今回ご紹介するのは…「Hedacabl DualGlow K02」です。
透明シースの中で金と銀色の芯線が通り、そこに金色の箔が螺旋を描くルックスは、「写真映え」という言葉が軽く聞こえるくらい実物のほうがカッコイイ。そんなケーブル。どんな音を聞かせてくれるのでしょうか。

製品について
導体
「Hedacabl DualGlow K02」は、“7N金メッキ古河OCC + 単結晶銀”を採用した6芯ケーブルです。
※導体構成については商品ページの記載をそのままご紹介しているため、具体的な構造や訳出の正確さまでは十分に行き届いていない可能性がある点、あらかじめご了承ください。

外観など
全体像
6芯構造のケーブルでスプリッターまで綺麗な紐状の形態です。やや固めの取り回しですがひっかかりは少なめで使用上は問題ないと思います。

金具パーツ外観
それぞれの金属パーツはすべて黒アルマイト仕上げで統一されています。さらっとした表面の仕上げで黒いパーツですが指紋が気にならないのがポイントかも。

線材
透明のPVC被覆の中に金色と銀色の線がぎっしり詰まっていて、その周りを金色の箔が等間隔で巻き付いています。被覆の透明感と、この箔の反射が美しいですね~!

プラグ
プラグは4.4mmは金メッキ仕様。

音質について
箇条書きで、本製品から得られた印象を書き上げると以下のような印象です。
- 背景が暗くコントラストの高い鳴り方
- 温かみとパンチある低音
- 滑らかなボーカル
- 中音~中高音にほんのり甘く滲む響き。
細部の見え方は文句なしに良いのですが、その鮮明さと引き換えに硬さも出てくるので、組み合わせるイヤホンは選ぶと思います。
試聴環境
※多ドライバー、1DD構成、フルBA等のイヤホンで評価基準にしているケーブルを聴き比べ、感じられたことや変化を書き出します。
- Lotoo PAW 6000
- THIEAUDIO Monarch MKIII
- MoonDrop 竹 CHU2
- Softears Studio 4
- 他、評価基準にしているケーブルなど
ショートインプレッション
おお…音と音の間にちゃんと余白があって、その余白が濁らずに暗く沈むので一つひとつの音が空間からくっきりと浮かび上がってきますね。全体としては中高音のあたりに少しピークがありながら、コントラストの高い鳴り方をするケーブルだと感じました。
低域には温かみとパンチがあって下からしっかり支えてくれますし、余韻は消え際のギリギリまで丁寧に描かれます。楽器のディテールの豊かさもあり奏者のタッチがよく伝わってきますし、高域付近にはキラキラ、シャラシャラとした高音の質感表現も気持ちが良いです。その鮮明さの裏返しとして、高域は少し抑えめなのに耳につく硬さも共存しているので、万人向けの優等生というよりは、合う相手を選んで強く光るタイプだと思います。
低音域
低域は少しだけ温かみのある方向に振れています。カチッと締め上げるモニター的な鳴り方ではなくて、少し響きながら膨らんでいくタイプのボリューム感がありました。量感には豊かさがあって、サウンド全体を下からどっしり支えてくれます。
沈み込みと重みがちゃんとあるので、背景の暗さと合わさると、中高域が前に出てきても負けず、全体が薄っぺらくならないのだと思いました。
アタックのレスポンスは適度で、遅れてモタつくようなことはありません。むしろ少し迫力を伴った出方をするので、キックやベースの一撃に物足りなさを感じる場面は少ないと思います。
中音域
中域はハリのある音で楽器のディテールが本当に豊か~。
中高音付近が目立つ鳴り方をするので、シンバルのアタックやバイオリンといった音が少し目立って聴こえます。特にシンバルはやや主張気味で、ここを良いアクセントと取るか誇張と取るかは、正直なところ聴く人とイヤホン次第だと思います。私はアンビエントやハウスを聴いているときは気持ち良く感じましたが、シンバルの多いロックだと少し前に出すぎだなと思う瞬間もありました。 量感は少し抑えめなのに質感のせいで目立つ、そんな感じです。
でも音のディテールそのものについてはコメントするほどネガティブな印象もなく、情報量が非常に多くて、楽器のまわりの空気感まで含めてきっちり描き切ってくれる感覚があります。
ボーカル
ボーカルは滑らかで、空間に溶け込むような美しい質感を持っています。押し出しの強さがありながら、輪郭が音場から浮いて孤立しないのがとても良いですね。この溶け込み方はかなり気持ちが良くて、何度も聞いてしまいそうに(笑)
