SIVGA Que UTG レビュー : 温かみのあるサウンドにガラス振動板を加えたハイブリッド的サウンド

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SIVGA Que UTGは世界初となる超薄型ガラス振動板をダイナミックドライバーに採用したイヤホンで、発売前からSNSでも大きな注目を集めていました。実際に試聴する機会を得た筆者も、その革新的な技術とサウンドに大いに期待を寄せながら耳を傾けてみました。

本記事では、SIVGA Que UTGを詳しくパッケージ内容から音質まで、実際に使って感じた印象を交えつつ詳しくレビューしていきます。 価格はAmazonで約1.5万円前後です。(執筆当時)

SIVGA Que UTG
SIVGA Que UTG
目次

製品概要

SIVGA Que UTGは、中国の音響メーカーSIVGAが2025年に発売した有線イヤホンです。価格は日本円で約1万5千円前後と手に取りやすいながら、上位モデルに迫る高度な技術と素材が投入されています。

最大の特徴は、世界初となる超薄型ガラス振動板を採用した10mm径ダイナミックドライバーを搭載している点です。この振動板に使われているのは、日本電気硝子株式会社(NEG)製の超薄型ガラスで、折りたたみスマートフォンにも用いられるほどの強度と柔軟性を持っています。
この超薄型特殊ガラス製の振動板は、従来の樹脂素材に比べて格段に高い剛性と軽さを両立し、分割振動を抑えることで歪みを低減、より正確な音の再現と高域の繊細な表現力を実現する狙いがあります。ちなみに製品名の「UTG」とはUltra Thin Glassの略称で、この特殊ガラス振動板技術を指しています。

また、SIVGAらしい天然木と金属を組み合わせた筐体デザインも本機の魅力です。フェイスプレートには南米産のグリーンサンダルウッド(緑檀)という木材が使われており、美しい木目と温かみのある質感が目を引きます。

本体ハウジング部分は亜鉛合金製で、堅牢さと高い質感を確保しています。こうした素材へのこだわりと高精度な作り込みにより、SIVGA Que UTG所有する喜びと高音質を両立した意欲作となっています。

仕様

構成10mm径ダイナミック型 超薄型ガラス振動板
再生周波数帯域20 Hz – 20 kHz
感度103 dB ± 3 dB
インピーダンス32 Ω ± 15%
導体構成高純度OFC銀メッキ線4芯リッツ編み, 49本構成
ケーブルプラグ 3.5mm / 4.4mm プラグ交換式
ケーブルコネクタ0.78mm 2Pin
製品仕様

購入先

SIVGA
¥15,980 (2025/08/27 00:25時点 | Amazon調べ)

パッケージ外観と付属品について

パッケージ

SIVGA Que UTGのパッケージは黒を基調とした落ち着いたデザインで、一見して質感の高さが伝わります。スリーブ付きのしっかりとした紙箱で、価格帯以上に高級感のある仕上がりです。ブランドロゴや製品名も控えめにあしらわれており、シンプルながら洗練されたデザインである印象を受けました。

パッケージ

スリーブを外し箱を開けると、イヤホン本体がスポンジに包まれた状態でお目見えします。天然木フェイスプレートの風合いが最初に目に飛び込み、SIVGAファンなら胸が高鳴る瞬間なのではないでしょうか。

SIVGA Que UTG パッケージ開封
パッケージ開封

付属品

付属品は以下の画像のようなものが同封されています。

SIVGA Que UTG付属品
付属品
  • SIVGA Que UTG 本体
  • イヤーピース3種類(各S.M.L)
  • ケーブル
  • 交換式プラグ(3.5mm / 4.4mmプラグ)
  • クリーニングツール
  • キャリングケース
  • 保証書/取扱説明書

付属品は価格帯として十分に充実しています。シリコン製イヤーピースは黒と白の2種類が各S・M・Lの3サイズずつ同梱されており、自分の耳に合うサイズを選べるだけでなく、イヤーピースの種類によって微妙に異なる音の傾向も楽しめます。
ケーブルは0.78mm 2Pin接続の着脱式で、標準プラグは3.5mmステレオミニ(シングルエンド)ですが、付属の4.4mmバランスプラグに付け替えることでバランス駆動にも対応可能です。
そのほか、取扱説明書類に加え、高級感のある専用キャリングケースも付属。ケースにはイヤホン本体とケーブルをまとめて収納でき、外出時の持ち運びや保管に重宝しますね。

本体

SIVGA Que UTGのイヤホン本体は、コンパクトながらずっしりと高級感があります。

フェイスプレートにあしらわれた南米緑檀(グリーンサンダルウッド)の木目模様は一つ一つ表情が異なり、ハンドメイド品のような温かみを感じさせます。デザイン全体は派手さこそありませんが、シンプルな曲線基調のフォルムで耳に収まりがよく、上品かつ飽きの来ないルックスだと思います。

