XINHS HG Pro レビュー|こってり濃厚ボーカルと寒色シャープな高域のW型サウンド

本ページには広告が含まれます。

今回ご紹介するのは…XINHS HG Proです。

挿した瞬間から分かるほどドラムのアタックがバチンと立ち上がって、ボーカルがぐっと前に出てくる。強めのリスニング志向の味付けがあるケーブルです。
プラグとコネクタがロジウムメッキ仕様になっているのも特徴ですね。(仕様によっては非対応なので購入時はストアにお問い合わせください。)

XINHS HG Pro 金具・パーツ
XINHS HG Pro
目次

製品について

導体

XINHS HG Proは、“7N OCC+銀メッキ銅線”を採用した同軸4芯ケーブルです。
導体構成については商品ページの記載をそのままご紹介しているため、具体的な構造や訳出の正確さまでは十分に行き届いていない可能性がある点、あらかじめご了承ください。

外観など

全体像

まず目に飛び込んでくるのが、この桜色!です。淡いピンクとシルバーの組み合わせなので、可愛らしい方向にも上品な方向にも転べる絶妙なライン。白系やクリア系のシェルのイヤホンと合わせたら相当映えるだろうな、と眺めながら思っていました(笑)

XINHS HG Pro 全体像
全体像

取り回しはやや固めです。手ただ形状記憶的な巻きグセの残り方は少なめで、変な癖がついて直らないという心配はしなくて良さそうでした。編み込みが太い分の存在感はあるので、細くしなやかなケーブルを好む方だと最初は戸惑うかもしれませんが、慣れの範囲内かなと思います。

金具パーツ外観

鏡面シルバーとラメ入りレジンで構成されたパーツを主に使っているようです。シンプルだけどとても綺麗で、ケーブルのカラーリングと合わせた設計ですね。2Pinはロジウムメッキ仕様です。

XINHS HG Pro 金具・パーツ
金具・パーツ

線材

細い線を編組にした外観で、この編み目がピンクとシルバーで交互に見える感じが、オシャレかつ高級感があります。

XINHS HG Pro 線材クローズアップ
線材クローズアップ

プラグ

プラグは4.4mmはロジウムメッキ仕様です。

XINHS HG Pro プラグ
プラグ

音質について

箇条書きで、本製品から得られた印象を書き上げると以下のような印象です。

  • W型のリスニングサウンドなケーブル
  • ずっしり重くて程よくタイトな低音
  • 濃厚なボーカル
  • 中音~中高音にほんのり甘く滲む響き。

見た目と裏腹にダイナミックなメリハリたっぷりサウンドが味わえるケーブル!正確さよりも楽しさを買うケーブルという感じ。

変化する音域
減少
-2
-1
高音域
+1
+2
増加
減少
-2
-1
中音域
+1
+2
増加
減少
-2
-1
低音域
+1
+2
増加
音の傾向
暖色
両方の性質
寒色
しっとり感
減少
増加
キレ
ゆったり
早い

試聴環境

※多ドライバー、1DD構成、フルBA等のイヤホンで評価基準にしているケーブルを聴き比べ、感じられたことや変化を書き出します。

  • Lotoo PAW 6000
  • THIEAUDIO Monarch MKIII 
  • MoonDrop 竹 CHU2
  • Softears Studio 4
  • 他、評価基準にしているケーブルなど

ショートインプレッション

鳴らしはじめ数秒で音の変化が顕著にわかるタイプのケーブルですね!しっかり解像度も高い!
低域から高域まで情報量をたっぷり乗せ、明確にリスニング方向へ振ったチューニングで、W型のような鳴り方をします。
土台には太く広くてややウォームな低域がずっしりと構え、その上に乗るボーカルはこってりと粘りのある濃い存在感。
さらに中高音から高域にかけては寒色寄りでシャープな金属音が強めに主張してきて、リズムがシャキッと立ちます。演出は間違いなく入っているのですが、解像感・分離感・左右のセパレーションを分かりやすく引き上げたいなら、バッチバチにハマる可能性のあるケーブルでした…!

低音域

低域は厚みがあって、ずっしりとした重さを感じる質感です。太く、少し広く、そしてほんのりウォーム。この重さはサブベースが深く沈む方向とミッドベースが前に押してくる方向、その両方から来ていて、下側全体が底上げされたような鳴り方をします。

程よくタイトさを保っていて、弾力もちゃんと残っています。量が多いわりに聴き疲れしにくいと感じました。キックとベースラインの分離もしっかりあって、どちらの動きも別々に追いかけられます。

中高音から上がシャープに立っている分、低域が重心を下げて支えるという役割分担がはっきりしていて、この対比が「分かりやすいリスニングサウンド」を作り出している最大の要因だと思いました。ダイナミックに沈み込んで、そこからぶわっと広がる。この上下の落差が気持ち良い!

