SMABAT X-10 レビュー|制御の良いパワフルな低音、生楽器の再現性が価格を超える。Conch Maze設計も効いた実力派

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今回レビューするのは、SMABATブランドから登場した1基のダイナミックドライバーを搭載した有線イヤホン「SMABAT X-10」です。

SMABAT X-10Conch Maze(貝殻迷路)という独特な音響設計を採用しており、明るく元気なサウンドキャラクターと、価格を超えた高い再現性が特徴でした。

Smabat X10
Smabat X10

実際に聴いてみると、アコースティック楽器の生々しさや高域の煌めきに驚かされました。それでは詳しくレビューしていきましょう。

目次

製品概要

SMABAT X-10は、1基のダイナミックドライバーを搭載したカナル型有線イヤホンです。

独自の「Conch Maze(貝殻迷路)」と名付けられた音響構造を採用しており、金属筐体の精密な設計によって余計な反響や癖のないクリアなサウンドを実現しているとのことです。

仕様

構成1DD
(10mm DLC)
再生周波数帯域18Hz~20kHz
コネクターMMCX
発売日2026年4~5月?
価格約10,000円前後
※AliExpressでのセール価格
製品仕様

パッケージ

パッケージは白を基調としたシンプルなデザインで、正面には製品画像がプリント。
かなりシンプルで明快。

Smabat X10 パッケージ外観
パッケージ外観

付属品

Smabat X10 付属品
付属品
  • イヤホン本体 ×1ペア
  • シリコンイヤーピース ×1ペア(装着済み)
  • キャリングケース×1
  • ケーブル ×1

その他説明書の類等

イヤホン本体

イヤホン本体は金属製の筐体で、フェイスプレートには「X-10」と「Smabat Conch Maze」の刻印が施されています。ダークグレーで少し渋いカラーリング。
表面はサンドブラスト仕上げのようなマットな質感で、かなり高級感もあります。手触りも上質でサラサラ、重量感もありますね。

Smabat X10 正面
正面


筐体の側面や背面を見てみると、精度よく切削加工された滑らかなエッジがあります。
搭載コネクターはMMCX仕様。全体的にとても丁寧な作り。

Smabat X10 正面とサイドビュー
正面とサイド

イヤーピース

液体シリコンイヤーピースが1ペアのみ付属。
…なぜ1ペアなのかは気になる所。

Smabat X10 イヤーピース
イヤーピース

音質について

SMABAT X-10の特徴は…
超自然で豊かな低音!素性の良い明るめの元気サウンド!」という感じです。

解像度高いナチュラルな豊かで濃厚な低音!でも引き締まった低域を持ち、全体的にパワフルだけと押し付けない自然さがある、クリーン・クリア・癖がない、といった言葉がしっくりくる素性が良い元気なサウンドキャラクター。
どの帯域を見ても平均点高い描写がGoooooood!!

周波数特性

実測データは以下の通りです。
(IEC711/IEC 60318-4 clone / 1/12oct (1kHz) @ 94dB 左右平均)

Smabat X10 周波数特性
周波数特性

※8KHz付近は計測器の特性上共振しやすい帯域のため、実際よりもピークが強めに出やすいので無視してご確認ください。

評価チャート

音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。
※製品の価格を考慮した評価となります。

音の傾向
暖色
寒色
ウェット
ドライ
暗い
明るい
狭い
広い
低解像度
高解像度
繊細
迫力
モニター
リスニング
人工的
リアル
ゆったり
早い
ビルドクオリティ
残念
良い
コストパフォーマンス
残念
優秀
装着感
微妙
良い
付属品
最低限
充実・豪華

試聴環境

  • Lotoo PAW 6000 (レビュー用リファレンスとして)
  • Lotoo PAW GOLD TOUCH
  • 付属イヤーピース

ショートインプレッション

低音がメリハリたっぷりで強い~(笑)まずそれが最初に驚いたことですかね…(笑)

全体的に明るめの音色で、ボーカルやピアノの音にも煌めきがあるような爽やかさ、フレッシュさを感じさせる音づくりですね。元気でメリハリたっぷり、ダイナミックな表現にも優れている印象ですが、それでいて全く破綻しない制御の良さがあるのが素晴らしい。金属筐体の設計が効いているのか、余計な反響や癖もなく、ダイナミックレンジも広く感じられます。

分かりやすくドンシャリ系のバランスですが、ギラギラした刺激的なドンシャリではなく、情報量の多い今風のW型——つまりボーカルが引っ込まない滑らかな制御の良いドンシャリタイプの設計になっていると思います。

低音域

元気でメリハリたっぷりでダイナミックな表現力!ストロークの大きい感じの鳴り方なのですが、荒さや雑味が一切ありません…!極めてよく制御されているクリーンな鳴り方です。やや温かみがあるのも心地よいですね。

低域はしっかりと抑揚があり、パンチもあり、解像度の高い、再現性の高い低音が鳴ります。深さもしっかりあって、必要な場合はしっかり重みを加えてくれる感じですね。曇りもなければ広がりすぎず原音にしっかり追従する、ハリのある元気な低音。でも、何度も言うようによく制御されている印象です。

バスドラムの「ドン」という音も、ベースラインの「ブリブリ」した音も、輪郭がはっきりしていて分離が良好。グルーヴ感を損なわない絶妙なバランスだと感じました。とにかく質感が良い

中音域

中域はアコースティック系の楽器の再現度が特に高いですね。弦の振動もしっかり伝えてくる感じで、バイオリン、チェロ、ピアノ、アコースティックギター、オーボエ、フルートといった楽器がとても生々しく爽やかに聞こえてきます!