歌の強弱と、ブレスそのものの表現もかなり優秀です。息を吸う瞬間の量感、フレーズの終わりでふっと力を抜いていく過程、そういう歌唱のダイナミクスがバッチリ表現されます。良い良い!
ただ、手放しで褒めきれない部分もありました。エッジのキワがピーキーに耳につく場面があって、サ行や語尾の子音が硬く跳ねることがあります。吐息の温度や湿度といったしっとりした情報も、やや伝わりづらいと感じました。艶やかに、色っぽく歌わせたいという方向とは少し違うのかなと思います。
その分、シャープで掠れるような表現はすごく上手いです。ハスキーボイスとの相性は良さそうですし、男性ボーカルについてはこのドライさがマイナスに働く場面はほとんどなく、力強さがあります。
高音域
高域は、量感そのものは少し抑えめです。ジャリジャリと派手に盛って明るくするタイプではありません。
ところが質感は硬質で、エッジが硬めなんですよね。結果として、量が控えめなわりに刺さりやすさを感じさせるという、ちょっと特殊なバランスになっています。もともと高域が元気なイヤホンに挿すと、ここが効きすぎる可能性はあると思います。
そのぶん、質感表現の細かさは相当なものです。キラキラ、シャラシャラとした高音の描写が優れていて、空気感まで含めて見せてくれます。単に量があるのではなく質として成立しているので、聴いていて情報が多いのに散らからないのが良いところでした。
空間表現とダイナミクス
音と音の間にしっかり余白があって、その余白が暗い。SN感が良いという言い方でも間違いではないのですが、それよりも「音を置くためのキャンバスが黒い」という表現のほうが感覚に近いかも。コントラストが効いているので、音が空間からスッと浮かび上がってきます。
空間そのものも広くて、左右だけでなく前後方向にも余白がありました。音場が頭の中で平面に潰れません。ただ、どこまでも広がっていくタイプではなく、やや包まれ感のある広さで、自分を取り囲むように音が配置される感じです。
ダイナミクスについては、静と動の差が明瞭なタイプ。背景が暗いぶん、静かな場面からの立ち上がりが際立ちますし、アタックにも少し迫力があります。小音量で聴いても細部が埋もれにくいのは、この暗さのおかげだと思いました。
総評
「Hedacabl DualGlow K02」は、Hedacabl DualGlow K02は、暗い背景と豊富な情報量を両立させた、コントラストと滑らかさが共存するのケーブルでした。
このケーブルの魅力は、音を鳴らすことよりも「音のない部分」の作り方が上手いところにあると思います。余白が濁らずに暗いからそこに置かれた音が際立つような感じ。低域が下からどっしり支えて、中高音のピークが細部を持ち上げて、余韻が消え際まで丁寧に描かれる。
この組み合わせによって、音楽が平坦な壁ではなく立体物として立ち上がってきます。ボーカルが空間に溶け込みながらも埋もれないのは、その空間設計がちゃんと機能している証拠でしょう。ブレスや強弱の表現の上手さも、この土台があってこそだと感じました。
そのかわり、癖もはっきりしています。高域は量が控えめなのに質感が硬く、思ったより刺さりやすい。ボーカルもエッジのキワがピーキーに出ることがあって、湿度や色気を求めると物足りなさが残ります。シンバルの主張の強さも含めて、ここは相性の問題として割り切る必要がありそうです。もともと中高域が強めのイヤホンに挿すと、良さより先に刺激が来てしまうかもしれません。
なので、これは万人向けの優等生ではなく、合う相手を見つけたときに一気に化けるタイプのケーブルだと思います。手持ちのイヤホンが少し大人しいとか、背景が濁りがちで音がごちゃつくと感じているなら、試す価値は十分にあります。上から2番目というKグレードにも納得できる実力でした。見た目の華やかさで選んでも後悔はしないと思いますが、音のほうにもちゃんと理由がある。そういう一本です。
こんな人にオススメ!
- 背景の静けさや音の分離感を重視する方
- 余韻やアンビエンスの描写を大切にする方
- 高域の情報量やキラキラした質感を求める方
- ハスキーな女性ボーカル、男性ボーカルをよく聴く方
- 低域に適度な厚みと迫力が欲しい方

空間の表現が良いか悪いかではなく、なんか余白があって上手。
購入先


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本記事はHedaCable様よりPRの機会をいただき執筆しました。このような機会を頂き心より感謝申し上げます。
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