今回ご紹介するのは…「TRKAPLST-22 Styx」です。
黒い被覆にシンプルな金具パーツを採用した、実用性抜群の外観をしたケーブルが届きました。
先に印象だけ書いておくと、ニュートラル&フラット寄りのバランス型で、高域の解像感がほんの少し上乗せされるタイプです。音の粒が前方にきれいに整列して聴こえるので、味付けらしいものを好まない方や、気軽に音楽を楽しみたい方にも使いやすいケーブルだと思いました。

TRKAPLST様より、ご紹介のために製品をご提供頂きましたが、内容は当サイトの下記のレビューポリシーに基づく筆者自身の体験と個人的な見解のみで構成しています。
製品について
導体
「TRKAPLST-22 Styx」は、“銀パラジウムメッキ合金 + 5元素合金ハイブリッド導体”を採用した4芯構造のケーブルです。
※導体構成については商品ページの記載をそのままご紹介しているため、具体的な構造や翻訳の正確さまでは十分に行き届いていない可能性がある点、あらかじめご了承ください。

外観など
全体像
黒一色の編み込みケーブルで、シンプルな見た目。とても汎用性の高い外観をしているので、どんなイヤホンとも合わせやすいように思います。

適度なしなやかさがあり、取り回しも良好。使いやすさは標準的。
金具パーツ外観
金具パーツはシンプルなクロムメッキ系で統一されています。特徴がないのも利点ですね。

線材
被覆はシンプルに黒。ラメなどの装飾なども特にありません。

プラグ
今回ご紹介している製品のプラグは4.4mm 5極仕様ですが、カスタマイズ可能。一般的な金メッキ仕様です。

音質について
箇条書きで、本製品から得られた印象を書き上げると以下のような印象です。
- 聴きやすいニュートラル&フラットバランス
- 高域の解像感が少し増す。
- 音の粒が整理されて、前方にきれいに並ぶ
- 空間は広大ではないものの、定位に違和感がなく自然
- 低音は誇張がなく、ナチュラルな量感
- 中域は前に張り出さず、ほんのり優しい広がり
- 高域は金属音の質感もしっかり出て、程よいアクセントになる
味付けを楽しむタイプではなく、原音を丁寧に描きながら少し高域にアクセントを加えて聴き心地を損なわずに楽しめるケーブルです。
低音の迫力や、ガツンとくる個性を足すのには向いていませんが、解像感をちょいと足したい、純粋なアップグレード感を楽しみたい!そんなユーザーに向いています。
試聴環境
※多ドライバー、1DD構成、フルBA等のイヤホンで評価基準にしているケーブルを聴き比べ、感じられたことや変化を書き出します。
- Lotoo PAW 6000
- THIEAUDIO Monarch MKIII
- MoonDrop 竹 CHU2
- Softears Studio 4
- 他、評価基準にしているケーブルなど
全体的な音の傾向など
ニュートラル&フラット寄りで、違和感なくスッと聴ける鳴り方でした。味付けっぽいものは少なく高域側の解像感が上がって情報量が増すような感覚でした。
音の粒が整頓されて前方に整列するように聴こえるのでシンプルに聴きやすい!ケーブルを替えた瞬間に「おお!」となるタイプではなくて、しばらく聴いているうちに「おお!?聴きやすいな」と気づくタイプかもです。
低音域
誇張らしさのない、ナチュラルな低音です。正直なところ、ここに特筆するような個性は見つかりませんでした(笑)。イヤホンが持っている低域をそのまま~な印象です。
低音で何かを足したくてケーブルを替える人には物足りないと思いますが、他の帯域との並びを崩さないので、組み合わせるイヤホンの低域に満足しているときは使いやすいです。
中音域
前傾的にならずニュートラルな立ち位置と質感でした。ほんのり優しい広がりを持って鳴り、原音に忠実に描こうとしつつも、耳あたりの良さが残ります。楽器の音も素直に聴かせるタイプで無味無臭感があります(笑)
曇ったり一歩引いたり…なんてことはありませんでしたね。
ボーカル
男女どちらのボーカルも、柔らかく穏やかに広がって聴こえました。喉の奥にある微細な倍音や、かすれるような響きもしっかり残っていて、聴き応えがあります。
甘く広がるような優しいボーカルの表現を好む方にオススメです。(私はそのタイプが好き)
高音域
金属的な響きのニュアンスまで丁寧に描きつつも、シャープネスは程よいアクセントになる程度。
全体的なニュートラルバランスを崩すことなく解像感がほんのり上がる印象で「ちょっとだけ見通しが良くなる」くらいの足し方でした。
空間表現とダイナミクス
空間そのものは、標準的な範囲ですが、音の粒が前方に整列して並ぶので、位置が掴みやすい傾向に…!
定位に違和感がなく、広さを無理に演出しない点は好印象。空間の大きさを競うより全部の音を丁寧に並べて聴かせることに重きを置いているタイプかも。
ドン!と強く聴かせるようなダイナミックな味付けもなく、あくまでナチュラルな圧。そんな丁寧な仕上がりでした。
総評
「TRKAPLST-22 Styx」は、想像以上に聴きやすいバランス型でした…!!でも高域の解像感が良いのよね…(笑)
ニュートラル&フラットの土台に、高域の解像感を少し足して、音の粒を前方に整えて並べる。そんな控えめなチューニング。組み合わせるイヤホンやプレーヤーの個性を邪魔しにくいキャラクター性だと思いました。
低域や中域に分かりやすい変化を求めるなら、別の方向のケーブルを探したほうが満足しやすいはずです。
逆に、いま使っているイヤホンが気に入っていて、微細な情報や見通しだけ良くしたい場面では、試す価値があるかも。
柔らかく穏やかなボーカルの質感は、このケーブルを選ぶ大きな理由になりそうです。
こんな人にオススメ!
- 解像感だけ少し足したい人
- 声や歌にじっくり没入する聴き方が多い人
- 広さの演出より、自然な定位で聴きたい人

特別強い個性がないので、アップグレードケーブルとしては使いやすいと思う。
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