KBEAR TB-X(Tourbillon-X)レビュー | ハイコスパ!まとまりのある甘美な表現が魅力

KBEARのTourbillonシリーズから、新たな普及モデル「TB-X」が登場しました。

上位機種TB-Proで好評を博したデザインコンセプトを継承。一聴して感じるのは、音のまとまりの良さとバランス感覚の高さですが…どんな製品なのかレビューしていきます。

KBEAR TB-X(Tourbillon-X) 外観
KBEAR TB-X(Tourbillon-X)
目次

製品概要

KBEAR TB-X(Tourbillon-X)は、機械式時計のトゥールビヨン機構にインスパイアされたギアデザインが特徴的なシングルダイナミック構成のイヤホンです。

上位機種にあたるTB-X Proがハイブリッド構成だったのに対し、本作はカーボンファイバー振動板を採用しています。従来のPET振動板から40%軽量化し剛性も3倍向上、より低歪みで素早い応答性を実現し、高い分離感を獲得しているとのことです。

亜鉛合金製のフルメタルシェルは耐衝撃性を高めると同時に、音響的な制動効果により不要な共振を抑え、クリーンで見通しの良いサウンドを生み出しています。

かなり重量感のある、上位機種譲りの質感…!

仕様

構成1DD
(10mm CVDカーボンファイバーダイヤフラム)
再生周波数帯域20Hz〜20kHz
コネクター0.78mm 2pin
発売日2026年4月
価格7,899円(Amazon)
製品仕様

パッケージ

パッケージには機械式時計のギアをモチーフにしたメカニカルなイラストが施されており、開封前から製品のコンセプトが伝わってくるデザインです。

KBEAR TB-X(Tourbillon-X) パッケージ外観
パッケージ外観

箱の質感も高めで開封体験の満足度は高め。イヤホンもしっかり収まっています。

KBEAR TB-X(Tourbillon-X) 開封後
開封後

付属品

KBEAR TB-X(Tourbillon-X) 付属品
付属品
  • イヤホン本体 ×1ペア
  • シリコンイヤーピース 2種類(各3ペア)
  • ケーブル ×1
  • クリーニングクロス ×1

その他取り扱い説明書等

イヤホン本体

シェルは亜鉛合金製のフルメタル構成で、手に取るとしっかりとした重量感があります。表面はダークシルバーの金属仕上げで、中央にはシリーズ特有のギア意匠のフェイスプレートが配置されています。

KBEAR TB-X(Tourbillon-X) 外観
外観

流石にギアが動いたりはしませんが、造形や重量感あるシェルで高級感があります。

ノズルは本体から一体成型のようです。

KBEAR TB-X(Tourbillon-X) 背面
背面

イヤーピース

黒いイヤーピースと、単体販売されているTRI 角笛(Clarion)イヤピが1セット付属します。

KBEAR TB-X(Tourbillon-X) イヤーピース
付属イヤーピース

ケーブル

付属ケーブルはツイストタイプのOFC銀メッキ銅ケーブルで、しなやかで細く取り回しが良い仕上がり。絡まりにくく扱いやすいのはポイント高いですね。

KBEAR TB-X(Tourbillon-X) 付属ケーブル
付属ケーブル

その他付属品

KBEARブランドのセミハードケースと、クリーニングクロスが同封されています。

その他付属品

音質について

KBEAR TB-X(Tourbillon-X)の特徴は…
「重心低めの落ち着きと、パワフル感が共存したしっとり系イヤホン」という感じです。

最初の一聴から音の魅力がストレートに伝わってくるタイプで分かりやすく重心が低め。
凄く安定感の暴れのない、やや地味な主張の少ない音ですが、滑らかさとしっとりさがある絶妙な機種でした。

周波数特性

実測データは以下の通りです。
(IEC711/IEC 60318-4 clone / 1/12oct (1kHz) @ 94dB 左右平均)

周波数特性
周波数特性

※8KHz付近は計測器の特性上共振しやすい帯域のため、実際よりもピークが強めに出やすいので無視してご確認ください。

評価チャート

音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。
※製品の価格を考慮した評価となります。

音の傾向
暖色
寒色
ウェット
ドライ
暗い
明るい
狭い
広い
低解像度
高解像度
繊細
迫力
モニター
リスニング
人工的
リアル
ゆったり
早い
ビルドクオリティ
残念
良い
コストパフォーマンス
残念
優秀
装着感
微妙
良い
付属品
最低限
充実・豪華

試聴環境

  • Lotoo PAW 6000 (レビュー用リファレンスとして)
  • Lotoo PAW GOLD TOUCH
  • 付属イヤーピース

ショートインプレッション

TB-Xの第一印象は「落ち着いてる。でも分かりやすくパワフル」という言葉に尽きます。ただし、元気だからといって騒がしい、明るいというわけではありません。重心は低く、暴れの少ない落ち着いた音。でもメリハリはたっぷり、抑揚はしっかり。
一瞬地味な音色かと思ったのですが、よく聴くとパワフルで、地盤を固めたような安定感があります。
そして低域の立体感が凄く癖になる楽しさ、元気さみたいなものがありますね…!