特に印象的だったのは、ピアノの煌めきと倍音の広がり方、アコースティックギターの弦の響きとボディの鳴りがリアルに感じられたこと。このクラスのイヤホンでここまで生楽器の質感を伝えてくれるのは、正直なところ予想外…!

ボーカル

女性ボーカルは純粋に再現性が高めで、とてもクリアに聴こえます。ほど良い温度感、ブレスの再現度、抑揚など、純粋な再現性が高く、美しく明るめに聴こえるのが特徴的。音の距離感は近めですが、近いからと言って見通せないこともなく、抜け感も良好です。

男性ボーカルについても、自然な厚みと温かみがあり、聴きやすいバランスだと思います。

高音域

抜けが良く、煌びやかで伸びやかな印象。特にウィンドチャイムやトライアングルなどの「チリン」とした音の再現性は、明らかに価格を超えたリアリティがあると思います。それ以外にも、ドラムスティック同士を叩く音、シンバルの余韻など、高域の質感表現は見事です。

ただし、抜けは良いものの高域のレンジには一定のところで壁を感じます。凄く質感が良い制御の聞いた音色だったのに、急に壁にぶつかってそれ以上の高域は出ないような、上方向の壁を感じます。
とはいえ通常の音楽再生時に気になることはなく、意図的に高域の細部にフォーカスしない限りは問題ないと思いますが、仕上がりが良かっただけに、ちょ~っと勿体ない気も。
超絶短く言えば、『質感は良いけどやや抑えめ。』

音場・空間表現

音の距離感は近めですが、見通しの良さと抜け感があるため、窮屈さは感じず、やや広めくらいに感じます。
横方向の広がりも良く、音が左右にしっかり展開してくれます。

ただし、奥行き方向のレイヤー表現はやや弱点と言えるかもしれません。方向性は明瞭ではあるものの、楽器ごとの前後の距離感が掴みづらく、オーケストラの再生でやや違和感を覚えることがありました。でも音そのものは非常に高品質という印象で、ポップスやロック、アコースティック系の音楽であれば全く問題ないと思います。

解像度

解像度は価格を考えると非常に高め。楽器の分離も良好で、複雑な編成の曲でも各パートがしっかり聴き取れます。細かい音のニュアンスや弱い音も丁寧に再現してくれるので、音楽を聴き込みたい方にも満足できるレベルだと思います。

ダイナミクス

ダイナミックレンジが広く、静かな部分から大音量の部分まで、表現の幅がひろ~い!
特に印象的なのは、鳴らしやすさと音量によるキャラクター性のブレの少なさ。低音量でもつまらない音になったりせず、大音量でも破綻しない余裕があります。
ただし、強いて言えば聞こえるか聞こえないかギリギリの倍音成分はざっくりとした音量で鳴ってしまっている印象で、元気さがややオーバーフローしてしまう部分も。

装着イメージ

装着感はカナル型としては標準的で、耳への収まりも自然です。金属筐体ですがそれほど重さは感じず、長時間装着していても疲れにくい印象。ノズルの長さや角度も適切で、多くの人にフィットするのではないでしょうか。

遮音性は標準的なレベル。イヤーチップの選択によってある程度調整できるかと思います。

Smabat X10 装着イメージ
装着イメージ

長所と短所

長所

  • 生楽器の再現性が高め
  • 明るく元気なサウンド
  • クリーンでクリアな音質
  • コスパ高め
  • 性能を引き出しやすい安定したキャラ
  • 強めでメリハリある低音

短所

  • 奥行き方向のレイヤー表現がやや弱い
  • 高域のレンジには一定の壁がある
  • オーケストラなど前後の距離感、定位には弱点も

とにかくパワフルで元気で、それでいて暴れない制御の良いイヤホン。

総評と感想

SMABAT X-10は、明るく爽やかな音色と、アコースティック楽器の優れた再現性を持つ、質の高い1DD構成の有線イヤホンでした…!

クリーン・クリア・癖がないという言葉がしっくりくる素直なサウンドキャラクターながら、メリハリのあるダイナミックな表現力も兼ね備えており、低音も強めで聴いていて楽しい音づくりになっていると思います。

特に印象的だったのは、バイオリンやピアノ、アコースティックギターといった生楽器の音色がとても生々しく聴こえてくること。弦の振動や倍音の広がりがリアルに、1万円前後のイヤホンが再現してくれるのは正直予想外でした(゚.゚)
高域の煌めきや質感表現も見事で、ウィンドチャイムやトライアングルの音は価格を超えたリアリティがあります。

奥行き方向のレイヤー表現がやや弱いという弱点はありますが、ポップスやロック、アコースティック系の音楽であれば全く問題なく、むしろその明るく元気なキャラクターが魅力になるはず。1万円クラスの1DDイヤホンを探しているなら、選択肢に入れてみてほしいですね。

低音が好きな方を初め、アコースティック楽器を中心に聴く方、明るく爽やかなサウンドが好きな方には、ぜひ一度試してみていただきたいイヤホンですね…癖も無いので正直万能感もありますけどね(笑)

こんな人におすすめ

  • アコースティック楽器中心の音楽を聴く方
  • 明るく元気なサウンドが好きな方
  • 万能感のあるイヤホンを求める方

MMCX端子を採用している部分で賛否あるのかなと思うけど…出来が良いイヤホンです。

購入先


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本記事はHiFi Hub Store(Sweet Audio)よりPRの機会をいただき執筆しました。このような機会を頂き心より感謝申し上げます。
執筆にあたり、金銭等の対価は一切発生しておらず、内容は当サイトのレビューポリシーに基づく筆者自身の体験と個人的な見解のみで構成しています。

Smabat X10

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この記事を書いた人

メディアサイト「Trefle Lab」を運営しています。
積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

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