Culemi-15 Aurora レビュー|演出を控えめでちょっと濃厚に。自然に素の音を磨き上げるハイパフォーマンスケーブル

本ページには広告が含まれます。

今回ご紹介するのは…Culemi- 15 Auroraです。 久々のCulemiブランドの製品のご紹介ですね。

なんだか見た目からして珍しいカラーリングですが、とても高級感や上品さのあるカラーリング。果たしてどんな音がするのでしょうか。早速レビューを進めたいと思います。

Culemi-15 Aurora
Culemi-15 Aurora

Culemi様より、ご紹介のために製品をご提供頂きましたが、内容は当サイトの下記のレビューポリシーに基づく筆者自身の体験と個人的な見解のみで構成しています。

目次

製品について

導体

Culemi- 15 Auroraは、“7N OCC + 金メッキ OCC + 銀メッキ OCC”を採用したケーブルです。
導体構成については商品ページの記載をそのままご紹介しているため、具体的な構造や訳出の正確さまでは十分に行き届いていない可能性がある点、あらかじめご了承ください。

外観など

全体像

銀メッキ、金メッキがされている素材をさらに金メッキの箔でぐるぐると巻かれた、これまでに無い見た目のケーブルでした。
極太の4芯ですが、見た目ほど硬さは感じません。標準的な取り回しの範疇に入るかと思います。

Culemi-15 Aurora 全体像
全体像

金具パーツ外観

金具は鏡面仕上げのシンプルな形状で統一されています。プラグのハウジングカバーだけ、初めて見るタイプのプラグでかなり極太で重量感もあります。

Culemi-15 Aurora 金具パーツ
金具パーツ

線材

クローズアップだと上品で美しい!箔が巻かれているのもよく見えますね。

Culemi-15 Aurora 線材クローズアップ
線材クローズアップ

プラグ

写真だと分かりづらいのですが、プラグが一般体なものよりも大きいです。線材が太いのではんだ付け後に大きなスペースが必要だったのかもしれないですね。

Culemi-15 Aurora プラグ
プラグ

音質について

箇条書きで、本製品から得られた印象を書き上げると以下のような印象です。

  • 演出の少ない、落ち着きと上品さのある音色
  • クリーンでタイトながら重みも残す低音
  • 楽器の質感とタッチを描き分ける中音域
  • クリアで艶があり、埋もれないボーカル
  • 刺激を抑えつつ粒立ちを引き出す高音域
  • 余白と抜け感のある広い音場
  • 情報量は多いのに聞き疲れしない

やや濃厚さはあるケーブルですが、基本的には味付けで魅せるタイプではなく、素の音をそのまま磨き上げていくケーブルです。情報量と余裕のある鳴り方を両立させながら、最後まで自然体を崩さないのが魅力なのでは!?

変化する音域
減少
-2
-1
高音域
+1
+2
増加
減少
-2
-1
中音域
+1
+2
増加
減少
-2
-1
低音域
+1
+2
増加
音の傾向
暖色
寒色
しっとり感
減少
増加
キレ
ゆったり
早い

試聴環境

※多ドライバー、1DD構成、フルBA等のイヤホンで評価基準にしているケーブルを聴き比べ、感じられたことや変化を書き出します。

  • Lotoo PAW 6000
  • THIEAUDIO Monarch MKIII 
  • MoonDrop 竹 CHU2
  • Softears Studio 4
  • 他、評価基準にしているケーブルなど

全体的な音の傾向など

聞いた瞬間から音のディテールの豊かさに驚かされます(笑)
低音の質感が非常に良く、前後方向の立体感と抜け感もバッチリ。第一印象としてはやや低域寄りかと思ったのですが、聴き込んでいくと実際には全帯域が均等に持ち上がっており、結果としてフラットに近い鳴り方に感じます。

温度感はニュートラル。鳴り方としてはやや濃いめで落ち着きがありながら、芯の部分にはしっかりとパワフルさが同居しているような印象です。静と動の対比が非常に大きく、消え入るような繊細な表現や儚さのあるような表現も上品に、何ら破綻無く再生してくれる基礎性能の高さを感じました。

一定の基礎性能が無いと感じにくい奥行き方向のディテールもバッチリ描かれるので、演奏の距離感や間の取り方までつたわる感じです。アナログ的な質感を持つ楽曲や、生演奏系の楽曲との相性は抜群でしたね。

全体としては落ち着きのある上品な音に整っており、帯域を強調することなく完成度を高めていくタイプです。試聴した限りでは背景の暗さも十分で分離の良さも感じられますし、空間も明確に広めのケーブルだと思いました。

低音域

低音の質感が本当に良いです。クリーンでタイトに整いながら、適度な重みや厚みや沈み込みもきちんと感じられます。落ち着きがありながら立体感を保ち、適度な弾力を残しつつアタック感も出てくる。ちょうど良さの極みという言葉が一番しっくりきました。

アナログ的で滑らかな感触もありつつ、芯の部分は非常に強く、どっしりと構えているような低音で落ち着きがあります。組み合わせる機材によっては下支え感や質感の良さがさらに加わり、全体の安定感を高めてくれる方向に働きます。
ただし、パワフルさは強いのでイヤホンとの相性やマスタリングの特性によっては、粗が見えてくるような感覚さえありましたし、低音がオーバーシュートして過多になることもある気がするので注意が必要です。(あくまでイメージですが)。

