしっかり確保されています。
ただ、一般的な“横に広いタイプ”とは少し違って、どちらかと言えば天井方向への広がりに意識がちょくちょく向きやすいタイプですね。

ライブ音源やオーケストラなど、空間表現が重要になるジャンルでは、この縦方向への空気感がかなり面白く感じられると思います。

総評

セール中の価格で実売1.2万円前後らしく、値段にしっかり釣り合った高解像度で情報量やレスポンス感を持ちながらも、どこか穏やかで落ち着いた空気感を残したケーブルでした。

高域には星屑のような細かな輝きがあり、中音域から低域には柔らかさや温かみが共存するような性格。
“解像度は欲しいけれど、刺激的すぎる音は疲れてしまう”という方には、かなり刺さりやすい方向性だと思います。

デザイン・名前・音作りの世界観にしっかり統一感があり、単なるスペック重視では終わらない、“雰囲気を楽しめるケーブル”という印象を受けました。

ここまでご紹介してきた特徴にグッと来たら、購入を検討してみてください!

こんな人にオススメ!

  • 高解像度ながら聴き疲れしにくいケーブルを探している方
  • 高域の粒立ちや空間表現を重視したい方
  • 音の見通しや透明感を向上させたい方

購入先

筆者に質問してみようコーナー

mondにて匿名の質問を受け付けております、興味があれば是非質問してみてください!

本記事はivipQ様よりPRの機会をいただき執筆しました。このような機会を頂き心より感謝申し上げます。
執筆にあたり、金銭等の対価は一切発生しておらず、内容は当サイトのレビューポリシーに基づく筆者自身の体験と個人的な見解のみで構成しています。

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この記事を書いた人

メディアサイト「Trefle Lab」を運営しています。
積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

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