今回レビューしていくのは、「SIVGA M260」です。
ヴィンテージのポータブル機器を思わせるどこかレトロな佇まいに、現代のドライバー技術を忍ばせた意欲作。
アルミ削り出しの筐体を採用しており、安っぽさを感じさせない上品な作りも魅力です。

14.2mmの大口径ダイナミックドライバーを搭載しているとのこと。早速レビューしていきますね。
製品概要
「SIVGA M260」 は、クラシックなインナーイヤー型の快適さと、現代の Hi-Fi オーディオ技術を融合させた有線イヤホンとのことです。ハウジングには航空機グレードのアルミニウム合金を採用し、精密な CNC 加工で削り出すことで、ヴィンテージ機器のような気品を漂わせながら不要な共振を徹底的に排除したとされています。デザインはシルバー基調のハウジングにゴールドのアクセントを組み合わせた意匠でまとめられています。
中核を担うのは 14.2mm の大口径ダイナミックドライバー。振動板には銅リング複合バイオセルロースを採用し、CCAW ボイスコイルと N50 ネオジムマグネットを組み合わせることで、広いダイナミックレンジと歪みの少ない解像度、厚みのある中低域を実現したとされています。
リケーブル規格には MMCX を採用。接続は L 字プラグの 3.5mm 版と、Realtek ALC5686チップ搭載のUSB-C 版(マイク付き)の2モデルが用意されています。なお本記事では 3.5mm 版を試聴しています。
仕様
| 構成 | 14.2mm ダイナミック型 (銅リング複合バイオセルロース振動板) |
|---|---|
| 再生周波数帯域 | 20Hz – 20kHz |
| コネクター | MMCX |
| 発売日 | 2026年5月29日(日本国内) |
| 価格 | 3.5mm版 7,900円 USB-C版 8,800円 |
パッケージ
パッケージは箔押しでイヤホン本体を表したようなシンプルながら上品な表面仕上げが施されたパッケージ。

開封すると、セミハードケースが入っており、付属品は全てこの中に入っているようです。

付属品

- イヤホン本体
- スポンジイヤーピース
- キャリングケース×1
- ケーブル
その他、説明書類など
イヤホン本体
イヤホン本体はアルミ削り出しの金属製ということでかなり軽量に感じます。
シルバーをベースに、金色のアクセントが美しいですね。