中音域

中域はハリのある音を鳴らしてくれるのですが、よく観察すると中音域から中高音のあたりに、どこか少し甘くにじませたような響きが乗る気がしています。
これがこのケーブルの隠し味というか、ただのリスニング傾向なだけとは違う感じに。ハリと甘さが同居しているので、輪郭はくっきりしているのに音の縁がほんのり滲む。この滲みが気持ち良く効くか、それとも刺さる一歩手前に感じるかは、正直組み合わせと好みで割れそうです。

楽器の存在感はかなり強めに出ますしリズム隊は特に目立ちます。特にスネアドラムのアタックの「パアン!」という抜けが強く、リズム隊の輪郭を積極的に主張してきます。全体を通して聴いても、ドラムの存在感が一段大きく感じられました。弾けるような明るさがあって、音が前へ前へと出てくるタイプです。

ボーカル

ボーカルの存在感が抜群で、こってりと粘りを伴って声が濃く立ち上がってきます。ボーカルを主役にして聴きたい人にも向くと思います。

男女どちらが得意かというと、これは優劣で片付けられない…!男性ボーカルは力強さの成分が強調されて、腹から出る芯の太さがぐっと前に来ます。女性ボーカルは囁くような息遣いや、声の縁のエッジ成分が強く出てくるので、艶っぽさと鋭さが同時に立ち上がります。タイプ別にちゃんと特徴が出るので、どちらを聴いても違う楽しみ方ができるのは良いところだと思いました。

ただ、中高音のシャープさが乗る関係で、サ行は人によっては刺さり気味に聴こえるかもしれません。私自身は許容範囲でしたが、ギリギリのラインを攻めている気がするので、サ行が気になるイヤホンをお使いなら、そこは注意しておいた方が良さそうです。

高音域

中高音から高域は、シャープで寒色寄り。かなり強めでそして意図的に立たせてあるチューニングだと思いました。ハイハットの響きが強くシャープで、リズムをシャキッと刻んでいく感覚が心地良く、金属音のきらめきもはっきり主張してきます。余韻もしっかり残るので、シンバルの消え際もしっかり拾います。

そしてこの高域の立ち方が、抜群の解像「感」を生み出しています。あえてカギカッコを付けたのは、本当の意味での情報量の増加というより、輪郭を際立たせることで解像しているように聴かせている側面が大きいと感じたからです。とはいえ演出も個性。そこまで考える必要もなく、高音がしっかり立つケーブルと考えておくのが良いと思います。

空間表現とダイナミクス

空間の広さは誇張していないと思います。音が全体的にダイナミックなので距離としては音が近め。かといって窮屈な印象はなく、広くもない。でも普通と言うとまだそれはそれで違う気がする。強いて言えば綺麗な円形の空間という表現が一番近いかも。

音自体がとても立体的です。レイヤー感がちゃんとあるので、音同士が同じ平面で団子になって鳴っているような感覚がありません。近い距離で鳴っているのに、前後の層はきちんと分かれて見える。この「近いのに潰れない」バランスが、このケーブルの空間表現の面白さだと思いました。

左右のセパレーションも分かりやすく、音が横方向にすっきり切り分けられます。距離が近い分、定位の精度を語るタイプのケーブルではないと思いますが、音が変なところから聞こえてくるような違和感はまったくありませんでした。

ダイナミクスはかなり強めです。抑揚をしっかり付けてくるので、静かなパートから一気に盛り上がるような曲では気持ち良いです。弾けるような明るさと合わさって、聴いていてテンションが上がるタイプのサウンドでした。

総評

XINHS HG Proは、ウォームでずっしり重い低域を土台に敷き、その上でボーカルをこってりと濃く立たせ、さらに中高音から高域をシャープに寒色寄りに尖らせる。この三段構えが同時に効くので、挿し替えた瞬間に「変わった」と分かるリスニング志向のケーブルだと思いました。

リケーブルの効果を体感したい人にとって、これほど分かりやすい製品もそうそうないんじゃないかなぁ…と思うくらいです(笑)

中高音と高域を強めに立てて輪郭を際立たせることで、音の粒がくっきり分かれて聴こえます。それを下から支えるのが、ダイナミックで重さのある低域。上が尖っている分だけ下がしっかり受け止めるという役割分担がはっきり見えて、聴いていて素直に楽しいサウンドに仕上がっています。ドラムの存在感、弾けるような明るさ、抑揚の大きさ。このあたりが好きな方には強く刺さるはずです。

弱点もあり、サ行は人によっては刺さり気味に感じられるでしょうし、中音域から中高音に乗る甘い滲みも、気持ち良く効くか刺激的に感じるかが分かれるポイントです。原音に忠実な方向、あるいはモニターライクな正確さを求める用途には向きません。ここは狙いが違うので、割り切って選ぶべきケーブルだと思います。

つまり…正確さを買うケーブルではなく、楽しさを買うケーブルです。手持ちのイヤホンが優等生すぎて物足りない、もっと分かりやすくメリハリが欲しい。そんなときに引っ張り出すと、一気に景色が変わるかもしれませんよ!!

こんな人にオススメ!

  • リケーブルの効果を分かりやすく体感したい方
  • 解像感・分離感・左右のセパレーションを引き上げたい方
  • ボーカルを濃く、前に出して聴きたい方
  • ドラムやリズム隊の存在感を強調したい方
  • 抑揚のはっきりしたダイナミックなリスニングサウンドが好きな方

わかりやすくリスニングタイプのケーブル。でも見た目は穏やかなサクラ色。ギャップ凄すぎw

購入先

筆者に質問してみようコーナー

mondにて匿名の質問を受け付けております、興味があれば是非質問してみてください!

本記事はXINHS様よりPRの機会をいただき執筆しました。このような機会を頂き心より感謝申し上げます。
執筆にあたり、金銭等の対価は一切発生しておらず、内容は当サイトのレビューポリシーに基づく筆者自身の体験と個人的な見解のみで構成しています。

XINHS HG Pro

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

メディアサイト「Trefle Lab」を運営しています。
積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

目次