FOSI AUDIO MD3 レビュー | ドングルDACの新しい形 磁力吸着×大型円形ディスプレイ

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スマホのUSB-Cポートからぶら下がるドングルDACも、最近はたくさんの種類がリリースされていますよね。

今回紹介するFosi Audio MD3は、「磁力で背面に貼り付ける」という最近の定番機能と、遊び心が融合した製品です。見た目のインパクトも結構強いので、気になっていた方も多いのではないかと思います。

早速レビューさせていただきます。

Fosi Audio MD3
目次

製品概要

Fosi Audio MD3はFosi Audioが手がける、MagSafe対応スマホの背面に磁力で吸着するタイプのポータブルUSB-DACとのことです。本体をスマホに固定してしまうことで「ぶら下がらない」形での携帯性を実現し、背面には円形のディスプレイも備えており、単なる情報表示だけでなく、画像アップロードで好みの映像を出力したり、ちょっとしたアニメーションの表示にも対応しているような遊び心がある製品です。

項目仕様
DACチップESS Sabre ES9039Q2M
アンプチップESS ES9603Q ×4
出力端子3.5mm(シングル)、4.4mm(バランス)
USBオーディオクラスUAC 2.0 / UAC 1.0
最大対応フォーマットUAC2.0時:PCM 32bit/384kHz、DSD256(Native)

パッケージ内容について

レトロなVUメーターのイラストが表示された本体を表面の移したパッケージ。シンプルかつ魅せるデザインのパッケージですね。

Fosi Audio MD3 パッケージ外観
パッケージ外観

付属品

開封すると、本体やUSB-Cケーブル(ストレート1本+L字変換アダプタ)・取扱説明書、吸着用と思われるリング状のシールやUSB変換アダプタなどと、必要なものが手堅くまとまっている印象。

Fosi Audio MD3 付属品
付属品
  • FOSI AUDIO MD3本体
  • USB-Cケーブル(ストレート1本+L字変換アダプタ)
  • Magsafeリング
  • USB変換アダプタ
  • 説明書の類

本体外観

本体を実際に手に取ると、正面の半分を占める円形ディスプレイに目が吸い込まれますね…!
ディスプレイの左下にはオレンジの丸いボタンが一つ、側面には「−」「+」「○」の独立ボリュームボタンや並んでいて、操作系はシンプルにまとめられているように見えます~。

Fosi Audio MD3 本体
本体

操作と音量変更も兼ねていたり、高い機能性とシンプルさを突き詰めたような感じでしょうか。
サイズも手のひらに収まるサイズ感で割とコンパクト。

裏面はオレンジ色で、少し柔らかい合皮のような素材が貼り付けてあります。こすれ傷を防止する意図があるのだと思います。オレンジ色というのも、まさにFosi Audioカラーですよね。
本体の底面には3.5mmと4.4mmの2つの出力端子が配置されています。

Fosi Audio MD3 本体裏側
本体裏側
Fosi Audio MD3 入出力部
入出力部

iPhone 16 Pro MAXに乗せてみると、少し浮いたような付き方をしますが、恐らくジャックを少し浮かせることで、デバイスとプラグの金具部分が干渉しないように配慮しているような設計になっているようです。上手。
ただ、3.5mmとUSB-Cのジャックがやや近い気はします。ほんの1ミリとかの世界だと思いますけど…

Fosi Audio MD3 使用イメージ
使用イメージ

厚みは以下の画像の通り。やや厚みはありますがドングル系DACとしては極めて一般的なレベルの厚さです。
吸着力は十分なレベルで、先程紹介したように裏側が合皮になっているのでデバイスへの傷が気にならないのは良い点だと思います。
ただ、吸着力はもっと強くても良いとは思いましたが、許容範囲ではありますね。

Fosi Audio MD3 厚み
厚み

ちなみに、オレンジ色のボタンを押下することで、ちょっとしたアニメーションギミックを楽しむことが出来ます。
本体に画像を転送することも出来るので、お好みの画像を登録して表示させても楽しいですね。

Fosi Audio MD3 ギミック
Fosi Audio MD3 ギミック
動きます。

設定画面からも細かな項目が表示できます。
この設定画面も4ページほどあり液晶画面があるだけあって機能性の高さが伺えます。

Fosi Audio MD3 設定画面
設定画面
Fosi Audio MD3 設定画面
設定画面

1時間ほど連続使用しても本体はほんのりあたたかいレベルで、発熱は控えめです。
発熱面で不安になることはないでしょう。

音質について

Fosi Audio MD3「特大の液晶という遊び心と低ノイズ」が特徴のドングルDACだと思いました。

全体を通せばクリアかつ滑らかで温かみのあるサウンド。ディティールの再現性も良好で、聞き心地も良く立体感や音の分離感にも優れた製品だと思います。パススルー充電機能も便利でしたね。

音の傾向
暖色
寒色
しっとり感
ドライ
しっとり
キレ
ゆったり
早い

ほんのり暖色に。

音質についての感想

Fosi Audio MD3の音質は、やや暖かみのあるニュートラルなサウンド
それよりもノイズフロアの少なさに驚きます。背景が漆黒の低ノイズです…!楽器の一音一音が黒い背景からすっと浮かび上がってくるような感覚がありますね。色付けは少なめなのですが、温かみと立体感や自然な質感が乗っているように感じます。スペック通りで、出力は控えめな部類だと思いますが、IEMで聴く分には不足を感じる場面は特にありませんでした。

