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NF Audio RA15 レビュー 硬質でクールな音質が魅力の高音特化イヤホン

こんにちは。とれふるです。
今回は「NF Audio RA15」をレビューをさせていただきます。

こちらの記事の執筆にあたり、株式会社伊藤屋国際様より製品をご提供いただいております。
このような素晴らしい機会をいただき、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

目次

製品概要

NF Audio RA15は、ステンレス製の「BRIGHT」と真鍮製の「WARM」の2種類のサウンドキューブ(ノズル)が用意された、金属筺体のイヤホンです。
上位モデル「NA2+」にも搭載されているMC2L-10Mダイナミックドライバーユニットを採用、最大-25dBのパッシブ・ノイズ・リダクション機能を備え、騒がしい環境でもクリアな音を楽しめるとのことです。

交換可能な1.3mの銀メッキ5N OFC(無酸素銅)ケーブルが標準で付属。
NF Audio独自の高機能イヤーチップMS42も付属します。XS、S、M、Lのサイズがあり、耳にフィットしやすい設計となっています。


Amazon商品リンク:NF Audio RA15
伊藤屋オンライン:https://itohya.jp/products/ra15

仕様について

製品名RA15
ブランドNF Audio
カラーオリジナルカラー(金属筺体)
ドライバーダイナミックドライバーユニットx1 (MC2L-10M)
筐体メタル
インピーダンス32Ω
感度108dB/mW
プラグ3.5mmステレオミニプラグ 
周波数帯域20-40000Hz 
ケーブル0.75mm 2Pin 銀メッキ5N OFC(無酸素銅)
製品仕様の詳細

パッケージ紹介

NF Audio RA15のパッケージは、感覚的には中くらいの大きさの箱に入っています。マットな手触りのパッケージで、中身は横にスライドして開封するようなタイプです。

NF Audio RA15 パッケージ
パッケージ開封前
NF Audio RA15 パッケージ2
パッケージをスライドして開封

イヤホンはCDのような形状とデザインをしたディスクに収まっています。まるでCDドライブからディスクを取り出すような感覚でユニークな開封体験を得ることが出来ます。

付属品

箱の中には、以下の画像のような付属品が入っていました。なかなか満足感がある付属品です。

  • NF Audio RA15本体
  • ケーブル(3.5mmプラグ)
  • イヤーチップMS42
  • ポーチ
  • 説明書
  • 交換ノズル(真鍮&ステンレス) ※ステンレスは本体に装着済
NF Audio RA15 付属品
付属品

付属品は豊富で、必要なものは全て揃っているように感じます。

NF Audio RA15 アクセサリー一部
イヤーピースとポーチ

イヤーピースは一般的なイヤーピースと異なり、小さいものと大きいもので形状変化がやや大きいものになっているように感じます。 ポーチはしっとりした手触りの合皮で出来ています。

イヤホン本体

金属製の筺体でヒンヤリしているのはもちろんですが、サラサラした加工が施されているおかげで指紋が付きにくく上品な仕上がりとなっているように思います。

NF Audio RA15
NF Audio RA15 の全体図

ノズルの先端部分に装着されているメッシュの部分も、網ではなくパンチで抜かれたプレートのような形状です。
個人的にはこちらの方が好みの処理です…理由はクリーニングしやすいからですが。

NF Audio RA15 背面
NF Audio RA15 背面

金属筺体なので、小型のわりにはズシッとした重みを感じます。テーブルに落下させるとなかなかの音量でカコン!と鳴ります。筆者は子供が寝てる横でテーブルに落として起こしかけました(笑)

イヤーピースはサイズが豊富で品質が高いように感じます。どのサイズも横から見るとやや四角い独特の形状をしています。

付属ケーブル

見た目はなかなか高級感のある艷やかな銀メッキケーブルです。
太さとしてはやや細いタイプに分類されると思います。

NF Audio RA15 付属ケーブル
付属ケーブル

銀メッキらしい輝かしい白い線材がよく見えます。 銀は貴金属の中でも白く明るく反射する金属なのですよ(^O^)ノ

NF Audio RA15 ケーブル拡大図
ケーブル拡大

プラグ周りもオリジナリティを感じるデザインです。 汎用プラグにせずNF Audioの刻印まで入れるあたり拘りがあるようですね。

音質の評価

試聴環境

上流の違いによる評価ブレを抑制するため、以上の機種を使用して平均的に受けた印象で評価します。

グラフによる音質の可視化

聴覚上の聞こえ方を、個人的な感想としてグラフにまとめると、以下のような印象です。

以下の画像は拡大を推奨します。

質量感グラフ

※再生周波数を再現したグラフではありません。
※個人の感想として、聴覚上どのように聞こえるかを再現したものです。
※音質の感じ方には個人差がかなり大きいので、あくまで参考までにご閲覧いただければと思います。

項目ごとの評価

詳細な内容は以下の通りまとめましたので参考にしてみてください。

評価基準は、S~Dまでの5段階に加えてプラスマイナスが付きます。
基本的にどの評価項目も価格帯を考慮せずに評価します。
※例外的に価格によるバイアス等がある場合はコメントで必ず言及します。