SIVGA Que UTG本体正面
本体正面

筐体は亜鉛合金製で手に取ると重量感(片側約10g)を感じますが、その分剛性感があり堅牢に感じます。表面は滑らかな光沢塗装が施され、チタンカラーにも近い温かみのあるグレー調で、光の加減によって金属の質感がツヤッと美しく映えます。

SIVGA Que UTG本体の裏
本体の裏

厚みは以外にも薄くまとまっていています。

SIVGA Que UTG 厚みチェック
厚みチェック

付属ケーブル

SIVGA Que UTGに付属するケーブルは、4芯編み込みのシルバー仕上げで取り回しの良さが光ります。高純度無酸素銅(OFC)の銀メッキ線を採用しており、しなやかで絡みにくく、手触りも柔らか。

SIVGA Que UTG 付属ケーブル全体
付属ケーブル全体

プラグ端子部分がモジュール式になっていて、付属の交換プラグを付け替えることで3.5mm4.4mmを切り替え可能です。ケーブル端子は標準的な0.78mm 2ピン仕様なので、市販のアップグレードケーブルへの交換も簡単。

ケーブルの見た目は高級感もありますし、音色も含めて下手に変更しない方がQue UTGらしさを感じます。

イヤーピース

SIVGA Que UTGイヤーピース
イヤーピース

口径が違うイヤーピースが付属します。個人的には右側のほうが広がったような音に感じましたが、白い方がウォームで整っていて好みです。私的にはw

ケース

付属のキャリングケースは、レザー調素材の小型ケースです。手のひらに収まるコンパクトなサイズながら、内部にはイヤホン本体とケーブル、イヤーピースの予備など付属品一式をまとめて収納できます。外装はシンプルなデザインで、SIVGAのロゴが控えめにあしらわれており、高級感があります。

SIVGA Que UTG ケース
付属ケース

音質について

SIVGA Que UTGの特徴を簡単に表すならば…
ウォームで広がりのある音にガラスらしいソリッド感を感じるイヤホン」といった感じですね。

計測データは以下の通りです。
素人による計測の為、参考程度にお願いします。

SIVGA Que UTG 周波数特性
周波数特性

過不足ないバランスも重視したW型のチューニングみたいな感じでしょうか。
それにしても驚異的なまでに左右のマッチングが優秀です。

音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。

音の傾向
暖色
寒色
暗い
明るい
狭い
広い
低解像度
高解像度
繊細
迫力
モニター
リスニング
人工的
リアル
ゆったり
早い
ビルドクオリティ
残念
良い
コストパフォーマンス
残念
優秀
装着感
微妙
良い
付属品
最低限
充実・豪華

視聴環境

  • Fiio M17(DC給電あり)
  • 付属の白いイヤーピース
  • 付属のケーブル 4.4mmプラグ

サウンドインプレッション

全体のサウンドバランスは非常に良くまとまっているというのが率直な印象です。一聴すると解像度の高いクリアな音で、高域のきらめきや音場の広がりが真っ先に感じられ、程よい温かみを含んだナチュラルな音色となっています。低音から高音まで各帯域のつながりもスムーズで、一体感のあるサウンドはシングルダイナミックドライバーならではの良さを感じさせます。

ガラス振動板を使っているとのことでしたが、ややピーキーになりやすい高音域を除けば、音に変なクセや人工的な響きは全く感じられず、純粋に音楽を楽しめる素直な鳴りです。

強いていうならば、高音域が少し音像の定位が不安定で、音の粒の出どころが定まっていない印象がありますが、その欠点を補う程度の解像度の高さがあるように思いました。

低音域

低音域は必要十分な量感と質感を備えています。量自体はわずかに多め程度ですが必要に応じて深さを垣間見えるような低域までしっかりと鳴らしきり、曲によっては想像以上に力強い重低音を感じる場面もあります。

ベースラインはやや甘めの輪郭ではありますが明瞭感は十分にありそうです。低域が他の帯域を覆い隠してしまうことはなく、中低音が膨らみすぎて音全体を濁すようなこともありません。全体として非常にコントロールされた低音で、クラシックのような静かな曲では必要以上に主張せず、EDMやロックではしっかり存在感を示すといった絶妙さで、ジャンルを問わず音楽の土台を引き締めて支えてくれます。

中音域

中音域は非常にクリアでスムーズで、ボーカルやギター、ピアノといった主旋律の音がしっかりと前に出て存在感があります。かといって過度に主張しすぎることはなく、楽曲全体の調和を崩さないややウォームな演出のある絶妙なバランスです。中音の質感は柔らかさがあり、耳当たりの良いナチュラルな響きになっています。

