今回ご紹介するのは…「XINHS ACE」です。
同社のレーティングでは、製品のランクを最も上のSランクに位置づけているケーブルで、外観はオレンジからサーモンピンクという珍しいカラーリング。
Sクラスのケーブルらしい広いレンジに加えて、中高域の見通しのよさとボーカルの前への出方が持ち味で、手持ちのイヤホンの声まわりを押し出したいときに気になる一本になりそう! ということでレビューしていきます。

XINHS様より、ご紹介のために製品をご提供頂きましたが、内容は当サイトの下記のレビューポリシーに基づく筆者自身の体験と個人的な見解のみで構成しています。
製品について
導体
「XINHS ACE」は、“希土類金属合金(0.12mm×3本)+8N OCC金メッキ(0.09mm×27本)+希土類パラジウムメッキ(0.11mm×60本)”を採用したケーブルです。
※導体構成については商品ページの記載をそのままご紹介しているため、具体的な構造や訳出の正確さまでは十分に行き届いていない可能性がある点、あらかじめご了承ください。

外観など
全体像
ケーブル全体はこんな感じです。4.4mmプラグ側は太めの編み込みで、Y字スプリッターを境にイヤホン側は2本の細い撚り線に分かれています。サーモンピンクにオレンジが混ざった色合いは、白背景だとかなり華やかですね!

金具パーツ外観
プラグ、Y字スプリッター、2pin端子を並べて撮影。スプリッターには「ACE」の刻印があります。個人的には全製品刻印が欲しいですね。2pin側は片方の根元に赤い樹脂が採用されていてL/Rの見分けが簡単。

線材
線材のアップですが、被覆そのものは透明で、メッキされた線材のカラーが混ざり合ってサーモンピンクみたいに見えているようです。拡大すると金色の線材が目立ちますね!

プラグ
プラグは4.4mm 5極。一応仕様はカスタマイズ可能。プラグのハウジングは同社では定番のシンプルな長四角形のもの。

音質について
箇条書きで、本製品から得られた印象を書き上げると以下のような印象です。
- Sクラスのケーブルらしく、レンジが広い
- 中高域が明瞭で、ボーカルの押し出しが強い
- 低域には重みが乗るけれど、音はクリーンで弾力は控えめ
- ボーカルは透明度が高く、ブレス付近のサ行まで繊細に出る
- 高域がよく伸びて、シンバルのタッチやアタックが見える
- 空間は広めで、音像の立体感と細部の描写に強い
- 背景が暗く、ハキハキしたダイナミクスで元気
- 全体に明るめの音で、ドンシャリ的なメリハリもある
ざっくりまとめると、広がりと勢いがあって、ボーカルを透明度高く味わうケーブルです。流石にSクラスで解像感もしっかり高めで背景も暗くコントラストはしっかりしています。
低域はサブベース帯の重みが加わって重心が下がります。また、中高域の抜けとメリハリがしっかり出る元気なタイプですね\(^o^)/
試聴環境
※多ドライバー、1DD構成、フルBA等のイヤホンで評価基準にしているケーブルを聴き比べ、感じられたことや変化を書き出します。
- Lotoo PAW 6000
- THIEAUDIO Monarch MKIII
- MoonDrop 竹 CHU2
- Softears Studio 4
- 他、評価基準にしているケーブルなど
全体的な音の傾向など
まず感じたのは、レンジの広さです。余裕があって、中高域がハッキリ見通せて、ボーカルがぐっと前に出てきます。低域にもしっかり重みが加わり、明るめの音色にドンシャリ的なメリハリが重なる印象でした。背景は暗めで、総合性能の高さが伝わってくるケーブルですね!
低音域
深いところの重みがきちんと乗ってきます。音はクリーンで、レスポンスは程よい速さでした。弾力感は控えめで、入力された音にそのまま忠実に出てくる感じでクリーンでも重心を少し下げてくるあたりにレンジの広さを感じさせます。でも低音の質感自体は大きく変えないのがポイント。
中音域
楽器のディテールを少しシャープにクリアに描きます。音の輪郭がくっきりしてシャープ。少し明るくシャープながら嫌味が全然無いのは高いケーブルなだけあるなと思いますね。アコギの弦が弾ける音がスカッと抜けて上に繋がっていくのも表現力の高さだなと\(^o^)/
ボーカル
耳元で囁かれているような近さがありました。ブレスのまわりの微細な成分やサ行が繊細に乗ってくるので、声の細かなニュアンスまで伝わってくるのがこのケーブルの持ち味。声は透明度が高く、曇りのないスッキリした伸びやかさで、雰囲気は明るめ。ボーカルを味わうのにちょうどいい傾向のケーブルだと感じました。
高音域
よく伸びて、抜けのいい高域です。繊細さがあって、細かな表情まで出てきます。シンバルなどの金属音は触れた瞬間のタッチから鳴り始めのアタックまで、はっきり見えてきます。
空間表現とダイナミクス
空間そのものは広めで、背景も暗めです。その中で音像の立体感がしっかり出ていて、一つひとつの音の細部まで描く印象。パンチは結構強めでキレもあるタイプかなと思います。
総評
中高域の見通しとボーカルの近さに価値を置いたSクラスのリケーブルです。低域には重みが加わっても色づけは少ないので、手持ちのイヤホンの持ち味は保ちつつ、声と高音の見え方を引き上げたい場面で頼りになります。
レンジの広さ、暗い背景、細部の描写といった総合性能の高さは、Sクラスのケーブルに期待したい部分をしっかり満たしていると感じました。そのうえで個性はボーカルの押し出しと高音の抜けに寄っているので、万能型というより、声と高音を楽しむための一本というキャラクター。明るめでメリハリのある鳴り方が好みに合うなら、手持ちのイヤホンと組み合わせて試す価値は十分にあるかなと思います。
低音の弾みや、暗めでしっとりした音を求めている場合は、別方向のケーブルを探したほうが満足しやすいかもしれません。
こんな人にオススメ!
- ボーカル曲をじっくり味わいたい人
- 明るくハキハキした、メリハリのある音が好きな人
- 広いレンジで細部の描写まで追いたい人
- イヤホン本来の低音は残したまま、中高域の見通しを上げたい人

聴き方としては、ボーカルを軸にした曲や、シンバルなど金属音の細かい表情まで聴き取りたい曲との相性がよさそう!
購入先


筆者に質問コーナー
mondにて匿名の質問を受け付けております、興味があれば是非質問してみてください!