S帯:素晴らしい! 
A帯:イイネ! 
B帯:普通 
C帯:微妙
D帯:残念…

以下の音質評価は、ステンレスの『BRIGHT』ノズルになります。

音色 A
弱ドンシャリ傾向のあるサウンドですが、女性ボーカルも美しく聞こえるバランスの良いサウンドです。寒色系でスッキリした音色ですが、下支えになっている低音の質が良いので、欠点があまり見つかりません。やや強めのアタック感を感じます。
同時に、人工的な音だなぁと感じます。やや纏まりに欠ける音でA止まりです。
低音 S- 僅かに温かみを持ちつつもキレのあるタイトな低音で、質が良く感じます。
上位機種譲りのDDを採用している点、納得がいきます。
この豊かでキレのある低音は1万円台のイヤホンで出せることに驚きます。全体の音への調和や馴染みが良ければS-からSに評価になったことでしょう。
中音 A- やや線が細めのボーカルですが、距離感も近く美しいボーカルサウンドです。
高音 A シンバルなどの金属音が生々しく艶っぽくしっかりと音像が分離したサウンドで優秀です。
アタック感の強さ、余韻なども感じます。
音のバランス A 弱ドンシャリのバランスですが、あまり引っ込んでるな~とか音が足りないと感じることは無く、スッキリした弱ドンシャリサウンドだなと感じます。
ボーカル A- やや近めにボーカルが定位します。
スッキリした伸びやかなボーカルサウンドで、ささやくような声が艶っぽく心地よいです。
※真鍮製の「WARM」ノズルに変更した場合は、半歩くらい下がります
解像度 B+ 一見は解像度が高く感じるのですが、楽曲にとっては聞き取りづらい音域の音があったり分解能が低く荒く濁った音に聞こえる時があります。
艶感 A- シンバルやハイハットあたりの高音域にツヤっぽさがあります。
音場 A 高音の伸びやかさと相まってやや広く満足感のある音場です。
定位感 A 全域にわたって音像定位感は優秀に感じます。
ビルドクオリティ A 値段なりの安っぽさは感じますが、クオリティそのものは高いと感じます。
装着感 B+

イヤーピースも品質が高いと感じたものの、全サイズどれもいまいちフィット感が良くなかったのが少々気になります。偶然私とは相性が悪かったのだろうか…?

タッチノイズ A あまり気になりません。強いて言うならタッチノイズよりも絡まりやすさですかね…
コスト
パフォーマンス
A-

販売価格:13,800円 (Amazon)
ドンシャリ傾向で低音を減らさずにスッキリとした音やキレのある音を好む方に刺さりそうなイヤホンですね。ナチュラル志向な方にはコスパが良いとは言えませんので注意が必要です。

総合評価

A(3.3)

やや寒色でボーカルの美しい、アタック感とキレのある引き締まったイヤホンで、初めて1万円台のイヤホンを買う方にもオススメです。
ウォームで優しい音やナチュラルな音を好む方は、コレジャナイ感が出ると思います。
特筆点 ややボーカルや歯舌音が刺さり気味な突出具合が気になります。
交換式ノズルを真鍮製の「WARM」にすることでかなり改善されます。
詳細な評価項目

長所と短所

長所

  • 非常に質の良い低音
  • キレッキレの高音
  • アタック感の強い引き締まった音
  • 優れた音像定位感

短所

  • やや刺さり気味な高音
  • 音色に対してやや追いついてない解像度
  • やや細いボーカルの音像

試聴した感想

カッチカチの硬質でクールな音で、高音がよく出つつ、音像はくっきりしている製品だと感じます。
ドンシャリ傾向で、ナチュラルな音とは異なるハキハキとしたタイトな芯のある音で、リズミカルな楽曲や現代らしい曲が非常に相性が良く感じます。ややボーカルが刺さり気味に感じる場合もありますが、楽曲や上流等との相性もあるのでしょう。

やや音場と解像度が下がるものの、ステンレスのブライトノズルよりも、真鍮製の「WARM」の方が耳当たりが優しく聞きやすかったです。

音量が低い時曇ったような音色になるので、しっかりと音量を上げていくと楽しく聴けると思います。音量を上げていくとキレキレの引き締まった音像が小気味よく鳴り、聞いていて楽しいサウンドに豹変するのがまた面白いです。

低音はかなり品質の高い濁り感の少ないタイトなサウンドで、レーティングもS帯として評価しました。
高音域限定でかなり解像度が高く定位感も良いのですが、中音域以下はまぁまぁ良いという感じです。
まぁまぁ良いといっても普通に良いレベルではありますが、キレッキレの高音に追いつかないバランスで全体的を俯瞰で見るとバランスにやや欠ける部分はありつつもそこそこ完成度的には高い製品に仕上がっていると感じます。

まとめ

NF Audio RA15は、キレキレの高音が特徴の金属筺体のイヤホンでしたね。ノズルを変更することで、音を変化させられるのも特徴です。

やや高音に特徴があるドンシャリ系ですが、刺さる人には刺さるイヤホンなので、ドンシャリ好きな方は手にしてみてください!

製品購入先リンク

Amazon商品リンク:NF Audio RA15
伊藤屋オンライン:https://itohya.jp/products/ra15


mondにて、匿名の質問を受け付けております、興味があれば是非!

https://mond.how/ja/trefle_lab


免責事項:
本記事のレビューにおいて、レビュー用のサンプルとして製品を提供頂いておりますが、執筆に伴う金銭等のやり取りはございません。同時に執筆内容への指示も一切受けておりません。以上の内容は全て筆者自身の個人的な感想です。

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この記事を書いた人

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