ボーカルの息遣いや弦楽器の細かなニュアンスもしっかり捉えられており、情報量も十分です。それでいて分析的になりすぎず音楽的な厚みも感じられるため、聴いていて心地よく長時間でも疲れにくい中域だと感じました。

高音域

高音域は繊細かつ伸びやかで、シンバルやハイハットの響きも鮮明に描かれ、余韻の細部まで表現されます。高域には適度な明るさとシャープさがあり、音場に開放感と空気感を与えていますが、わずかにピーキーさがあります。

基本的には情報量の多い高音でも描写力はあると思いますが、録音の質が悪い楽曲や極端に高音が強調された音源では、やや明るさが目立ちすぎてしまい、曲によっては高音が強く感じられる場合もあるかもしれません。
個人的にはもう少し抑えめでも良かったような気はしていますが、あくまで私のわがままですw

解像度

解像度の高さも特筆すべきポイントで、音一つ一つの輪郭がはっきりとしており、楽曲中の細かなディテールまで聞き取ることができます。例えば録音に含まれるボーカルの微かなブレスや弦楽器の指使い音、ホールの残響の広がりといった繊細なニュアンスも、SIVGA Que UTGはしっかり描き出していたように思います。

音数の多い複雑な楽曲を再生しても各パートが濁らず楽器ごとの分離が保たれるため、曲の全体像をクリアに把握できます。シングルダイナミックドライバーながら、その高域の解像感はなかなかのもの。音量を上げても歪みや濁りがほとんど感じられず、終始クリーンで見通しの良いサウンドには感心させられました。

ボーカル

ボーカルは頭の上あたりに定位するような印象で、わずかに前傾的に響きます。ただ、息遣いや生々しい質感の再現はあまり得意ではなく、やや控えめに感じられる場面もありました。特に高域が前に出る楽曲では、その勢いに押されてボーカルが引っ込み気味に聞こえることがあります。
言い方を変えると、ボーカルと楽器隊が同じ位置で鳴ってるような感じ。ただし、その中でも声自体はしっかり存在感を保とうと頑張って前に出ており、音楽全体のバランスの中で健闘していると感じました。

音場

1万円台のカナル型イヤホンとしては驚くほど広がりがあり、左右方向の展開が豊か。ライブ音源を聴くとステージの前後感やホールの残響まで感じ取れます。上下方向の空間表現も適度にあり、小編成のジャズからオーケストラまでスケール感豊かに再現してくれます。やや定位は甘めですが、各楽器の分離自体は低くありません。

装着感について

装着感は良好です。耳型に沿った…すっぽり収まるような滑らかな曲線のハウジング形状のおかげで、耳への収まりがとても自然です。筐体重量は片側約10gで明らかに重い部類ではありますが、耳掛け式の助けも有り装着中に重さを感じることはほとんどありません。

SIVGA Que UTG 装着イメージ
装着イメージ

イヤホン本体の当たりもソフトで、角張った部分が耳に触れて痛くなるようなこともありません。長時間(2~3時間連続)使用してみても、耳が痛くなったり圧迫感で疲れたりすることはなく、快適に音楽に没頭できるのは高く評価しても良さそうですね。

長所と短所

長所

  • 超薄型ガラス振動板採用!
  • 高解像度でクリアな音質
  • 木材と金属を組み合わせた高級感あるデザイン
  • 良好な装着感

短所

  • ボーカルがやや人工的でドライ
  • 遮音性は並
  • 時々高音域が主張しすぎる

挑戦的だけど、厳しく言えば高音域をもっと制御出来たら完璧…!でも普通に解像度の高さを感じれる完成度の高い製品だと思った!(私が辛口なだけかも)

まとめ

SIVGA Que UTGは、ガラス振動板との新技術への挑戦を感じるイヤホンでした。世界初のガラス振動板というユニークな構造に注目が集まりましたが、実際に耳にすると確かにガラスらしさのあるソリッドな音で音楽そのものをしっかり描き出す実力派であることが感じられます。

少しまだガラス振動板の制御が完璧ではない部分は感じますが、SIVGA Queらしさにガラス振動板の響き方を加えた感じで完成度そのものは十分に高い。加えて、天然木とメタルを組み合わせた高級感あふれるデザインや、使い勝手を考慮した充実の付属品など、製品としての完成度も十分。最新技術を盛り込みながらもSIVGAらしい独特な温かみのあるサウンドへのチューニングセンスには脱帽です。


SIVGA
¥15,980 (2025/08/27 00:25時点 | Amazon調べ)

本記事の執筆にあたり东莞斯唯嘉电子科技有限公司様よりPRのご依頼を受け執筆致しました。
このような素晴らしい機会をいただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。

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本記事のレビューにおいて、執筆に伴う金銭等のやり取りはございません。同時に執筆内容への指示も一切受けておらず、内容は全て筆者自身の個人的な感想です。

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この記事を書いた人

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