上位機種TB-Proと比較すると、音の分離感や解像度の細かさではTB-Proに軍配が上がるかもしれません。しかも本作は、音が自然で滑らか、なおかつメリハリもしっかりあり、繋がりも良い。

成熟した1DDならではの魅力みたいなものがありますね

低音域

低域は分かりやすく量感があり、存在感がしっかりとあります。ただし注目すべきは、その落ち着きです。重心は低く、暴れの少ない落ち着いた鳴り方をしてくれます。

一瞬地味な音色かと思ったのですが、よく聴くとパワフルで地盤を固めたような安定感があり、解像度も高い。録音によっては少し強めに感じられる場面もありますが、ボーカルの位置を崩したり、主旋律の視界を妨げるような余計な広がりは無いように思います。
多少の広がりも無くはないですが、空間を埋め尽くすほどではなく、特に中低音域の広がりに存在感がある印象。「重さよりも存在感」という表現がぴったり。

重心が低く厚みのある低音でありながら、曇った低域にはならず、音の輪郭も明瞭に鳴らしてくれます。弾力感は控えめではありますが、グルーヴ感もしっかり表現されていて、リズムの気持ちよさを素直に楽しめる低域です。

中音域

中域は暖かみがあり、弦楽器やピアノが生っぽく自然に響きます。自然な強調しない程度のシャープさもあって、楽器の輪郭がほどよくくっきりしている印象。言い方を変えると良い意味で甘めの輪郭で優しい。甘美?そんな感覚ですね。

楽器同士の分離感の高さは結構優れてる印象で、しっかり聴き分けられます。アコースティックギターの弦の質感、ピアノの鍵盤一つひとつの粒立ち、どちらもリアルに再現されていて、生楽器の持つ温もりや質感がストレートに伝わってきます。ちょっと一歩引いた距離で鳴るのも良いですね。

ボーカル

ボーカルはそこまで主張するタイプではありません。楽曲に溶け込むような甘さがあり湿度感のある柔らかめの歌声が楽しめるタイプ。前傾したとしてもほんの少し前に立つ程度です。甘い表現の中に少しエッジのような、ちょっと艶のある表現が結構お気に入りですね!

十分な伸びと透明感もあります。男性・女性ボーカルで聞こえ方の差は特にないように思います。

高音域

高域は抜けの良い明るめでやや硬質ですが、全体の中では強調のない少しだけ一歩引いた鳴りで、自然な立体感や空間表現に上手に影響を与えているような鳴り方です。 見方によって印象が結構変わるので、レビューされる方によっても表現が結構変わりそうですね。

全体の中ではよく調和の取れた高域の出方だと思いますし、よくまとまっています。個性はあるけど全体を通せばナチュラルな鳴り方でしょうか。おかげでリバーブの消え際も丁寧で自然に減衰するので余韻のある上品な表現が出来ているように思います。

音場・空間表現

低域の存在感も強めで空間の広さは標準的。狭くも広くもありませんが、空間がよく整理されまとまりを感じます。

不要な響きもなくクリーンで、立体感や背景の暗さ・コントラスト・分離感・奥行きなどの音の量感だけでは語れない部分
が良く出来てるイヤホンだなと思いますね。

解像度

解像度や音粒の明瞭感、派手さを主張するタイプではなく、奥行きへの抜けの良さ、余韻、甘美なボーカルと聞こえ方で魅せるタイプのイヤホンだと思います。楽曲によっては低音がやや主張気味であることを除けば、整理の上手さや立体感や分離の丁寧さで解像度を感じさせるタイプのテクニカル寄りなイヤホンなイヤホンだと思いますね。

1DDらしい滑らかさ、繋がり。そこに解像度を崩さない甘さ、ポジティブな意味の滲みのようなもの。心地よさなどの解像感で語れない所に美味しいポイントがあります。

ダイナミクス

ダイナミクスの満足度は高く、静かなパートと盛り上がりのパートの音量差、緩急、メリハリをしっかり表現してくれます。

強弱の切り替わりのスピード感。静寂から一気に音圧が上がる瞬間のインパクトがしっかり伝わってきて、音楽のドラマ性が存分に楽しめます。アタックは強いけど鋭さが無いのは特に好印象でしたね。

装着イメージ

比較的厚みが抑えられたコンパクトな形状。ノズルも十分な長さで装着しやすく、装着感に不満はありません。やや重めですが耳掛けなので重さは感じません。特にマイナス要素を感じる特筆点もありません。

KBEAR TB-X(Tourbillon-X) 外観
外観

長所と短所

長所

  • 生楽器の質感表現が自然で得意
  • 楽器同士の分離感が高め
  • ボーカルの生々しさ、湿度感が魅力的
  • 金属音の再現が自然で気持ちいい
  • 亜鉛合金製の高品質な筐体

短所

  • シャキッとした解像感は控えめ
  • 解像度重視の人に向かない
  • 重めの金属シェル

分かりやすく解像感高いシャープな音を求める人には向かないけど、甘美な表現を好む方に刺さりまくると思う
(私に刺さってるw)

総評と感想

KBEAR TB-X(Tourbillon-X)は、1DD構成の製品ながら、成熟した音作りを感じさせるテクニカル寄りなイヤホン
なイヤホンでした。

落ち着いた暴れのない表現と、パワフル感の共存、中音域の甘美な優しい表現、メリハリあるドラマチックな出音と、数値化できない心地よさを感じさせてくれるのは私の好みに結構刺さりましたね。

シャキッとした明瞭感や解像感を追い求める方には物足りなく感じたり、楽曲によっては低音の主張が強めになる部分はありますが、本作の個性に噛み合う方ならドハマリするのではないでしょうか。

こんな人におすすめ

  • コスパ重視の人
  • 甘美なリスニングサウンドを求める人
  • 優しいボーカルを求める人
  • 低音強めが好みの人
  • 解像感よりも心地よさ!って考えてる人

結構語ってきたけど、甘くとろけるような音を求める人や長時間のリスニングを重視する人に向く。 決して低解像度ということもない。よく出来たイヤホンだと思う。

購入先


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この記事を書いた人

メディアサイト「Trefle Lab」を運営しています。
積極的にオーディオ製品やガジェットなどもレビューしています。

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