TRKAPLST-33 Pride レビュー|近さと広がり、シャープと柔らかさ、多数の要素が同居するしっとり描写なケーブル

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今回ご紹介するのは…TRKAPLST-33 Prideです。

TRKAPLSTブランドで展開されている「七つの大罪」シリーズのケーブルで、傲慢(Pride)を担当するケーブルとなりますね。

傲慢さ、誇りの高さに関係があるのか分かりませんが、少し珍しさのある目立つカラーリングのケーブルに仕上がっていますね。では早速レビューしていきたいと思います。

TRKAPLST-33 Pride 金具&パーツ
TRKAPLST-33 Pride

TRKAPLST様より、ご紹介のために製品をご提供頂きましたが、内容は当サイトの下記のレビューポリシーに基づく筆者自身の体験と個人的な見解のみで構成しています。

目次

製品について

導体

TRKAPLST-33 Prideは、“7N OCC + グラフェンパラジウムメッキ”を採用したケーブルです。
導体構成については商品ページの記載をそのままご紹介しているため、具体的な構造や訳出の正確さまでは十分に行き届いていない可能性がある点、あらかじめご了承ください。

2026/9/26まで、ストアクーポン「TRKAPLST33」がご利用頂けます。
併用出来るクーポンについては、こちらもご覧になってみてください。

外観など

全体像

紫の被覆に金色のラメが入った線材と、グレーカラーの線材を組み合わせた珍しい配色のケーブルです。でもそこまで派手な印象はなく、落ちついた佇まいで普段遣いでも違和感ないカラーになっています。

TRKAPLST-33 Pride 全体像
全体像

金具パーツ外観

金具は鏡面仕上げのシンプルな形状で統一されていて、普遍的で主張がなくカジュアルに扱えるデザインになっています。

TRKAPLST-33 Pride 金具&パーツ
金具&パーツ

線材

寄って撮ると、金色のラメ粒がちらほら見えていて、ちょっとしたアクセントになっていますね。

TRKAPLST-33 Pride 線材クローズアップ
線材クローズアップ

プラグ

4.4mmプラグはロジウムメッキ仕様になっています。

TRKAPLST-33 Pride プラグ
プラグ

音質について

箇条書きで、本製品から得られた印象を書き上げると以下のような印象です。

  • 重みと広がりで存在感が増す低域
  • 自然な中高音の伸びやかさ。
  • ボーカルは頭の中で響くような近い定位
  • シャープさと柔らかさが同居
  • やや広めの円形の音場に
  • 上方向への抜けと強めの左右セパレーション
  • 解像度は高めだが硬質感がなく、しっとりウェッティな質感でまとまる

こうして並べてみると、相反する要素を同時にやっている部分が多い変わったケーブルだなと改めて思います。派手なわかりやすさや特徴がありタイプではありませんが静かに効いてくるタイプ。
しっとりとした描写と包まれ感のある描写が心地よく、ジャンルも選ばずどこか上品にまとめてくれる素敵なケーブルです。私は結構好き。

変化する音域
減少
-2
-1
高音域
+1
+2
増加
減少
-2
-1
中音域
+1
+2
増加
減少
-2
-1
低音域
+1
+2
増加
音の傾向
暖色
寒色
しっとり感
減少
増加
キレ
ゆったり
早い

試聴環境

※多ドライバー、1DD構成、フルBA等のイヤホンで評価基準にしているケーブルを聴き比べ、感じられたことや変化を書き出します。

  • Lotoo PAW 6000
  • THIEAUDIO Monarch MKIII 
  • MoonDrop 竹 CHU2
  • Softears Studio 4
  • 他、評価基準にしているケーブルなど

全体的な音の傾向など

聴きはじめてまず感じたのは、音がぐっと近くに寄ってくる明瞭さと、そのわりに角の立たない柔らかさが同時にやってくることでした。中低音は量が増えるというより、存在感の出かたが変わって前に出てくるタイプ。キレもパンチもあるのに音そのものはクリーンで癖がなく、うっすらと空気感をまとった柔らかさがあります。

温度感もニュートラルで量感の変化も少なくフラット傾向。やや高域は存在感は増す程度。
中音域から中高音にかけてはやや距離感近めかつ、明瞭ですが主張や誇張、味変をするタイプではなく距離感が近くなるような自然な明瞭度のアップでした。

空間はやや広め。円を描くように包み込みながら、上方向へ抜けていく感じがありました。左右のセパレーションも強めで、そこにシネマチックな包まれ感が乗ってきます。近さと広がりが同居している、けっこう珍しいバランスだと思います。

低音域

まず量感については、大きく変化するタイプではなく、やや重みと広がりが増す、という出かたです。中低音の存在感は増しますが、単純な量の水増しではなく、立ち上がりのキレとパンチによって、音の傾向そのものが変わって存在感が増している、という表現がいちばん近い気がします。
パンチがあると言うと強く激しさがあると想像しがちですが、そうでもありません。
質感はタイトと言い切るほど締まってはいないものの、クリーンで癖が少なく、空気感のある柔らかさを持っています。ベースやキックが膨らんで中域を覆いにくることはなく、輪郭はきちんと保たれたままです。
ただし、弾力感や弾むようなベースのノリは少なめです。グルーヴでぐいぐい引っ張っていくタイプではなく、重心と広がりで支えるタイプ。