とはいえ、弾力感、支配感、中域への被り、レスポンス。こうした質感に直接関与してくる要素のいずれにも違和感がなく、中立的な性質を保っているのは本当に良いケーブルだなと思いましたね。

中音域

楽器類のディテールが特に素晴らしく、より鮮明で生々しく、フレッシュな感じの音になるイメージです。サックスもアコギも、エレキギター類もピアノも、それぞれの質感がきちんと描き分けられます。

硬さは一切なく、とても自然で明るく、芯のある明瞭な表現。ピアノや弦楽器などの強弱のタッチがとても分かりやすくなるようなディテールの良さがあり、演奏者の手つきが見えるような感覚がありました。ダイナミクスの描写は特に素晴らしいポイントです。

ボーカル

特にボーカルへ特化している印象はありませんが、分離感がしっかりしていて、楽器類や伴奏に埋もれません。

ボーカルが不自然に前に出たり後ろに引っ込んだりということもなく、伴奏の中央に自然に定位します。それでいてボーカルの周囲にはきちんと余白が確保されており、伴奏と混ざってごちゃつくこともありませんでした。

女性ボーカルはクリアで艶があり、歌声の伸びや適度な厚みも感じられます。繊細さと明瞭さが両立していて、適度にシャープで明るい印象。男性ボーカルは癖がなく、力強さと芯を感じさせる鳴り方です。

高音域

ディテールが良く、音の分離にも優れた高音域です。シンバルの響きの部分が上品で、キツさはないのにディテールが増し、本来聞こえるべき音がきちんと聴こえてくるような感覚がありました。

高音を強く前へ押し出すのではなく、やや抑えているような感覚を残しながら、クリアさや粒立ち、質感を丁寧に引き出していくような鳴らし方です。繊細で生々しく、上品に響きつつも誇張感が全くありません。

抜け感も良く空間の全体にスッと広がってから自然に消えていくような表現もよくできています。女性ボーカルの高域側もよく透き通っていて、凛とした佇まいがありました。誇張感もなく、違和感のある響きもなく、極めて自然な立ち上がりです。

空間表現とダイナミクス

空間は広いです。そして奥行きもしっかりと、バランス良く広く取られています。

レイヤーごとの描き分けも上手で、定位も自然。変に回り込むようなこともなく、綺麗な円形を保ちながら、上方向や奥行き方向への抜け感がある感じです。帯域バランスにも優れており、特定の帯域だけが浮くようなことがありません。

音そのものが詰まった印象になることがなく、全体的に余白があって余裕のある鳴り方をします。音数の多い楽曲でも各パートが窮屈になりませんし、静けさが必要な場面ではきちんと空間が空くこの余裕がそのまま聞き疲れのしなさにも繋がっているように感じました。

気になる点や弱点など

強いて挙げるとすれば、楽曲側の粗がよく見えてしまう点でしょうか。良い録音はより良く聴こえる反面、あまり丁寧に作られていないソースはそれなりに、という鳴り方をします。

特に音圧を稼ぐことに重きを置いた楽曲では、低音がオーバーシュート気味になり、量感として過多に感じられる場面がありました。ダイナミクスがしっかり残っている楽曲であれば破綻はないので、そういったソースを主に聴かれる方であれば気にならない範囲かと思います。

総評

Culemi- 15 Auroraは、極太4芯という視覚的なインパクトの強さに対して、音のほうは驚くほど誠実で上品さや落ち着きを持ったケーブルでした。見た目から華やかな効果を想像していると、良い意味で裏切られるタイプだと思います(笑)

このケーブルがやっていることは、誇張して音の個性を作ることではなく、全体を底上げして解像感と立体感を引き上げること。第一印象では低域寄りに感じても、聴き進めるうちにバランスが取れて見えてくる。イヤホン本来の素性を大きく書き換えず、そのポテンシャルを引き出す方向に音色を磨いてくれるので、すでに気に入っているイヤホンの音を、さらにもう一段先へ進めたい場面によく合います。

相性が良いと感じたのは、演奏の呼吸や間そのものが音楽の一部になっているような楽曲です。奏者のタッチの強弱、音が消えていく過程、楽器同士の距離。そうした細部が丁寧に立ち上がってくるので、聴き慣れた録音でも新しい発見があるように思います。試聴で使用したLotoo PAW 6000とTHIEAUDIO Monarch MKIIIの組み合わせでは、この解像感の伸びが特に分かりやすく現れていました。「あれぇ…こんなに余白美しかったっけな?」みたいな感じです。

ただし、この誠実さは録音を選ぶようにも思います。ソース側の作り込みがそのまま結果に反映されるため、音圧優先のマスタリングでは低域が膨らんで聴こえる場面もありました手持ちのライブラリがポップス系か、オーケストラ・ジャズ・クラシックなどの生演奏系か…どちら寄りかで、評価の分かれるケーブルかもしれません。

こんな人にオススメ!

  • 演出過多なケーブルではなく、素の音を素直に伸ばしたい方
  • 生演奏系やアナログ的な質感の楽曲をよく聴かれる方
  • 情報量は欲しいけれど、聞き疲れはしたくない方
  • 空間の広さや余白のある鳴り方を重視される方

結構変化が分かりやすいタイプだと思うし、ナチュラルなアップグレードをしたい方に強く進めたいですね!外観もそこまで派手ではありませんし。

購入先

筆者に質問コーナー

mondにて匿名の質問を受け付けております、興味があれば是非質問してみてください!

Culemi-15 Aurora 金具パーツ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

メディアサイト「Trefle Lab」を運営しています。
積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

目次