金属筐体の表面はサラサラと手触り良い、皮脂の付着が気にならないテクスチャで仕上がっています。

イヤーピース
イヤーピースはスポンジタイプのものが付属。
イントラコンカタイプのイヤホンなので、低音の補強という意味でも装着して使用することをオススメします。

ケース
開封してすぐ登場するのがこのケース。見た目以上に質感の高いファブリック系のセミハードケースで好印象です。

音質について
『SIVGA M260』の特徴は…
やや中高域寄りの、軽やかで艶やかなインナーイヤーでしょうか。
金属シェルらしい少し硬質感のある煌めきと、前傾して伸びてくる透明感のあるボーカル域によって、中音域から中高域を心地よく聴かせてくれるタイプです。重低音でグイグイ押すというより、クリアで疾走感のある、レスポンスの早いサウンドが持ち味。耳をふさがないインナーイヤーならではの抜けの良さと相まって、聴いていて気持ちのいい現代的な製品の鳴り方をしてくれます。
評価チャート
音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。
※製品の価格を考慮した評価となります。
試聴環境
- Lotoo PAW 6000 (レビュー用リファレンスとして)
- Lotoo PAW GOLD TOUCH
- 付属イヤーピース(穴開きスポンジ)
ショートインプレッション
第一印象は、とにかく見通しが良くて軽やか、という一点に尽きます。
中高域に重心を置きつつ、ボーカルがすっと前に出てくる構成で、金属筐体ならではのほんのり硬質な煌めきが全体に艶を添えてくれます。低域はカナル型のように沈み込むのではなく、インナーイヤーらしい軽やかさのなかに少し響きを残すような鳴り方。クリアで疾走感のあるレスポンスの早さが心地よく、ポップスやロックを軽快に流したくなる、そんなキャラクターでした。
低音域
量感そのものは控えめで、重低音を期待すると確かに軽さを感じるかも。でもイントラコンカという構造を考えればむしろ素直というか自然で、低音域の輪郭や抜け感に寄与する部分の中低音付近の音はしっかり聞き取れますし、明瞭で主張のある中高域を一体感を持って下支えしてくれるのが好印象でした。
中低域あたりに目を向けると、厚みと広がりのある音で、適度な広がりのおかげで包み込まれるような感触も得られます。深さよりは「中低域の輪郭の厚み」が主役という印象で、ここがこのイヤホンの軽快さと表裏一体になっているように感じました。深い沈み込みを求める方には物足りないかもしれませんが、軽やかに音楽を流したい用途には十分かと思います。
中音域
適度に厚みのある音を鳴らしてくれて、音の広がりとも相まって、聴きごたえのある中音域に仕上がっています。それでいて、インナーイヤーらしい抜けの良さがあるおかげで、中音域に妙なしつこさが残らないのが良いところ。厚みと軽やかさが共存し、聴きごたえがありつつもサッパリと鳴ってくれるのが、このイヤホンらしい美点だと感じました。ストリングスやギターといった楽器の粒立ちも自然に立ち上がってきて、ボーカル曲やインストとの相性は良さそうです。
ボーカル
透き通るような表現で、定位も自然な距離感。前傾気味にすっと出てくるので、ボーカルの存在がしっかり感じられます。全体としてはサッパリとした描写なのですが、どこか厚みも併せ持っていて、ドライになったりペラペラに音痩せたりしない、ほんのりとした肉感を感じさせるのが好印象でした。クリアさと厚みのバランスが上手く取れていて、長く聴いても疲れにくい歌声だと思いますね。
高音域
高音域はインナーイヤーらしい抜けの良さがあり、すっと消えていくような伸びやかで自然な減衰が心地よいです。良い意味で派手な音は鳴らさず、刺さりや過度な強調を抑えた、滑らかな方向性。聴き疲れのしにくさという点ではとても優秀だと思います。
金属音の質感や伸びやかさについては、正直もう少し欲しいと感じる場面もありました。金属音のキラッとした輝きや空気感をぐっと前に出したい方には、ここが評価の分かれ目になる・・・かも?
音場・空間表現
耳をふさがないイントラコンカタイプなので、音場には独特の開放感があります。横方向への広がりはもちろん、中低域の包み込まれるような響きが加わることで、こぢんまりせず気持ちのいい空間が描かれます。ボーカルがやや前傾する一方で、楽器は自然な距離感で配置されるので、奥行きの感覚もそれなりに掴めました。
カナル式イヤホンのような“閉じた精密さ”ではなく、空気がふわっと通うタイプの空間表現だと捉えると分かりやすいと思います。
装着イメージ
イントラコンカなので、基本的には耳に引っ掛けるだけ。

スポンジを装着した状態で聴いた方が低音がグッと持ち上がって良い感じでした。
長所と短所
長所
- インナーイヤーらしい抜けの良さと軽やかな開放感
- 前傾して伸びる、透明感のあるボーカル表現
- クリアで疾走感のある、レスポンスの早いサウンド
短所
- 重低音の沈み込み・深さは軽め
- 高域の金属音の質感や伸びやかさは、もう一歩
- 騒がしい環境には不向き

どことなくレトロな雰囲気の本体。でも本体は現代的なサウンドという融合感がありましたね。
総評と感想
『SIVGA M260』の特徴は…やや中高域寄りの、軽やかで艶やかなインナーイヤーでしょうか。ざっくり言えば軽やかで艶やかな“中高域系”という印象で、前傾する透明感のあるボーカルと、金属シェルらしいほんのり硬質な煌めきが心地よく、聴いていて素直に気持ちのいい鳴り方をしてくれます。
同社の『SIVGA M300』が、温かみと緩やかさのあるサウンドに対して、『SIVGA M260』は現代的で明瞭感のあるサウンドという点で、割と見た目通り、イメージ通りのサウンドに仕上がっているのは好感が持てるといいますか…納得感があるのは良い所ですね。
価格面でも、『SIVGA M300』の方が少し高めではあるものの、価格や解像度の高さでは大きな差はなく、キャラクター性の違いとして方向性が明確であることは好感が持てるラインナップ作りという印象でした。


1万円未満という価格帯であることや、イントラコンカ(インナーイヤー)という特性上、遮音性がほとんどなかったり、装着具合で音質が変化したり、解像度も値段なりと、割り切るべき部分はやはりあると思います。ただ、いざ使ってみると手軽さや抜け感の良さという魅力があって、個人的にはなかなか手放せない存在。
気になる方は、ぜひ一度試してみてほしいと思います。
こんな人におすすめ
- ボーカルや中高域を主役に、軽やかに音楽を楽しみたい方
- ポップス・ロック・アニソン・インストを気持ちよく聴きたい方
- イントラコンカを未所持の方



ビルドクオリティの高い、生活にも馴染むイヤホン。手元に一台いかがでしょう。
購入先
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本記事は01Diverse様よりPRの機会をいただき執筆しました。このような機会を頂き心より感謝申し上げます。
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