量感の変化ではなく質感を変更するタイプなので多少の好き好みはあるかもしれませんが、穏やかでクリーンな広がりのある低域を好む方に合いそうです。

中音域

中音域から中高音にかけてはやや近めで明瞭ですが、ちょっと“明瞭”の部分を深堀りしてみましょうか。
ディテールを掘り起こして細かく見せるような明瞭度の上げ方はしません。
楽器の鳴り方は、程よい明瞭度と僅かな広がりと響きを持った、柔らかめながら明瞭なトーン。これが弦楽器全般やピアノでも同じ傾向。ピアノは打鍵がカチッと硬くならず、響きごと近くに置いてくれる。弦楽器も擦弦のざらつきを強調せず、しっとりした肌ざわり的な感じ。
生楽器全般でやや広がるような柔らかい響きが乗るので、アコースティック系の音源との相性は良いです。近いのに刺々しくならないのは、この柔らかさのおかげだと思います。

ボーカル

ボーカルは近めで、センター前方というよりは頭の中で響くような定位の仕方をします。音場の外に立たせるのではなく、聴き手頭のやや前方~内側で鳴っている感覚。これは好きな人がけっこう多そうな鳴らし方だと思いました。 スピーカー的な前方定位よりも、イヤホンらしい鳴り方を好む方に好まれそうですね。

男性ボーカルはエッジを引き締める方向に働いて、輪郭がはっきりします。女性ボーカルは伸びやかでクリア、上方向への空間の広がりを感じさせる抜けの良さがあって、適度なシャープネスと明るさを持っています。ただ、これは艶を誇張して色っぽく聴かせるとか、子音を強調して刺激を足すという方向ではなく、あくまで自然な明瞭感のアップという範囲に収まっていて、基本の質感は柔らかく滑らかなままシャープさと柔らかさが同居しているのが、このケーブルのボーカル表現の特徴だと思います。

高音域

高域は量感をわずかにアップさせた程度。ほんの少しだけ。
上を持ち上げて煌めきを足す、という方向のケーブルではないです。ここだけ切り取ると主張が控えめに感じられるかもしれませんが何もしていないという意味ではなくて、繊細さや抑揚をつけた表現から微細な音まで丁寧に描写してきます。クリアで解像度も高く、適度にシャープでありながら硬さを感じさせない質感が出てくる。量で押さずに質で見せる帯域、という言い方がしっくり。 自然と高域の表現が綺麗だなと気づかせるタイプです。

シンバルや金属音については、アタックの部分が明瞭に出ますが、そこから先の響きが伸びて強調されずに自然に素直に引いていく。金物がシャンシャン鳴り続けるのが苦手な方には丁度良いですね。

空間表現とダイナミクス

音場はやや広めで、綺麗に包み込む円形の広がりを持っています。そこに上方向への抜けと広がりが加わるので、頭の上が詰まった感じにならないのが良いところ。わずかにシネマチックに頭の周りを囲むような空間表現があって、センターに内在的な定位感が生まれるものの、そこまで大きな違和感は出てきません。

左右のセパレーションは強めで、空間を広く感じやすいタイプです。分離感も良く、レイヤー感も適度に感じられます。余韻が豊かというほど残響を伸ばすわけではないのですが、リバーブを効かせた楽曲や、静かでまったりした楽曲との相性が良い。全体的にしっとりとウェッティな質感を持っているので、そういう音源に素直に馴染んでくれます。

アタックそのものやダイナミクスの振れ幅は標準的で、そこを大きく拡張してくるタイプではありません。むしろ少しカドが取れているので、耳に優しいような感覚があります。それでいて音の粒立ちは良く、硬くならない。エッジを強調していないのに音像はハッキリしている、というバランスの取り方が上手です。

解像度は高めですが、それを強調するような硬質感はありません。情報量を突きつけてくるのではなく、自然に解像度の高さを感じさせるタイプ。感度も高く細かい音をよく拾ってくれますが、拾った音の描写自体はしっとりしていて、まろやかさが同居しています。帯域ごとのつながりも良好で、まるで銅線ケーブルのような地続きの滑らかさがあるので、比喩的な言い回しになりますが、各所が近くて明瞭なのに境目がゴツゴツしないのも良いところでした。

総評

TRKAPLST-33 Prideは、相反しそうな要素を同時にいくつも成立させてくるケーブルでした。…ああだからPride(傲慢)なのかもしれませんね。

音はやや近めですが空間そのものは広い。明瞭なのに柔らかい。解像度は高いのに硬くない。
ひとつずつ挙げると矛盾しているように読めるんですが、実際に聴くと不思議とちゃんと両立しています。この「同居」の作り方が本作の一番の個性だと思いました。

こんな人にオススメ!

  • 音を近づけて明瞭にしたいけれど、硬く乾いた音になるのは避けたい方
  • ボーカルを近い距離で、柔らかさを保ったまま聴きたい方
  • 左右のセパレーションと上方向への抜けで、空間を広く感じたい方
  • リバーブを効かせた楽曲や、静かでしっとりした楽曲をよく聴く方
  • 長時間聴いても疲れにくい、カドの取れた質感を求める方

クリーンでどこかしっとりウェッティかつ柔軟性のある音色。それが本作の特徴。

購入先

2026/9/26まで、ストアクーポン「TRKAPLST33」がご利用頂けます。
併用出来るクーポンについては、こちらもご覧になってみてください。

筆者に質問コーナー

mondにて匿名の質問を受け付けております、興味があれば是非質問してみてください!

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この記事を書いた人

メディアサイト「Trefle Lab」を運営しています。
積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

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