低域はわずかに量感は多めな印象はありますが、かといって量感をどんどん前に出してくるタイプではなく、輪郭をしっかり描くことを優先しているように聴こえました。キックの一打一打が立体感と締まりがあり、ベースラインを追いやすく、ちょうど良い重みと質感を伴って鳴ってくれます。
土台として安定して支えてくれる感覚があり、それでいて鈍重にはならない、軽快さも併せ持っているバランスの良さを感じました。

中音域から中高音あたりの描写が丁寧で、デジタル臭さや薄っぺらさのある質感ではなく、ボディ感を彩度を感じる感覚があります。ちゃんと音それぞれの重みを載せてるような感じでしょうか。

ボーカルはほんの少し明るく鮮明さがあります。中域はボーカルも楽器も無理に前へ押し出さず、自然な距離感で並んでいるように聴こえました。男性ボーカルには適度な温かみがあり、女性ボーカルもキンキンと刺さるような硬さを感じさせず、クリーンに耳に届いてくれます。ギターとピアノが同時に鳴るような場面でも、音色が混濁することなくそれぞれの輪郭がきちんと聴き取れたのが印象的でした。

高域は十分な情報量を持ちながらも、いわゆるESS系DACに時々見られるような繊細すぎる感覚やギラつきはあまり感じませんでした。シンバルや金物の質感はしっかり描写されているのですが、それが耳に刺さるような攻撃的な鳴り方にはならず、ちゃんと空気を無らしながら高域を届かせてるような滑らかかつ自然な鳴り。長時間聴いていても疲れにくい印象を受けました。

音場や空間表現については、横方向の広がりはそこそこ感じられるものの、いわゆる「広大なステージ」というよりは、誇張なく丁寧に整理された定位感だと感じました。解像度・分離感は満足度の高いもので、複数の楽器が重なる場面でもレイヤー感のある描写が出来ているように思いますし、それぞれの音をきちんと聴き分けられたのが好印象です。全体としてクセが少なく、長時間でも聴き疲れしにくい、やや温かみのあるそんな鳴り方だと思いました。

総じてやや温かみがあるニュートラル系の音で、誇張がなく滑らかでどこかアナログ的な滑らかさがあるような『自然なチューニング』が魅力に感じた製品でした。

使用感について

外観セクションでも触れましたが、発熱は抑えられていますしドングル特有の「挿した瞬間からゴリゴリ電池が減っていく」感覚は特に無かったように思います。ただし、液晶画面を点灯しておくとそれなりに早く消費されるので、気をつけた方が良いかもしれません。

地味に嬉しかったのは本体上部に設けられたUSB-Cポートで、パススルー充電機能もあり音楽を楽しみながら充電も出来るのはとても便利でしたね。

オレンジ色のボタンは携帯時に押さないか心配にはなりますが、ボタンのロック機能もありますので心配ないでしょう。

なんか普通にいいじゃん系の音。ついつい笑顔がこぼれちゃう。
ナチュラルで聴きやすい、ややウォームな仕上がり。

長所と短所

長所

  • 低ノイズフロア
  • 解像度の高さ
  • クセの無さ
  • 大画面液晶
  • 遊び心溢れるギミック

短所

  • 高インピーダンスには出力不足
  • マグネットの吸着力はもうちょっと欲しい
  • 求めるユーザー層がやや狭め?

音質面で大きな不満は無いものの、大画面液晶やギミックの必要性やターゲット層次第で評価やコスパ具合に評価が分かれる可能性はありそう。

総評

Fosi Audio MD3は、音質という一点だけで評価するなら「価格帯として満足度は高いものの特別飛び抜けているわけではない」という、わりと真っ当な実力の製品だと思います。
ノイズフロアの低さや色付けの少なさはこの価格帯としてかなり優秀な部類に入りますが、出力面では正直なところ控えめで、IEM用途に最適化された性格が明確に表に出ていると思います。ヘッドホンで利用したい人には向かないように思います。

とはいえ、磁力でスマホ背面に貼り付くという発想自体が、これまでのドングルDAC市場ではこれまでのドングルDAC市場にはまだまだ少ないように思います。さらに円形ディスプレイによる画像カスタマイズやミニゲームといった遊び要素は、機能美だけを追求してきたこのジャンルに新しい風になるかもとも思ったりしていて…(笑)

「音質を突き詰めたい」という一点突破型のニーズには他の選択肢の方が向いているかもしれませんが、「スマホと一体化した、ストレスのない、ちょっと楽しいリスニング体験」を求めている方には、本作はかなり刺さる製品ではないかと思います。
価格と性能のバランスだけでなく、所有する楽しさまで含めて評価したい一台です。

こんな人にオススメ!

  • スマホとの一体感を重視して、ドングルがぶら下がるストレスから解放されたい方
  • 有線イヤホン中心に運用されている方
  • ガジェットとしての所有感も求める方

購入先


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本記事はFosi Audio Japan様よりPRの機会をいただき執筆しました。このような機会を頂き心より感謝申し上げます。
執筆にあたり、金銭等の対価は一切発生しておらず、内容は当サイトのレビューポリシーに基づく筆者自身の体験と個人的な見解のみで構成しています。

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この記事を書いた人

メディアサイト「Trefle Lab」を運営しています。
積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

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